My Favorite

信越線住民の好きなもの~フリッチャイ、鉄道・・・

今日聴いた曲

2009-07-13 19:40:25 | フリッチャイ

○オネゲル 「ダビデ王」 フリッチャイ/RIAS交響楽団他 1952年9月29日、10月1日(放送)


○ドヴォルジャーク 交響詩「金の紡ぎ車」 ケルテス/ロンドン交響楽団 1970年7月?


フリッチャイは1952年のベルリン芸術週間で「ダビデ王」を採り上げ、並行してRIAS放送局の放送録音を行いました。この曲は、晩年の1961年2月にもベルリン放送交響楽団の定期演奏会で演奏しており、こちらも録音が残されています。

演奏は、この頃のフリッチャイ/RIAS交響楽団の一番良い面が出ているように思います。生き生きとしたテンポ、トランペットを始めとする金管楽器のメリハリのある、ラッパの原点を思わせる音色、そして全曲を通しての統率力。フリッチャイはこの頃のRIAS交響楽団を「私がこれまでに手にした中で最も美しくすぐれた金管部、そして粗野に堕することのない衝撃力」と後年回想し、絶賛しています。他の演奏は聴いたことがありませんが、これで十分という気持ちになります。


ドヴォルジャークは、晩年、交響詩を5曲連続して作曲しています。「金の紡ぎ車」はその3曲目にあたり、最初、コシュラー/スロバキア・フィルの交響詩全集を買って聴いたのですが、のっぺらぼうで、面白味を感じませんでした。その後、ケルテスのドヴォルジャーク「交響曲全集」がCD化されたので購入、そこに収録されていた同曲を聴いて、いっぺんに気に入りました。それはコシュラーと違い、生き生きとしたテンポで、まるで物語が語られているような気分にさせられます。

ケルテスは、ドヴォルジャークの交響詩のうち最初の3曲を録音しています。(CDのデータでは1966年10月となっていますが、他の2曲が1970年7月のなので、こちらが正解ではと思っています。)これら3曲の交響詩は、ケルテス最高の遺産ではと思っています。

David

コメント
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