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日本の英語教育の現状

2015年02月04日 | 英語
中学生英語の家庭教師をボランティアでしている。




それで改めて分かったことがある。

今に始まったことではないが、日本の学校における英語教育はお粗末すぎる。

全くの進歩がない。

これじゃあ、いつまでたっても日本人の多くが英語を話せるようにはならない。


英語は話せて何ぼだ。

どんなに文法を理解していても、単語(語彙)を覚えていても

話せなければ意味がない。




話すためにまず大事なのは、発音(Phonics)だ。

このフォニックスをなおざりにして英会話の上達はあり得ない。

それなのに、そのフォニックスを教える先生がほとんどいない。

ALTも圧倒的に不足している。



それが今の日本の英語教育の現状なのだ。



元駐日アメリカ大使であり、ハーバード大学教授であった

エドウィン・O・ライシャワーさんはいう。(演説から抜粋)
===

I believe Japan has to put more emphasis
on correct pronunciation from the very beginning
if students are going to achieve a mastery of spoken English.

私は、日本でもし学生に会話をマスターさせたいというのであれば、
英語教育の最初の段階での正しい発音の学習に
もっと力を入れるべきだと思うのです。

(略)

What often happens in Japanese education,
I am afraid, is just the opposite.

日本の教育では、残念ながら、
しばしば正反対の状況が起こっています。

It is hoped that pronunciation will gradually improve
in later years and that in time the student will also acquire
an ability to express himself,
even though these points are not much stressed in the early years.

発音はそのうちよくなるだろう、
そのうち学生は自分を表現する能力も
身につけるだろうということで、
早い段階ではこれらの点はあまり強調されないのです。

I think the special difficulties
which face Japanese students force almost the opposite approach:


日本人の学生が向き合うことになる問題は、
正反対のアプローチを迫ってきます。


that the early emphasis should be on mastering the phonetic problem
and solving the problem of self expression in English.

つまり、初期の段階では
音声の問題をクリアにすること、
それから英語での自己表現ができるようにすることです。


Mastery of advanced grammar and vocabulary can be built up gradually
as one goes along,but the fundamentals of phonetics and of process
in Japan has resulted in considerable mastery of reading
on the part of the students, but little mastery of self expression.

高度の文法や語彙については、
その後次第に積み上げていけるでしょうが、
音声の基本や自己表現の能力は
最初に身に付けなければなりません。


Because of Japan's special needs for communication,
it would seem to me advisable to put the emphasis the other way around
and to start with the oral approach rather than
with the reading approach.

この反対のプロセスで進んできた結果、
日本では学生が英語読解力はかなり習得するものの、
表現能力はほとんどないということになっています。

日本が特にコミュニケーションの
必要に迫られていることを考えると、
私は力点の置き場所を変え、
まず英語読解からではなく、
音声教育から始めることが望ましいと思います。




ボクが留学もせず、英会話スクールに行かず

英語が話せるようになった経験からも、

このライシャワーさんのお話は全く的を得ている。


スペルよりまず発音。

読解力より自己表現力を。


だからボクが日本の英語教育に一石を投じよう。

塾に通えない中学生の家庭教師、無料でしています。

ご希望の方はご連絡を。