英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

慰安婦像についての素人考え

2017-01-09 15:02:25 | 時事
 慰安婦問題は、2015年(平成27年)12月28日の日韓外相会談で、「日本軍の従軍慰安婦問題を最終かつ不可逆的に決着させる」と日本国政府と大韓民国政府との合意している。
 なのに、釜山の日本総領事館前に慰安婦像が設置された。市民団体(政治団体的性格が強い)が無許可で設置し、釜山市は撤去しようとしたものの、世論の猛反対を受けて国に対応を委ねたが、撤去に至っていない。
 これに対し、日本政府は「極めて遺憾」の意を表し
・在釜山総領事館職員による、釜山関連行事への参加見合わせ
・長嶺駐韓国大使および森本在釜山総領事の一時帰国
・日韓通貨スワップ取り決めについての協議の中断
・日韓ハイレベル経済協議の延期
の対抗措置を取った。


 この日本政府の態度について「毅然とした対応」とか「大人げない対応」とかいう評価がされているようだ。

 私は、慰安婦問題の根本は理解不足で、2015年の両国間の合意についても評価を下せない。それでいて、今回の問題について語るのは気が引けるが、1市民団体の暴走によって、両国間の関係を悪化させられるのは、納得がいかない。
 慰安婦問題に根付く日本(軍)への憎悪は、深く強いものなのかもしれない。それを政治的に利用している向きもあるが……
 なので、2国間の合意に納得できず、慰安婦像を設置するという感情は汲み取りたいと思う。しかし、2国間の合意を無視して設置する行為は許されない。

 問題なのは、2国間で合意したにも拘らず、韓国政府が合意(約束)を果たさないことである。
 日本にしてみたら、先の合意は一体なんだったのか?と、腹立たしい出来事である。しかし、韓国にとっても国際的信用を失わせる行為であると言える。
「韓国国民は国家間の約束を無視して感情のまま行動する国民性」であり、「国家としては国家間の約束を反故にする信用できない国」という事実を国際的に周知させてしまったと言える。

 なので、日本政府は、国家間の合意を無視されたことに対しては強い遺憾の意を表した上で、「“慰安婦像を両国間の合意の証の像”として残しましょう。ただし、今後さらなる像の設置や合意を反故にする行為や訴えは認めない」と大人の対応をするというのは、どうなんでしょうか?
コメント (6)
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