My Favorite

信越線住民の好きなもの~フリッチャイ、鉄道・・・

今日聴いた曲

2009-07-16 21:49:11 | フリッチャイ

○ブラームス ヴァイオリン協奏曲 デ・ヴィート(Vn)、フリッチャイ/RIAS交響楽団 1951年10月8日(放送)

○ブラームス 交響曲第2番 フリッチャイ/RIAS交響楽団 1953年10月13日(放送)


○ヤナーチェク シンフォニエッタ マッケラス/ウィーン・フィル 1980年3月


ブラームスのヴァイオリン協奏曲は、演奏会と並行して行われた放送録音。この演奏会では「新世界」が演奏されており、こちらは豪快なスタジオ録音(旧盤)の1ケ月後の演奏です。

デ・ヴィートのブラームスの協奏曲は、4種目(キングインターナショナル)とのことですが、あるブログでは「従来の録音を遥かに凌ぐ演奏」で、「この作品の録音のベストを争いうる」と絶賛しています。

第2交響曲も演奏会と並行して行われた放送録音。晩年のウィーン・フィルとのライブが圧倒的なので、さすがに及びませんが、この放送録音も若い頃のすがすがしさがあって、これはこれで良いのかなと思っています。


シンフォニエッタは、この曲のベストと思っています。

全曲を通してキラキラ輝く音色、特に第1楽章のブラスの鮮明で力強い合奏は圧倒的です。ウィーン・フィルの実力躍如です。

なお、この曲は村上春樹氏の新刊小説「1Q84」の中で登場し、話題になっているという記事を新聞で見ました。作中では、セル/クリーヴランド管弦楽団の演奏が登場するようですが、こちらはあっさりとして乾いた演奏です。

Brahms_vnc Janacek

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磯部駅でのSL発車

2009-07-15 19:42:00 | 写真

写真は、平成11年8月28日、磯部駅でのSL列車の発車風景です。


復活したD51498が、信越本線を走り始めた頃のことです。ものめずらしく見学にきた親子三代、大きな汽笛の音に驚き、お母さんが肩をすくめています。

19990828

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今日聴いた曲

2009-07-14 19:09:36 | フリッチャイ

○ベートーヴェン 「レオノーレ」序曲第3番 フリッチャイ/ベルリン放送交響楽団 1961年2月5日(ライブ)

○ベートーヴェン ピアノ協奏曲第3番 アンダ(Pf)、フリッチャイ/ベルリン放送交響楽団 1961年2月5日(ライブ)

○ベートーヴェン 交響曲第3番「英雄」 フリッチャイ/ベルリン放送交響楽団 1961年2月5日(ライブ)


フリッチャイは、1961年2月5、6日、自由ベルリン放送局大ホールでオール・ベートーヴェン・プログラムによる定期演奏会を開催しました。これらは、初日の演奏を録音したもので、レオノーレⅢ序曲と「英雄」は、EMIのグレート・コンダクター・シリーズ、ピアノ協奏曲はCD-R版です。


この演奏会はまさに偉大と言ってよいと思います。


まずメインの「英雄」。反復なしで56分以上かけてじっくり演奏しています。

第1楽章第2主題のところでぐっとテンポを落とし聴く人を「エッ」とさせます。そして主部、再現部の終りのところでの連続和音、それに続く3和音、どっしり重く一つひとつ叩きつけてきて思わずのけずってしまいます。「石橋を何度も叩いて渡る。」と言ったら良いでしょうか。

第2楽章は、ひときわじっくり聴かせます。フリッチャイは、2楽章の出だしのところを「英雄の墓に投ずる土をいっぱいに掬いとった手」とたとえました。

全曲にわたってティンパニの音色は独特です。ずっしり重みを持ち、弱音でも存在感があり、長い響きを保っています。


レオノーレⅢ序曲もピアノ協奏曲も遅いテンポです。前者はスタジオ録音より2分、後者は5分遅くなっています。特にレオノーレⅢ序曲の主部に移る前は止まってしまうのではと思わせます。


しかし、これだけの演奏を聴くには、それなりの覚悟が必要です。全曲集中して聴かないともったいないですから。疲れますが。

Beethsym3 Beethpc3

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今日聴いた曲

2009-07-13 19:40:25 | フリッチャイ

○オネゲル 「ダビデ王」 フリッチャイ/RIAS交響楽団他 1952年9月29日、10月1日(放送)


○ドヴォルジャーク 交響詩「金の紡ぎ車」 ケルテス/ロンドン交響楽団 1970年7月?


