ヒヨコ・イン・ザ・ワールド

Fukunosukeとhiyokoが綴るブログ。バリ島旅行記とスペイン旅行記だったのですが、最近は色々増えました。

バリ2007(その30):エピローグ

2007-07-30 20:28:30 | バリ旅行2007
Fukunosukeです。
6月29日(金)/7日目



僕らの楽しかったバリ2007は、こうして幕を閉じました。

旅で起きたこと、食べたもの、順を追ってほとんど全部紹介しました。
こんなにしつこく旅日記を書いたのは初めてですが、何より自分自身が
もう一度追体験したくて、書き進めてきました。その甲斐あって、僕に
とってはまるひと月バリで遊んでたみたいです。

旅日記を終えて、いよいよ旅も本当に終わったなーと思うと、ちょっと
寂しいです。来年またバリに行ける様に、1年間頑張らなきゃ。はぁ。


    “サンペイ・タウン・ドゥパン!(また来年!)”





hiyokoより:バリから帰って早1ヶ月。いまだに夢の中にいるような気分が
      抜けません。これまでにもいろいろな旅行をしてきましたが、
      今回ほど充実した旅はあまり思い当たりません。
      帰国後のこの脱力感から早く抜け出したくて、来年のバリ行き
      の日程を早々と決めてしまいましたー。
      ですので、またしても楽しみができて、毎日を過ごすのが苦では
      なくなりました!ヤッター
      今回、色々ご相談に乗っていただいた皆様、どうもありがとう
      ございました。この場を借りてお礼申し上げます。
      来年のバリ行きに向けてまたいろいろとアドバイスをいただきに
      伺うと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。











帰り際の1枚。眺めているだけで、なぜか静かな、ゆっくりした時間の
流れを感じるのは気のせいでしょうか? 不思議。






バリ介:「うひゃー楽しかったー! 俺V2だもんね!」

お嬢:「来年またあたしを連れてくの約束よー!」









「ただいまぁー。フクちゃん元気にしてたぁ?」



福之助は荷物の上に飛び乗って、「もうどこへも行かせん!(怒)」と
言わんばかりの意思表示。



フク:「もー! 帰って来ないかと思ったよう。もうどこへも行くなよー」


「ゴメン多分また来年も行く」





バリ2007旅行記はおしまい。

あと少し、「バリのよもやま」が続くと思います。




バリ2007(その29):日常と非日常

2007-07-29 15:12:50 | バリ旅行2007
Fukunosukeです。
6月29日(金)/7日目の午後




ピクニックブレックファーストの後から降り出した雨は、昼まで降り続けた。




雨に濡れる3段プール。今日で最後と思うと、感傷的な気分になる。





仕方ないので早めのランチ。ナシゴレン。

ノー・マニス・プリーズって言うの忘れた。ちょっと甘い。



イカン・ペペス(魚をバナナリーフで包んで焼いたもの)




