9月26日、カンボジアの中央銀行であるカンボジア国立銀行(NBC)は、カンボジアのインターバンク市場での取引に欠かせない譲渡性預金証書(NCD)を毎週1回水曜日に定期的に発行すると発表しました。2016年10月5日水曜日から実施されています。譲渡性預金証書を購入できるのは、カンボジアの商業銀行及び指定金融機関(マイクロファイナンス機関等)です。
カンボジアでは、商業銀行等の信用力が不十分なため、日本等のインターバンク市場で主役となっている無担保コール市場が機能していません。また、高度にドル化された経済であるため、ドル現金が大量に使用されていますが、ドルについては銀行間での決済等がまだ効率的に実施できる状況にありません。このため、多くの銀行では余剰資金(ドル及びリエル)を現金で保有したり、低い金利で中央銀行に預託することが多く、資金運用が非効率となっています。そこで、余剰資金の積極的・効率的運用、余剰資金レベルの引き下げ等を目的として、中央銀行が発行した譲渡性預金証書を取引する形のインターバンク市場を振興してきています。
なお、カンボジア政府は、国債を発行していないこともあり、中央銀行の金融政策である公開市場操作を行うことが実質上困難となっています。しかし、譲渡性預金証書がある程度銀行間に流通するようになれば、譲渡性預金証書を中央銀行が売買することにより、公開市場操作による金融政策を行うことも将来的には可能になるものと期待されます。
NBCのサイト(英文です)
http://www.nbc.org.kh/english/monetary_policy/ncds_overview.php
↓日本ブログ村のランキングに参加しています。良かったらクリックしてください↓

にほんブログ村
カンボジアでは、商業銀行等の信用力が不十分なため、日本等のインターバンク市場で主役となっている無担保コール市場が機能していません。また、高度にドル化された経済であるため、ドル現金が大量に使用されていますが、ドルについては銀行間での決済等がまだ効率的に実施できる状況にありません。このため、多くの銀行では余剰資金(ドル及びリエル)を現金で保有したり、低い金利で中央銀行に預託することが多く、資金運用が非効率となっています。そこで、余剰資金の積極的・効率的運用、余剰資金レベルの引き下げ等を目的として、中央銀行が発行した譲渡性預金証書を取引する形のインターバンク市場を振興してきています。
なお、カンボジア政府は、国債を発行していないこともあり、中央銀行の金融政策である公開市場操作を行うことが実質上困難となっています。しかし、譲渡性預金証書がある程度銀行間に流通するようになれば、譲渡性預金証書を中央銀行が売買することにより、公開市場操作による金融政策を行うことも将来的には可能になるものと期待されます。
NBCのサイト(英文です)
http://www.nbc.org.kh/english/monetary_policy/ncds_overview.php
↓日本ブログ村のランキングに参加しています。良かったらクリックしてください↓

にほんブログ村