HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

新世界の近くから「火星へ行こう!」と放つFoZZtone! ~FoZZFEST at あべのROCKTOWN

2013年04月20日 | FoZZtone
2013年4月19日(金)晴れ
大阪あべのROCKTOWN

学割FoZZFEST in OSAKA  主催FoZZtone

w/BURNOUT SYNDROMES
  ファジーロジック


平日のライブっていうのはとてつもなく大変です。
特に金曜日は一週間の疲労をすべて抱え込んでいるのですが
それをよいしょっとどこかに置いて、気力を奮い立たせて
大阪の天王寺駅で降り、あべのキューズモールにあるROCKTOWNへ
久しぶりのフォズを見に行ったわけです。

このFoZZFESTというのはあのオジー・オズボーンのOZZFESTに
あやかってつけたそう。
ってロックファンならすぐにわかると思うけれど。
オズフェスには今まで
System of a Down, Disturbed, Linkin Park, Incubus, Slipknot,
Queens of the Stone Age, Avenged Sevenfold等が出ているし
今年も豪華なメンツが出ます。今年、ももクロ出演はどういうセッティングなのか
わかんないけれど、混沌としそうな感じもしないではないですが。

ここに出るバンドの半分以上知ってればあなたはきっと竹尾さんの弟子に
なれるでしょう。

私はそういう音楽を聴いて育ってきました(笑)なので
もう体内の血の半分はヘヴィメタやハードロックにやられてます。

だから、このFoZZFESTで竹尾さんが選んだBGMはある意味懐かしい選曲。
菅野さんの選んだ爽やか系がすべて消されたということで、菅野さんが
何を選んでたのかも興味ありますが。

ROCKTOWNの店長さんが2ndLINEの店長さんだった今富さんになっていて
いって驚きました。私は今富さんが知っている中では一番好きなライブハウスの
店長さんなので、これからはROCKTOWNの見方がかわりそうです(笑)

さて、このフェスは学割というのがつくだけあって学生は1000円で
見れるというもの。なんて素敵なのでしょう。多くの学生に音楽を
聞くチャンスをくれるわけです。

放送芸術専門学校の生徒さんたちもスタッフとして参加されてたようで
まるで学祭みたいな感じもしないではないですが、
そこで演奏された音楽はどれも素晴しかったです。
学祭ではありませんでした。

1番手のBURNOUT SYNDROMESは以前フォズ企画C'MON!U-22の大阪で
選ばれたバンドで、その時のインパクトが凄くて私はすぐにファンになりました。
だから今回聴けたのはすごくうれしかったです。
スリーピースバンドなのですが、ほんとうに分厚い音楽をやるバンドで
そのヒリヒリ感や熱量は半端ないです。3人でこんなに力強くできるんだ!
って思うし、若さゆえのパワーなのか、惜しげも無く熱く演奏するバンドです。
今後が本当に楽しみだし、見ていていつかロックインジャパンに出るんじゃないかと
感じました。

2番手はファジーロジック。このバンドもC'MON!U-22で選ばれたバンドですが
このたびメンバー2人が健康上の理由での脱退を発表し、この日がオリジナル4人の
ラストのライブでした。
ギターとドラムがやめられるのですが、この2人がすごくいいグルーヴを出しているのですよ。
は~惜しいな~やめちゃうなんて。って思いました。
ドラミングがかなりハードなのでそれで体にきちゃったのかなとも思うけれど
ジョン・ボーナムになるか!って思うほどの迫力でした。
ギターさんも指がすごく繊細に動くし、この年齢でここまで弾けるなら
これからが楽しみだったのにって残念でした。
ベースは女性でこれがまたかっこいい。どしんとした重量感が響きました。
そしてボーカルの西田くんはギターボーカルですが、その声がまた気持ちよく響く
声でした。
一曲目でやったのが「ギャラクシーインザシティでダンス」という曲でしたが
フォズの渡會さんがあとでこの歌のタイトルをあげて「おもしろいタイトルつけるやつらだ。」って
言ってました。ほんとユニークですよね。このタイトルから思い浮かんだのはなぜかバズライトイヤーだったり
するのは私だけかもしれませんね。このタイトルからはピクサー系の映画を思い浮かべちゃいます。
モンスターインクとかね。

って歌はぜんぜんそういうのと違いますからね。

でも、ライティングもそういう雰囲気を出していて、素敵でした。

さて、いよいよフォズトーン!

