地蔵菩薩三国霊験記 7/14巻の5/8
五、逆縁罪を免る事、付けたり鳴海の地蔵の事
尾張國鳴海と云處に住ける俗あり。當國の守護にて下向しけるに自ら根性不道にして貪欲厚く極重悪人なり。藤原元命の朝臣とて近代世にかくれなき仁なり。當國管領の後は公田を掠めをどし寺社本主の所帯を押領して後家女子等を没収しければ公物費多くして私の用意巨多なりされば諸人をそれをなし民の歎き多くして元命一等の國とぞ成りにけ . . . 本文を読む
日本紀略 / 天延二年九月八日癸丑条(974)「八日癸丑 伊勢以下十六社に奉幣し 依って疱瘡災を払ふ也」天皇は円融天皇。「大鏡 第三巻二十段 伊尹伝」に当時疱瘡で多くの貴人がなくなったことが書いてあります。 「男君たちは、代明の親王(注1)の御女の腹に、 前少将挙賢・後少将義孝とて、 花を折り給ひし君たち(注2)の、殿失せ給ひて、 三年ばかりありて、天延二年甲戌の年、皰瘡おこりたるに、 煩ひ給ひて . . . 本文を読む