Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

10.ヴァーチャルアイランドver2.

2009年03月31日 | Design&3DCG
 さて上物の建築をつくろう。先ずは制作図が必要になる。
 そこでIllustratorで建築の床、壁、壁には開口部を設けておこう。オブジェクト→パス→背面のオブジェクトを分割、というコマンドを使えば、容易に開口部を設けることができる。壁は最低限2方向は必要になる。さらに建具も合わせてつくっておこう。それから屋根も必要だ。ここでは、3DCGソフトの押し出し機能を使うので、断面型があればよい。縮尺は1/100で制作している。ランドスケープのベースとなるアイランドが1/1,000だから、建築は大きなスケールで細かいところまで制作しておこうという意図だ
ここでは、バルコニーと手すりを付けることにした。手すりの細いパイプが、3DCGソフトでレンダリングしたときに、緻密感がでめだろうという算段である。
 要は、建築の制作は、ツーバイフォーの要領である。ここでは、20m×10mの建築としている。生活感を出すために、開口部が開いている場合と、閉じた場合とで、4タイプほど制作する予定だ。
 Illustratorの制作図を、カット&コピーでstrataへ持ってゆき、押し出し成形機能を使って立体にし、そして組み立てるわけである。これで3DCGができあがる。明日は、3DCGの状態を紹介しよう。

制作:IllustratorCS3
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10.ヴァーチャルアイランドver2.

2009年03月31日 | Design&3DCG
 さて上物の建築をつくろう。先ずは制作図が必要になる。
 そこでIllustratorで建築の床、壁、壁には開口部を設けておこう。オブジェクト→パス→背面のオブジェクトを分割、というコマンドを使えば、容易に開口部を設けることができる。壁は最低限2方向は必要になる。さらに建具も合わせてつくっておこう。それから屋根も必要だ。ここでは、3DCGソフトの押し出し機能を使うので、断面型があればよい。縮尺は1/100で制作している。ランドスケープのベースとなるアイランドが1/1,000だから、建築は大きなスケールで細かいところまで制作しておこうという意図だ
ここでは、バルコニーと手すりを付けることにした。手すりの細いパイプが、3DCGソフトでレンダリングしたときに、緻密感がでめだろうという算段である。
 要は、建築の制作は、ツーバイフォーの要領である。ここでは、20m×10mの建築としている。生活感を出すために、開口部が開いている場合と、閉じた場合とで、4タイプほど制作する予定だ。
 Illustratorの制作図を、カット&コピーでstrataへ持ってゆき、押し出し成形機能を使って立体にし、そして組み立てるわけである。これで3DCGができあがる。明日は、3DCGの状態を紹介しよう。

制作:IllustratorCS3
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9.ヴァーチャルアイランドver2.

2009年03月28日 | Design&3DCG
 土台となるグランドベースは、テクスチャーが同じであれば、できるだけこの段階で一緒に制作しておこう。
 ここでは、グラントレベルの床や主要な屋外階段、エントランスの一部などをグランドベースと一緒に制作した。こうしたグランドに関連する部分、つまり土木工事を最初に行うといった方法は、リアル世界の建設方法とよく似ている。
 円柱の柱は、トスカナ式の建築様式を敷衍したが、下部は四角形だったのではと、思ったりする。まあ、ここはヴァーチャルの気楽さである。適度に歴史様式を参照しながら、適宜モディファイしてゆくといった具合に進めた。その方がオリジナリティがたかまるだろう、などと都合良く考えている。
 またスケッチで詰めていないところは、3DCGの世界で、つくりあげている。というのも、illustratorからstrataへオブジェクトデータをもって行った際に、正確な立体にならなかったところが部分的にあるからだ。かなりアバウトな立体になったり、少し膨らんだりと、形が崩れる場合があるようだ。そうなると寸法も変わってくる。ここでは、あまり細かいことを気にしてもしょうがないので、3DCGで、実際にみた感じでスケール感を煮詰めている。もちろんスケールをある程度押さえているので、あまり変なバランスにはならないだろうと、予想している。
 要は、細かいディテールを作り上げると同時に、全体がシーンとしてまとまっているかをチェックできる二つの頭なり、複眼思考が必要なのである。
 今日は、iTunesでバックグラウンドの音楽に、チック・コリアをかけている。こんな軽い気分で進めばいいのだが、この先難関は、いくつかでてくるだのろう。

制作:Vue6
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8.ヴァーチャルアイランドver2.

