HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

どうしても残したいから。どうしても届けたいから。

2010年09月12日 | 邦楽
syrup16gの過去のインディーズのときの音源を復刻するというニュースを聞いた。
それは彼らを育てて来たレーベルの代沢レコードだからこその思いが形になったんだろうね。

私も過去のシロップのCDを数枚持っているけれど
いいものばかりだった。

この世にはこんなにも名曲なのに残らずに
消えて行く音楽がありすぎる。

それをどうにかもらさず
残していくのは本当に難しいことだろう。

反対にどうでもいい音楽が耳を閉ざしたくなる程
あちこちで流れて、ある意味公害だ。

それは日本だけじゃなく海外でもね。


でも、解散してしまってもその音楽を本当に
愛している人がいたなら、絶対によみがえってくるんだ。

SIAM SHADEのトリビュートが今度発売される。
歌っているメンツがすごい。
リッチー・コッチェンとか海外アーティストがほとんど。
で「1/3の純情な感情」はAcid black cherryがカバーする。
そう、あのジャンヌダルクのヤスくんが歌うってわけ。

SIAMが好きだった当時にジャンヌダルクも好きで
この2バンドのボーカルの声が清涼感があるという
共通点があり、私はこういう声が好きなんだなぁ~って
当時思っていた。

だから、ヤスくんがカバーするとぴったりだと思う。

バンドとしてもアシッドは実際サマソニでライブ見たけれど
演奏力も抜群だった。きっと素敵なカバーをしてくれるだろう。


こうしていい音楽をみんなが残そうとしているんだね。

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アイデンティティ

2010年09月12日 | 邦楽
「東京にはいっぱい音楽があって
だからすごく好きになったんだけど
自分が好きな音楽はマイノリティなものばかりで
こんなにいい音楽がどうして多くの人に届かないのか
考えてた。」

そんな風に(だいたいの記憶なのですが)話していたのは
サカナクションの山口一郎さん。

NHKの「the Songwriters」の今日のゲストだった。

山口さんの話の前に
ちょっとだけNHKの話を。

私は実は昔からNHKがテレビ局では一番好きだった。

昔はそれこそ日本のメインテレビ局だったのかもしれないけれど
今の時代、スポンサーがなくて、視聴料だけでやっている国営放送は
きっと民放より低予算で番組を作らないといけないんだろうなって
いつも思う。

でも、それゆえにお金目当てでない才能あふれる夢追い人たちが
果敢に自分をアピールして、そこで低予算ながらアイディアを
出し合って素晴らしい番組を常に作ろうとするパワーを感じる。

今は無いけれど、かつてあった真夜中の王国もそうだし、
子ども番組だってすごい。

一日中つけてたって、結構おもしろい番組がいっぱいだ。

ドラマもいいドラマが多いし、
大河ドラマは唯一お金をかけているものなんだろうけど
その価値はあるよね。

「英語でしゃべらナイト」もいい番組だったのに
どうして終わっちゃったのかな?

デジスタはあえて、才能をあちらから呼ぼうという
低予算な会社だからこその知恵だよね。

でも、応募する方もチャンスがいっぱいで
両方のニーズに見合ってる。

「トップランナー」や「課外授業」も
そこに出てくるアーティストや才能ある人たちの
本質が見える人間性がうかがえるものになっていて
それが民放のようにどこか仮面をつけて話しているような
あるいは芸能人っていうような姿がなりを潜め
実に皆さん素に自分を語ってくれるので
そこが楽しいし、刺激を受ける。

さて、話を戻すけれど

山口さんってステージから感じたままの
雰囲気をもって、でもふだんの彼もこんな風なんだろうな
っていう、独特の個性を佐野さんとのトークで溢れさせてた。

もし、同級生にいたら、ちょっと話しかけにくいけれど
すっごく話したいと思う人で、たとえば文化祭のときなんかに
文化委員なんかしてそうで、それでいっしょに何かを作り上げる
機会があるときに、結構話し込んで楽しくなるタイプだろうなって
想像してた(笑)

彼はやっぱり読書家で小学生でもう詩を書いていたそうだ。

彼はイマジネーションがまるでお風呂にお湯がたまって溢れる瞬間のように
自分の中から溢れるまで詩を書かないそうだ。

日常でそれをいつも待っているんだって。
そして、自分の日常で起きていることしか書かないらしい。

このブログの頭に書いた彼の言葉だけれど
彼はそんな風にマイノリティの音楽が伝わらないのを
どうすればいいのかを考えたんだって。

それで、大衆性を持ちつつ、マイノリティさを
持ち続けるっていうようなことを語っていた。

ある意味戦略的に音楽も今の時代はやっていいと。
ツイッターやウエブがあるんだから。

サカナクションの場合、山口さんの言葉をうまく伝えるために
メロディを考えているらしい。

メロディは言葉を伝える手段。これが山口さん方式なんだね。

メロディが先で、言葉にそんなに意味を持たせないというアーティストも
いるから、おもしろいね。

彼が歌の中でくりかえして言葉を発するのが多い気がしたけれど、
種田山頭火の自由律俳句の影響なのかなってふと思った。
(彼が山頭火も好きだと語ってたので)

まだ、来週にパート2があるから、それが楽しみ。


最近、10代の子からおもしろい音楽論を聞いた。

今はふつうの音楽(よくあるパターンのらしい)
や暗い感じの音楽はだめだ。
出だしのイントロの長いのもだめ。
スピード感があるのがいい。
テクノが入っているのがいいけれど、
中田ヤスタカ氏が流行っているからテクノ入れてみよって
いうのを感じるのはダメ。

らしい。

で、その彼がいうには

サカナクション
ベースボールベア
andimori
magic party

がいいらしい。


それにしても

私は

「どうしたら自分が好きな音楽が世に広まるのか」

をいつもいつも考える。

何が超えられない壁になっているんだろう?




結局、アイディアと戦略なのかもね。


NHKを見習うことなのかな?


って別にNHKの回し者ではありません。
視聴料もしっかり引き落としで毎年払ってます(笑)


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