○シューマン ピアノ協奏曲 コルトー(Pf)、フリッチャイ/RIAS交響楽団 1951年5月15日(ライヴ)
○シューマン チェロ協奏曲 フルニエ(Vc)、フリッチャイ/スイス・ロマンド管弦楽団 1957年2月6日(ライヴ)
ピアノ協奏曲は、宇野功芳氏が絶賛している演奏。「絶対に忘れられないのがコルトー/フリッチャイの51年ライヴだ。ピアノもミス・タッチだらけだが、昔の巨匠の表現力がいかに濃厚自在であったか、いかに劇的かつロマンティックであったか、いかに作曲者の魂の奥底までをあぶり出すほど深かったかを、いやというほど教えてくれるのである。」
出だしからして、フルトヴェングラーを思わせるおどろおどろしく、またロマンチック濃厚な響きです。この時期のフリッチャイらしくない演奏です。コルトーに触発されたのでしょうか。
この演奏は、私家盤としてLPレコードで出ていたようですが、一般に頒布されたのはメロドラムのCDではないかと思います。その後、数々のレーベルで発売されましたが、私は、ウラニア盤が、クリヤで広がりのある音を実現していて気に入っています。Audite盤は広がり感が乏しいように思えます。
チェロ協奏曲は、フルニエのチェロは素晴らしいですが、曲自体は面白いとは思いません。近々再発されるようです。