HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

SIAM SHADE LIVE TOUR 2013 - HEART OF ROCK 7-at Zepp Namba (11月17日)

2013年12月27日 | DETROX/栄喜/SIAM SHADE
2013年11月17日(日)晴れ

2000年10月9日(月・祝)大阪厚生年金会館 SIAM SHADE LIVE TOUR 2000 KICK UP THE DUST IIで
SIAM SHADEのライブを見てから約13年経ちました。

2002年3月10日に武道館で解散ライブを行った彼らだったけれど、
私はその2年前の10月9日がラストになってしまったのです。
年に1度か2度しか行けないライブで、2001年は平日に重なり、どうしても行けませんでした。
そして次こそって思っていたら、突然に解散宣言。
どれだけ悲しく、くやしかったことでしょう。

どう見渡したって、この日本にこんなにまっすぐなハードロックバンドがいるか!ってこと。
日本語詩なのにハードロックの持ち味を温度を失う事なく、
その演奏は世界に十分通用する腕前で、
ボーカルのカリスマ性も半端なくて
ステージングもまるで海外のハードロックバンドのステージを見ているようで
でも、その楽曲はしっかりとベスト10に入るほどのメロディアスなフレーズで
こんなに凄いバンドはいなかったのです。

だから、解散って聞いた時はもう自分の中の音楽という寄り所が
崩れ落ちて行くようでした。
それから、すぐに立ち直るには時間がかかりました。
やがて、そこからもがき出して、音楽を探して、探して、探して
そして巡り会ったバンドたち。音楽たち。
たとえばELLEGARDENとかACIDMANとか
きっとSIAM SHADEに出会ってなかったら巡り会えてなかったと思います。

SIAM SHADEは私が日本人のバンドで初めて真底、全身全霊をかけて
大好きになったバンドだったから。

終わりを見届けられず、さよならを言えずに終わってしまって
苦しかった。それゆえに個々で活動するメンバーのそれぞれの
CDを買って聞いたりしていたけれど、やっぱり埋め尽くされない
SIAM SHADEという大きな存在がありました。

もちろん、そんな中でも栄喜さんは彼の素晴しい音楽性を
いろんな形で見せてくれて、DETROXはまたまったく違った音楽であったし
ACIDもそうでした。ただ、最近のソロではSIAM SHADEカラーが垣間見えて
やっぱりこれだと思っていたところでした。

そんな時にSIAM SHADEがツアーをすると聞いて、どれだけ
喜んだことか!しかも大阪は日曜で行ける日だったのです。
あの時「さよなら」を言えなかったのは、それが本当の「さよなら」ではなくて
かつて薬師丸ひろ子さんが歌った曲にあるように
「また会うまでの遠い約束」としてこの日を神様が知ってたのかも知れないですね。

このツアー自体は彼らの大事なマネージャーの中村新一さんの7回忌に合わせての
ものであり、新一さんがファンを代表して彼らが再び、SIAM SHADEとして
ライブをすることを音楽の神様に交渉してくれたのかもしれない。
新一さんは天国でもSIAM SHADEのマネージャーとして活動して下さっているのですね。

昔栄喜さんが初めて自分でHPを作られて、そこでよく登場したのが新一さんでした。
私は当時、まだパソコンを持ってなくて、そのHPを観たいがために家族に交渉して
初めてパソコンを購入し、ネットを始めたわけです。私が今の時代のネット社会や
スマホについていけているのも、会社に戻ってパソコンを使いこなして
仕事ができるようになったのも、YOU TUBEなんかで映像をアップしたりできるのも
SIAM SHADEのお陰なのかもしれません。

さて、過去の話はともかく
私がSIAM SHADEと再会したこの日のZepp NAMBAは最近よく来る場所です。
近くにとある会社があって、その会社からライブでみんながジャンプすると
地響きでビルが揺れるからやめてくれと苦情が多いから、あまりにファンが
激しいバンドはこの会場ではライブができなくなってしまいました。

たとえばホルモンとかだめみたいです。残念!

そんな会社からの苦情話を聞いていた栄喜さんが、MCで「何いわれようとも、みんな気にせず楽しもうぜ!」
って言ったあとに数曲して、またMCがあった時に「内心ドキドキしてたんだ。電話あるんじゃないかとか。
来月もあるのに、だめだって言われたらどうしようって。でもさ、今日日曜日じゃんか。
会社休みだから、よかった~。」ってな感じで、栄喜さんってやっぱりキュートな人だなって
思いました。

選曲はどちらかというとハードな曲が多かったかなと。
というか彼ららしいハードロックバンドらしい曲というか。
でも、結構すべてのアルバムから選曲してくれててうれしかったです。

RAINって私生で聞いたことあったっけ?
私はアルバムゼロ(インディーズ含めての4枚目)から知ってファンになったので
そこからライブに行くようになったので、だいたいはメインが
その時のアルバム曲だったので。
だけど、この曲大好きだったので、すごく鳥肌がたちました。
TIME'Sもまた大好きで、これも生で聞けてほんとうれしかったです。

