世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

華の商社マン

2012年10月23日 | 仕事
商社マンの影が薄い。


商社マンは日本経済躍進の急先鋒だった。

日本経済がアメリカに次いで世界第二位になったのは

商社マンのお蔭と言っても過言ではないだろう。

(ボクもその中の一人だったのだが)


毎日、新聞のトップや経済面には

決まって商社の記事が載って紙面を賑わせていた。


華々しい日本経済の先には、必ずと言っていいほど商社マンの姿があった。



ところがどうだ。

商社マンの影が薄くなるにつれ、

日本経済は凋落の道を進みついに中国に抜かれ三位に後退してしまった。



どうした商社マン。

今や黒子に徹しだしたのか。

それならそれでイイ。


メーカーの突出とともに商社マンの影が薄らいでいったような気がする。



そもそも商社マンと何か。

商社で働くスタッフはすべからく商社マンであるが

ボクが言うところの商社マンとは、


大手であれ個人であれ

海外の第一線で働き(取引をする)

世界をまたいで仕事をする人間を指す。



取引商品は、

ミサイルからカップ麺までとかいわれ

人間生活を担うあらゆることを扱っている。

ただし、売春婦と麻薬は取り扱っていない。

表向きだが…。



つまり、

世界のありとあらゆるところに出かけて行き、

商売になるものなら何でも取り扱う人種のことである。


そのためには

知力、体力はもちろん、オールマイティな能力が不可欠なのだ。



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今、開発ラッシュで旬の(?)ミャンマーについてみてみよう。


商社の動きは


三井物産、ミャンマー米の輸出を再開

丸紅、火力発電の補修を受注

などとある。


一方メーカーはというと

伊藤園 来春にも清涼飲料の生産・販売を開始

スズキ 四輪車の生産・販売の再開を検討

大創産業 ミャンマー版100円ショップを開設

ハニーズ 自社工場で婦人服の製造を開始

フォスター電機 年内にもスピーカー関連部品などの生産開始

NTTデータ ソフト開発拠点を開設

などと目白押しだ。


もちろん、内部では商社が絡んでいるのだろうが。



メーカーが海外俊出で力をつけたのか、

商社マンの質が下がったのか。


その双方だと思うが、

日本経済の衰退ぶりがその中途半端さを証明している。




ミャンマーのみならず中東やアフリカには中国の進出が目覚ましい。

潤沢な資金力にものを言わせている。

だが、どこも評判が悪い。

理由は乱開発と搾取だ。


日本はその片隅に追いやられている。

大人しすぎるからだ。


男子のみでなく、国自体が草食化しているのが原因だろう。


商社マンの中でも海外転勤を嫌うものが増えていると聞く。

これではますます衰退の一途を辿るだけだ。


ガンバレ商社マン!

昔の気概はどこへ行った。


もう一度、日本丸を浮上させろ!


日本の総合商社は

Sogo-Shoshaとして英語の固有名詞にもなっているほど独特なものだ。


日本経済再生のカギは、商社マンが握っている。