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オリックスが小型地熱発電所を最大15カ所建設へ、開発期間を短縮-小水力発電とともに地域経済に恩恵大

2014-07-31 | いとすぎの見るこの社会-地球環境を考える
商売のうまいオリックスが地熱発電事業に参入した。
環境影響評価の適用外である小型発電所を建設することで、
リードタイムを短縮できるとのことだ。流石に目の付けどころが違う。

地熱発電はポテンシャルがあっても余りに開発期間が長く、
企業から見れば投資回収まで時間がかかり過ぎる。
発電量が減ってもオリックス型の小型発電所の方が合理的だ。

また、秋田県の小水力発電開発企業がため池を利用した
低コストの小水力発電技術を開発している。
このスキームなら全国で数百ヵ所に展開できると言う。

温泉の多い九州や中部、北関東、東北では小型地熱発電が、
豊かな水資源を持つ日本海側や甲信越では小水力発電が拡大するだろう。
矢張り原発停止は投資を増やし、地域経済を持続的に潤すのである。
(自民党の政治家に薄汚いカネをバラ撒く必要もない)

▽ 環境分野には、ベンチャー精神に溢れた中小企業がひしめいている

『ニッポンの環境エネルギー力 ―IT産業立国からエコ産業立国に大変身を遂げる「日本の底力」』


小水力だけでなく小型地熱も加われば心強い。

「小水力発電は太陽光発電よりもコストが安く、
 設置まで時間がさほどかからないのが特徴である」

「企業向けとしてはコストが高く実用性に欠けるが
 家庭用・小規模事業者用としては充分に採算が取れる水準である」

「未開発の分野だけに、イノベーションの進展や
 オペレーションのノウハウ蓄積により一層のコスト低下も期待できよう」

「準国産」エネルギーと騙る詐欺的・投機的な原子力とは違い、
永遠に尽きることのない安全・安定的な「純国産」エネルギーである。

 ↓ 参考

小水力発電の開発・新規参入が進む、固定価格買取制度が促すイノベーション - 夜間も安定的に発電可能
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/f4a4e4fcf361eaff29b2ac3678094558

小水力発電で原発1基分、100万kW分の発電が可能 -「まだまだ拡大できる」とJA全中・万歳章会長
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/68890e369becb5fc5327a445903de679

▽ 地方自治体はハイリスクの原子力を忌み嫌い、自前のエネルギー開発を望んでいる

『総力取材! エネルギーを選ぶ時代は来るのか』(NHK出版)


オリックス、全国に小型地熱発電 自前電源を拡大(日本経済新聞)
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDZ2208D_S4A720C1EA2000/
オリックスは今後5年間で国内に地熱発電所を最大15カ所建設する計画を決めた。日本は地熱資源が豊富だが開発に時間がかかり、発電への利用が進んでいない。同社は国の環境影響評価がかからないため開発期間が短くて済む2千キロワット規模の小型発電所を設ける。地熱発電は設備の稼働率が高く、安定的な再生可能エネルギーとしての役割を担う。
 太陽光は夜間や雨天には発電しないため、設備の稼働率が十数%にとどまる。〔以下略〕”

太陽光発電は夏の日中の冷房需要増に好適だが、
夜間や秋冬には使いものにならない。
小型地熱発電や小水力発電と組み合わせればバランスが良くなる。


東北小水力発電、ため池で発電(日本経済新聞)
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFB02H0Q_S4A700C1L01000/
”小水力発電システム製造の東北小水力発電(秋田市)は2日、ため池の農業用水を利用した小水力発電所を秋田県美郷町に建設すると発表した。来年4月に稼働予定で、全量を売電する。ため池を使った小水力発電のモデルケースとし、今後10年間で全国70~80カ所への拡大を目指す
 建設する「仏沢小水力発電所」は最大出力199キロワット。年間発電量は97万1000キロワット時で、全量を東北電力に売電する。年間売上高は約3300万円の予定。総事業費は2億5000万円を見込む。
 地元の土地改良区から水の利用権を取得。水面から出水口まで20メートル超の落差があるため池の農業用水で水車を回して発電する。
 同社は流体解析の技術を生かして、その場所に合った発電装置を設計・製造しており、低コストで効率のよい発電装置の製造ができるという。
 小水力発電は一般的に発電能力が1000キロワット以下で、新たに大きなダムを建設する必要がない。

〔中略〕
 同社は、全国に21万カ所ある農業用のため池のうち、数百カ所で小水力発電が可能とみている。土地改良区は利用料を得られるため、改良区に参加する農家の負担軽減にもつながるとしている。”

小水力においても新しい動きがある。
小型地熱は立地に大きな制約があるが、小水力なら遥かに適地が多く、
特に積雪地は水資源に恵まれているのでポテンシャルが大きい。
大型ダムのような環境破壊がないのもメリットである。
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