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信越線住民の好きなもの~フリッチャイ、鉄道・・・

今日聴いた曲

2009-07-14 19:09:36 | フリッチャイ

○ベートーヴェン 「レオノーレ」序曲第3番 フリッチャイ/ベルリン放送交響楽団 1961年2月5日(ライブ)

○ベートーヴェン ピアノ協奏曲第3番 アンダ(Pf)、フリッチャイ/ベルリン放送交響楽団 1961年2月5日(ライブ)

○ベートーヴェン 交響曲第3番「英雄」 フリッチャイ/ベルリン放送交響楽団 1961年2月5日(ライブ)


フリッチャイは、1961年2月5、6日、自由ベルリン放送局大ホールでオール・ベートーヴェン・プログラムによる定期演奏会を開催しました。これらは、初日の演奏を録音したもので、レオノーレⅢ序曲と「英雄」は、EMIのグレート・コンダクター・シリーズ、ピアノ協奏曲はCD-R版です。


この演奏会はまさに偉大と言ってよいと思います。


まずメインの「英雄」。反復なしで56分以上かけてじっくり演奏しています。

第1楽章第2主題のところでぐっとテンポを落とし聴く人を「エッ」とさせます。そして主部、再現部の終りのところでの連続和音、それに続く3和音、どっしり重く一つひとつ叩きつけてきて思わずのけずってしまいます。「石橋を何度も叩いて渡る。」と言ったら良いでしょうか。

第2楽章は、ひときわじっくり聴かせます。フリッチャイは、2楽章の出だしのところを「英雄の墓に投ずる土をいっぱいに掬いとった手」とたとえました。

全曲にわたってティンパニの音色は独特です。ずっしり重みを持ち、弱音でも存在感があり、長い響きを保っています。


レオノーレⅢ序曲もピアノ協奏曲も遅いテンポです。前者はスタジオ録音より2分、後者は5分遅くなっています。特にレオノーレⅢ序曲の主部に移る前は止まってしまうのではと思わせます。


しかし、これだけの演奏を聴くには、それなりの覚悟が必要です。全曲集中して聴かないともったいないですから。疲れますが。

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コメント
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