Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

Nikon Freak382. ニコンのデカルト思考

2019年05月31日 | diving

 スカシテンジクダイの群れ。この珊瑚は見覚えがあるから何回もここで撮らされている。ストロボを使えば誰でもこのように撮れる。


 このようにカリッと撮れているときは、photoshopの自動トーン補正、自動コントラストをかけても画像は変わらない。さらに自動カラー補正をすると濁った色になる。これだけはやめておこう。


 デバスズメダイ下の岩場をみると、無数の穴が開みえる。昨年まではここに珊瑚の群生が見られたはずだ。それが今年は皆無となっている。人為的にどこかの国の漁船が持ち去る場合も考えられるが、それにしては珊瑚の枝すら見当たらない。ここは冬の海流の流れでさらわれたと考えた方がよさそうだ。人的被害などに比べれば、はるかに自然の猛威の方が大きいのではなかろうか。

 

 

 先日ニコンW300の後継モデル登場を期待しニコンのHPを徘徊していた。なにしろ私はニコンF以来のユーザーだし、博士(デザイン学)というデザイン学の専門家ですから。

 ダイビングをするデザイン学の専門家の立場からみると、ニコンW300には、ハウジングレスという優れた仕様があるが、ダイビングの水深限度40mを満たしていない、魚眼のコンバージョンレンズがつけられない、ストロボのON・OFFがボタン一つで操作できない、イメージセンサーが小さすぎて画質が低い、RAWでブラケット撮影ができない、と5つの仕様上の課題がある。だから後継機種に期待するわけだ。

 ところでニコンZシリーズのWEBサイトで開発者の顔ぶれが複数紹介されている記事を読んでいた。マーケティング、開発といった具合に統括という言葉が複数登場する。あらっ!、そもそも統括というのは本来1人なり1セクションのはずだが。それぞれに統括という名称をつけ複数登場するという表記自体が言葉の運用と矛盾しているではないか。

 通例統括といったら、細分化した分野を一つにまとめるときに使う言葉であり1人なり1セクションである。WEBサイトをみていると、ニコンDfのときのような全体を統括する1人の統括者の姿が見えない。

 そのなかでマーケティング統括?という言葉に首をかしげた。えっ!、マーケット市場自体が大きく縮小しているところでマーケティング!?。

 マーケティング理論が効果があったのは市場拡大の20世紀、今では大量の商品アイテムを抱えるコンビニをはじめとする流通業が使う理論だが、それに引き替え製造業はアイテム数が桁違いに少なく技術力の方が問われてくるから、今はマーケット理論はさしたる重要ではない。それにプロダクトデザイナーだって製品開発にあたりマーケティングの専門知識を駆使しているのだから、あえてそんなディレクターをおく必要はないと私は思うのだが・・。まあ組織名称なのでこだわる必要はないのだが・・・。

 そんなことを考えていると今では、SONY、Canon、FUJI、Panasonicとイメージセンサー製造企業が撮影機材を開発している。ニコンはイメージセンサーを設計はしているが製造をしていない。

 というのも、イメージセンサーの製造は、カラープログラムと関係してくるからだ。SONY、Canon、Fujiは、それぞれに明快なコンセプトを持ったカラープログラムを有している。他方でニコンには、そうした色に対するコンセプトが感じられないように思われるのだが・・・。

 今頃なんでニコンは、ミラーレス仕様(PanasonicやOlympusでは9年前からミラーレスだが)で新マウントにしたか?。従来のニコンマウントで十分ミラーレスはできたしボディを小さくすることもできたのに、マウントを大きくしてしまった。このあたりがよくわからない。開発全体の統括者がみえないから、多分よくわからないのだろう

 そうなるとニコンW300の後継機種はマーケット上の架空理論でつくられる可能性を感じる。今後私、つまりダイバーが期待する仕様で製品開発される可能性は皆無と判断した。だからニコンは捨てて、新たにオリンパスTG6とハウジング、INONのコンバージョンレンズ、ライト一式を調達しようという結論になる。ハウジング不用論者が、あえてハウジングにするのだから選択の余地がないダイビング器材である。

 そうした個人的話はおいといて、マーケティングという分野は容易に勉強できる。それだけ科学概念でいうところの一般化しやすい分野だし実学で大変応用しやすい性質がある。実際の建築や都市の空間を扱うこの私でさえも、多変量解析を用いてマーケティングの審査付き学術論文を投稿しアカデミーの専門雑誌に掲載された経験があった。応用してこそのマーケティングだし、大学のマーケティングの専門家がちゃんと学生達に指導していれば、それで十分役立つ分野だ。

 だから企業組織でマーケティング統括などの言い方をわざわざする必要はない。むしろ今の製品開発のプロダクトデザイナーや技術者や販売者が基本知識として十分理解している。

 そうなるとプロダクトデザインの現場で、文科系概念がしゃしゃりでるなよ!、と私は考えている。文科系の屁理屈ではプロダクトデザインは1mmたりとも形にならないのだ。

 ニコンも、わからなければバラバラにしてみる17世紀のデカルト思考に回帰してしまったようだ。科学技術はバラバラにして、つまり専門分化して進んできた経緯があった。明治期我が国のアカデミズムもデカルト思想で先進国に追いつこうとしてきた。もとよりScienceの訳語に科学という日本語をあてたのは福沢諭吉だったが、科学とは専門分化された諸科の学という意味だ。20世紀中頃から学問は、インターディプシナリーという言葉が示すように、それまでの専門分化から統合化への道を歩いている。そのデカルト思想は、1950年代にカールポパー(歴史主義の貧困)に論破されてしまった。

 人間が関わる環境は3タイプしかない。空気がある地上、空気がない水中と宇宙だ。だからニコンW300も水中と宇宙で使えるようになってフィールド機材だ。だからフィールド機材の製品開発方針は極めて明快なはずだが・・・、そこをマーケッターがかき回すわけだろ。そりゃ期待薄の開発になるさ。


追伸

代表的な一眼レフのマウント径をあげておく。

従来のニコンマウント:44mm、ニコンZ:55mm、キャノンE:54mm、ミノルタα=SONY A:50mm、SONY E=46mm、フォーサーズ:46mm、マイクロフォーサーズ:40mm、とある。時系列で見るとSONY Aが50mmからSONY Eの46mmへ縮小。パナソニックとオリンパスのフォーサーズもマイクロフォーサーズへと縮小しており、マウント径の縮小化傾向がある。口径を大きくしたのはニコンだけ。

 

沖縄県慶良間諸島、万座 2019年5月12,13,14日

Nikon CoolpixW300

ISO125,焦点距離12mm,露出補正±0,f/4.5,1/200

ISO125,焦点距離4.3mm,露出補正±0,f/2.8,1/125

ISO125,焦点距離13mm,露出補正±0,f/4.5,1/100

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Nikon Freak381. ハウジング不用論者

2019年05月30日 | diving

 水中の色でまとめてみた。というのもライトやストロボを使って岩などに光をあてると全く違う色になる。それも大変綺麗な色になるところが面白い。これはやりだすと少しはまりそうだ。


 ライトをあてた部分のアップ。広角側で撮影するとライトなんてほんの一部分しかあたっていないが、マクロ撮影で接近した部分に限れば面白い光景になりそうだ。これまでにない配色のコンビネーションを探すのもダイビングの楽しみの一つ。


 マクロで撮影してみると色だけではなく形も面白い。こんな繊細な形を誰が作ったんだろうかと思わせる。


 岩に小さなライトをあてるだけで、これだけ色が現れる。実は過去ログでもこの撮影にはまっていた。2017年10月26日〜28日がそうだ。ダイビングで岩のライトアップなんてPADIの講習科目にはなかったが、でも実際ライトアップしてみると様々な色が登場してデザイン系の人間としては興味深い。


岩のライトアップ。水中では様々な浮遊物が流れそして岩などに付着してゆく。暗い中で手ありたり次第にストロボをあてると何かしらの色彩が撮れている。


 これはピントが合っていない画像だった。だからphotoshopで修正を行い、遠目にみればだがブログにアップできるようになった。目下ソフトに助けられている。

 

