世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

ハプニング

2016年01月17日 | 100の力
問題の起きない旅なんか、

旅ではない。

村上春樹もいう。

「旅先で何もかもがうまく行ったら、それは旅行じゃない」と。

問題のおきない人生なんて、

それも人生ではない。


福岡に行く途中、車が故障した。

オーバーヒート。

冷却水がなくなってしまっていた。
(ホースの亀裂が原因とのこと)


起きた事実は悲劇だが、

ここでいくつもの出来事が幸いした。

ボクはそうとる。


早めに出発した。(午後3時)

珍しく高速道路が大渋滞(事故が原因)。

ほとんど動かない。

1Km進むのに50分。(午後5時、本来なら、着いてる時間))

この間、手持ちの弁当を食べる。(着いてから食べる予定だった)


あと4k先に事故車ありとの電光掲示板が知らせる。

高速の意味がないから、渋滞を避け一旦長崎自動車道に入り

最寄りのインター(鳥栖)で降りることにした。


そうしたら、その直後ヒートゲージが上がりだした。

インター近くだから、ガソリンスタンドが並んでいて、

すぐさまそこで処置(冷却水を補充)。

だがゲージは一向に下がらない。

エア抜きが必要らしい。

ここでは修理できないと言われ、近くのメーカーの修理工場へ。

ロードサービスのレッカー移動を頼んだ。

レッカー車到着。(午後7時)。


福岡へは遅くとも午後9時までに着かなければならない。
(宿泊の予約が入っている)

公共の交通機関を使ってでも行かなければ。

高速バス?西鉄電車?

と思っていたら、なんと1k先にJRの駅が。(基山駅)

タクシーがいると思ったら、GSの裏にタクシー会社が。

そして、駅についたら、5分で快速電車が来た。(19:27)


約1時間後(午後8時20分)、ボクは目的地にいた。

予約のお客さんは、その1時間後に到着した。


予期しないことがいろいろ起きたが、

その中でも幸運が重なり、事がトントンとすすんだ。

何事無かったかのようにボクはお客さまを迎えた。

もちろん、お客様にはそんなことはおくびにも出さずに。


教訓。

問題は起きて当たり前。

順調に、予定通り行くのは

当然じゃなくて実にありがたいことなのだ。


予定通り行かず、問題が起きて文句を言ったり、

あたふたするほうがおかしい。


命に別条がない、けがをした訳でもない、

人様を傷つけたわけでもない。

モノが壊れるのは至極自然なこと。

もちろん、メンテを怠ったことは反省に値する。

それは、いい勉強になった、授業料を払ったと思えばいいだけのこと。

確かに痛い。

思わぬ出費だ。

いらぬ労力も使った。


これを不運と取るか、幸運と取るか。

それで人生が決まる。


もちろん、ボクは後者だ。

良い経験ができた。

渋滞のお陰で、弁当を食べ(笑い)、高速を降りエンジンが焼き付かずに済んだ。

GSがすぐあった。

タクシーもあつらえたかのように裏にいた。

まるで、ハリーポッターのような世界。


憧れ(?)だったJRに乗れた。


      最近なかなか乗らなくなったJR(嬉しそう)

こうして、公共機関を乗り継いでくる旅行者の気持ちがわかる。

それだけでも得した気分。


「転んでもただでは起きるな」という格言がある。

さらに付け加えるなら、

転んだら、転んだ時にしか見れない景色を見ろ。(By ASAY)


「不幸中の幸い」という。

不幸にフォーカスして嘆くか、幸いとおもって喜び感謝するか。


知らない土地で、初めてする経験。

いろんな失敗、ハプニングが待っている。

起きてしまったことはくよくよしても仕方がない。

その後、どう対処するかが肝心なのだ。


頭を切り替え、次のステップを素早く考え行動を起こす。

これこそ、旅が教えてくれてサバイバル術なのだ。