アジア開発銀行は、9月22日に「アジア経済見通し2015」を発表しました。
カンボジア経済は引き続き順調に成長するものと見られ、2015年の成長率は7.0%(春の予想は7.3%)、2016年は7.2%(同7.5%)と予測されています。中国経済への懸念等から前回予想より若干引き下げられていますが、それでもアジア諸国の中では第3位の高度成長を維持しています(1位ミャンマー、2位インド)。縫製品・靴の2015年上半期の輸出は、対前年同期比11.0%増となっていますが、2014年上半期の14.5%増からは、伸びが鈍化しています。輸出全体で見ても、2015年上半期は14.0%増と順調ですが、2014年上半期は18.3%増でした。また、観光客数についても、2015年上半期は4.6%増と、2014年上半期の5.2%と比べると伸び悩んでいます。農業も、引き続き干ばつの影響が懸念されます。
一方、国内需要を見ると、民間向け貸付は、2015年5月時点で33.3%増と大幅な伸びを見せています。また、輸入についても順調に伸びています。引き続き、縫製業、建設、サービス(特に観光、金融、不動産)が、カンボジア経済の成長を引っ張るものと予測されます。但し、ドル化経済のカンボジアからの縫製品輸出については、アメリカの金利引き上げに伴うドル高が、ミャンマー等のライバル国との更に厳しい競争を招くものと見られています。
消費者物価上昇率は、原油価格の下落もあって、2015年予想は1.3%(前回予想1.6%)と低いレベルにあります。貿易収支の赤字は続きますが、直接投資、政府開発援助、観光等により埋め合わされて、総合収支は黒字となる見込みです。外貨準備は、2014年末で44億ドルと輸入の4か月分以上を保持しており、安定的な状況です。
アジア開発銀行のサイト(英文です)
http://www.adb.org/publications/asian-development-outlook-2015-update-enabling-women-energizing-asia
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カンボジア経済は引き続き順調に成長するものと見られ、2015年の成長率は7.0%(春の予想は7.3%)、2016年は7.2%(同7.5%)と予測されています。中国経済への懸念等から前回予想より若干引き下げられていますが、それでもアジア諸国の中では第3位の高度成長を維持しています(1位ミャンマー、2位インド)。縫製品・靴の2015年上半期の輸出は、対前年同期比11.0%増となっていますが、2014年上半期の14.5%増からは、伸びが鈍化しています。輸出全体で見ても、2015年上半期は14.0%増と順調ですが、2014年上半期は18.3%増でした。また、観光客数についても、2015年上半期は4.6%増と、2014年上半期の5.2%と比べると伸び悩んでいます。農業も、引き続き干ばつの影響が懸念されます。
一方、国内需要を見ると、民間向け貸付は、2015年5月時点で33.3%増と大幅な伸びを見せています。また、輸入についても順調に伸びています。引き続き、縫製業、建設、サービス(特に観光、金融、不動産)が、カンボジア経済の成長を引っ張るものと予測されます。但し、ドル化経済のカンボジアからの縫製品輸出については、アメリカの金利引き上げに伴うドル高が、ミャンマー等のライバル国との更に厳しい競争を招くものと見られています。
消費者物価上昇率は、原油価格の下落もあって、2015年予想は1.3%(前回予想1.6%)と低いレベルにあります。貿易収支の赤字は続きますが、直接投資、政府開発援助、観光等により埋め合わされて、総合収支は黒字となる見込みです。外貨準備は、2014年末で44億ドルと輸入の4か月分以上を保持しており、安定的な状況です。
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