 水中でマクロ撮影は、ストロボをあてれば綺麗だし見栄えが良い画像が誰でも撮れる。そりゃそれで面白いけどさ・・・。そんなわけで形の面白い画像を集めてみた。

 今の水中機材は、地上の撮影機材をハウジングでケーシングするという方法が一般的だ。

 水中撮影に没頭していると、やはりハウジングが必要なオリンパスTG-6が頭をよぎる。魚眼レンズをつけ、RAWでオートブラケットを使って露出を変えながら3枚連写したいわけだ。しかし、またハウジングに逆戻りするのは今ひとつ心が動かない。だがコンパクトデジタル機材でサードパーティー製魚眼レンズがつくのは、これしかないという選択肢のなさ。ダイビング用の撮影器材は随分とマイナーな世界だ。

 例えばSEA&SEAのアルミ削り出しの本格的ハウジングを調達すると20万〜40万はする。それにドームポートやストロボをつけると軽く60万は越えるだろう。それで中に入っている機材はEOS50Dあたりの古くすこぶる低減な機材だったりする。だから圧倒的にハウジングの方が高価であり、撮影機材はさっさとモデルチェンジして市場から消え新機種が登場する。ハウジングは特定の撮影機材専用だから互換性は全くない。中に入れる撮影機材が廃番になったら、高価なハウジングもお終いである。

 ニコノスを知っている世代としては、そんな非合理的なハウジングを使う気分ではない。撮影機材は、そのまま水中に持ち込めるスペックである方がはるかに小さく操作しやすい。だからハウジングは邪道というのが私の考え方。そんなわけでニコンW300を使っているが後継機種が出ない。この手の機材は、簡単に買い換えられるので、頻繁にモデルチェンジして仕様を向上させて成長して欲しいけどね。私のニコン水中機材は消耗が激しいので3台目ですから。

 人類が始めて月面着陸したときに持参されたカメラは、ハウジングのないハッセルブラッドにツァイスのレンズだった。そんなことを踏まえると、撮影機材は、人間の水中での操作体系に合わせて最適化されている状態で使うのがベスト。それをケーシングしてボタンを突っつくですって、そんな面倒は勘弁して欲しい。だから私はハウジング不用論者なのです。

 

沖縄県慶良間諸島、恩納村万座 2019年5月12,13,14,日

Nikon CoolpixW300

ISO125,焦点距離4.3mm,露出補正±0,f/2.8,1/100

ISO250,焦点距離15.3mm,露出補正±0,f/4.7,1/30

ISO125,焦点距離9.2mm,露出補正±0,f/4.3,1/500

ISO200,焦点距離9.3mm,露出補正±0,f/4.3,1/30

ISO200,焦点距離9.2mm,露出補正±0,f/4.3,1/30  

ISO125,焦点距離4.3mm,露出補正±0,f/2.8,1/40

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Nikon Freak380. 体力的貯金

2019年05月29日 | diving

  クリスマスファームは、岩珊瑚の穴に大概いることの方が多い。だから撮り放題だいだが、こちらの意識があきてしまうし、それに残圧チェックもあるので、つきあいもそこそこにである。当然撮影以前に、あとエアがどれぐらい残っているということのほうに関心は向かう。撮影は二の次だ。

 

クマノミの住処の海草が海流で揺れている。こんな風に閉じてクマノミが保護されるのかとこちらは勝手に解釈している。

 

 多分船を係留するための浮気の塊が海底から数メートルの高さでそびえている。画像は浮気が壊れているところへ、珊瑚などが付着したのだろう。人為的な物はすべて時間をかけて消滅される。沈没船なんかは何十年、何百年の内にとけてなくなってしまう。それが海の力だ。

 

 最後にまたクリスマスワーム。数多く見かけたが、今回は熱心に撮らなかったので画像が少ない。


 ここ2週間ほど光の綺麗な京都市内だった。夕方の薄暮の頃なんか撮影するのに良い被写体かもしれない、と思いつつ出かけないですね。京都の街も、これまでに半分近くは歩き回ったと思う。そのなかで、画像になる瞬間は限られている。多分朝の光の町屋界隈が綺麗ではないかと思うが、そう思うだけ。

 というのも京都の街は30°を越える日が続いていたから暑かった。初夏どころか一気に真夏日が一週間ほど続いた。昨日の雨でようやく例年並みに戻った。だから春という実感が少なく冬からいきなり夏になるのは、最近の地球温暖化やエルニーニョ現象の反映か。

 次にダイビングに出かけるのは6月下旬の沖縄の梅雨があけた頃を予定している。目下体力の維持に努めている。毎週エアロビクスとスイミングの教室に参加し、最近はウェイトトレーニングを始めた。2年前体力不足を実感した頃から、ようやく少しだけ回復した。やはり筋力がかなり衰えていたし体も動かなくなりつつあった。だから目下人並みに体力回復を目論んでいる。

 体力も貯金みたいなもので、20代30代の頃に国立競技場のトレーニングセンターへ毎週通っていた。その頃は体力に十分な貯金ができたといってよい。その余力で30代〜50代は、仕事が多忙であったために、スポーツなどしなくても過ごせた。それがこの年になると体力的貯金を使い果たし、負の体力になりつつあった。危なかった!!!、あやうく老人力に依存するところだった。

 この2年間ですこししずつ体力を回復させつつある。あとはウェイトトレーニングで筋力を回復させつつタンパク質を丹念にとることにしている。だから京都アクアリーナに足繁く通っている。

 ダイビングも水泳のようにジワーッと体に大きな負荷がかかっているが、筋力がつくという感覚とは少し違う。目下体力的貯金の蓄積につとめている。


追伸

 メディアで報じられている川崎市の殺傷事件をみていると、また国家公務員が巻き添えになった。以前にも新幹線の火災事件で、犯人をとめようとしたなかで国家公務員が巻き込まれた。こうした報道をみていると、やはり国民を守ろうとする公務員としての良心的責務がはたらくのだろうと推測する。であれば、これから公務員はせめて護身術などを学ぶことを必須科目とすべきだ。それは警察でも自衛隊でも指導してくれる人間達は回りに数多くいるのだから、せめて責務を遂行しつつ自分の身を守れる技術が必要だということを教訓にすべきだろう。関係者の方々のご冥福を祈ります。

 

沖縄県慶良間諸島、恩納村万座 2019年5月12,13,14,日

Nikon CoolpixW300

ISO125,焦点距離8.5mm,露出補正±0,f/4.3,1/40

ISO200,焦点距離6.6mm,露出補正±0,f/4.2,1/30

ISO125,焦点距離4.3mm,露出補正±0,f/2.8,1/125

ISO125,焦点距離10.1mm,露出補正±0,f/4.4,1/250 

 

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番外編411. ゲストハウスでの長逗留

2019年05月28日 | Okinawa

 ダイビングで那覇市内に滞在するときは、同じ所に1週間以上滞在する長逗留になる。

 そこでいつもキッチン・洗濯機付きの1ルームマンションスタイルのゲストハウスにする。そうすれば、IHレンジと電子レンジがあり鍋や食器類は貸してくれるので、食材を近所のデパ地下やスーパーで調達しておけば自炊ができるし、ダイビングで湿った衣類を洗濯して干すこともできる。学生時代の学生宿舎で生活していた頃の気分だ。朝はパンと珈琲としても、昼はボートでご飯がでるから、夜は大概パスタとワインになる。

 こんな生活をしていると、既存のホテルがいかに不便かということに気づかされる。というのも上げ膳据え膳が便利だといっても、それは2-3日の短い滞在とか、忙しい日程で荷物をかかえて海外の都市を渡り歩く渡り鳥型の旅の場合であって、1週間以上同じ所へ滞在すると、食べたいときに食べ、寝たいときに寝て、時間の空いたときに洗濯できる、といった自由な生活ができることの方がはるかに快適だ。