2009年03月27日 | Design&3DCG
ここでは、土台となるインフラをつくりあげておこう。 そこでStrataからVueへ読み込むと、このような案配になる。ようやくベースとなる、土台の構築を始めたところである。
 途中でいくつかバグもあり、少し手間取ったが、この段階では、比較的作業は、順調に進むだろう。というのも、Vueというラドスケープソフトは、主にアースデザイン用のライブラリーしかない。だからここまでは順調なのだが、問題はこの先である。例えば窓といった建築の細かいディテールなどの素材テクスチャーは、Vueには用意されていない。従って自分で作り出すか、あるいはShadeで制作して、Vueに読み込む他ないだろう。
 そう考えると、このCGの制作とブログとをシンクロさせ、ライブでブログを書こうという試みも、この先怪しくなってゆくことが予想される。先のことをイメージすると、途中棄権の可能性も大きい。我ながらつまんないことを、始めたという後悔の気分の方が大きい。これならばセカンドライフ用にストックしておくべきだった、といった気分にもなりはじめている。
 コンセプトワークとかデザインとかCGを制作していていつも思わされるのは、やらなきゃよかった、という気分である。こんなことは、学生達にやらせておけば、よかった。といって彼らにやらせると、いたずらに完成度の極めて低い、苦労した跡の見られない、手抜き作品を平然ともってくるので、これにも困っている。私は、あきれて何も言わないのだが、それがまずいことに、これで良いのだというとんでもない解釈を学生側に発生させることになる。最近の大学の実習は、大方こんな感じで進んでゆく。そう誤解と錯覚の世界だ。
 さてこの先Ver2はどうしたもんか・・・。

制作:Vue5
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7.ヴァーチャルアイランドver2.

2009年03月25日 | Design&3DCG
今日は、桜が開花した中での、大学の卒業式・修了式であった。この日を迎えると、少し幸せな気分を感じホットする。さてしばらく煩わしいことは忘れて、1週間程このブログのライブCGと小さな論文にでも精をだそうとおもう。ただしあくまで予定だが・・・。
 さてIllustratorで制作した、様々な部品をカット&ペーストでStrata3DCX5.5Jに持ってくると調度写真のような状態になる。そこで、押し出し機能を用いて部材に厚みを加えて立体にするわけである。あとは部材を回転させたり、移動したりして、組み合わせてゆくわけである。この段階で基本的にはCGオブジェクトになる。
 また最後にVueへもってゆくことを想定し、オブジェクトCGを地中に完全にもぐらせるために、土台の 高さ方向の寸法を大きめにとっている。
 またIllustratorとStrataのグリッドを合わせておくようにすることが大切だ。Strataの初期設定では、インチに設定されているので、これをセンチメートルに変更しておけば、同スケールで読み込まれるだろう。
 こうして仕上げたstrataファイルをOBJというファイル形式で書き出せば、Vueへ読み込むことができるようになった。たしかStartaの旧バージョンでは、OBJファイル形式がなかったので、全部のオブジェクトをポリゴンメッシュに変換してから、DXFファイル形式に変更した後に、Vueへ読み込んでいだ。大分手間が省けたようである。
 通例Vueへ読み込むCGソフトは、Shadeが一般的なのだが、個人的には、Strataを昔から利用していたので慣れているということと、発色が良いという理由から、もっぱらstrataを使用している。最も色はVueでつけるので、ここでは無彩色オブジェクトであるが。
 話題は変わるが、このブログのMEMBER`S BLOGを1年ぶりに更新した。ここでは、1年間のゼミの中でも、外書購読の成果の一部を紹介している。内容はジョン・ジャーディとグレートストリートである。しかし、まだ原稿が半分しか届かないので、その分だけ掲載した。

Strata3DCX5.5J
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6.ヴァーチャルアイランドver2.