フリッチャイは1952年のベルリン芸術週間で「ダビデ王」を採り上げ、並行してRIAS放送局の放送録音を行いました。この曲は、晩年の1961年2月にもベルリン放送交響楽団の定期演奏会で演奏しており、こちらも録音が残されています。

演奏は、この頃のフリッチャイ/RIAS交響楽団の一番良い面が出ているように思います。生き生きとしたテンポ、トランペットを始めとする金管楽器のメリハリのある、ラッパの原点を思わせる音色、そして全曲を通しての統率力。フリッチャイはこの頃のRIAS交響楽団を「私がこれまでに手にした中で最も美しくすぐれた金管部、そして粗野に堕することのない衝撃力」と後年回想し、絶賛しています。他の演奏は聴いたことがありませんが、これで十分という気持ちになります。


ドヴォルジャークは、晩年、交響詩を5曲連続して作曲しています。「金の紡ぎ車」はその3曲目にあたり、最初、コシュラー/スロバキア・フィルの交響詩全集を買って聴いたのですが、のっぺらぼうで、面白味を感じませんでした。その後、ケルテスのドヴォルジャーク「交響曲全集」がCD化されたので購入、そこに収録されていた同曲を聴いて、いっぺんに気に入りました。それはコシュラーと違い、生き生きとしたテンポで、まるで物語が語られているような気分にさせられます。

ケルテスは、ドヴォルジャークの交響詩のうち最初の3曲を録音しています。(CDのデータでは1966年10月となっていますが、他の2曲が1970年7月のなので、こちらが正解ではと思っています。)これら3曲の交響詩は、ケルテス最高の遺産ではと思っています。

David

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磯部駅の正面玄関

2009-07-12 18:32:19 | 写真

磯部駅の正面玄関は北側ですが、以前は西側でした。


写真は、昭和49年5月15日に撮影したものです。

19740515


いつから北側になったのかは覚えていません。

つい最近、会社の広報誌の表紙に磯部駅が掲載されました。写真は現在と昔の駅の写真が掲載されましたが、昔の写真も北側が正面玄関になっていました。広報担当者に確認すると昭和62年頃の写真ということでしたので、正面が北側になったのは、昭和49年から62年の間ということになります。

しかし、このようなことを知っている人も少なくなり、自分も年をとったのだなと実感してしまいました。


磯部駅は明治18年10月15日の開業、一緒に飯塚(現在の北高崎)、安中、松井田、横川駅が開業しました。安中、磯部、横川駅は改築は行っているもの開業当初の駅舎のままです。(だと思います。)

北高崎駅は近年、建て替えられ、日本最初のスイッチバック駅であった松井田駅は、昭和37年に現在の場所に移転しました。

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群響43回前橋定期

2009-07-11 23:17:06 | 演奏会

○モーツァルト セレナード第6番「セレナータ・ノットゥルナ」 伊藤文乃(Vn)、山本はづき(Vn)、池田美代子(Va)

○ベートーヴェン ピアノ協奏曲第1番 梯 剛之(Pf)

○ベートーヴェン 「エリーゼのために」 梯 剛之(Pf)

○ベートーヴェン 交響曲第5番「運命」

○バッハ G線上のアリア

  阪 哲朗/群馬交響楽団


今日は、忙しく充実した一日でした。


7時、体調不良で入院している母のところに衣類を届け、その足で勤め先に行く。最近、職場に新しい機械が入り、今日の担当者は初めて操作するので、一緒に立ち会う。

9時、妻の高校時代の友人3人を招いて我が家の菜園で「いもほりパーティ」。私はジャングルと化した庭を刈り払い機で草退治。

12時、収穫した野菜類と肉を使ってみんなで昼食。

13時30分、また機械の操作があるので、再度、職場に向かう。

15時、家に戻りみんなと歓談、16時、電車で前橋に向かう。

17時、前橋到着、市民会館前で群響事務局女史と会う。女史「今日はいいことがあるかも・・・」と私にささやく。私「えっ・・・?」

17時30分、市民会館前の魯炉家で夕食。ここは自然食品にこだわった健康志向のお店で、美味しいことはもちろんのこと、私はこの店に置いてある前代田町の歴史(前橋駅開業時のことがくわしく記されている。)の本が見たくて前橋定期のときはいつも寄っています。