 ダイビングでは、朝7時にピックアップの車が迎えにやってくるので、超遅がけに営業を始める沖縄のカフェで朝飯を食べることはできない。だから少し早起きしてクロワッサンと果実と珈琲の朝食をつくる。そしてダイビングの帰りは午後5時には開放されるので、デパ地下や近所のスーパーに立ち寄って食材を調達してから帰り、料理をつくり、ワインをかたむけ、スケッチブックに魚の絵を描いていると、那覇の退屈な時間はすぎてゆく。それで時間をもてあましたら行きつけのスナックに向かうか、なのである。

 それにテーブルに料理やワインを並べ、MacやEOSやスケッチブックを置き、いつしか部屋が雑然としてゆくと自分の部屋にいるみたいになる。時にはテレビを床に下ろしテーブルをお気に入りの場所に移動させ、自分の部屋のようにつくりかえることも快適さにもつながる。だから装飾過剰で家具一つ動かせない既存のホテルのインテリアは、結局不自由で落ち着かない空間なだけ。人間は、空間を作り替えて居心地をよくしようとする本能があるのだろう。

 この日は、アスパラガスとベーコンのパスタだ。バスタをゆで、塩味の効いたゆで汁100mlで具材を煮詰めパスタと絡ませればできる。ワインは冷蔵庫で冷やしておいた。これに亜熱帯の果実を加えれば申し分ないし、ベーコンのかわりに沖縄ではどこにでもあるスパムでもよいし、時にはステーキのメニューに変えるのもよいだろう。そんなわけで、那覇に行くリュックの中にはいつも香辛料と紙皿を詰め込んでゆく。それに那覇市内は、京都市内に比べれば食材は安く必要なものが揃う。

 そんな暮らしをしていると、キッチンのない既存のホテルが実につまらない。つまり食べたいときに好きな物を食べ、夜中お腹がすくこともあるが、一々着替えて部屋をでてみれば、経費節約と人手不足で24時間あいてないレストランばかりで、しかもレストランやコンビニ自体がないホテルの方が圧倒的に多い。

 つまり既存のホテルは、そんな気楽な暮らし方ができない不自由さばかりだ。それでいてリゾートホテルを標榜するのだから、こちらは笑っちまうよ。それじゃ規則正しい生活を旨とする小学校の林間学校と一緒じゃないか。与えられるままの献立を給食のようにかじる戦場に来ているわけではないし、営業時間は何時まで!、といった具合に時間時間と責め立てられるのも勘弁して欲しい。私は、そんな疑似リゾートにきているわけではないのだ。

 そんな時間などを無視して、お腹がすいたら食べ、寝たいときに寝て、絵を描きたいときにスケッチブックに向かう、そんな普段の暮らし方をダイビングをしているときでも続けたいわけだ。

 

那覇市

iPhone7

ISO32,焦点距離3.99mm,露出補正0,f/1.8,1/24 

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Nikon Freak379. 私流のphotoshop画像修正

2019年05月27日 | diving

図1.

 

図2.

 

 ニコンW300で撮影したダイビング画像は、photoshopで修正している。やはり2/3インチ型の小さなイメージセンサーだしjpg画像しかないので修正した方が画像はよくなる。

 図1と図2に2枚の画像をアップさせた。左側が撮影画像であり未修正だ。右側は自動トーン補正、自動コントラスト、自動カラー補正を行いシャープをかけた修正後の画像だ。

 これらを比較するとわかるが、先ず図1は、水中では青みがかる傾向をほとんど除去し手持ちライトの白熱灯の色温度まで表してくれる。そのためこれが水中だとは思われない発色だ。しかし全く水の気配がないというのも寂しい限り。つまり修正しすぎの感がある。

 次いで図2は、慶良間ブルーとよばれる水中の色だが、修正すると水自体がととんでもない色に変化している。photoshopは慶良間ブルーがお嫌いのようだ。

 しいていえば、2枚の画像の中間ぐらいが調度よいと推測できる。図1ではもう少し水を感じさせるブルーは残しておきたいし、図2では慶良間ブルーを残したいところだ。

 基本は自動トーン補正、自動コントラスト、自動カラー補正を全て使うこと。これで撮影画像の80%程度の修正はできる。それでも色味が違うと思えば、自動トーン補正をやめ自動カラー補正だけにするといった具合に修正アイテムを減らすこと。その他には色調補正でカラーバランスを少し変えてみるぐらい。それが私の修正方針である。jpg圧縮データなので大幅な修正は効果がない。

 しかし、こんなマニュアル化した方法だけではつまらない。そこで違う修正を試みたのが図3であり、これとは逆に至極単純な方法で修正したのが図4である。上記画像を私の感覚で修正した画像を以下にあげる。


図3.本来なら海のブルー系が強いので、これを弱めたいというのがマニュアルだが、ここでは逆のことを試みた。少し海のブルーを強調しながら、ライトの赤と対比できるエキセントリックな修正をした。色調補正→色相・彩度で色相をあえてブルー系にシフトさせ、彩度を+方向に設定した。こうすることで海草にブルー系がかかり海の空気がでたかな。


図4.自動修正は行わずに、色調補正でブルーを加えただけ。


 こうして修正した画像をgooで読み込むときには自動的に縮小されてブログへアップされるが、縮小画像の最適化がされないことが懸念される。そこでgooのアップロード画像サイズ1024ピクセルに落とすためにphotoshopで縮小する。こちらのほうが最適化しながら縮小されるし、縮小の過程をコントロールすることもできる。

 さて、まれに修正しても画像が変わらないときがある。それはphotoshopの色と撮影画像の色とがほぼ同じであるためだろう。オリンパスE-M1を使用していたときは画像の半分ぐらいは修正不用だったし、EOS1Dsで地上の風景を撮影した画像に至っては、ほとんどが修正不用で使うことができる。このあたりがイメージセンサーをはじめとする仕様の違いであり、さらにいえば値段の違い(私のEOSシステムはボディ・レンズ合わせて80万円)である。ニコンW300は最もリーズナブル(今は2.8万円ぐらい)な機材なので大いに修正が必要になる。

 もう一つ加えれば修正者の色彩感覚が左右する。かっての写真雑誌に書かれてあったように、なんでもトーンカーブを操作すればよいわけではなく、画像によって修正方針をフレキシブルに変えることが必要だ。青みが強い、じゃ黄色をいれて弱めようというのも一つの方法だが、あえて青みを強調し彩度をあげたほうが画像として面白くなる場合だってある。そのあたりは感覚的な判断だ。つまり画像修正にマニュアルはないということです。

 そんなわけで画像は修正しやすいRAW画像で撮影しておくのが原則ですが、ニコンW300にはそれがなく、オリンパスTG-6にはある。そこがねぇー、この機材がうらやましく思う理由だけど・・・。

 

沖縄県慶良間諸島、2019年5月12,13日

Nikon CoolpixW300

ISO125,焦点距離6.1mm,露出補正±0,f/4.2,1/200

ISO125,焦点距離10.1mm,露出補正±0,f/4.4,1/100 

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Nikon Freak378. 必要不可欠な魚眼レンズ

2019年05月26日 | diving

 スズメダイ科スズメダイというこの類型の定型みたいな魚だ。クロスズメダイと似ているが、尾の形の違いで判断した。 これだけ広範囲に群れると、どう撮りゃいいのさと投げやり気分になる。もう少し群れが固まらないと撮りずらい。中央の大きな魚はハマフエフキだろう。


  テンジクダイ科スカシテンジクダイ。スズキの亜目。大変小さく食用にはならない。多分水中の魚たちの餌なのだろうか。


  全身青であれば、ルリスズメダイとしておこう。へたれなダイバーになるとやむをえず珊瑚にぶつかって折ったりすることもある。だがそれ以上に冬の海流が激しいときは、珊瑚の群落自体が根こそぎ水の流れでさらわれ丘全体がはげ山になることもある。人為より自然の力の方が桁違いにすごい。


 今日は群れている魚を集めた。撮影しているズームレンズは、フルサイズ換算で24mmだが水中では地上の1.3倍の屈折率があるので、私の機材は広角側で実質31mm程度の広角レンズだ。だからこうしたランドスケープではより広い範囲が撮せる魚眼レンズが必須になる。