2009年03月24日 | Design&3DCG
 ヴァーチャルアイランドのCGを作り始めよう。先ずはオブジェクトの部材づくりだ。
 ここであげた写真は、illustratorで描いたヴァーチャルアイランドの基礎部分のパーツである。このブログver2シリーズの冒頭で紹介した、城塞跡のCGのための部材図である。
 先ずスケッチした平面プランをグリッドに合わせて下敷きにしている。こうすることで、寸法が追いやすくなる。次いで土台、床、壁、天井あるいは広場といった必要な部材を平面プランから順次おこしている。形は違うが部分的に寸法が同じ部材は、できるだけこの段階で、作り上げておくほうが、組み合わせた時の寸法の違いなどによるロスが少なくて済む。
 もう一つ大切なことは、縮尺である。ここでは1/100で製作しており、バースケールをいれてある。ここから3Dソフトやランドスケープソフトに展開していったときに、オブジェクトのどこかに、基本となるスケールが入っていることは、後々の大きなガイドラインになる。
 この部材をカット&コピーでstrata3DCX5.5Jにもってゆき、押し出し機能を利用して立体にして組み合わせるわけである。さらにstrataからVueへ展開してゆくのである。
 しかし、予期せぬバグがおきる。ここでは、Vueへ立体が正しく読み込まれずに、反転した立体になってしまうことがあった。原因は、わからないが、部材の形状が複雑だと、バグがおきるようだ。そこで本来1つでできるオブジェクトを分割し、複数のオブジェクトにするという作業が生じた。これによってなんとか、正常な形態が維持できたようだ。
 従ってIllustrator、strata、Vueの間をしばしば往復しなければならなかった。予想外に手間取る作業であった。

illustratorCS3
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5.ヴァーチャルアイランドver2.

2009年03月22日 | Design&3DCG
 7月6日から毎日車内等でスケッチを描き続けて、調度20日間で、プランがまとまった。この7月26日の日付があるプランを最終案としている。その間に何枚もの基壇や上層階の平面、立面やディテールのスケッチを描いていたが、ここでは省略する。
 プラン上に赤や緑のラインは、主にランドスケープ上の視界の軸線であったりする。複数の建築の形態的要素を、視覚的に関係づけようとしたものであり、プラン全体がまとまった形態になるし、CG化するときにも、制作上のよりどころとなるのである。デザインではよく使われる手法である。
 こうした手法を最初に用いたのは、実はデザインではなく、19世紀の近代絵画の父と呼ばれる画家ポール・セザンヌである。彼の絵画の中に描かれた微かなタッチをたどってゆくと、絵画の主題に応じた幾何学的な構造が暗示されており、主題を引き立ててくれる。
 プランは、256m四方の環境規模に納めており、セカンドライフで制作できるというところまできた。ところがその後制作する必然性がなくなり、そのままイエローブックの中に眠っていたことになる。
 このブログでライブで制作してゆくオブジェクトは、実はこのプランを用いている。ヴァーチャルアイランドver2.のブログの冒頭で紹介した基壇部分のCGは、このときのスケッチから起こしたものである。
 さて当時のスケッチに基づいてCG化するか、でも面倒くさいことを思い出したと我ながら思う。ボチボチと制作してゆくことにしよう。

イエローブック2007.7.3~9.8
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4.ヴァーチャルアイランドver2.

2009年03月20日 | Design&3DCG
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3.ヴァーチャルアイランドver2.