セットリストは

LOVE
世界の始まりに
Shangri-La
Go WAY GO WAY
NO WAY NO WAY
音楽
Master of Tiebreaker
TOUGH!!!
黒点
Reach to Mars

En1) 1983
  茶の花
En2) セッション(冒頭セカイイチの「あかり」を少しカバーしてからのBlack Sheep Dog)

セッションをのぞいて12曲のうちライブで初めて聞いたのが7曲だったので
とても新鮮でした。

LOVEはもう定番になってこれを彼らが外すことは
おそらくよっぽどではないとこれからもないのだろうなと思いました。
が、やっぱりいつ聴いてもテンションがあがりますね。
私にはとても思い出深い曲でもあり、多くの人を巻き込んだ曲でもあるので
きっとよぼよぼのおばあちゃんになっても「LOVE」を大事に聴き続けるんだろうなと
思うわけです。

世界の始まりにをやっと聴けました。
C'MON!MVでの課題曲なので、ちゃんと聴きたかったのです。
でも、歌詞というより音でイメージが湧いて来ますよね。
これのリズム感がすごく心地よくて好きです。

Shangri-Laは大阪のライブハウス「シャングリラ」から
出来た曲だとずっと前に言われてましたが、私もシャングリラは
いろいろ思い出深いし、フォズのライブのベストライブはいつも
シャングリラだった気がします。

♪リ~ラ シャングリラ~

これもみんなで歌える歌ですね。
blow by blowとセットで夏に聴きたい曲です。

GO WAYx2はアニメ「遊戯王ゼアルセカンド」のエンディングでこの4月から使われてますが
ライブで見たら、ほんとかっこいい曲でした。
アニメの曲に欠かせないワクワク感が渦巻く感じ。
そしてギターの音色がほんとうに素敵なのです。
アニメソングはどこかハードロックと繋がる感じがあって
まさに竹尾さんのギターはそのものでした。

間奏のところなんてもう泣きそうになります。
これは竹尾さんが作曲ということでまさにハードロック仕上げに
なってますよね。

歌詞は子どもたちへあるいは昔子どもだった人たちへの
メッセージとしてとても響きますよね。

カップリングとなるNO WAYx2のギターのインストは
まさに私の大好きなギターソロ。
これなのです!これなのですよ!私の好きなロックギターは!
歌の感じはちょっと80年代のロック風で
すごくこれもかっこいいのです。
かっこいいばかりを言うと薄っぺらく思われたら困るのですが
80年代のロックを聞く人ならあ~そうそうって感じるはず。
今、具体的にこのバンドのこの曲って浮かばないけれど
また浮かんだら書きます。

ここから音楽へと流れる感じがまさにそのまとめですよね。
音楽の60年代、70年代、80年代、90年代、そして今を
感じさせてくれる歌ですから。

Master of Tiebreakerの前のMCで今日のBGMの話をして
その流れからフォズトーンは80年代から微妙に一巡しきれてない
ハードロック、ヘヴィメタを教えようと思っているっていう話になりました。

で、Master of Tiebreakerはまさにその流れの曲でしたが
ここで感じたのはFoZZtoneっていうバンドは
「何かを教える。」というのが好きなバンドなんだなという事。
実際に竹尾さんはギター教室でギターの先生していますし、
渡會さんはPr. 俵田と共同していろいろな会議あるいは講義をしています。
先日は全員でplayに関する講座を東京でやってましたし。
U-22の企画だって、やはり後継者を養成するというところもあるし
このフォズフェストでも学生たちに音楽を聴かせて、
いわゆるロック教育をしたいという思いが溢れている気がするのです。

彼らに別の名をつけるとしたら

FoZZtone the teacher of Rock!

あるいは

FoZZtone the master of Rock!


になるのではないかと。

ライブハウスはすなわちスクールオブロックなのですよね。

Tough!!!を聞くとMVの事を思い出して
別の意味の感情が渦巻き

黒点ではやっぱりこの曲が私のフォズの原点だと
確認し

そして本編ラストのReach To Marsは
そのタイトルから感じた「きっと素敵な曲」の予想以上に
感動してしまいました。

よく考えたら「黒点」だって太陽と関係があるから
宇宙系というか惑星系の言葉で
このReach To MarsのMarsは火星でやっぱり宇宙系。

ここにやっぱり来てしまうんだなとACIDMANとの「新世界兄弟」説が
なんかあっているような気がしてしまいました(笑)

このReach To Marsをやる前に
この曲を作ったきっかけというかを渡會さんが話されました。

それがとっても心に響きました。

NASAではもう月には行かないことを決めたという話。
それで終わってしまうのではなく
次は火星へ行こうっていう話が出たということに
とても心が動かされたそう。

終わりはくるけれども
それをカウントする生き方ではなくて
新しく見つける何かを
カウントして生きて行こうというようなお話を
(このままではないですが)彼はしてくれました。

素晴しいですよね。この考え方。
何かがダメってなったら
違う何かをまた見つけ出そうとする力。
それが人生を価値あるものにしていくのではないでしょうか?