 さらに水中の透明度が関係する。慶良間諸島で透明度が大変高くても視距離50mがいいとこ。普段なら30mも見えれば十分。本州近海だったら15mあるかなぁー。

 つまり水中では大変視界がきかない狭い範囲でしか撮影できない。そこで大きな地形のランドスケープを撮ろうというのは少し無理筋だけど、魚眼レンズなら収まりそうだ。つまり水の透明度もあるので写せる水中での空間的範囲が地上に比べれば大変小さいわけ。というので水中では、これが標準レンズに該当する。

 しかし、魚眼レンズを出している機材メーカーは少ない。私のブログもダイビングカテゴリーの過去ログを引けばオリンパス・ミラーレス+ハウジングに8mmの魚眼レンズをつけた撮影画像を多数アップさせている(例えば2017年10月17日など)。もちろんランドスケープは綺麗に描写されているが、機材自体が私には大変大きすぎるので一式あげちまった。だから今はハウジングレスで30mまで潜れる小さなニコンW300が大変重宝している。

 しかしこの機材には、魚眼レンズがない。後継機種をつくってiPhoneのオプションレンズ程のサイズの小さな魚眼コンバージョンレンズでも登場させてボディにつくようにしてくれれば、水中機材として市場価値も高く、独走しているオリンパスの流れを変えられるのだが。目下経営面で青息吐息のニコンがそんな製品をつくるはずもないので期待薄。今年のニコンダイビング器材は、黒い色違いボディを出してお終いか。

 ニコンは、これまで市場のニーズに的確に応えてきた。ニコンFの時代、当時の撮影機材はとても壊れやすかった。そこへ壊れず丈夫でレンズの解像度が大変高くシステム性のあるニコンFが登場し、多くのユーザーに指示され、長きにわたって販売されてきた経緯がある。そうやって信頼のニコンブランドが形成されてきた。つまり一番市場価値がわかり技術的に解決できる企業だった。それを思えば今は、小手先細工で一体何を考えてんだろうかと、こちらは疑問になる。

 そうしたら、新登場のオリンパスTG-6が水中で使える魚眼レンズと合わせて発売するという情報。英文を読むと、ハウジングにつけるのではなくボディに直接つけるタイプであり、ボディの水深限度15m迄だから、20mからディープダイビングになることを踏まえれば中途半端な潜水深度。なんだぬか喜びか、ダイビングは水深40mまでゆくので全く残念という気分だ。

 ならばサードパーティーの三択しかない。

1)INONのワイドコンバージョンレンズ(UW-H10028M67Type2)、

1)パターン1

レンズ(UWL-H100 28M67Type2)38,000+花形フード(forUWL-H100)¥1,984で水中画角100.8°

1)パターン2

レンズ(UWL-H100 28M67Type2)¥38,000+ドームレンズユニットⅡ(forUWL-H100)¥32,600、水中画角144.8°


2)WEEFINE WF ワイドコンバージョンレンズUWL-24M52R、

画角不明、¥53,265


3)FIXフィッシュアイコンバージョンレンズUWL-28M52R、

24mmで84.1°(水中か地上かの表示は内)¥43,740


以上の三択。忘れないうちにメモ代わりにブログに書いておこう(笑)。

こうして並べると最も広い画角はINONのパターン2)。これなら水中のランドスケープが撮れそうだ。

 さて価格も20万を越えたら、むしろ手持ちのE-M1mark2+7-14mm/F2.8にハウジングをつけた方がよく解像度も最高。だがこれは大変大きすぎてダイビングで持ち出したくない。だから悩ましい。そうなると新しいオリンパスTG-6か・・・、またオリンパスで・す・か・・・。ニコンがでないかなぁー。ダイバー達が期待しているときに絶対に新機種を出さないのが最近のニコンである。

 

沖縄県慶良間諸島、恩納村万座 2019年5月12,13,14,日

Nikon CoolpixW300

ISO125,焦点距離6.1mm,露出補正±0,f/4.2,1/400

ISO125,焦点距離10.1mm,露出補正±0,f/4.4,1/100

ISO125,焦点距離4.3mm,露出補正±0,f/2.8,1/400

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Nikon Freak377. 現場にゆく時代

2019年05月25日 | diving

 正真正銘のスズメダイ科クマノミだ。白い模様が2本というのが特徴だ。クマノミは海草があるところを住処としているので、水深10mもゆけば必ずといってよいほど遭遇する。私はこんな玉葱みたいなイソギンチャクがあるということのほうに関心をもつ。それが光のあたり具合によってによって見え方が変化する水中の造形美だ。


水の流れでイソギンチャクがめくれあがると赤いクマノミの卵が出現する。親は慌てているだろう。海草の下に大量に卵を産み落とすようだ。あらっ、魚って卵だったっけ。鮭の卵をいくらというぐらいだから卵なんですね。

 

唯一色違いがハナビラクマノミ。もちろん海草を住処としていることにかわりはない。つまりイソギンチャクと共生しているから、イソギンチャクの捕食者を追い払う役割を果たしている。だからクマノミは攻撃的なのだ。私も突っつかれたことがある。

 

白い模様が1本はハマクマノミ。よく見ると顔に傷の跡があったり、口がへの字に曲がっていたり、赤いはずのボディが黒ずんでいるのは成長とともに黒くなってゆくからだが、それにしても随分とボロだ。いや、歳をとっているのだろう。貫禄がありそうだが、もちろん警戒しているわけだ。


白い模様が3本はカクレクマノミ。それより自然光に照らし出された波打つイソギンチャクが綺麗だ。それに上からの光が届き撮影しやすいわけ、これまでに随分と撮らされた。多分これからも撮り続けるだろう。

 

 ふと考えたが、今の時代に企業の本社機能っているのだろうか。そう思った事例をあげておく。

 というのも、先日旅のパッキングをしていて、バーグハウスのタグの重さ表示は0.56kgとあり、実測値は1.2kgだった。そこでWEBサイトから、この商品を扱うアウトドア店舗の本社にWEBメールで尋ねた結果以下の回答を得た。

「・・・稀に商品タグの記載が間違っているものがありそういった商品には訂正シールを貼らせていただいておりますが、漏れていたようでございます。申し訳ございません。」

 しかしこの回答は、私の質問の意図を勘違いしている。実測値1.2kgが1.1kgだったという数字表記の0.1kg程度の違いはさしたる問題ではない。だか0.56kgはこのスケールの重さとしては違いすぎるというのが研究者の判断。そこでお店に尋ねると全てのパーツが外せるのでそのときの重さが0.56kgですよ、と明快な回答で一件落着。こちらは別にメールで謝罪される立場ではない。

 こうした話は撮影機材メーカーに質問しても同様に感じたことだが、回答に時間がかかりすぎ、つまり何も知らないから現場に尋ねてから回答するという手順なのだろう。そして回答が必ずしも適切でないこともある。それは第三者を複数経由しているうちに話の内容がずれてゆくわけだ。そして最後には、申し訳ございません、の一言で解決するというなんとも非論理的で非科学的な企業が多い。

 そのときふと考えたのは、本社って数多くの商品を扱っているものの、それは経理上の操作と流通機能の統括だけだから、当然商品知識はない。そんな本社へWEBで質問メールを送る意味はない。実は世の中のWEBでの質問は、すべて本社機能を有する担当部署につながるようになっている。しかし今時、統括機能としての本社は不用!、というのが私の意見。

 パーソナルコンピュータという語源を持ち出すまでもなく、基本は個々に機能が集約されてゆくというのが情報化社会の基本的考え方だ。であれば、全体を統括する本社機能はパーソナルコンピュータのなかにあることになる。つまり一つ一つのお店のコンピュータが本社だから、それは現場にいるわけであり商品知識やユーザーのニーズや苦情や明快な回答、さらにいえば商品調達から戦略まで、リアルタイムでダイレクトに反応することができる。それが本社不用の考え方の一つにある。

