○ベートーヴェン 三重協奏曲 シュナイダーハン(Vn)、フルニエ(Vc)、アンダ(Pf)、フリッチャイ/ベルリン放送交響楽団 1960年5月30日、6月1日
○ブラームス 二重協奏曲 シュナイダーハン(Vn)、シュタルケル(Vc)、フリッチャイ/ベルリン放送交響楽団 1961年6月3~5日
トリプル・コンチェルトは、ソリスト、オーケストラともに大変素晴らしい演奏です。シュナイダーハンのヴァイオリンは気品があり、フルニエのチェロは雄弁です。アンダのピアノも美しい音色です。しかし、なぜかつまらない、面白くない、わくわしないのです。曲のせいなのかなぁ。
ダブル・コンチェルトは、紳士的な演奏とでもいえばよいでしょうか。オーケストラは、よく流れる弦楽器をベースに、やわらなか木管楽器、控えめな金管楽器が花を添えています。決して爆発的にはなりません。その中、トリプル・コンチェルト同様、気品あるシュナイダーハンのヴァイオリンが際立っています。シュタルケルも検討しています。
トリプル・コンチェルトは、1961年8月27日、ザルツブルク音楽祭でウィーン・フィルとの、ダブル・コンチェルトは、スタジオ録音と同じ日の1961年6月5日のライヴ録音が存在しますが、いずれの録音も発売されていません。