道の駅「宇陀路室生」で朝食を済ませたのち、僅かな距離を走って室生寺の前に着いた。
少し行き過ぎた所に室生寺の駐車場があり、看板には料金が書いてあったのだが、駐車場を管理する人が居る様子も無かったので、車を置いて寺に向かった。
ところが、寺の開門時間まで30分も早かったので、他に二人連れの方達と、暫く門の前で開門を待つ事となった。
「お待たせしてすみません」と愛想の良い女性が入り口のロープを外してくれて、塀に沿って少し右へ行った所に参拝者の受付門が有って、拝観料を払って門を潜った。
ここの女性に駐車場の事を聞いてみたところ「無料です」との事、安心して参拝させて頂いた。
少し進んだ所で、早速国宝の金堂を目前にして感嘆した。
素晴らしいお堂を見上げていたら、そばを尼僧が「お早うございます」と会釈してとおったが、間もなく金堂の正面に立っておつとめを為さって居られた。
こういう場所に来ると、不思議な物で、こちらまで敬虔な雰囲気に成る。
静かに見上げながら、思い出した様にカメラを向けさせて頂いた。
こちら側から見る金堂は、木立に囲まれて素晴らしい雰囲気だ。
屋根の形が美しい本堂は、国宝に相応しい姿であった。
有名な五重塔は、形は小さいが独特の形だ。20世紀の末に台風の影響で近くの杉の大木が倒れ、屋根の一部が破損したが、今は元通りの姿に修復されている。
東大寺の五重塔に継ぐ古い建造だそうだが、建立時の意志が凝縮された個性的な形態には感嘆するのみだ。
土台部分がある程度地中に埋め込まれているのでしょうね。