カンボジア経済

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世界銀行報告書 これまでの成長を高く評価 競争力強化と産業多様化を提言

2017年08月24日 | 経済
 8月16日、世界銀行はカンボジアの「体系的国別診断(Systematic Country Diagnostic: SCD))を発表しました。体系的国別診断は、世界銀行が世界189カ国について国別に経済等を診断する報告書です。カンボジアでは、政府関係、民間、NGO等400以上の関係者とのコンサルテーションを経て作成されました。
 診断では、まず、カンボジアの力強い経済成長、貧困削減、包括的成長の実績を高く評価しています。1994年から2015年までの平均成長率は7.6%で、世界で第6位の高度成長でした。また、360万人分の効用を創出し、ミレニアム開発目標(MDGs)の達成状況も優秀でした。この成長は、貧困削減にも大きく貢献し、2007年には47.8%と非常に高かった貧困率を2014年には13.5%にまで激減したことも高く評価しています。
 今後の課題としては、後発開発途上国(LDC)からの卒業が近づくこともあり、特恵関税からの卒業や政府開発援助(ODA)の減少にも備える必要があるとしています。そのためにも、国際競争力の強化、産業の多様化、ビジネス関係の規制緩和、人造り(特に教育と栄養改善のための公的投資拡充)、持続可能な成長に向けた努力等が必要であると提言しています。

世界銀行の新聞発表(英文です)
http://www.worldbank.org/en/news/press-release/2017/08/16/sustained-and-inclusive-growth-ahead-for-cambodia-world-bank


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