カンボジアでも干ばつ被害広がる

　カンボジア農林水産省の報告書によりますと、今年の干ばつの被害は拡大しつつあるとのことです。カンボジアの13州、合計18万5451ヘクタールが被害を受けているとしています。2014年も干ばつでしたが、被害を受けたのは11万6129ヘクタールであり、今年の被害は昨年よりも大きくなるものと見られます。カンボジアのコメどころであるプルサット州やバッタンバン州で被害が大きくなっているとしています。
　カンボジアでは、灌漑の普及が限られており、水田の7割は天水に頼っているといわれます。このため、天候不順はコメの生産に直結することとなります。農業はカンボジア経済を下支えする重要な部門であり、不作による農村部の経済停滞は、カンボジア経済全体にも影響するため、今後の作柄状況を注視していく必要があると見られます。また、干ばつに対応するため、灌漑面積を拡大していくことも重要であり、日本等の支援による灌漑事業を着実に実施してくことも重要と見られます。


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