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信越線住民の好きなもの~フリッチャイ、鉄道・・・

今日聴いた曲

2009-07-28 19:31:25 | フリッチャイ

○メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲 シュナイダーハン(Vn)、フリッチャイ/ベルリン放送交響楽団 1956年9月19~23日

○チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲 メニューイン(Vn)、フリッチャイ/RIAS交響楽団 1949年9月24日(放送)


メンデルスゾーンは、RIAS交響楽団がベルリン放送交響楽団と改名、マゼールが指揮者となった1956年の録音。

1954年にフリッチャイが首席指揮者を辞任してから、レベルが下がったと言われたこのオーケストラですが、マゼールが指揮者になって持ち直しています。フリッチャイはこの年の9月に、「オルフェオとエウリディーチェ」、「シェエラザード」、「カルメン」管弦楽曲集と続けて録音していますが、いずれも優秀な演奏であると思います。ですが、この録音では、フリッチャイは前面に出ることなく、控えめに演奏しており、シュナイダーハンのヴァイオリンの美質を強調しています。


チャイコフスキーはRIAS交響楽団との最初の放送録音です。フリッチャイは、ドイツ・グラモフォンのスタジオ録音としてベルリン・フィルとチャイコフスキーの交響曲第5番を始めとする数曲をベルリン・フィルと録音した後、この曲を録音しています。

ティタニア・パラストでの収録で、この年の12月にはイエス・キリスト教会で録音するようになったようですので、この場所での貴重な録音となります。


演奏については特筆すべきことはありません。

フリッチャイとメニューインは1961年になって再共演しています。メニューインは4月から5月にかけて行われたベルリン放送交響楽団との演奏旅行に同行しています。メニューインによると同曲を演奏している際、「第1楽章の最後の部分になるとまるで『もうすぐ(フリッチャイの好きな)タルタル・ステーキ(が食べられる)、もうすぐ(メニューインの好きな)ガーリック・スープ(が飲める)』とでも言うように互いに頷き合ったものでした。」と回想しています。1961年のルツェルン音楽祭での同曲の録音が残っていますが、そんなことを思い浮かべられるような演奏ではないかと思われます。こちらの録音が発売されればと思います。

Mendvnc Tchaikvnc

コメント
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