2009年03月18日 | Design&3DCG
 最初のスケッチから、その後色々試行錯誤しながらスケッチを続けた。イエローブックには、16ページに渡って、平面ラフプランや斜面集落のスケッチ等が続いていた。平面プランを見ると、セカンドライフへの2作目用のアイデアが登場しており、まだネチネチとしたこだわりがあったようた。
 2007年7月18日に描いたスケッチがこれ。名古屋から横浜に向かう、のぞみ52号の車中だった。この日の車中は、混んでいたので、通路で立って描いた。このスケッチが、その後version2の基本となっていった。
 集落が斜面に重なってつくりだす風景をつくろう、という考え方が明確化した。集落の中には、細い道が入り組んでいるし、そんな道をたどってたどり着く頂上の大きな建物は、多分教会のイメージだろう。このリゾートでは、そのまま教会でもいいし、或いは 世界の各界のリーダー達が集う コンベンションホールでも良いかもしれない。漫然としているが、イメージスケッチには、制作の方向性がでてきたように思われた。
 建築のデザインを主としたアイデアなのだが、つくるのが大変そうだな、という気もしてくる。それにテクスチャーの異なるオブジェクトをVueに持って行ったときに、よくあるCG風の絵になってしまうのではという懸念もあった。そんな懸念は、今後の課題として置いとくとして、もう少し平面プランでアイデアをつめてみようか、というのが当時の印象だったと思う。

イエローブック2007.7.3~9.8
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2.ヴァーチャルアイランドver2.

2009年03月16日 | Design&3DCG
デザインのどんな場合でも、企てることの最初に必要かつ重要なのは、イメージづくりである。ヴァーチャルアイランド・version2.のイメージを最初に考えたのは、実は2年ぐらい前であった。
 当時ゼミ生らと、 このブログの最初の頃に登場した話題である セカンドライフのプロジェクトを行っていた。このプロジェクトも、終わりに近づく頃、実は二番目のシム(島)のデザイン構想を練っていた。当時のイエローブックを見ると、そこには、この写真でも示したように、集落を斜面に積層させた風景ができないだろうかという、アイデアが描かれていた。実例を挙げれば、南イタリアのアマルフィをはじめとする幾つかの集落がイメージの根底にあったようだ。
 スケッチの右下には、Tsukuba→Tsurumiと記載されているので、筑波大学での講義の帰りに、筑波エキスプレスの車内で描いたものである。スケッチを描きながら、建築のディテールがよくわからないと思っていた。この地域の写真は集めたが、スケール感が見えない。実際に出かけるほか、ないだろうというのが、当時の課題であった。この課題は、後に容易に解決されることができた。
 それは、この地域のフィールド調査による研究書が、日本で出版(注1)されたからである。そういう点では、タイムリーなイメージつくりであったと思われる。
 ともあれ、version2のイメージは、セカンドライフのシム環境、つまり256m×256mの規模で、次第に具体化されはじめていったのである。

注1:陣内秀信、南イタリアの居住空間、中央公論美術出版
イエローブック2007.7.3~9.8
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1. ヴァーチャルアイランドver2.

2009年03月15日 | Design&3DCG
 ヴァーチャルアイランドの話を断続的に、続けよう。断続的というのは、今回 新たにヴァーチャルアイランドVersion2の制作と同時進行で、このブログを書こうと企てた。もちろん企てだから、毎回連続して書くわけではない。制作に応じて断続的という意味だし、また途中で忙しい仕事に巻き込まれれば中断するし、意欲がわかなければ、放棄することもあるだろう。
 今回は、任意の緯度と経度をもったある地域の海上あるいは湖上に、写真で示したような城郭の廃墟がある。さて、あなたは、この廃墟を活用して、どんな再生デザインの提案をするのだろうか。それが、このブログラムの主題である。
 写真で示した城郭跡は、実際にこんな形態の城郭はなく、私がコンピュータグラフィックスを用いて制作した、ヴァーチャル環境上の城郭跡である。
 城塞跡をみると、丈夫な護岸と壁で囲われ、大きな二つの空間と、おそらく砲台があったのであろうか、海に突き出た小さな空間がいくつかみられる。屋根は、時間の経過の故なのだろうか、消失している。そんなストーリーが描けそうだ。
 城塞跡は、全幅250m程の小さな規模である。さてこの城塞を、地球上のどこに設定するかが重要である。設定した地域の風土や文化に基づいて再生デザインを行うというのが、このブログラムの前提条件であるからだ。そこで北緯40度30分、東経14度30分に設定した。イタリア南部、世界遺産アマルフィー付近の地中海上に位置するという想定だ。
 地中海は、古代から貿易とともに、海賊のメッカでもあった。海上交易路を守るためにも、城塞が築かれたであろう。そんな城塞の跡を生かした、風光明媚な地中海の風景や世界遺産のアマルフィ文化を活かした現代のリゾートに再生させようという具合に、ヴァーチャルアイランドver2のストーリーができそうだ。
 
