Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

ドローイング228. 小説:小樽の翆159. 小春、置いてきぼり

2020年08月31日 | Sensual novel

 

夕方日課のように小樽公園で海の着彩をしている。

小春「絵を描くおじちゃーーん!」

遠くから、小春の声が聞こえてきた。

あら今日も来た。

なんだい学校帰りかい?

小春「小春、置いてきぼりになりそう!!!」

何から置いてきぼりになるんですかぁー?

小春「女としてですぅーー?」

ハア!?

小春「昨日、明菜姉ちゃんが、夜やってきて、どうお?、こんなスタイル!!、っていうの

美希お姉ちゃんも小春も、ええっ、ド、ド、どうしたの???

明菜「うん、一寸イメチェンしてみた」

美希お姉ちゃん「おっ、お人形さんみたいに可愛いじゃん!、明菜って美人系だから、いけてる、グーーー!!!」

小春「・・・・!!・・△×・・×○□・・・」

美希姉ちゃん「彼女にお店でヤッてもらったんでしょう??。あらそのインナーどこから引っ張り出したのよ?」

明菜「そうなの、優さんに一寸変身させてといったらお店においでというのでいってみたの。それで髪型をサクサクとつくってくれて、バッチシだってさ。それに少しメイクもしてくれたの。これは玲香姉ちゃんの古い衣装箱から引っ張ってきたよん。これで彼氏を捕まえる準備はできたぁーーー・・・」

小春「優さんって誰さぁー??」

美希姉ちゃん「一太郎兄ちゃんの彼女よ!。美容師じゃん・・・」

小春「がぁーーーーん」

・・・

小春「オジサン、ショックよ!!」

明菜さんってあまりしゃべらないけど頭の中でものすごく考えているんだろう。つまり計算高いから、お兄ちゃんの彼女が美容師さんと聞いて、これは使える!、と考えたんでしょうね。

小春「あたしだけ、女行の列車から取り残されて行くぅーー、寂しいですぅーー」

それで明菜姉ちゃんに先を越された。

ほらほら、ボヤボヤしてると、女行き列車から乗り遅れるぞ!!。

先ずはお行儀よくしないとねーーー。鍵穴から人の部屋なんかのぞいているようではさぁーー、それじゃあ本当に乗り遅れるぞーーー。

小春「わかった、これからはお行儀よくするぅーー」

そういって、小春はショボショボ帰っていった。

・・・

ツカモッチャン先生の下の3人の女の子達は、一斉に女を目指して走り出したようだ。それはそれで、これから面白くなりそうだ。

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ドローイング227. 小説:小樽の翆:158. 満月の時

2020年08月30日 | Sensual novel

 

 いつもの小樽公園で遠くにみえる海の風景を描いていると、学校帰りの小春がやってきた。

小春「いつもおんなじ絵を描いていて、あきない?」

えっ、海の色は毎日違うよ。

小春「あのねえー、見ちゃったんだ・・・・」

はあ!、何を?

小春「いってもいいかなぁー。オジサン絵を描くお友達だからいっちゃおうかな・・・」

まあ、そこまでいわれなくても。

小春「実は、美希姉ちゃんが、夜の8時になると、いつもいなくなるの。それで12時頃に帰ってきてシャワーを浴びて寝るのね」

どうせデートでしょ。

小春「うん、それでこの間、満月の時に美希姉ちゃんのあとをつけていつたの?。何処へ行くんだろうと思ってさ・・・」

ほう!

小春「山の方へドンドンと歩いて行くじゃない。夜だから小春も道がわからないけど、帰りもお姉ちゃんの後つければいいかと思って、知らない道をゆくと、小さなお寺があるの。そこは誰もいなくて、静かでとても怖いの。そこでお姉ちゃんは、彼氏と待ち合わせして、抱き合ってキスして、小さなお堂の中にはいってゆくの・・・」

小春はどうしたんだい?

「小春一人じゃ怖いなって思って、といってお姉ちゃんに声かけるわけにもいかないし、・・・。そこで入り口の戸の隙間から、姉ちゃん達をのぞいたら、二人とも裸で抱き合っているの。

 お姉ちゃんすごいなあ、高2なのに、ちゃんと恋人がいる。しばらくすると、それでお姉ちゃんが教えてくれた座位で抱き合っているのよ。ああいうふうにするんだ。それからお姉ちゃんの身体が激しく動いて・・・。前にお姉ちゃんが教育してくれた通りなの。

 お姉ちゃんっていつも強気で不良ぽいところがあるじゃない。だから、お姉ちゃんが男の人を抱きかかえるような感じなの。それで、「もういっちゃったの」なんていってるわけ。そして男の人と笑いながらお話をしているの。小春は退屈だから、月をみてたのね。そしたら、疲れて寝ちゃったみたいなの・・・」

それからどうしたんだい?

