ヒヨコ・イン・ザ・ワールド

Fukunosukeとhiyokoが綴るブログ。バリ島旅行記とスペイン旅行記だったのですが、最近は色々増えました。

レフェルヴェソンス (L'Effervescence)

2021-06-26 23:29:05 | たべもの イタリアン フレンチ

Fukunosukeです。

 

レフェルヴェソンス (L'Effervescence)。

何も知らない僕は、ハリーポッターの呪文だと思っていました。

 

高樹町にある一軒家フレンチレストランなんだそうです。

 

 

ここが東京に3件しかない三ツ星フレンチのひとつであることは、行った後で知りました。なんと恐れ多い。すみません。

 

最初に、特製ジンを使った食前のカクテルを目の前で作ってくれます。まずは景気づけ。

 

間髪入れずシャンパン発注。

 

”野菜クリスプのブーケと豆腐サワークリームのディップ” 

何ともいえず滋味深い野菜をポリポリしながらお料理の到着を待ちます。

 

 

”ハマグリとキャビアのササニシキリゾット 蛍烏賊 桜海老” 

なんとこのキャビアは自家製なんだそうです。キャビアって作れるんだ。
ハマグリ出汁リゾットの味は想像通りの美味しさ。蛍烏賊やキャビアが乗ると塩気が強くなりそうですが、絶妙な加減でした。ただ美味しいとしか言いようがないです。

 

野菜がお盆で披露されました。なんと50種類乗っているそうです。

 

”アルチザン野菜”

先ほどの野菜が全部盛られて一皿になっています。これはビックリしました。50種類でこの量ですから一つ一つは小指の先ぐらい。仕込みが大変そうです。根菜など一部は火を通し、葉物などは生。ドレッシングやオイルはかかっておらず、味や香りを確認しながら少しの塩で食べます。これはサラダという呼び方をしてはダメな気がします。何というか、思想とか哲学を食べているみたい。

 

”じゃがいも入りフォカッチャ”

パンはこの他にもう一種類出ました。そちらの方が好みでしたが至って普通のビジュアルなので割愛。

 

”蕪を複雑に火を入れてシンプルに”

蕪を65度で数時間低温調理し、最後に焼き目をつけています。蕪の味がぎゅっと詰まってます。たかが蕪がこんなに旨いものかと。

 

”ハタと春の山菜 すじ青海苔のフュメ レモン”

青海苔や山菜を使っても和に寄せ過ぎない味になっているのが驚き、というか只ならぬところ。

 

"京都産・鴨胸肉を東京桧原村のミズナラで焼いて ソース・ヴァンルージュ 葉玉ねぎ"

皮目がカリッと、でも身はしっとり。鴨の旨味は濃いです。河内鴨を思い出しました。

 

"鴨とモリーユ茸のコンソメ 腿肉と紫蘇のラビオリ"

これはおかわりできます。最後の調整代になっています。

 

”アルチザンチーズ”

チーズは5種。なんとこれ、全て日本産です。

 

一口ずつ。トランプの6みたい(量や種類は加減できます)。

 


バースデープレートもただ物ではありません。生花があしらわれています。行燈状の物は食べられます(チュールですか?)。甘くておいしい。

 

”はっさくと山羊チーズのダックワース”

なんとこのはっさく、房を全部ほぐした物をピンセットで一粒ずつ乗せていくのだそうです。気が遠くなる。味は酸味が強すぎず甘過ぎず、コースの締めに優しい余韻を残します。幸せな気分になるデザート。

 

ミニャルディーズは6種類。でも結構食べられちゃう。

 

最後は、テーブルで抹茶を点ててくださいます。

 

こんな経験は初めてです。すごいなあ。

 

このお店では、食材や調味料の多くは選りすぐった日本産のものを使い、おもてなし含め茶懐石のアプローチでフランス料理を供するというのがコンセプトなのだそうです。なので、料理だけでなくサービスまで含めて一つの世界になっています。特にサービスは素晴らしく、僕のようなバカ舌にも寛容に接してくれるので、終始幸せな時間を満喫することができました。

僕なんかが何かを言うのはおこがましいですが「和っぽいフレンチ」という安っぽいものではなくて、それを超えて新たな高みに達している様に感じました。

最後に、ちょっとしたお土産をいただけます(この中から一人ひとつ)。フランス料理店に行って鰹節としょっつるを貰って帰るとは思いませんでした。

 

僕にとっては過去1,2くらいお高いお店ですが、その対価を払っても、それ以上の満足感を味わえるすごいお店だと思いました。

 

 

 


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