世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

取材活動

2008年02月07日 | 社会
ベトナムでのミッションの一環として、日本の海産物市場の実情報告をしなければならない。

そのための取材をした。


といっても、大したことはない、

        と、高をくくっていた。


近所のスーパーの売り場の写真を取り、チョコっとインタビューするだけのこと。


そこで、売り場の責任者の方に事情を話し、許可を得ようとした。


しかし、昨今の日本の時勢が時勢。

  中国産冷凍餃子の薬物混入で大騒ぎの最中。

  消費期限偽装問題もまだ燻り続けている。



店の人は、ボクの突然の申し出に懐疑の眼差しで警戒心むき出し。

「イ、イヤ、保険所とかの調査ではアリマセン」


ベトナムへの「派遣証明書」や、ID を提示するなど、思ったより事が大げさになってきた。

「チョッとお待ち下さい」

   と、彼は慌てて何処かに連絡を取りに行く。

               待つこと15分。



「コレをつけて、他のお客様に迷惑にならないようしてください」

  胡散臭さを保ちつつ、彼は首から提げるIDと、腕章をボクに渡した。


正式にお墨付きをもらい、カメラマンを気取って心置きなく50枚ほど撮り捲った。



お陰で、改めて海産物の輸入品の多いことを再認識することになる。

インドネシア、ミャンマー、タイ、バングラデシュ、インド、アラスカ、カナダ、ロシア、ノルウェー、チリとサーモンやエビ、シシャモに至るまで世界中から集まっている。

肝心のベトナム産は、ムキエビだけだった。


食料の自給率が40%をきっている実態も頷ける。

  日本の漁業も人手不足や、採算割れなどで衰退の一途といわれている。

  農産物も似たような状況にあると聞く。

     
         大丈夫なのか? 日本!!