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信越線住民の好きなもの~フリッチャイ、鉄道・・・

今日聴いた曲

2009-07-17 17:45:29 | フリッチャイ

○モーツァルト 交響曲第29番 フリッチャイ/ウィーン交響楽団 1961年3月13、23日

○モーツァルト 交響曲第41番「ジュピター」 フリッチャイ/ウィーン交響楽団 1961年3月12、13日

○モーツァルト アダージョとフーガ フリッチャイ/ベルリン放送交響楽団 1960年1月29日

○モーツァルト フリーメーソンの為の葬送音楽 フリッチャイ/ベルリン放送交響楽団 1960年1月29日


フリッチャイが晩年、ウィーン交響楽団と録音した交響曲4曲のうちの1961年3月に録音した2曲。前回の39、40番から1年4ケ月を経ての録音になります。両曲ともRIAS交響楽団とのスタジオ録音が存在し、再録音になります。



29番は、ウィーン交響楽団と残した4曲中、最も優れた演奏、録音であると思います。さわやかで流れるような演奏です。2楽章の終りのところで、低弦がちょっと引きずるような晩年のスタイルを見せます。


41番は、特に1楽章でキャシャで骨だけとか、痩せた、機械的なという印象を受けます。録音が悪いのかオケが悪いのかはわかりません。しかし、1楽章の全合奏の出だしのあと、テンポを落としてヴァイオリンが演奏するところは、とても印象的です。指揮者の佐藤菊夫氏は、このレコードが出た当時の印象として「第1楽章のトゥッティの威風堂々たるフォルテで始まる迫力ある力強い第1主題の動機に続く今一つの第1ヴァイオリンに現れる物静かで優美な旋律が、あまりにのびすぎていて第1主題の前半と後半が調和を失っている。」と否定的な評価をしていますが、私はそこが魅力の一つと思います。アーノンクールがこのスタイルを踏襲しています。アーノンクールは当時、ウィーン交響楽団のチェロ奏者でしたので、この録音にも参加していたのかもしれません。

一番の白眉は第2楽章、反復なしで9分半をかけ、大河を流れるようゆったり演奏しています。


わざわざウィーンに行って録音した4曲の交響曲、果たして成功だったのかどうか。ベルリン放送交響楽団と演奏したら・・・という思いもあります。


アダージョとフーガ、フリーメーソンの葬送音楽は、どちらも暗い雰囲気が全体を覆っています。特にフリーメーソンでの低減の引きずるような動きは印象に残ります。

Mozart2941

コメント
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