11月は京都の伝統行事であるお火焚祭がある。
京都観光情報の公式サイトから引用しよう。
「・・・お火焚きは江戸時代から人々に親しまれてきた冬の火祭です。秋の実りに感謝し、厄除けを祈願するもので、その起源には諸説ありますが、宮中行事である新嘗祭に由来するとも、太陽の力が一年で最も弱まる冬至に合わせて行われることから、その復活を願ったことに起因するとも言われています。願いを書き入れた護摩木(火焚串)などが、焚き上げられ、炎と煙が立ち上る様子は圧巻・・・」
そして神社ばかりではなく旧市街のほとんどの町内毎におこなわれる行事でもある。
こうした話を東京ですると、「あら、京都の街は由緒ある行事があって素晴らしいですねぇー」。そんなお義理的返事が返ってくる。
お義理である以上無責任発言だ。では誰がその行事を準備するかといえば、町内のお役のついた人達が準備をする。私もその一人だ。
お火焚祭の準備で・す・か・・・。町会長からまわってきた予算書がある。神主さんへの初穂料が10,000円、お車代が2,000円、御神酒が1,650円。ああっ!小瓶で町内の人達が一口飲むだけだな。あとはお供え用に玉串用の榊と鏡餅にお火焚饅頭におこし、それから鯛に野菜に乾物・・・これは町会長が調理して供える。あとは焼きみかん用を10kgでしめて6万弱か・・・。郵便局の町内会口座から引き出さねば・・・。それもMac上では処理できないので窓口にゆかざるを得ない。
10月末日の月曜日は、夜なべ仕事で昼前に目覚めた。先ずは文蛾のお弁当を調達せねば。というのもダイエットによいし、午後1時には売り切れる。
そんなわけで2軒の銀行を回り郵便局でお火焚祭の預金を引き下ろし、ついでに私事の送金を抱き合わせにして・・・、道すがらの電気屋で町内街灯工事の代金を支払い、文蛾のお弁当を目指さなきゃ。
いつも感じる!、郵便局の窓口カウンターは手狭だ!。20リットルのリュックが辛うじてひっかかる程度のサイズ。カウンターの上には、消毒薬、ギフトグッズ、意味不明の機器にデスクパッドが並んでいる。私はそれらの上にエイャ!とリュックを置き、マスコットのガチョウが転げ落ちていった(*^▽^*)。帰りにハロウィンの置物を蹴っ飛ばし、文蛾をめざした。お弁当が売り切れないうちに調達しなきゃ・・・文蛾!・・文蛾と!!・・・。
・・・
夕方ジムへゆく前の僅かな時間で、新京極を回遊した。新京極といってもアーケードがある商店街ではなく、新京極公園に至るいくつかの路地から路地へ。そこはかって映画館が建ち並んでいた界隈である。ハロウィンの日、そんな賑わいはなく、小雨降るいつもの京都の街だった。
FROM ALLEY TO ALLEY・新京極


SONYα6600、ZEISS Vario-Tessar E16-70mm/F4.0、iPhon13pro