そして、前橋定期、正式には「まえばし市民名曲コンサート」。年2回開催されています。

最初の曲は群響TOHO三人娘(?)を起用しての「セレナータ・ノットゥルナ」。とっても楽しく演奏していて、こちらまで楽しい気分になりました。「いいこと」ってこのことだったのですネ。この曲はソロがあるので、「もしかしたらと池田さんがソロをやるのでは」と期待していました。2曲目はベートーヴェンの第1ピアノ協奏曲。初めて聴く曲でしたが、ベートーヴェンくささが無く非常にノーマルで綺麗な曲でした。梯さんのピアノは凄かった。

最後は、「運命」。良かったです。聴いていても見ていても(指揮ぶりがクライバーを思い起こました。)曲の終りまでわくわくしました。「ブラボー」。

(前橋市民文化会館)

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川喜多二郎さん逝去

2009-07-10 18:43:47 | その他

文化人類学者でKJ法の考案者、川喜多二郎さんが7月8日、亡くなられということが今朝の新聞に載っていました。

私が大学生だったころ、何かのときにKJ法が話題になり、興味をもって調べたところ通っている大学の教授であることが判りました。


専攻分野が全く違うので、直接、講義を聴いたことはありませんが、このように有名な人が教授でいるということを誇らしく思ったものでした。


KJ法という名前、格好いい名称で何か意味があるのかと思っていたら、ただのイニシャルだったのですネ!


ご冥福をお祈りします。

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今日聴いた曲

2009-07-09 19:14:09 | 他の音楽

○ドヴォルジャーク ピアノ三重奏曲第4番「ドゥムキー」 黒沼ユリ子(Vn)、上村 昇(Vc)、ヤン・パネンカ(Pf) 1991年7月22日(ライブ)

○ドヴォルジャーク ピアノ三重奏曲第3番第3楽章 黒沼ユリ子(Vn)、上村 昇(Vc)、ヤン・パネンカ(Pf) 1991年7月22日(ライブ)


FM放送をエアチェックしたもの。黒沼さんのヴァイオリンは南欧的というか、とても暖かい音色です。ドゥムキーという曲のイメージからは異とするかも知れませんが、これはこれで好ましく感じます。スーク・トリオの新盤が完璧無比で他を寄せ付けないような冷たさを感じさせるのと違い、愛される演奏ではないかと思います。

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EF60+旧型客車

2009-07-08 19:16:05 | 写真

今日、会議で高崎に行ったとき、高崎駅でEF60と旧型客車が中線にいるのを見つけました。


めずらしいので、さっとデジカメを取り出し、写真を撮りました。

他に数人、マニアと思しき人が写真を撮っていました。

20090708

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今日聴いた曲

2009-07-07 19:13:29 | フリッチャイ

○ベートーヴェン 交響曲第7番 フリッチャイ/ベルリン・フィル 1960年10月3~5日


重心の低い演奏です。


よくフルトヴェングラーを引き合いに出されますが、フルトヴェングラーほど徹底していませんし、アッチェランドはほとんどありません。しかし、響く音はフルトヴェングラーを思い起こします。遅めのテンポで見栄を張るところは随所にありますが、それが羽目を外していない、小フルトヴェングラーとはよく言ったものと思います。


第2楽章のアレグレットは、速度指定のまま演奏する指揮者と、遅いテンポをとる指揮者がいますが、フリッチャイは後者をとっています。まことに荘重な音楽で、「ティンパニはまるで訃報のように響く」という評を以前、レコ芸で見たことがあります。

