日本には素晴らしい未来がある。
どういう未来か。
日本人は、世界で最強、最善の民族である。
まず、その誇りと自信を取り戻すことだ。
だが、奢ってはいけない。
悲しいかな、現実的には奢りばかりが先行しているきらいが見受けられる。
誇りと自信を抱いたうえで、謙虚で素直にならなければならない。
何故か。
日本は移民社会になるからだ。
そしてその移民の多くは東南アジアからやって来る。
2050年、日本には約40%の外国人が住んでいるだろう。
道州制となり、特に九州は多くの東南アジア人で占められることになる。
その根拠は、現状を見れば想像がつく。
現在日本で働く外国人の数は約72万人と5年で1.5倍に増え、
ここのところの人手不足で最近はさらに加速している。
特に建設業は、
仕事があっても人材の確保ができずに倒産するケースまであるというから、
外国人労働者の確保は死活問題だ。
だがここに大きな問題が発生している。
その最大の原因は、日本人の奢りだ。
つまり、見下すのだ。
そして、安い労働力の確保に主体を置き、奴隷のようにこき使う。
日本は労働力人口が減っていき、
いろんな分野で外国人に助けてもらわないとやっていけない。
それは動かしがたい事実なのだ。
今や優秀な外国人労働者に対しては争奪戦が起きている。
奢りは劣等感の裏返しでしかない。
国の政策がどうあれ、
すでにビジネスの現場では「アジア人労働者なしに企業活動は動かない」という判断が下されている。
これから日本が生き残るためには、
日本人の外国人に対する上から目線の意識を変え、
自分たちの未来を一緒に担ってくれるパートナーだという意識を持って、
働きやすく暮らしやすい国づくりを進めて行くしかない。
多様な人種・文化の人たちと共に生きていくのだという認識を持つことが必要不可欠だ。
【追記】
「現状をしっかりと認識し、過去の歴史に学び、未来を予測する」 by Asay
攘夷論者がいる。
攘夷論は、
江戸時代後葉の日本において、西洋諸国の接近に対応して海防論の一環として生まれ展開した排外思想である
英語では、antiforeign sentiment とか exclusionism という。
移民反対論者は、
犯罪が増える、日本人の仕事が奪われるという。
江戸末期は、キリスト教の排斥とともに、一種の文化侵略に対する危機感がはびこっていた。
だが、結果はどうだ。
歴史が証明している。
いつの時代も改革に対する反対者はいる。
日本は今、第二の開国を迫られている。
【追記2】
犯罪に関しては、上記の見下しを改善すればかなり防げるだろう。
日本人の仕事が奪われるという論理に至っては、言語道断だ。
日本は今空前の人手不足なのだ。
なのに失業率は4%前後となっている。
アメリカやイギリスの7%台と比べればまだ低い。
ちなみにギリシャやスペインは20%台だ。
いずれにせよ、なぜ多くの失業者がいる一方で“人手不足”の市場があるのか。
それは仕事を選り好みするからだ。
3大人手不足業界は次の通り。
(1)外食サービス&宿泊業
(2)医療&介護
(3)農業
そして今、関東を中心に建設業界にもその波が押し寄せている。
それぞれにその原因があることは言うまでもない。
日本の移民政策においても
医療&介護は高度な資格がいるし、
サービス業においては認められていない。
勢い、実習生は農業や建設業界に流れる。
そこで、搾取が行われているといっても過言ではないだろう。
【追記3】
日本側だけの問題ではない。
東南アジアからの送り出し機関の問題も多い。
日本語や技術が十分でない人でも無理やり送り出そうとしている。
もちろん、きっちりした訓練をやっているところもある。
実習期間の間はまだ過酷な労働と労働条件に耐えれば仕送りもできるが、
その後の仕事の保証がない。
これでは、途中で逃げ出して不法滞在者が増えるばかりだ。
今からの双方の課題ははっきりしている。
それを改善していけば、日本のみならずアジアの発展は築けるはずである。
ボク自身も微力ながらその解決に取り組んでいる。
次はその取り組みについて具体的に述べることにしよう。
【補足】
ちなみに、
日本にいるミャンマーからの労働者は現在250人。
ところが韓国では国をあげて毎年ミャンマー人を労働者として迎え入れており、
すでに1万人に達する。
給料やルールが保障されており、
技能実習生として滞在期間も10年と日本より長い。
ミャンマーの若者たちも「韓国で働きたい」という人が多く、韓流ブームも起きているという。
東京都内のコンビニバイトは、中国人留学生から「仕事が大変。給料も安い」と敬遠されている。
いまやベトナム、ネパールなどの留学生がほとんどで、
中国人留学生は時給1000円以上でないと見向きもしないという。