goo blog サービス終了のお知らせ 

福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

五輪九字明祕密釋・・11

2018-07-11 | 諸経
五輪九字明祕密釋・・11
(ha@m(かん)字曼荼羅観)
ha@m(かん)字は羯磨部不空成就佛、腎胃を主る。所謂ha@m(かん)字は是れha(か)字の十一轉聲也(ha(か)字に十二摩多の点画をつけるうちの十一番目の変化)。廣釋すること餘の三五の摩多(母音)に通ず。則ち大日如來常住壽量、釋迦本地、大悲風大の種子、三解脱門、三際(過去現在未来)不可得の義、羯磨身の事業曼荼羅なり。風は則ち想陰の心、五藏六府の海水を持す。肺風鼓動して生死海となる。五藏とは肝・肺・心・脾・腎なり。胃とは六府の一名なり。胃は此れ肚はら、是れ脾の府なり(五臓の脾は主に消化吸収などを担るものをいった)。五藏六府之海水は皆な胃の府に入る。五藏六府流れて皆な胃にうけて五味各走流して、其の嘉味、胃に入るがゆえに腎は胃をうける也。第十二の推の下、兩方、各一寸半にあり。腎は第十四推の兩方各一寸半にあり。又た臍腰の下の左を腎と名ずけ、右を命門と名ずく。腎は心腹に敷いて窮寑(ぐうしん)して米精を寫す也。志を主どる北方及び水となる。水は冬を主る。其色黒し。五陰の中の行陰の心、水を持す。行心は受心より生ず。受心は想より生ず。腎は黒び肺より生ず。耳を主る、腎出でて骨となる、髓を主る、髓窮まって耳乳となり、骨窮まって齒となる。鹹き味多ければ腎に入れば腎を増し心を損す。若し腎中に志なければ多く悲哭す。脾、腎を害して病を成ず。土の水を剋するがごとく脾強く腎弱ければ當に腎を脾に止むべし。黒氣を以て黄氣を攝取すれば賢病則ち差(い)ゆ。黒氣とは水の名字也。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ちょうど一年前 | トップ | 五輪九字明祕密釋・・12 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

諸経」カテゴリの最新記事