HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

フェト

2006年06月29日 | JET KELLY
フェトに行きたい・・・ってすごく思う。それはただの祭りではなく、フェトでなければだめ。私の描くフェト・・・フランス語から連想するのは仮面舞踏会。皆仮面をつけているから、誰が誰だかわからない。だからこそ、仮面とは反対に自分の気持ちを素直に語れるんじゃないかと。

三島由紀夫の小説に『仮面の告白』というのがある。この作品のストーリー自体は読んで、その人なりの解釈をしてほしいけど、私にはすごく何かを感じさせる絵画的な小説だったと記憶している・・・もう随分昔に読んだから。この小説はなんか「フェト」を連想させるものだった。

あるいは村上春樹の小説『ノルウエーの森』の幕開けにも「フェト」という言葉がでてくる。そこから始まるあのストーリー。村上春樹の思う「フェト」ってどんなのだろう。まさに仮面といういつわりの顔をつけることで現れる真実の叫び・・・

私は自分を素直に出せる「フェト」に行きたい。

私の好きなバンドJET KELLYのワンマンライブあるいは主催ライブには「天井裏のフェト」というタイトルがつく。このタイトルから最初にイメージしたのは古いフランス映画『天井桟敷の人々』・・・これもまさに白塗りにしている道化師の主人公の心の叫びを描いた映画。そう仮面をつけているんだ。道化師になって・・・

なぜにこのタイトルをJET KELLYがつけたのだろう?きっと『ノルウエーの森』も多少は影響あるだろうけど、メンバーの真実の叫びが音となってそこに存在するからこそ、そのタイトルがぴったりだと感じたのではないだろうか?

一度そのフェトに参加してみたい。私も自分の真実に気がつくことができるだろうか?
コメント
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