2009年
IllustratorCS3,Strata 3DCX5.5j,Vue6.
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京都暮らし20. 続・奇祭!

2009年03月14日 | Kyoto city
 こちらは、法界寺裸祭の壮年バージョン。踊る前に水でお清めをするとか、下帯は安産のお守りにするといった、どこかバッチく、そして陽気な踊りみていると、やはり奇祭だろう。寒中の夜の闇のなかでは、ことさら迫力がある。
 3月に入ると、イレギュラーな仕事が増えて、頻繁に大学にゆかなければならない。少しまとまった時間なので2週間ぐらい、一つの仕事に没頭していたいのだが、なかなかそうはいかない。ここをやり過ごすと、あとは夏休みまで、まとまった時間がとれない日々が続く。それにしても3月は、なんとも複雑で、中途半端な時間なのだろうと思う。毎年この時期に羽を伸ばせるのは、学生だけだろう。
 忙しいといいつつ、今週は毎日ブログを書き続けた。実は忙しいときは2日位サボっているのだが、夜中12時過ぎにアップさせ、翌日夜半の12前にアップさせると、2日程休んでいるが、毎日ブログ更新が続くのである。
 今日は、少し疲れて書く元気もない。はよ、寝よう。雨音が激しくなってきた。
 
2009年撮影
Fuji FinepixS5pro,ai-AF Nikkor80-200mm/f2.8ED
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京都暮らし19. 奇祭!

2009年03月13日 | Kyoto city
 1月の寒いときに、京都市郊外の法界寺で裸祭が行われる。寒中の最中に下帯一つで「ちょうらい!ちょうらい!!」と叫ぶだけなのだが、底冷えがするこんな寒い季節に見に行くと奇祭だと思う。粕汁をいただきながら、おおっ!冬体感である。
 紅葉が終わる11月を過ぎると、3月迄寒い日が続く。寒いと言いつつ、12月のおけら参り、1月のえべっさんや三十三間堂の通し矢、そしてこの奇祭である裸祭、2月には節分といった具合に幾つかの行事があり、冬の京都を楽しめるのだ。今年は暖冬であったために、雪の京都の風景がなかったのが、寂しい。しかし3月に入ると冬の京都にも、気分は飽きてくる。だから春が待ち遠しくなる。早く桜が咲かないかなと思う。
 こんな風に季節と行事、そしてもっと言えば季節ごとに異なる料理とが密接に関連している。だからこそ、暑い夏や寒い冬を気分的にも体力的にも乗り切ってゆくのだろう。しかし、今年は京都より、東京の方が寒かったようだ。
 東京のように、寒くて面白い行事も少なくて退屈で、季節の食材が少ない大手スーパーに依存した生活は、つまらんなと思う。だからJR東海のポスターに「日本に京都があってよかった!」というコピーを実感している。
 最近京都ブライトンホテルが、客室にキッチンと和室をつけて、一ヶ月滞在で冬は45万という企画商品を発売した。私のところにも、とても小さな客間が一つあるので、1週間ぐらい泊まって京都を堪能してゆけばと提案したが、現代人はそんな暇な企画には、興味がないらしい。京都は、普通に棲むべき都であり、ビジターではつまらんだろうと思うが・・・。

2009年撮影
Fuji FinepixS5pro,ai-AF Nikkor80-200mm/f2.8ED


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京都暮らし18. ルート22!