昨夜食べ残したチキンも、温めなおして出してもらった。






お昼を食べ終わった頃、ちょうど雨が上がった。




僕らのアマンキラは、あと数時間で終わろうとしている。






hiyoko様は、いつもの様に午睡。




アマンキラは、いつもと変わらない姿でそこにある。





けれど僕らにとってのアマンキラは、もうすぐ終わる。




そういう僕らの感傷とは無縁に、アマンキラの時間は緩やかに流れている。




この眺めも、今は現実だけど、もうすぐ僕らにとっては記憶の景色になる。




女の子達は、いつものようにゲストへの贈り物を作っている。
何を、おしゃべりしているんだろう。





この風景も、人も、空気も、ゆったりとした時間に支配されている。明日
からもずっとそうなんだろう。アマンにとっての日常がそこにある。

僕らは、お互い口にはしないけれど、その時間に支配され続けることを願う。
けれどその魔法は、いや応なしにもうすぐとける。

時計の針が止まらないことを、こんなに恨めしく思ったことはない。








午後一杯をバレで過ごし、部屋に戻った。




「さあ、帰る仕度をしなきゃ、、、」


胸の奥でざわついている子供みたいな気持ちを、荷物と一緒にスーツ
ケースに無理やり押し込んだ。







2時間後、僕らは空港へ向かう車の中にいた。


僕らの非日常は、終わった。


*次で最終回です。

バリ2007(ひよこ劇場9):語らい

2007-07-28 22:20:52 | ひよこ不条理劇場
Fukunosukeです。



お嬢:「あたし、オスなんだって、、、知ってたんでしょ、、、」

バリ介:「んー、まあねー。長老からのメールで知ったよ、、、」





お嬢:「あたし、どうしていいかわかんなくなっちゃった」

バリ介:「気持ちはわかるよ、、、。だけど、しようがないじゃないか。
     お嬢はお嬢なんだし、何も変わらないさ」

お嬢:「随分無責任ねぇ。どういうことかわかってんの?」


バリ介:「んー。タマゴ産まなくっていいってことかな」


お嬢:「どっかの大臣みたいな言い振りね」






お嬢:「でもまぁ、いいわ。そのおかげでバリに来られたんだし。
    この島はひよこにとって自由の楽園。あたしここ大好きよ」

バリ介:「僕も好きだよ。バリも、、、お嬢も、、、」


お嬢:「え?」


バリ介:「あー、今日はもう日本に帰るんだって。お土産買いそびれ
     ちゃったねー」


お嬢:「バリ介、、、」


バリ介:「ま、来年も来る気満々みたいだから、また連れて来て貰おうよね」


お嬢:「、、、ウン、そうね。また来たい!」


バリ介:「んー!バリさいこぉー!!」


お嬢:「サイコー!」


二匹:「バーリッ!バーリッ! あははははは!」





バリの自然と空気は、いろいろなものをうやむやにしてしまうのでした。



ひよこ不条理劇場「バリ2007」はこれでおしまい。




バリ2007(ひよこ劇場):目次へ

バリ2007(その28):トレッキング

2007-07-28 18:10:39 | バリ旅行2007
Fukunosukeです。
6月29日(金)/7日目の朝



ピクニックブレックファーストを終えた僕らは、すぐに車で帰らずに、
下まで歩いていくことにした。






あれ、さっきもあの子犬あそこに居たんだよねー。





なつくでなく逃げるでなく、かといって手を差し出すと“わんわん”吠え
立てる。結構可愛い顔しているのに気難しいんだから。





子犬ちゃんさようなら。またね。



さあ、出発だ。
※ ジャングルや田畑の中を歩くプランもあるのですが、この日は雨の後で
  ぬかるんでいたので、道路を歩いて帰りました。




片づけを終えたアマンカーが僕らを追い越して行く。でも先に帰っちゃう
のではなくて、少しずつ先で待っていてくれる。





今度は牛さんがご挨拶。モー。




オバサンもご挨拶。パギー。





少し大きな家が立ち並ぶ一画に差し掛かる。




ぶたは寝る。犬はこっちに気付いて吠える。





通りをそれて路地に迷い込んでみる。





今度はネコがお出迎え(2匹います。見つけてください)。




田舎の風景もいいなぁ。





ここのライステラスには、水がはってある。もうすぐ田植えでしょう。





かと思いきや、こちらでは脱穀の真っ最中。三毛作のバリならでは。




だいたい下まで降りた頃、雨が降り出した。“弱ったなー”と思って
いたら、アマンカーがさっと現れ、僕らをひろってくれた。
どっかで見ていたんだろうか。


ピクニックブレックファーストはこれでおしまい。
じゃぁ、ホテルに戻りましょうか。





バリ2007(その27):ピクニック・ブレックファースト

2007-07-27 23:31:49 | バリ旅行2007
Fukunosukeです。
6月29日(金)/7日目、最終日の朝





約束の7時に、車は山の中にあるアマンキラのバレ(ティルタ・サリ・バレ)に
向けて出発した。






集落を抜けると、細い山道になる。ここからひたすら登って行く。





アマンキラからおよそ15分。どうと言う事のない無い道端に車は止まって
しまった。目的のバレは、この道をそれて分け入った所にある。






「じゃぁ、バレの仕度をするから、ちょっとだけここで待ってて」
アマンのスタッフは、荷物を抱えて消えて行った。





ぽつねんと取り残されてしまった僕達。




ここは何だろうねと来た道を振り返って、思わず叫び声をあげてしまった。
まったく予想もしなかった景色が、僕らの眼下に広がっていたのだ。
















ただ感動するだけだった。「わぁっ」と叫んだきり、続く言葉はなかった。





熱帯の森、田畑と集落、それを柔らかに覆う霧、その先には海。そして、
重層的な雲が空に立体感を与え、圧倒的な量感で迫ってくる。




「高台のバレでの朝食」というからには、それなりに夢想して来たけど、
現実の風景は僕らのイマジネーションを簡単に吹き飛ばしてしまった。







バレの方から「用意ができましたよ」と声がかかった。

「私は車の方で待っていますから、食事が済んだら木のベルを鳴らして
 呼んでください。ではごゆっくり」そう言って彼はいなくなった。




バレには、僕ら二人だけになった。






わー、食べきれない程いろんな物があるよー。



「あー、こりゃいいねー。ゴキゲンだねー」


さっきまで、大いなる自然への畏敬の念で充満していたはずなのに、
そういう詩的な感動が長続きしない我々。




ペストリー、サンドイッチ、シリアル、フルーツ。キンキンに冷えた
オレンジジュースとコピ。






食べ物はこの行李のようなお洒落な箱に入っていた。これを担いでいる
さまは結構絵になる。





hiyoko:「いいでしょーう!」
Fuku:「いいねぇー!」





谷の向こう側には、「ライス・テラス」と言うか「ライス・ステアケース」。






もう一枚パチリ。来られてヨカッタねー。






ピクニックブレックファースト、旅の最後に取っといてよかった。




ロマンチックディナーもそうだったけど、ピーカンの空とはまた違う
感動にめぐり合えた。


昨日でも、おとといでもこの景色は見られなかったはず。更に言えば、
この1時間後にはまた雨が降り出したので、チャンスはホントに
「今日この時間」しかなかった。 僕達は運がいい。



「やっぱり、僕達はバリの神様に歓迎されていたのかもしれない」

そう自惚れてもおかしくない気がしてきた。




帰りは、下まで歩いて帰ります。