Beethoven7

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今日聴いた曲

2009-07-06 19:37:35 | 他の音楽

○ドヴォルジャーク ピアノ三重奏曲第4番「ドゥムキー」 ドロルツ(Vn)、ドンデラー(Vc)、クラウソン(Pf) 1970年頃

○ドヴォルジャーク 「テルツェット」 ドロルツ(Vn)、パールマン(Vn)、パッサージオ(Va) 1970年頃


私のお気に入りの「ドゥムキー」です。昭和49年頃、FM放送で初めて聴きました。この時は、ロヴィツキのドヴォルジャーク第6交響曲を120分テープに録音した後、続いて放送された同曲を録音しました。当然のことですが、半分くらいしか録音できませんでした。

とても気に入り、その後、スーク・トリオの旧盤を購入しましたが、満足できず、探し求めていたところ、東京文化会館音楽資料室にあることがわかり、何回か聴きにいきました。


その後、CD化もされずに埋もれていましたが、一昨年、イギリスの中古業者のウェブサイトで見つけて購入しました。

当時は知りませんでしたが、これらの奏者はベルリン・フィル、ベルリン放送交響楽団のメンバーであり、パッサージオ、ドンデラーは、フリッチャイのハーリ・ヤーノシュの映像でも首席の位置に座っていることがわかりました。フリッチャイとゆかりのある奏者の演奏を当時好きになっていたということは、何か共通するものがあるのかも知れません。


演奏は、ゆったりとしたテンポの中で、特にチェロが味あいのある演奏をしています。また、ピアノも華やかではありませんが、フォルテでもにごることなく、美しい音色を聴かせてくれます。特に第1ドゥムカ。出だしでピアノのアルペジオをくっきり演奏し、他の演奏と違った雰囲気をかもし出しています。また、「急」の部分になってもテンポを上げず、「急」の後半で初めてテンポを上げるところも独特です。

CD化されることを望んでやまない演奏です。


「テルツェット」は、2つのヴァイオリンとヴィオラのための曲で大変珍しい曲です。つい最近、スークが録音しました。

Dumky

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Elm歌曲研究会14回定期

2009-07-05 22:22:41 | 演奏会

○モーツァルト アヴェ・ヴェルム・コルプス

○マスカーニ アヴェ・マリア

○フランク 天使の糧

○ヴィヴァルディ ニシ・ドミヌス

○ヴィヴァルディ スターバト・マーテル

○オルバーン ミサ曲第9番

○サン・サーンス アヴェ・マリア

○コダーイ アヴェ・マリア

 伊藤眞由美(A)、小池静香(Ms)、西 美友貴(S)、石川理映子(S)、芦澤 泉(S)、舛田純子(Ms)

 Elm女声合唱団

 棚田敦子(Vn)、小松英都(Vn)、池田美代子(Va)、F.プザルグ(Vc)

 小松久美(Pf、Key)


池田美代子さんが出演するので行った演奏会。「Elmは、群馬県高崎市を拠点とし、世界各国の芸術歌曲を中心とした音楽全般(声楽、器楽、ミュージカル、合唱、ポップスなどなど)の研究と普及の活動を行っています。」(同会ウェブサイト)ということで、今回は14回目の定期演奏会になります。


ヴィヴァルディの2曲は、最初がメゾ・ソプラノ独唱、2曲目がアルト独唱で、弦楽四重奏、キーボードによる伴奏がついていました。さぞかし独唱者は気持ちよかったのではと思います。でもヴィオラはメロディを受け持つことがなくちょっと残念!


私が一番印象に残ったのは、オルバーンのミサ曲。昨年もこの作曲家の6番のミサ曲を聴いていました。現代の作曲家ですが、それを全く感じさせませんでした。

(高崎文化会館)

Elm

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可部線72系

2009-07-04 18:06:29 | 写真

SLやまぐち号を撮った翌日、昭和58年6月27日、可部線の72系を撮りました。


私の地元の横川(よこかわ)駅のきっぷは、横川(信)と印刷されていましたが、それは可部線の始発駅、横川(よこがわ)と区別するためだっのです。そういうことから可部線の横川駅に興味を持っていました。