これらを聞くと、その時の新鮮な気持ちがほんと昨日のことのように
よみがえってきます。その時代、その場所が。
なんかぱあ~っと人生が開けたような。
こんなにも素晴しい世界があるんだって感じて
生きるってことがこんなにも素晴しいのかって。

最初、彼らがステージに姿を現した時にはほんと泣きそうになりました。
みんなあの時のままって感じで。
栄喜さんのライブは行ってたので、彼の今も知っているわけですが
それでも、5人がステージにそろうと年齢なんてすっとんで
あの時のままそこにいるのです。
私は2階席だったけれど、それが余計に昔厚生年金会館で見た感覚を呼び起こして
こうだったな~って。

ファン層を見てて驚いたのが結構20歳前後の人たちもたくさんいたってこと。
きっと解散後知ってファンになった人たちもたくさんいるのでしょうね。
たとえば解散して今いないのにビートルズのファンになるように。
でも、SIAM SHADEはここにいて、こうしてまた歌って演奏してくれるのです。
なんて幸せなことなのでしょう。
もちろん、それなりの年齢の人たちもいました。私のように(笑)
きっと中には親子で来られている人たちもいるのでしょうね。
私は当時はいっしょにいけなかった彼といっしょにSIAM SHADEの音楽を
共有できてほんとうに幸せでした。

昔からインストだけのステージが必ずあるSIAM SHADEですが、
この日は昔より、さらにそれぞれの演奏時間が長くとられてた気がします。
私が日本で一番好きで尊敬しているギタリストのDAITAさんが
3曲もメドレーでやってくれて、ほんと溶けそうでした。
彼のギターはほんとうに歌っているのです。そしてあったかい音色なのです。
彼にしか出せない音がそこのあるのです。
ギターキッズならうっとりする演奏がパフォーマンスがそこにありました。
淳士さんのドラミング、また最高にあでやかでドラマチックで迫力あって
そこには感動があふれっぱなしです。
なっちんは相変わらず筋肉隆々で力強い、骨太なベースを刻んでくれました。
KAZUMAもダンシングスタイルは変わることなく、ボーカルも
「あ~彼の声だ~」ってすぐにわかる甘いボイスで栄喜さんの
ミントのような声とほんとすばらしいハーモニーをかもしだしてくれるのです。

どの曲も大好きなのですが、特にグレイシャルLOVEから本編ラストのGET A LIFEに
いく選曲がすごく好きです。
Dear...は私がCD音源で初めてSIAM SHADEを聞いた曲なのでほんとうに感慨深かったです。

本編では栄喜さんをはじめ、メンバーは彼ららしい昔ながらの衣装でしたが、
アンコールにはTシャツに着替えて出て来て、栄喜さんのタトゥーも見えてました。

「Still We Go」はこのツアーのためにリリースした新曲なのですが、
ほんとに変わらぬフレッシュなままのSIAM SHADEがここにいて
私にとっての13年が一瞬にして繋がった気がしました。
~まだ俺たちは進めるんだ!~っていうような意味のタイトルなのでしょうか?
歌詞もとっても素敵で、ほんとに力をくれる楽曲です。

♪おれたちはひとつのSIAM SHADE

っていうフレーズで泣けます。そう、あの時代、そして今もいつも私も他のファンの方達も
そしてSIAM SHADEもひとつなんだって思えて来て。
これが、一般のCD店に流通しないのが残念です。
そして「1/3の純情な感情」をふたたび生で聞けてほんとうに感慨無量です。
SIAM SHADEというバンドの存在を初めて知った曲。
驚いた曲。こんなバンドが日本にいたんだって!ドキドキした曲。
さらに突き抜けるようなメロディで自分を希望という場所があるのなら
その場所に押し出してくれるような「DREAMS」
この曲をオリンピックやワールドカップにどうして使わないのかって思うぐらい。

そして、2度目のアンコールでやってくれたのが
SIAM SHADEといえばこれで締めくくるっていう
「Don't Tell Lies」
まさにラストの打ち上げ花火のごとく。

ほんとうにまさかこの日を迎えられるなんて思ってもなかったので
うれしくて、うれしくて、本当に幸せでした。
また、何年後になるかわからないけれど、やって欲しいです。
ほんとうは再結成してほしいのですけど。



<セットリスト>
NO CONTROL
IMAGINATION
RAIN
TIME'S
CALLING
素顔のままで
Grayish Wing
今はただ...
Life
メドレー(Solomon's seal~Triptych~Virtuoso~THE武道~Solomon's seal)
グレイシャルLOVE
LOVESICK ~You Don't Know~
PRIDE
PRAYER
Dear...
D.Z.I
GET A LIFE

en)#1
Still We Go
1/3の純情な感情
Dreams
en) #2:
Don't Tell Lies
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする