ヒヨコ・イン・ザ・ワールド

Fukunosukeとhiyokoが綴るブログ。バリ島旅行記とスペイン旅行記だったのですが、最近は色々増えました。

OLD NEPAL

2024-08-12 08:32:27 | たべもの 中華 エスニック

Fukunosukeです。

 

バリ垂れ流し中ですが、別の話題を。

 

 

豪徳寺。たまーに来ます。

 

商店街には飲み屋風のお店が多いのですが、ポツンと小洒落たお店がたたずんでいます。。

 

OLD NEPAL。文字通り、ネパール料理のレストランです。へー。ネパール料理ってインド料理の親戚かな、くらいのイメージしかない。

 

店内はネパールの街角を模したような雰囲気。BGMは音楽ではなく、店主がネパールの雑踏で録音してきた環境音。こういうのは初めての経験です。面白い。ネパールにトリップしたようなアトラクション感。

 

驚いたことに窓がありません。ネパールに没頭するための演出でしょうか。執念を感じます。

 

お店は調理を行う店主とホールの女性(夫婦かな)で切り盛りしています。年のうち1~2ヶ月は二人でネパールに行き現地の料理文化を研究、情報収集しているそうです。大変なこだわりようです。

 

3ヶ月に一度変わるメニューはいつも何らかのテーマに沿って組み立てられるそうです。この時はネパールのいろいろな街をイメージしたお料理の構成でした。ダルバートという定食がネパール料理の基本だそうですが、それをメインに据え、その前に6~7種の創作料理で構成されます。

 

本日のスパイス達が披露されます。Fukunosukeには何が何だかわかりませんが、どれも日本では珍しいもののようです。

 

料理にあわせたドリンクのペアリングもあります。ワインやビールといった単純なお酒は少なくて、お料理に合わせた創作カクテルが提供されます。

 

 

お店に行ったのは1月ほど前のことなので料理の内容は忘れてしまったのですが、どれも素晴らしかったです。ダルバート前のお料理は創作なので全く同じ料理はネパールにはないらしいですが、大変に美味しかったです。繊細で初めての味覚で興奮します。

 

これはちょっとサモサと日本のおやきのあいのこのようなお料理でした。おいしかった。

 

 

これはマトンだったかな。大変によい火の通し加減。おいしい。

 

信州サーモンを用いた一品も。もちろんネパールでは生魚はほとんど食べないとのことですが、湖の近い街から想起したとか。面白い。

 

そしてこれがダルバート。カレー、アチャール、ダル、ごはんがプレートに乗って提供されます。ごはんにあれこれかけながら食べます。ちなみにダル(ダール)はインドと同じで豆のスープ、日本でいう味噌汁に相当するそうです。ネパールもインドもこのダルが家庭の味なんだそうです。カレーは辛すぎず食べやすい。全体的に優しい味です。

 

hiyoko「ネパール美味しー」

 

こうして、ダルをごはんにかけて食べるのだそうです。

 

デザートもとても繊細で美味しいです。

 

 

hiyoko「ネパールに行った気分になりました」

 

以前、ペルー創作料理のMAZ(マス)というお店に行きましたが、雰囲気重視のお店作りやストーリーを持たせた凝った料理の構成などコンセプトは何となく似ていると思います。でも味はこちらの方が好みでした。

こちらのご主人は純日本人の方ですが、ネパールにほれ込み、数年後にはこのようなお店をネパールで開くことを目標に取り組んでいるそうです。ということは、数年後にはこのお料理を日本で食べることはできなくなるということ。

 

今のうちに行っておかないといけないお店だと思います。

 

 

 


馬車道の中華料理

2023-03-11 09:26:42 | たべもの 中華 エスニック

Fukunosukeです。

 

横浜でhiyokoの推し活随行。

お供の褒美は夕御飯。久々に中華街に行ってみようと思ったのですが、目当ての店は予約で満席でした。

ちょっと場所を外して馬車道の生香園へ。僕は初めて。hiyokoは2回目。hiyokoは何でも僕より多く経験しています。ずるいよ。

 

ここは、一時期料理の鉄人で中華の鉄人をやっていた周富輝さんのお店。

この日もホールを仕切って精力的に働いていらっしゃいました(さすがに鍋は振らないのかな)。

にしても店の壁に堂々と。番組で使っていたパネルでしょうか。そのお玉でhiyokoの頭をコツンとやってほしい。。 

 

春巻きは随分こんがり色ですが、味はとても美味しかったです。 

 

名物のエビのマヨネーズ和え。周富徳さんのお店ではオーロラソースと言っていたやつと同じかな?

エビのフリッターに味付けして最後思いっ切りマヨネーズが回しかけられています。それを和えてしまうので見た目は酷いですが、美味しかったです。マヨネーズの油と酸味で不思議と上品な味になります。 

 

排骨の揚げ物。これも感心する美味しさ。

 

名物海鮮焼きそば。意外にフツーでした。hiyokoが以前食べた時はリピ決定と思ったそうなので、出来が悪かったのかな。 

 

hiyokoも満腹になりました。

 

ここは町中華と高級中華の中間といったところです。鮑やフカヒレといった高級食材もありますが、普通の食材のお料理を食べる方が満足度は高そうでした。

中華街ほどごった返していないし、なかなかいいです。 

 

 


港式料理 鴻禧(こうき)

2023-02-22 06:26:42 | たべもの 中華 エスニック

Fukunosukeです。

 

西新橋。というか今じゃ虎ヒルのお膝元といった方が通りがいいですかね。

賑やかな新橋の端っこにやって来ました。

 

港式料理 鴻禧(こうき)。港式というのは「香港風」というほどの意味だそうです。

 

ここはTommyさんという料理人が開いた隠家中華レストラン。Tommyさんというのは香港中華のビッグネームだそうで、香港の夏宮、日本の福臨門、恵比寿の龍天門など名だたるレストランで腕をふるってきた方だそう。

営業は夜が基本なのだそうですが、時々シェフの気まぐれメニューでランチをやっているそうです。今日はランチコースです。

 

店の造りは中華というより板前割烹のそれです。

 

シェフのTommyさんが客席に対面して鍋を振ります。

 

自家製XO醤。そのままつまみにしたり、味変に使ったりします。

 

大ぶりな牡蠣の湯引き。乗っているのは生姜の千切り揚げ(これで一人前じゃありません)。

 

ああ、この醤油の味付けは香港風。懐かしいな。

 

大根餅。大変美味しいです。

 

つぶ貝とフカひれエンガワのスープ。フカひれのエンガワというのはふつう捨てるらしいのですが、美味しく調理しています。上湯はまさに福臨門を思いだします。

 

上の方の白い具がエンガワだったと思います。フカヒレの繊維感は無いですがコラーゲンの塊。つぶ貝は生と干しと両方入っているそうです。

 

塩水鴨。福臨門といえばクリスピーチキンが有名ですが、こういうのもあるんだ。

 

あれですね、海南鶏飯の鶏を鴨で調理したような感じ。しっとりジューシーです。

 

鯛のフリッターに、トウモロコシの餡かけ。

 

トウモロコシの餡かけは、中華のコーンスープの味を濃くしてとろみをつけたような味。初めて食べました。

 

干しエビとズッキーニの炒め。

 

ズッキーニを食べて甘いと思ったのは初めて。キクラゲの様なものはモリーユ茸だそうです。

 

この干し海老は香港で作っているそうで、新鮮な海老を加熱せずそのまま干しているそうです。大きいので一瞬冬虫夏草かと思った。

 

最後は黒豚と干し貝柱のおかゆです。香港粥なつかしい。

 

パクチーがよく合います。

 

プーアール茶も上品なものでした。

 

デザートはココナッツプリンに小豆。小豆は中華風に茹でてあるそうです。

 

ここの本領はやはりディナーと思いますが、ランチでも巨匠の片鱗を垣間見ることができました。

 

 

 

 


クリスマスのローストチキン

2022-12-20 22:17:00 | たべもの 中華 エスニック
Fukunosukeです。

今年のクリスマスは、家の近くのメキシコ料理屋さん、ペルトゥレイバーロ。ひそかに近所の名店だと思っています。



店内もかわいい感じです。


とりあえずテカテでしょ。


もちろんセビーチェ。


魚のフリッター。炭酸で伸ばした衣が軽くてサクサク。ピリっと辛いソースも抜群です。これは超美味しいと思います。880円(22年12月時点)という値段もどうかしている。


メヒコのシャルドネにチェンジ。




今日のメインは大山鶏のローストチキン。クリスマスだもの。


バラしてもらいました。美味しそうでしょう!


「これはメキシコ風なんですか?」と聞いたら、
「いやフランス風です。サルサもつけますけど何もつけないほうが美味しいです」
だそう。正直すぎる(笑)
シェフはキャピトル東急で修行をした方なので技術はしっかりしています。何を食べても美味しい。

デザート。これも甘すぎず美味しかった。


チキンは2日間マリネして、180°のオーブンでじっくり焼き上げます。バサバサにならず、低温調理のようなしっとりした焼き加減。

近所にこういうお店があってありがたいです。





MAZ(マス)。気鋭のモダンペルー料理

2022-10-13 07:26:30 | たべもの 中華 エスニック

Fukunosukeです。

 

んー。4回目のワクチン接種をしたのですが、熱が38.8度まで上がったと思ったら大汗をかいて34.4度まで急降下。すっかり体が参ってしまいました。オミクロンBA.1対応ワクチンだから打とうと思ったのですが、もう少し待っていたらBA.5だったのと思うとくたびれ損の気分です。

 

9月のはじめ。

そろそろ秋の気配。芸術に触れましょう。

 

リ・ウーファン展に行ってきました。伊豆のあさば旅館にもあるやつです。

 

これだけ撮影可でした。うーん。僕には何だかわからない。

 

とりあえず芸術は以上。

 

 

夜は紀尾井町にできた最近話題らしい芸術的なレストランに潜入。

 

MAZ(マス)。

 

おお、なんだかすごい。ワッサーとしたなにか。

 

ペルーにCENTRALというペルー料理のレストランがあるそうです。なんでも世界のベストレストラン2位というすごいお店らしいです。NetflixのChef's Tableという番組でも取材されています。で、その支店が22年の夏に東京にオープンしました。hiyokoが行ってみたいとのことで早速チャレンジです。

 

お店に入ると、まずペルー食材のプレゼンテーションがあります。本店のCENTRALは、国土の標高差が大きいペルーの「標高別の食材縛り」でコースに仕立てるのが特徴なのだそう。

ただ、MAZでは実際に利用される食材の8割は日本の食材とのこと。

 

ペアリングはお料理毎に変わったお酒が供されます。これも楽しいです。

 

 

一品目は、「冷たい海(海抜-2m)/海藻、貝、雲丹」

手前は雲丹。

 

こちらは貝。マテ貝だそうです。上に二つ乗っているのが食べるところで、下の貝は食べられません。

「マテ貝」ってなんだか南米的な語感。

 

こちら海藻の何か。海ブドウも乗っています。

 

見た目が奇抜なだけではなくてちゃんと美味しいです。

 

料理に合わせて、その標高や食材をイメージしたカードが配られます。これを見てイメージを膨らませながらお料理をいただきます。こんなの初めて。

 

「砂漠海岸(海抜+85m)/タラバガニ、バターナッツ・スクワッシュ、キュウリ」

 

これは何という食べ物なんでしょう。でも味付けはなかなか美味しい。奥の器はセビーチェの様なものでしたが、日本でいうとなますみたいな味でこれも美味しかったです。

 

「熱帯雨林(標高178m)/アボカド、キャビア、キウィチャ」さあこの辺りから記憶が怪しくなってきました。

 

「極端な高地(4200m)/トウモロコシ、熟成牛肉、ワカタイ」

海抜4200mで育てた牛ということは、ペルーでは富士山より高い所で牛を育てるということでしょうか。

でもこの牛は山形の牛だそうです。おっとそうなのー? という感じ。

 

スティック状のものはパンかな。サクサクです。おいしい。

 

「海霧(標高14m)/タコ、スピルリナ、イカ」

衝撃的な色味ですが、スピルリナという海藻から得られる天然の色素だそうです。味は覚えていませんがタコの食感は確かに覚えている。

 

 

「淡水(海抜225m)/淡水魚、スイカ、ココナッツ」

魚はイワナだったかな。スイカとの取り合わせは初めて。淡水魚と瓜というのは合うんですね。とってもよくまとまっていました。

 

「アンデスの森(海抜3260m)/チャコ、豚、ヤーコン」

これは海抜3260mのじゃがいも。いや、案の定このじゃがいもは千葉で栽培しているそう。うーん。日本の食材も優れていると思いますが、ここはペルーのじゃがいもが食べてみたかった。輸入は難しいのかな。

 

こっちが豚ですね。

もはや食べ物に見えません。でもよくできている。美味しい。

 

 

「高地の森(1890m)/カブヤ。バワナッツ、ピタハヤ」

デザートの一品目。

 

「アマゾニア(標高750m)/チュンチョカカオ、マカンボ、コボアス」

デザート二品目。どちらも甘すぎない。気に入りました。

 

品数が多いので、最後には立派なカードコレクションになります。でもこれどうしたらいいんだろう。

 

最初に書いたように、CENTRALはペルーの食材や調理法を研究し、素材の高度別に構成したメニュー構成で提供するというスタイルで一世を風靡したそうです。しかし、ペルーの食材をそのまま使えるわけではないので、日本でやるにはちょっと無理がある。

それでも、世界が注目するペルーレストランの味を東京で体験できるというのはとっても貴重。料理もただ奇抜なだけではなくどれも美味しかったです。