 もう一つ事例をあげておこう。セブンイレブンの大阪のフランチャイズチェーン店舗が人手不足のため営業時間を短縮した。するとチェーン店本部からマニュアル違反だから商品の流通を停止するというしめつけ問題があった。だが結果的には本部も店舗の意図を理解し、見直しが行われており6時から24時とする案もでているが、いまだに結論はでていない。つまり現場を知らないのだから万事意志決定が恐ろしく遅いのである。これを実施するにしても全店舗で行う必要は全くなく、地域の実需に合わせて行えばよいことであり、実需は地域の店舗が一番良く理解している。

 そういう事例をみるとチェーン店本部、つまり各店舗を締め付けるだけの本社機能はいるのだろうか。将来戦略を練るといっても現場を知らない形而上的理解ばかりであり、そんなことができようはずがない。本社の情報は、すべてパソコンの中にあり、それを利用しやすくしておけばよいのではないか。

 だから本社の組織や建築なんか解体して、そこにいる人間達は精々現場に出て汗して働けよ!といいたい。つまり店頭にたち、スーツを脱ぎ捨てコンビニのユニフォームに着替えて深夜勤務に就いたり、撮影機材企業だったら海外の工場へ出向いて一眼レフでも組み立てるのかな。

 そんな幾つかの事例に遭遇すると顕著なこれからの方向性を示唆している。それは多くの企業についていえることだが、今は統括の時代からパーソナルな時代に変わったのだから、本社という組織や建物が不用であり、本社機能をパソコンにつめて現場にゆき、現場で考え、現場で戦略を練る時代だと私は考えています。

 

追伸

 水中機材の後継モデルオリンパスTG-6が、海外で発表された。仕様は、前機種TG-5と大きな差はない。ただ、フィッシュアイコンバーター「FCON-T02」が水中ハウジングにつけられるようだ。であれば魚眼レンズを用いた水中ランドスケープが撮れる。

 もちろん手元のEM1mark2+7-14mm/F2.8レンズでもハウジングをつければ即簡単に水中システムになるが、いかんせんこれはとても大きすぎるので見送ったことがある。TG6+ハウジングなら小さいので我慢の限度か。またオリンパスかと新鮮みはないが、宮古島にゆこうという話もあるし、この水中システムを揃えようか。

 なんでハウジングレスという強力な特徴があるNikonW300の後継モデルをだして魚眼のコンバージョンレンズをつけられるようにしないんだよ!。ニコノスをつくってきた経験があれば、そんなの簡単だろうよ。いつも市場ニーズ無視の商品開発をするNikonだから売れなくて当然だろ!!。こちらはオリンパスに乗り換えるぜ・・・。

出典:https://asia.olympus-imaging.com/product/compact/tg6/index.html

 

沖縄県慶良間諸島、恩納村万座 2019年5月12,13,14,日

Nikon CoolpixW300

ISO125,焦点距離6.1mm,露出補正±0,f/4.2,1/200

ISO125,焦点距離10.1mm,露出補正±0,f/4.4,1/30

ISO125,焦点距離4.3mm,露出補正±0,f/2.8,1/500

ISO125,焦点距離4.7mm,露出補正±0,f/2.8,1/80 

ISO125,焦点距離4.3mm,露出補正±0,f/2.8,1/200

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Nikon Freak376. 厚かましい輩が多いのだ

2019年05月24日 | diving

メジロザメ科ネムリブカ:メジロザメ科では泳がなくても呼吸でき、日中は洞窟内で休むなど住処を移動することは少ない。だから発見しやすい。夜になると群れで行動し甲殻類やタコを捕食する。IUCNでは準絶滅危惧種に指定されている。寝ているところへストロボを発光させたら、超迷惑な顔をしていたように思われた。

 

スカシテンジクダイの大量な群れの中にアオスジテンジクダイが混じっていた。この季節になれば、透明なスカシテンジクダイの群れはあきるほどみられる。ただどう撮っても小さいのよね。多分いずれかの魚に食べられてしまうのだろう。


大きいのはナンヨウブダイ。角張った頭が多分造波抵抗が大きくなんとも格好が悪い形だ。よく似た魚にアオブダイがいる。こちらはパトリキシンという毒性をもった魚。こちらはくちばしがとても大きいのが特徴のようだ。何!、沖縄ではこれ刺身にしてんの?、そんなWEBをみた。

 

ツノダシ科ツノダシ、水族館などでもみられるが飼育は難しいとWEBには書かれてあった。映画「ファイティング・ニモ」のキャラクターの一つ。

 

ウナギ目チンアナゴ科チンアナゴ、近寄りすぎると一斉に砂の中に潜ってしまう。だから岩の陰からのぞくように撮影した。ここまで近寄れたのは始めて。

 

ジョーフィッシュ:これも、ここまで接近できたのは始めて。ライトをかざすと濃い緑色のボディなのだが、明かりで潜ってしまうので、そのまま撮影。こういうときは外付け大型ストロボで一発だよね。


ハタ科スジアラ 沖縄の3大高級魚の一つで刺身や鍋にする美味しいとWEBでは記載されていた。似た魚に色が赤のバラハタがあり有毒魚であって、WEBで赤い魚を釣りあげていた画像をみたが、それって大丈夫ほんまにかいな。


 ウミガメ科タイマイ 珊瑚にあるカイメンなどを食べているところだ。アオウミガメと似ているのだが、まあ模様が汚いというのが私的見分け方かな。


 今回、NikonW300で撮影した魚たちをまとめてアップ。

 岩の下にいたネムリブカとアオスジテンジクダイはストロボ発光、その他は自然光だから、あまり色が綺麗に出ていない。水中でストロボのONとOFFは頻繁に行うが、その切り替えが素手でしか押せない小さなボタンだから、わざわざグローブを外してMENUをひらきアイコンの選択と設定をするという面倒な操作には、いつも泣かされる。そろそろ改良版を出して欲しいけど登場する気配はない。そのことはNikonに要望もだしたし、このブログで何回も書いた。

 さて、このブログをスマホで見るとトップ画面の下に広告が入る。通例図版の下にキャプションをいれるというのが世界の執筆編集ルールだし学術論文もそうしている。だからこのgooブログサイトのデザイナーは卒業論文も書いたことがないのか。こちらとしては、そういう厚かましい広告商品は買わないけどね。

 そんなことを思い出すと、巷の「最高指導者」という言葉が気になる。WEBで調べると世界の元首や最高責任者のことを指している。日本では内閣総理大臣が最高指導者に該当する。はて、高々学士卒の人間が博士号を持っている私に一体何を指導するんだろうか。こちらは彼らから指導される立場にはないけど、厚かましい話だ。

 そんなことを考えていたらNHKクローズアップ現代+「追跡!ネット広告の闇 水増しインフルエンサー」2019年5月22日放映をみていたら、インスタグラムで広告をしようとすると6.5円/人といった価格でフォロワーを買って、いいねをしてもらう。そしてフォロワーが一定数、いいね、をすればインフルエンサーに企業から広告費が支払われる。そんな構造を報告していた。

 そのフォロワーは世界規模で点在し本人もアドレスが使われていることを全く知らなかった。それがある写真加工のスマホアプリをインストールしてから勝手にアドレスが流出するという話だ。なんのアプリかとする重要なことは放送していなかった。

 そんな流出したフォロワーをかき集めて、いいね、をしたって、なんの広告効果もないのは明らかなのだが、これも厚かましい輩の仕業だ。それより重視されなければいけないのは個人情報が流出していることだ。

 このブログでもつい先日(2019年5月2日)個人情報は基本的人権と同じ意味を持つと論じて、EUの一般データ保護規則を紹介したばかりだった。

 そんなふうに、最近鮫のようにふてぶてしく厚かましい輩が多のだ。

 