そういう事を今実践しているのがFoZZtoneなのでしょう。

実のところ私はReach to Marsというタイトルを聴いたとき
すっごくうれしかったのです。どんな曲か知らなくても。

なぜなら私の大好きな作家、レイ・ブラッドベリは火星を題材に
小説をいろいろ書いている人だからです。
そんなブラッドベリは実は映画「白鯨」のシナリオに携わっていたのです。

「白鯨」も「火星」もフォズの歌に出て来ます。
この繋がりが私に個人的な理由でなんだかすごくうきうきしてくるのです。

さて、アンコールでは出て来たあとに竹尾氏が竹内電気の解散について
触れ、ギターのサティフォさんのお話をされました。私は竹内電気のライブは
フォズの対バンとして一度しか見た事がありません。

でも、その時の印象で一番残っているのはサティフォさんのギターと
彼の存在感で、それ以降も正直、私が思い出す竹内電気はイコールサティフォさんでした。
だからまたサティフォさんのギターが聴きたいと思っていたので、
どうなるのかなと思っていたら、竹尾さんの口から「彼は続けるよ。」って事を聞き
本当にうれしかったです。

アンコールの1曲目の「1983」も初めて聴きましたが
まさに洋楽だ!って思うような構成でありリズムであり
演奏の仕方であり、聴いていたらほんの一瞬タイムスリップできる
感じがしました。自分の若い時代に.....

こういう曲を浴びるほど聴いていた時代。
今これを聴ける高校生たちは幸せだと思いました。
こういう曲からロックに自然と入って行くと
人生は本当に自分らしく生きて行けるようになるから。

この曲、世界中の人に聴かせたいな。
ほんとうに今聴かせたい。
こういう曲が今世界に欠けていると思うから。

みんな元気に笑顔になれる曲です。

ここからの「茶の花」の流れが不思議であり
とてもうれしかったです。

最初にフォズのライブに行った時はこの曲がリリースされた頃だったので。

それにしても当時はライブ行くたびに髪型が変わっていた渡會さんが
最近はあのふわふわのセミロングのウェーヴへアが続いていて
きっと気に入ってるんだろうなと。

彼の今の雰囲気はどこかシェークスピアの「真夏の夜の夢」あたりに
出て来る若者の出で立ちだなと。中世の時代というか、あの雰囲気が
私は好きです。

テルマエロマエは古代ローマだったけれども
中世ローマでは渡會さん出演できますね。

竹尾さんはヴィクトリア時代のイギリスの紳士として
菅野さんもその時代に。
武並さんもナポレオンジャケットを着られていて
彼は産業革命時代のイギリスかなと。

ってロックと全然関係ないけれど彼らの雰囲気からそういう映像を
思い浮かべていました。どうしても江戸時代とかは浮かばないのです。
外国なのですよ。

ダブルアンコールに答えて出てくれた時
セッションをしようっていうことになって
セカイイチの「あかり」を少しやってくれたあとにBlack Sheep Dogを
演奏してくれました。なんだか特したような気持ちになるセッションでした。

私は改めて竹尾さんのギターの音色が好きだし、紡ぐ音の展開が好きなんだなと
実感しました。SIAM SHADEの大太さん以来、ひさしぶりに「溶ける」ギターを
体感できました。

渡會さんの声も絶好調だったのではないでしょうか。
とてもきれいに響き渡っていました。

ROCKTOWNって音の広がりが素敵ですよね。いいライブハウスだと思いました。

そんな感じで久しぶりにライブ行けて本当に心も体も癒され
明日へのパワーを戴きました。

あ、あとこの日はREC OK!のライブだったので何人かの人たちは撮影録音をしてました。
そして私はあまりファンの方の中に入れないタイプなのですが、この日は新しくお話した
人もいてちょっと新鮮でした。いい音楽について語り合えるのは幸せですよね!








コメント (2)
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