カンボジア経済

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日本支援のシアヌークビル港・新コンテナターミナル起工式開催

2023年12月28日 | 経済
 12月22日、シアヌークビル港にて、新コンテナターミナル第1フェーズ工事の起工式が開催されました。式典には、フン・マネット首相、ロー・キム・チュン・シアヌークビル港湾公社総裁、石橋林太郎国土交通大臣政務官、植野篤志大使等関係者多数が参加しました。
 日本は、これまでも多額の円借款や無償資金協力で、シアヌークビル港の整備に協力してきました。新たなコンテナターミナルについても、第1フェーズ向けに2017年8月に235億200万円の円借款を供与したのに続き、2022年8月に第2・第3フェーズ向けに413億8800万円の円借款を供与して、その建設を支援しています。
 この事業は、カンボジア唯一の大水深港であるシアヌークビル港において、新コンテナターミナルを拡張することにより、本港のコンテナ貨物取扱容量の向上を図り、もって本港に寄港する航路数の増加及びカンボジアの貿易促進に寄与することを目的としています。現在、約70万TEU/年の取扱能力を有するシアヌークビル港ですが、2026年完成予定の第1ターミナルは45万TEU、第2ターミナルは57万TEU、第3ターミナルは62万TEUの取扱が可能となるため、2029年を予定する全体の完成後は現在の3倍以上の取扱が可能となる計画です。
 現在、シアヌークビル港から輸出されるコンテナは、シンガポール等の主要ハブ港で積み替えられて、北米やヨーロッパに向かうものが多くなっています。本事業の完成後は、大型コンテナ船の入港も期待され、北米直行便等が運行される可能性もあり、輸送期間の短縮や効率化、コスト削減等の効果が期待されます。
(写真は、第1フェーズの完成予想図。AKPより)

シアヌークビル港湾公社のフェイスブック
https://web.facebook.com/pas.gov.kh


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