沖縄県慶良間諸島、恩納村万座 2019年5月12,13,14,日

Nikon CoolpixW300

ISO250,焦点距離18.1mm,露出補正±0,f/4.8,1/30

ISO125,焦点距離10.1mm,露出補正±0,f/4.4,1/160

ISO125,焦点距離21.5mm,露出補正±0,f/4.9,1/100

ISO125,焦点距離7.8mm,露出補正±0,f/4.3,1/60

ISO125,焦点距離21.5mm,露出補正±0,f/4.9,1/800

ISO125,焦点距離21.5mm,露出補正±0,f/4.9,1/100

ISO125,焦点距離12mm,露出補正±0,f/4.5,1/160

ISO125,焦点距離12mm,露出補正±0,f/4.5,1/1250

ISO125,焦点距離10.1mm,露出補正±0,f/4.4,1/100

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Nikon Freak375. ウミウシ5態

2019年05月23日 | diving

 


 ウミウシ5態 最初はクロスジリュウキュウウミウシ、2番目はミゾレウミウシ、3番目はムラサキウミウシ、4番目はメレンゲウミウシ、5番目はシライトウミウシと決めつけた。

 いつも同じ海域で潜っているためか遭遇する生物も類似、いや前に撮影した生物だという場合もあるかもしれない。こちらは地味にベストショットを探して淡々と撮り続けるだけ。もっと変わった生物はいないのかって・・・。そんな簡単に珍種には出会えませんよ。もちろん季節によって、潜る海域によって、運が良くて、撮影できればの話です。

 というか生態系があり、ここの魚たちは回遊魚ではないのだから、そんなに水中の風景が変わるわけではない。沖縄で他海域の生物が流入してくる代表は冬の産卵期の鯨ぐらい。それでも、時折珍しい魚は目につくけど、あらって間にいなくなってしまうから撮影不可能。だから魚の撮影なんて偶然の産物なのだけど、ウミウシと地形は動かないので撮りやすいのです。

 さて懸案事項の渡り鳥型のフィールドワークのためのパッキングの続きを書こうか。目標は自分で担げる8kg以下にすることだ。

 これまで使っていたカリマーの40リットルの2気室のリュック(画像右端)は使いやすかったが、リュック自体の重さが1.7〜1.8kgある。これだと着替えをいれてEOS1Dsをいれると8kgで財布類も入らない。EOS1Dsを手持ちのミラーレス・オリンパスE-M1mark2と12-100mm/F4ズームレンズにすれば随分と余裕はできるが、これはやりたくない。やはり撮影機材はフルサイズしかない。

 そこで同容量のバーグハウスの1気室の軽いリュックを調達した。これが1.1kg。そして腰ベルトや諸々のパーツを全部外すことができ最軽量で0.56kg。それは私としては少しやり過ぎなので、トップの蓋と担ぎやすさを意図して金属のフレームを戻して0.72kgとなり1kgの減量ができた。これでサブカメラやスマホや変換コンセント等をいれて7kgになった。かついでみると調度よい。もちろんリュックの中は半分埋まったぐらいだ。このサイズに拘っているのは、渡り鳥型の旅の後にベースキャンプ型の旅が続くからだ。リュックの残り半分のスペースにベースキャンプ型の荷物をいれて、こちらを空港で預けてから、渡り鳥型の旅に出かけようという算段だ。

 旅に出るのにはまだ時間があるが体に慣れさせることを考えれば、やはりパッキングは時間のあるときに考えておくべきだろう。体にならすというのが旅のノウハウの一つ。


左はberghausの1気室型リュックと取り外した部品、右のリュックはKarrimorの2気室型


沖縄県慶良間諸島、恩納村万座 2019年5月12,13,14,日

Nikon CoolpixW300

ISO125,焦点距離10.1mm,露出補正±0,f/4.4,1/1000

ISO200,焦点距離11mm,露出補正±0,f/4.4,1/30

ISO250,焦点距離9.2mm,露出補正±0,f/4.3,1/30

ISO125,焦点距離11mm,露出補正±0,f/4.4,1/60

ISO125,焦点距離4.3mm,露出補正±0,f/2.8,1/1250

iPhone7

ISO50,焦点距離3.99mm,露出補正±0,f/1.8,1/50

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Nikon Freak374. スマホを置いて・・・

2019年05月22日 | diving

 

 ダイビングでは、魚や海草や珊瑚の形態や色に関心が引き寄せられる。撮影した画像を、あとで見返してみると、こんな形だったのかと再認識させられるときもある。

 ダイビング中は、そんなに子細に観察しているエアの余裕がないので、先ずは撮影しておこうぐらいの気持ちだ。もちろん撮影したけど、つまらない画像も沢山ある。いずれにせよシャッターを押さないと何も始まらない。撮影画像を見返すと、どこかにこんな建築があったなどと連想かるのは仕事柄か。

 さて、NHK「逆転人生 世界最大級のネット炎上」の放映をついついみていた。世界最大級の炎上に見舞われ、100万回以上の殺害予告を受けた日本人弁護士のドキュメント。

 これほどの炎上は、実態社会の犯罪を引き起こしているので、ネット上のことでは済まされない。当然警察が動き複数の犯人が逮捕されたと放じていた。その犯人像は、友達も少なく自己の存在証明をネット上で得ようとする孤独な人間達の姿だったと語られていた。

 私も一瞬だったけど、ある書き込みサイトに投稿したことがある。そこにはやはりネット固有のつながりや、固有のコミュニティとか空気があることを感じた。終日パソコンで仕事をしていると、そうしたコミュニティが自己存在証明の場にもなるのだろう。それと平行して実態社会から乖離してゆく。仮想の世界と実態の世界との境界線がないのだ。私は、これは違うなと思って抜け出した。

 さらに悪質なのは、なりすまして無実の人達を犯罪人にしたてあげる場合だってあるだろう。もちろんそれは詐欺的犯罪の一角を形成するのだが、そうなると善良な人々は、怖いから言わんとこうといった社会風潮になるのだろうか。

 今は存在しないNetscapeというインターネットソフトで、世界のWEBサイトをネットサーフィンしていたことがあった。ホワイトハウスから当時日本では発禁の北欧のアダルトサイトまで夜を徹してサーフィンし、そして1週間であきてしまった。やはりバーチャルではつまらない。

 いまインターネットネット社会は、その当時より破格の進化を続けている。時折電車に乗ってみんながスマホを操作している光景に遭遇する。ついつい私もスマホをだしている。それはインターネットに依存しすぎたある種の病気だと感じた。

 だから車中でスマホをみるのはやめようと思っている。代わりに特製のイエローブックとステッドラーのミリペンで都市や建築のエスキースでもしていようと思う。

 先日京都アクアのメニューに、筋力トレーニングを追加した。もちろん年齢と運動不足で筋力がなくなっているから取り戻そうという魂胆だ。結果は少し体の調子がよさそうだ。ただし翌日は、気だるい疲労感が残っている。まあそれでもしばらくスマホを置いてジムに通おうと思っている。


沖縄県慶良間諸島、恩納村万座2019年5月13日

Nikon CoolpixW300

ISO125,焦点距離6.1mm,露出補正±0,f/4.2,1/160

ISO200,焦点距離9.2mm,露出補正±0,f/4.3,1/320

ISO125,焦点距離9.2mm,露出補正±0,f/4.3,1/250

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番外編410. ベースキャンプ型の旅と渡り鳥型の旅

2019年05月21日 | Okinawa

慶良間諸島:一番多く潜ったところだ。水深20m程度迄であり何よりも水の透明度が高く水中撮影には最適なところ。多分これからも慶良間でまったりとダイビングの勉強をしているだろう。慶良間諸島は海の国立公園でもある。


恩納村瀬良垣港:万座のポイントに向かう港であり、エメラルドグリーンの沖縄の海、奥に見える岩珊瑚の塊のような複数の島状の地形、その間から遠くに白波が見える、そんな沖縄の夏の風景を2015年9月7日のブログでアップさせていた。近年港の護岸が整備されハイヤットリージェンシーホテルが進出してきた。今日は梅雨空の万座だ。

 

A&Wバーガー:沖縄県だけにしかないハンバーガーチェーン店。島内にはいくつもの店舗がある。タップリと具が入っていて素朴な味がするハンバーガーだ。沖縄に行けば必ずどこかで食べる私のエスニックフードだ。


