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福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

Q、仏前にともす灯明はどういう意味があるのですか

2013-08-26 | Q&A
Q、仏前にともす灯明はどういう意味があるのですか
A,灯明は絶大な功徳を生じます。
灯明供養について
1、密教辞典には「6種供養の一つ、灯明を仏に献ずることの功徳は広大であり、世を照らし、闇を除き、知恵を得て世間に流転せず、福徳を得、命終して涅槃を證す等と経典に説く。密教では灯明は外四供養の中の金剛燈菩薩であり、また六種供養では智波羅蜜とする。法脈を譬えて法灯、昼夜不断にともすのを常夜灯といい、高野山燈籠堂には白河燈,貧女の一燈などの萬燈が断えることなく光を放っている」とあります。
2、 密教では大日如来のお徳を、「除暗遍明、能成衆務、光無生滅」といいます。それほど光は根源的功徳をもっているのです。灯明供養について、多くのお経に、無量の功徳があり、現世にも来世にも絶大な福を生じるとされます。古来仏前に灯明、灯篭をあげ続けてきた理由がわかります。
以下に仏典に書かれた灯明の功徳を紹介します。
3、お経に出る灯明の功徳について
・佛説施燈功徳經(ここには無数の功徳が説かれていますがほんの一部です)「・・彼の燈を施す者は。福聚を所得すること。無量無邊不可算數なり。・・何等爲四。一者色身。二者資財。三者大善。四者智慧。舍利弗。若し衆生ありて佛支提において燈明を施する者は、是等の如きの可樂の法を得る。爾時如來欲重宣此義。復説偈言・・ 大富上族に生じ、家 具足し功徳は人の敬するところとなる。・・」

・文殊師利問經 菩薩戒品第二「佛告文殊師利。有三十五大供養。是菩薩摩訶薩應知。然燈、燒香、塗身、塗地、・・」(35の大供養のうち最初が然燈供養、それだけ福徳が大きい)
・大般若波羅蜜多經 「 衣服瓔珞寶幢幡蓋伎樂燈明供養恭敬尊重讃歎如是般若波羅蜜多彼由如是勝善根故畢竟不墮諸嶮惡趣常生天人中受富貴妙樂・・」(燈明供によって惡趣に生じず、常に天人の中に生まれて富貴妙樂を受ける)
・燈指因縁経「・・尸自墮地。燈指于時踰増惶怖。悶絶躄地。久乃得穌。尋見死尸。手指純是黄金。雖復怖畏。見是好金。即前視之以刀試割。實是眞金。既得金已。心生歡喜。復剪頭項手足。如是剪已。尋復還生。須臾之頃。金頭手足。・・」(過去世に仏前に燈火を掲げた因縁により父の死体が黄金に変わった)
・賢愚經にはお釈迦様がお悟りをひらかれたのは過去世に灯明供養した因縁によるもので、そのおかげで無数劫に天上・人間に生まれて福を受けたとされます。
・譬喩経には、阿那律は過去世で仏燈を盗まずそのまま掲げた福により九十一劫にわたり善処に生じ、仏に会い阿羅漢果を生じ、天眼第一となった、という趣旨がかかれています。
・超日明三昧経には、日天が世を照らすことができるのは、(布施、修行、持戒、とともに)仏寺に燈を燃し、父母・沙門・道人に光明をあたえることによる、とかかれています。
・不空羂索神變眞言經 「 是のごとくの眞言三遍にて燈明を加持し之を獻じ供養すれば持法者の諸暗障を除く 」
・藥師琉璃光如來本願功徳經「續命幡燈、復た云何が造るべきや。救脱菩薩言く。大徳よ。若し有病人ありて病苦を脱せ欲せば。當に其人のために。七日七夜八分齋戒を受持し。應に飮食及餘資具をもって。隨力所辦して苾芻僧を供養し。晝夜六時に彼の世尊藥師琉璃光如來を禮拜供養し。此經四十九遍を讀誦し。四十九燈を然し。彼の如來形像七躯を造り。一一像前に各七燈を置き。一一燈量は大如車輪の如くし。ないし四十九日光明を絶さず。五色綵幡長四十九搩手を造り。應に雜類衆生を四十九にいたるまで放せ。危厄の難は度を過ぎることなく。諸の横惡鬼に所持さることなし。」
・賢愚経「(貧女が一燈を寄進したことに対しお釈迦様は)即ち授記したもう。汝來世において二阿僧祇百劫の中。當に佛となるを得べし。名ずけて曰く燈光と。十號具足す。是において難陀(貧女のこと)。得記歡喜。長跪して佛にもうさく。出家を求索すと。佛即ち之を聽き。比丘尼と作す。・・」
・仏説目連問戒律中五百軽重経「問う、佛、光明を晝は滅不すべきや。答う、得ず。若し滅せば犯に墮つ。佛に明闇無しといえども、施者は罪を滅し福を得る故に。」(灯明は施者の罪を滅し福を与えているのであるから、昼でも消してはならない)
・大薩遮尼乾子所説經には「彌留山燈明菩薩。燃大燈明菩薩。法燈明菩薩。遍十方燈明菩薩。普照菩薩。普滅一切闇燈明菩薩。普照諸趣燈明菩薩。常放火光燈明菩薩。月光燈明菩薩。日光燈明菩薩。」として多くの明かりを照らす菩薩が出てきます。
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