2009年03月12日 | Nagoya city
 京都と名古屋の間を通っているときに、時折時間のあるときは名神高速バスを利用する。高速バスは、JR名古屋駅から名神高速一宮ICに乗るまでの間に、この国道22号線を通る。上には名岐高速道路が走っているが、この国道は、いつも渋滞の難所なのである。
 それにしてもこの沿道の風景は、混沌とした都市の姿が伺えて面白い。沿道には巨大な物流倉庫があり、怪しげなオフィスがあり、流行らないラーメン屋があり、不気味なレストランがあり、カーディーラー、ガレージハウス、パチンコ、ビデオショップ、住宅展示場、ドンキホーテ、種々雑多なドライブイン、和菓子の老舗や洋服の青山があり、派手なラブホテルやボーリング場もあり、普通の戸建住宅やしょぼいアパートメント、それに廃屋倉庫や殺伐とした空き地だってある。それらが全く無計画に配置され、なんの脈絡もなく林立し、日本の郊外のどこにでもみられる新興のロードサイドである。現代人の欲望が節操なく一気に吹き出てきたような思いがする。  
 それにしても、国道22号線沿線のように、ここまで無計画そして無秩序にダラダラと続く様子は、嫌悪感を通り越して、混沌とした出口のない末路的面白さがある。だから私は、いつもバスの中から、EOSを構えながら、これらを被写体としている。 
 やがて高速バスは、国道22号線の渋滞を抜け名神高速道路に入ると、私は熟睡し、多賀サービスエリアで一服し、そして本などを読んでいると、東寺が見えて京都に着く。渋滞すれば3時間はかかるだろう。自分でも少し変わった通勤体験だと思う。

2009年:愛知県国道22号線
CanonEOSkiss digital,EF16-35mm/f2.8
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京都暮らし17. 京都と東京

2009年03月11日 | Kyoto city
前回のブログで京都暮らしの良さを書いた。今日は、これとは逆に、私が生まれ育った東京などと比較して、何が地方都市では、今一なのかについて述べよう。
 例えば街があまりにも変わらなすぎる事に対する 京都人のストレスがあるかも知れない。1300年の歴史都市としては、必然的なことなのだろう。そんなことを言い出したら、ヨーロッパ人達は、ストレスだらけということになる。
 さて、東京が変化あるということは、様々なビジネスチャンスに恵まれる可能性が高いということだ。実際、街の変化は激しいく、それだけ人間にとっては、多様な可能性を生むのだろう。可能性があると言うことは、人と人との出会いが多く、そしてビジネスにつながる機会やアイデアも多いのが事実だ。こうして多数の要素が集積しているところが、東京の良いところだろう。
 現在の東京のように、可能性のあるニューヨークみたいな街も、不況では魅力がない。景気が回復すれば、また元気な側面を見せてくれるだろう。だから都市の魅力と言えば、経済社会の現代では、将来に対する可能性がキーワードの一つにある。そして文化がそれについて行っている事だと思われる。
 手元にADの堀内誠一さんの作品集があり、こんなことができるのは、やはりテレビ嫌いで、そしてどの業界の東京人も知っている木滑(きなめり)さんがいるマガジンハウスだからこそ、雑誌ananを皮切りに時代をリードできたのだろう。木滑さんは変わった人で、私が在職していた当時のプロデュース企業のパーティーでも、短パンというラフなスタイルで、いらっしゃたことは私もよく覚えている。会えば静かな語り口で、仕事本位の人である。
  東京人は、テレビに登場する人間をタレントとして適当につきあい、軽蔑していることがある。そしてテレビ情報というマスメディアをあまり信用していない。東京で生まれ育った私としては、テレビでウハウハしている人間には、田舎者というラベルを貼り付けたくなる。
 東京は、テレビでは動いていないのである。マスメディア以外のコミュニケーションが、数多くあるところが東京のよい点だろう。

2009年、残りゑびす祭
Fuji FinepixS5pro,Leize Hectore135mm/F4.5
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