広島駅から横川駅まで山陽本線の電車に乗り、横川駅で可部線の電車の乗り換えました。

上八木駅というところで降りて、太田川にかかる鉄橋で72系を撮りました。


当時は三段峡まで線路は通っていて、可部~三段峡駅間は非電化だったため気動車も走っていました。

19830627

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今日聴いた曲

2009-07-03 19:13:12 | フリッチャイ

○ヴェルディ 「オテロ」第1幕開始部分 フリッチャイ/RIAS交響楽団 1951年1月8日(放送)

○ヴェルディ 「オテロ」第2幕一部 フリッチャイ/バイエルン国立オペラ 1956年(ライブ)

○ヴェルディ 「オテロ」第4幕からオテロのアリア フリッチャイ/RIAS交響楽団 1951年1月8日(放送)


RIAS交響楽団との演奏は、1951年1月に録音された放送録音で、この他に1月3日に第4幕一部を録音していますが、こちらは発売されていません。

非常にきびきびとした演奏で生き生きと音楽が流れます。この時期に全曲録音してほしかったと思います。


バイエルン国立オペラとの「オテロ」は、1956年5月9日の同オペラハウスでのデビュー公演の録音(と1960年の再演)が残されていますが、当録音がそれかどうは不明です。一部配役が異なっているので、別の日の演奏であるとも考えられます。

こちらの演奏は上記放送録音に比べ少し重さが加わった感じがします。残念ながら放送録音と比べると音質がよくありません。


1幕、2幕はGebhardtのヨゼフ・メッテルニヒ、レア&未発表録音に、4幕はMYTOのクラウス指揮の「ローエングリーン」のボーナストラックに収録されています。なお、RIASとの放送録音はこの度発売されるAUDITEのペーター・アンダース・リサイタルにも収録されています。

Metternich

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今日聴いた曲

2009-07-02 19:01:29 | フリッチャイ

○シューベルト 交響曲第9番「グレート」 フリッチャイ/ヘッセン放送交響楽団 1955年11月4日(ライブ)


近年、次々に発売されたフリッチャイのライブ録音、放送録音の中でピカ一の演奏。

スケールが大きく、テンポの緩急の激しい演奏で、フルトヴェングラーをもしのぐのではと思います。


第1楽章ではホルンのゆったりした序奏が印象的、主部では第2主題をゆっくり演奏した後の経過部で急にテンポを早め、「おやっ!」と思う部分がありますが、その後の小結尾(?)で、ぐっとテンポを落とし大きな効果を出しています。また、コーダはこの演奏の大団円。テンポを段階的に落とし最後は壮大に終わります。

第2楽章は演奏時間で見るとフルトヴェングラーに次いで遅い。そして、節目節目でぐっとテンポを落としおり、とても印象的な楽章です。もちろん3、4楽章も素晴らしい演奏です。


私がこの演奏で特に注目したのは1955年の演奏であるということです。フリッチャイは、1954~55年シーズンでアメリカのヒューストン交響楽団の常任指揮者に就任しましたが、わずか8回の定期を指揮しただけで、楽団の運営について楽団側とトラブルになり辞任しています。その後はヨーロッパに戻り、RIAS交響楽団を始め多くのオーケストラに客演しましたが、この時期の録音にはあまりよいものはなかったのです。RIAS交響楽団はフリッチャイが首席指揮者を離れてからレベルが下がったと言われ、1955年2月にフリッチャイと録音したシューマンの「春」もさえない演奏です。また、5月にウィーン交響楽団に客演し、バルトークの第2ピアノ協奏曲やチャイコフスキーの交響曲第5番を指揮していますが、熱気は伝わってくるものの、オーケストラはズタズタという感じです。


そのような訳で、あまり期待していなかったのですが、聴いてみてびっくりしました。こんな最高の演奏だったとは!


フリッチャイが「グレート」を指揮したのは、判明しているだけでベルリン・フィルの定期で2回、ケルン放送交響楽団(ルーア音楽祭)で1回、そして当演奏です。他の演奏は、残念ながら録音が残っていないようです。ベルリン・フィルを指揮した演奏はもっと凄いのだろうと思います。

Great

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