HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

Nico Touches the Walls at 梅田シャングリラ

2008年04月06日 | NICO TouchestheWalls
ナハトムジーク・・・ナイトミュージック・・・小夜曲


ナハトムジークといえば、クラシカルミュージックファンの方ならきっとヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトによる『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』(Eine kleine Nachtmusik)ト長調 K.525を思い出されることでしょう。

今回Nico Touches the Wallsのワンマンツアーのタイトルは「ナハトムジーク」。

どういう過程でこのタイトルがついたのかはわからないけど、「夜の果て」という彼らの曲のイメージからなのでしょうか?


昨日はある仕事があって、もうギリギリっていう感じで梅田のライブハウス「シャングリラ」へ到着しました。ここは初めてなので、無事着けるかちょっと心配でしたが、なんとか迷わずに行けました。それにしてもJR大阪からそれほど距離は離れてないと思うのですが、かなり大回りしていかないといけない場所なので、早く道路を整備して欲しいと願います。

今回ソールドアウトということで、そんなチケットを手に入れられたことを感謝しています。その分、400人強収容のそのライブハウスなので、入場にかなり時間がかかっていました。私が入る頃にはもう予定の開演時間は過ぎていたと思います。

いつも思うのですが、なんでライブの時はこんなにもドキドキするのでしょう。まるで初デートに行くときみたいに。ステージにメンバーが現れるまで、そんな思いでいるんですよね。でも、ステージで演奏が始まったとたん、ドキドキは消えて、「かかってこい」(笑)体制に入るわけです・・・って私が行くライブがほとんどロック系だからでしょうね。

会場はそんなに広いわけではないのですが、後の方に入ったせいか、段差があるフロアだったので、その高い部分で見れることができ、かなりよくステージとメンバーが見れました。

開場前に皆が購入したTシャツに着替えて、ロッカーに荷物入れないと・・・ってかなり気合が入っているので、「モッシュ&ダイブ」あるのかな~って思ってました。男性ファンもかなり多くて、はるばる関東方面から来られていた方たちもいらしたようです。ライブ中でもあちこちから男性の声で「かっこえ~」って聞こえてくるのですごく微笑ましかったです。


というか、男性から見てもしびれるバンドなんですよね。彼らは・・・ってこの言い方ちょっと変ですよね。音楽に男女関係ないんですから。ただ、彼らは実際拝見してかなり皆さん男前ってことがわかったので、案外女性ファンが多いのかなって思ったわけです。でも、そんなことなく、同じぐらいの割合でした。

実際のところ、ダイブはありませんでした。まあ、狭いしね。モッシュはあったようですが、Avenged Sevenfoldとかパンクスプリングとかのあの超恐いモッシュみたいのではなく、温かいモッシュだったと思います。見ていたかぎり・・・


最近思うのですが、人それぞれノリ方は自由で、好き勝手に体を動かしたらいいわけですが、海外の人にはぜったいにいないだろうな~っていう体の動かし方をする人をよく見かけるようになりました。盆踊り的というか、キャンプファイアー的というか、これは絶対に日本人ならではの動きだと思う踊り方です。そういうジャンルがあるのでしょうか?以前行っていた邦楽のロックのライブでは見かけなかった動き方なので、今流行っているのかな~?妙にそういう人は目に留まります。


さて、メンバーを生で見て、最初ボーカルの光村さんがかなりスレンダーな体だったので(縦縞のシャツのせいでそう見えたのかもしれませんが)、どういう歌声なのかな~って思ったら、すごく分厚い広がりのあるボーカルだったので、感動しました。全身が声って感じで。とにかく、上手いです。うわ~やられた~って感じにすぐになりました。そして、ギターも上手いので、激しく歌いながらよく弾けるな~って思いました。

ドラムの対馬さんは思っていたとおりに個性的ですごく雰囲気のある人でした。彼の存在はこのバンドにはなくてはならないものだと本当に感じました。力強いドラムがきらきらそして私の全身に響いてきました。

ベースの板倉さんはクールな感じで(でも人間的な温かみは自然と溢れてきていたのですが)、ベースを弾きつつも、これまた心地よいビート感が指先から溢れてきて、すごく気持ちよくその低音に身をまかせることができました。

そして、リードギターの古村さんのギターワークは期待どおりでした。とにかく、動く、動く、指が・・・・・速弾き系でしょうね。どちらかというと。曲の演奏の途中でメンバー紹介もされたのですが、その時に彼はDeep Purpleの「ハイウエースター」(たぶんそうだったと・違ったらごめんなさい)のフレーズをやや長めに弾いてくれました。リッチー・ブラックモアもびっくりでしょう(笑)あれ、かなり指大変ですから。


そんなメンバーで本編15曲。アンコール3曲。計18曲やってくれました。

昔からのファンも今のファンも楽しめるようにと最初セットリストを考えたそうですが、最後は自分たちが楽しめるものにしようと思ったそうです。

でも、間でやってくれた、「めったにライブでやらない曲」だとか「初めて演奏する曲」だとか、6月に出る「新曲」とかは、彼らの新旧ファンへの思いが表れていたと感じます。

新旧関係なく、この3曲はみんなが同じ時に同じ空間で初めて聞く曲だからです。同じラインに立って、それこそ新旧の壁を取り除いてくれた3曲なんです。

まだツアー中なので、セットリストを書くのはやめてますが、今日の名古屋や次の東京で参戦される方は楽しみにしていてくださいね。


あえて、書かせてもらうなら「夜の果て」が生で聴けて本当に心から幸せでした。苦しかった時期に夜歩きながら、何度も聴き続けたこの曲。昨日のステージを見て、歌のフレーズにある「いつか迎えにきてよ、夜の果てに」という言葉の答えをようやくもらった気がしました。これはあくまで個人的な思いですが、昨日のライブを紆余曲折の中、ほとんどあきらめていたのに見れたことは「光」がそのステージに迎えにきてくれたんじゃないかと。

これからまた歩いていける。


それを強く感じたステージでした。




すべてソールドアウトは初めてだという彼らは「これは本当なの?」ってステージに上がるまで不安だったそうです。そんな最初のソールドアウトのライブに参加できたこと。すごく運命を感じます。これからはチケットが取り難いバンドになっていくんでしょうね。でも、この日のこの素晴らしいセットリストのワンマンが見れたこと。自分の人生の新たなステップで見れたこと。生涯忘れ得ないライブのひとつとなりました。


光村さんはMCは長くはないけれど、端的にしっかり言葉をまとめて話す人だな~って感じました。ステージでのノリもいいテンションだし、甘すぎず、渋すぎないステージがすごくよかったです。砂糖を入れなくても、おいしく飲めるブラックコーヒーって感じで。

そして、彼の瞳はすごく澄んでいるように、後方から見てはいた私ですが感じました。こちらまで、なんか目薬入れた後みたいにライブ中に目がすっきりしてくるんですよ。彼の目を見てたら。不思議でした。そういう経験あんまりなかったから。
きっと目力があるんでしょうね。ゆえによくステージも観客もライティングも見えました。


今回3台ほどカメラが入っていて、そのライブ風景が新曲の特典としてつくらしいです。行ったライブがこうして残るってうれしいですよね。スペースシャワーとかでもオンエアがあったらいいな~


曲の詳しいコメントは書けませんが、本当に満足いくセットリストでした。


素晴らしいナハトムジークでした。



終演後流れてきたのはデビッド・ボウイの曲。これもちょっとうれしかったです。ここ数ヶ月、またデビッドの初期の音楽に心がいっていたところなので。


こうして世界中のありとあらゆる音楽が夜を超えて、手を繋ぎあっていくんですね。








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