 旅の仕方に期間中、滞在先が同じベースキャンプ型と滞在先を渡り歩く渡り鳥型がある。今日は、その話をしよう。

 ダイビングのために沖縄へもう何十回もLCCのpeachで通っている。多忙期や週末を除けばにコンスタンスに片道5,000円、預け荷物・座席指定だと7,000円。まれに2,990円などというバーゲンチケットも発売される。本土とは異なり亜熱帯の沖縄だから否が応でも旅に出たという感性にさせてくれる。

 それに引き替え日本の鉄道運賃は高すぎる。片道旅費を算出すると、京都から東京迄の新幹線が14,500円。伊豆のダイビングスポット熱川だと13,290円と、沖縄迄往復できる値段だ。それに国内を旅しても、季節の変わり目をのぞけば気候区分がすべて同じ温帯だから大きく環境が変わるわけではない。

 それじゃフーテンの寅さんは旅に出られない。失恋してカバンを持ってプイッと、とらやを後にしたら、妹さくらが追いかけてきて「お兄ちゃん、これ!」といって旅費をもらったまではよかったが上野駅で足が止まっちゃった、なんてことになりそうだ。

 だがLCCにも欠点がある。機内持込手荷物の制限だ。peachであれば持込手荷物7kg以下であるためには、常用の山用リュックが1.8kgだから、その他の荷物を5.2kg以下にしなければならない。着替えなどは軽くて1時間で乾く速乾性の山用シャツ、旅先では快適に寝たいとなるとフリースも相当吟味する必要がある。特にWEBではウェアの重さの表示は皆無だから悩ましい。

 だからダイビング器材であるBCDやレギュレータやウェットスーツや軽機材などは、それだけで15kg近くあるので、沖縄のダイビングショップに預けっぱなしにしている。そうなると軽くて済みそうだが、1週間以上京都の住まいをあけるとなると、その間に仕事ができるパソコンや必要書類だとか、時間つぶしに絵を描くので画材とか、最近ゲストハウスで自炊などはじめたので調味料などなどと、軽く持込手荷物制限を超えるので、いつもpeschの預け入れ荷物としている。これじゃpeachのバーゲンーチケットにありつけないが、滞在先が同じであるベースキャンプ型の旅だと荷物を持ち歩く機会が少ないので、それでよしとしている。

 だが全ての荷物をもって滞在先を渡り歩く渡り鳥型の旅になると、そうもゆかない。

 全ての荷物をもって各地を移動しながら1日中歩き回ることを考えれば、先ず自分が担げて負担ならないリュックの重さで荷物の重量を押さえる必要がある。私の場合は8kgがいいところだ。そうすると10gでも軽くしたい。そこで旅行グッズを探すが、これが全く旅行ということを考えていない旅グッズが圧倒的に多い。つまり旅行用と書いておけば売れるからなのだが、そんなのに引っかかっては自分が旅先で苦労するだけである。

 なんでカートにしないのかと不思議に思われるだろうが、これについては過去に講演会で話したことがある。再掲すると、石畳や階段のあるところで終日カートを引き回すのは不可能に近いし、地球の上で舗装してあるところなど数パーセントもない。だからカートで渡り鳥型の旅をするのは無理ですと私は主張している。カートは、ペースキャンプ型の旅でしかも石畳や階段のない舗装路でしか使えないのである。

 そこでパッキングの知恵比べが始まる。といって主目的の撮影機材を省くことはできない。EOS1DsMark3+28-300mmレンズ1本で3kgあるが充電器を入れる余裕がない。幸い64GBまで1本のバッテリーで持つので予備を持参すれば済みそうだ。残りは着替えぐらいだろうか。そうして全部の荷物をリュックで担いで楽に歩き回れる体力に応じた重さにすることが重要なポイントだ。

 さて、7月に渡り鳥型の旅とベースキャンプ型の旅を続けて行うことになった。両タイプを同時に実行するのは、さらに緻密なパッキングが必要になりそうだ。解決のポイントは、ベースキャンプ型の荷物を飛行場で預けてから渡り鳥型の海外へ旅経つことだ。空港では1日500円で預けられる。型の違う旅を連続して行うためには、必須のサービスだ。

 

沖縄県慶良間諸島、恩納村、那覇 2019年5月13日,14日

iPhon7

ISO20,焦点距離3.99mm,露出補正±0,f/1.8,1/4367

ISO20,焦点距離3.99mm,露出補正±0,f/1.8,1/2591 

ISO20,焦点距離3.99mm,露出補正±0,f/1.8,1/199

 

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Nikon Freak373. ウェッジキックとウィップキック

2019年05月20日 | diving

ベラ科の魚は種類も多くボディの色に個性があり大変綺麗だ。画像はツユベラだろう。特に頭の色なんか絶妙に面白い。以前ツユベラも透明水彩絵具で描いたが透き通る青い高輝度の斑点が透明水彩絵具では出せない色だ。このフォルムは面白いのでリベンジしようかな。


反転したところ狙って。違うアングルで撮っておくとデッサンの時の参考になる。再度リベンジの素材です。


 人間は、魚のように巧みに泳ぐことはできないが、そのかわり泳法がある。

 私が小学校の頃教わった平泳ぎの泳法は、ウェッジキックだった。股関節を動かし足を横に大きく広げてキックするものだ。この泳法は21世紀に入ると衰退していった。

 今は、ウィップキックが主流だしオリンピックでも採用されている平泳ぎの泳法だ。つまり足をほぼ真っ直ぐ後ろに蹴って進むわけであり、全てが水中で行われる動作なので造波抵抗が少ないから、当然こちらの方が早く進む。いいよなぁー、今の小学生はウィップキックで教えられていてと思う。遅ればせながら、私も目下ウィップキックの泳法をレッスン中である。

 先週ダイビング後に自宅に戻ったら肩こりと偏頭痛に悩まされていた。だから仕事をする意欲が皆無であったし、水分補給しながら寝たきり老人みたいな生活だった。

 やはりダイビングも結果的には相当に筋力を使っていたので、ほぐさなければと思い立ち土曜日にかかりつけのマッサージにかかり、ようやく元気を回復しつつある。

 今日はマッサージとエアロビクスで体をほぐさなければと思っている。それに筋力トレーニングも、そろそろはじめようかと考えている。特に下半身の筋力がないと、膝が痛いにはじまり様々な症状が出てくる。やはり筋力がないと万事アカンですね。

 危うく老人体力にドロップオフするところであった。


沖縄県慶良間諸島、2019年5月13日

Nikon CoolpixW300

ISO125,焦点距離10.1mm,露出補正±0,f/4.4,1/500

ISO125,焦点距離10.1mm,露出補正±0,f/4.4,1/400

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Nikon Freak372. ミストレス

2019年05月19日 | diving

ハナミノカサゴ、とげには猛毒があり刺されると大変痛いとある。もちろんこちらが何もしなければよいのだが。なかなか形がよくわからない魚だが、デッサンすると面白いと思っている。こちらは興味津々よ。


ウニの一つでしょう。食べられるかどうかはわかりませんが時折岩珊瑚の穴の中にピタリと収まっています。沖縄ではそれほど数は多いわけではないですが、やはり潜る毎に遭遇します。


タコです。近づくとすぐに穴に引っ込みますが、ワイルドなバディが穴の奥に手を突っ込み無理矢理引っ張り出したら、大いに墨を吐いてくれたけど、ダイビングで遊べる魚です。


 今日は食べられる魚を集めてみました。といって捕まえて食べようとは思いませんが。ダイビングでは生物の捕獲はしませんので遊ぶ程度です。 

 さて何気なく見続けているNHKのドラマ10「ミストレス」が興味深い。

 4人の女を軸にした男との関わり方4タイプ。つまり男好きの女医、家と子供を残して亭主に先立たれた若き未亡人の新たな恋、仮面夫婦でありながら仕事に没頭する妻の不倫、レスビアンの彼女といった具合に、人にはいえない秘密を抱えた4人の女達を軸にストーリーは進む。

 放送第4回までみていたら、仮面夫婦の旦那は子供を欲しがっていたが精子の数が少ないので子供はできませんよという医者の診断に、妻の不倫と妊娠がからんでくる、おっ!、やっちまったか!!。次はどんな展開かと作者の罠にはまってしまう。

 そんな仮面夫婦像は、現代社会の特徴の一つかもしれない。

 じゃあ何故夫婦になるのか?。

 民俗学者赤松啓介流に考えれば、その方が税務署の手間が1/2になるので徴税しやすく、夫婦で働けば税金も多く支払われるので国家としてはプラスに働く。そのため子供の養育施設ぐらいつくりますということになるが、生活が苦しいから共稼ぎをせざるを得ない現実は無視されているか。

 そもそも大正期に東京大神宮がはじめた結婚式という都市型セレモニーが、今に定着している。見方を変えれば明治政府以来進めてきた徴税しやすい制度が背後にあるということになる。

 だが、この制度も変わろうとしている。それがマイナンバー制度の登場だ。これによって個人が特定できるので、あえて婚姻制度という徴税方法にこだわる必要がなくなりつつある。

 もう一つ婚姻制度には、色恋沙汰のあげくひきずってくるものがある。それが兄弟・親戚、類縁の類いだろう。つまり家族と家族の接近だ。そこにはあたりも外れもある。結婚が家と家との関係を引きずるということは、昔も今も変わりはない。

 そしてはれた・ほれたの関係が続くのもMax4年以内だとする海外の論文もあった。だから、はれたほれたのゴールは、あきた、別れる、だとは思うけど。はれたほれたのゴールが結婚だとするこれまでの強引な考え方は、マイナンバーの登場で既に説得力をもたない。

 そうした過程でできた子供達はどうするのか。かっての農本社会のムラでは誰かにもらわれて育てられていった。そんなことを考えれば私の遠い祖先も、あたりまえのように生まれた私生児だったと推測することもできる。それはおいといて、それに変わる現代の新たな制度が必要だ。

 つまり、私生児が当たり前のように誕生し成長できるための施策が必要になってくる。例えば公立小学校や幼稚園や保育園の一部は全寮制にして私生児を養育し育てられる環境が欲しい。そうすれば親も仕事が続けられる。そんな全寮制の学校教育が提案できそうだ。はれたほれたの結果、国家の人口が増えてゆく可能性もでてくるか・・・。

 さてミストレスの意味をさぐると、愛人、主婦、妾、情婦、二号さん、主人、女将、ミセス、刀自(とうじ、一家の主婦)などとあり、つまり女達という意味だった。


沖縄県万座ホウシュウ、2019年5月14日

Nikon CoolpixW300

ISO200,焦点距離7.2mm,露出補正±0,f/4.2,1/30

ISO200,焦点距離9.2mm,露出補正±0,f/4.3,1/30

ISO125,焦点距離6.6mm,露出補正±0,f/4.2,1/30

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Nikon Freak371. 無我夢中

2019年05月18日 | diving

 

洞窟の中には、暗いところが好きなテリエビスがいる。なんと伊勢エビもいたが食べそびれたじゃなく、撮りそびれた。


こんな岩の隙間から洞窟へ入ってゆく

 

 万座のドリームホールは著名なダイビングスポット。

 ボートからパックロールでエントリーし、この季節は流れがあるので岩をつかみながら前進してゆくとL字型に続く洞窟の入り口があり、12mぐらいのところから入って耳抜きをしながら岩の間を深度を下げ、横穴を通ってピカチューの形をした出口にたどりつくと、ダイブコンピュータの水深は28.9mを表示していた。水上に上がるとハイヤットリージェンシーホテルが正面に見えていた。

 このブログでも、2015年9月8日のブログでとりあげたのが最初だから何回かはきていた。この頃はダイビング覚え立てだったから下手なりに無我夢中でくっていった。

 後で考えると、無我夢中になれる瞬間が素晴らしいと思われる。歳をとるとそんな経験が皆無になってゆくからだが、人間は新しいことをはじめると無我夢中になれるときがある。歳をとったときこそ無我夢中になれる対象をみつけたり、そのための体力を維持したり、鋭敏な感性をキープしておきたい。それを忘れたら例え歳をとっていなくても、感性も体力も本当の老人になってしまうだろう。

 仕事でも、研究でも、道楽でも、色恋沙汰でも、無我夢中の時ほど幸せな時間はないだろう。

 色恋沙汰と筆が滑って思い出したのが、「赤松啓介:夜這いの民俗学・夜這いの性愛論、ちくま文庫、2019年」、が興味深い。日本近代の夜這い慣行の体験を踏まえた民俗学といえばよいか、すくなくとも白足袋を履き人力車で乗りつけた建前主義の柳田國男民俗学に真っ向から対峙する視座が興味深い。社会学者の上野千鶴子さんが解説を書いている。

 近代日本の地方は農本主義社会が残っていたから、産めよ!、増やせ!、が生活の基本。そこでフンドシとコシマキ祝いだ、夜這いだ、それで子供ができれば、だれかが「おれに似ていないなぁー」とこぼしつつ育てる、ムラ行事として若者の筆下ろしをするぐらいだから不倫などという概念がなく、亭主に愛想が尽きたら風呂敷包み一つ抱えてさっさと家を出て行く、初婚どころか、三婚、四婚はあたりまえ、そんな近代日本の地方のおおらかな農本社会の姿が現れてくる。

 筆者が、明治政府以来現在も一貫して続けている一夫一婦制も要は徴税しやすいので設けられた制度だと言及してゆくあたり、共感するものがある。男と女の意識は国の制度のとおりに動く場合もあれば、動かない場合もあるのですね。

 そこで現代社会を振り返ると制度の牢屋にみえてくる。地域やムラのコミュニティにかわって、今はネット社会という根暗なコミュニティがあるけど、そこにあの近代日本の地方・ムラ社会が持っていたおおらかさはない。

 

沖縄県万座ドリームホール、2019年5月14日

Nikon CoolpixW300

ISO160,焦点距離4.3mm,露出補正±0,f/2.8,1/30

ISO400,焦点距離9.2mm,露出補正±0,f/4.3,1/20

ISO125,焦点距離4.3mm,露出補正±0,f/2.8,1/160

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Nikon Freak370. ドロップオフ

2019年05月17日 | diving

 

 久しぶりに沖縄本島万座で潜った。

 ドロップオフと呼ばれる垂直に切り立った崖は、私には少し緊張感をしいられる。というのも崖の下の海底が見えないからだ。それは50mぐらい下かもしれないし、それ以上深いかもしれないし、つまりわからない。ダイビングの水深限度は40m迄だから、そんな海底に落ちたら誰も助けにこれないから、それでお終いというわけだ。

 そんな崖沿いに水中生物を見ながら、ダイビングする。インストラクターが手にしているのは、マンジュウヒトデだろうか。手を離すとゆるゆると落ちてゆき、ついにはみえなくなったしまった。恐怖感つのる。こちらは、落ちないためにBCDに空気をいれて中性浮力の確保に努めるほかない。

 それよりも、このドロップオフの迫力ある地形を撮りたい。一番簡単なのは、崖から少し離れて魚眼レンズで崖を真っ正面から撮影すると迫力ある姿が捉えられる。だがニコンW300には魚眼レンズが物理的につかない。ここまできて、もう全くなんだろうか!!!・・・、という気分だ。

 その点オリンパスTG-5はハウジングが必要だが、INONといったサードパーティーの魚眼レンズがつけられる。水深40mまで行くならば、このシステムつくろうか借りようかと思案中。

 さて人生のドロップオフだって・・・、そんなところに落ちたら、もちろん誰も助けに来れないことを意味すると思うな。落ちたら終わりよ!。

 

沖縄県万座ホーシュー、2019年5月14日

Nikon CoolpixW300

ISO125,焦点距離4.3mm,露出補正±0,f/2.8,1/40

ISO125,焦点距離5.6mm,露出補正±0,f/2.8,1/200

ISO125,焦点距離6.1mm,露出補正±0,f/4.2,1/50

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