小春「眼が覚めたら、お家の布団で寝ているの、もう朝なのよ。あれって!、思ったけど・・・・確か古いお堂の前にいたと思うんだけどなあ・・・」

ホウ、ミステリーだね。

小春「違うの!、ほんとに見たんだから。それで美希姉ちゃんに、夕べお寺にいなかった?、と尋ねたの。そしたら、小春の夢でしょ!、さあ学校へゆこって、いって出てった。ホントに美希姉ちゃんが男の人と抱き合っているところを見たんだから・・・オジサンは、信じるでしょ!!」

ハイ、信じます。

多分こうだと思うよ。小春は、お堂の前で寝てしまった。昼間一生懸命勉強してたから、とても疲れていたので熟睡だった。そこへお姉ちゃん達が帰ろうとすると、寝ている小春をみつけた。だからお姉ちゃんが小春を抱いて家に帰ってきて、着替えさせてくれて、お布団にいれてくれた。

小春「やっばり、そうなんだ!」

美希姉ちゃんは、一寸不良ぽいところがあるけど、心の中では優しいお姉ちゃんなんだよ。

小春「こんな話、お家ではいえないじゃない。だから絵を描くオジサンに話したの。またお家の仕事があるから、今日はここまでね、バイバイ」

・・・

 それにしても小樽市内に、そんな廃寺のお堂があるんだ。

 昔の農家だったらお寺は誰もいないから、恋人達の逢い引きの場所だったり、後家さん達が若い衆の筆おろしの場所に使ったり、あるいは奥さんや旦那さんの不倫の場だったりして、結構使われていたと史実は伝えている。若い人達は、そんな場所をみつけるのが上手だね。

・・・

翆からスマホに病院職員全員PCR検査を受けたと連絡があった。翆は陰性だった。

残った看護師で院内消毒の日々であるようだ。

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ドローイング226. 小説:小樽の翆157. スマホ

2020年08月29日 | Sensual novel

 

 翆は、休日だ。それでも早く眼が覚めるのは夏の気候のためか。清少納言は、夏は朝!、といってた。

相変わらず裸で翆が朝飯の準備をしている。

 キッチンセックス、そりゃちと興奮するじゃないですか。だから後ろから翆の股間にペニスをスリスリして、大きくして、いれちゃう。そして翆のオサネを撫でていると、翆はハアハアと喘ぎながらウウッ、といってキッチンにうっぷしている。

可愛いぜ、そういって後ろから入れて、翆のオサネを撫でている。

翆は、腰を左右に振って次第に燃え上がってくる。

翆「アウッ・・・アウッ・・・」

翆の膣が反応しだした。

キッチンにうっぷしたまま、翆が燃えている。

翆「でるの?」

頑張る・・・・

翆「アッ、アッ、アッーーー、ゆきそうよーーだしてぇー」

翆の膣が痙攣する頃、アチキのペニスがビクビクと射精する。

翆の身体がうっぷしたまま少し痙攣している。

愛液の残渣が翆の腿を流れ落ちてゆく。

・・・

そうしていると、情事を突き破る翆のスマホが甲高い音で鳴っている。

翆「一寸まってね」といってスマホをとりにゆく。

・・・

翆「はい、翆ですぅー、あら師長!」

翆の顔がこわばる。

なにやら重大な話のようだ。

翆「ついにきたですか・・・」

スマホの相手「もう急でゴメン。ヘルプが必要なんだ」

翆「了解!、これからゆきます!」

そういってスマホが切れた。

翆「看護師長さんから急遽ヘルプが必要なんだって。これから病院へゆかなきゃ。うちもついに院内クラスターが発生したの!!」

そういってシャワーを浴びて、いつものスポーツ用のインナーを着込んで、スポーツウェアで身支度を始めた。それに泊まりに備えて着替えも用意した。これから戦いにゆく兵士、そのものだ。

翆「ついに、きたかぁー、晃子さん大丈夫だろうか・・・」

それはこれから戦場に出かける緊張感だ。

・・・

翆「じゃ、いってきまぁーーす」

出がけに翆と固く抱き合って濃密なキスをした。

翆の唇が激しく動いてアチキの唇を激しく吸い込む。

翆「アチキーー、いつまでも好きだよーーー・・・」

・・・

翆「よし、ゆくか!!」

そして翆は出勤していった。

・・・

テレビをつけたら、翆の病院で院内感染のクラスターが発生したことを報じていた。感染の2人は60代と20代の看護師とあった。晃子さんではなかった。

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ドローイング225. 小説:小樽の翆156. 鍵穴

2020年08月28日 | Sensual novel

 

 先週水曜日に、小樽公園でツカモッチャン家の小春にあった。

そう思っていたら、やはり小春がやってきた。学校からの帰り道なんだ。

小春「あっ、また絵をかくオジサンだ。あのねぇー・・・、また一太郎お兄ちゃんと美容師さんのシーンをみちゃったの」

シーン!?。

小春「昨日ね、また女の人のサンダルがあったの。お兄ちゃんの彼女が来ていたのね。だから音をたてずに二階へあがったの。今回はさすがにドアは閉まっていたわ。でも洋服がすけるような音が微かにするの。それで鍵穴からのぞいたの。なんか悪いことしているみたいだけど、何がみえるかなって好奇心が先よね」

やはり・・・。ということは、小春のお兄さんの一太郎君や美容師の彼女は火曜日が休みなんだ。

小春「そしたら、美容師さんの裸がみえるの。やっばりと思った。その美容師さんの胸からおっぱいのあたりがとても綺麗なの。感激しちゃった」

それは悪趣味だけど・・・・、感動はあった。

小春「私も見ちゃいけないと思ったけど、美容師さんの胸からおっぱいのあたりに見とれちゃった。私もああなりたいなって」

彼女は、お兄ちゃんと同じ歳なの?

小春「美希姉ちゃんがいってたけど、お兄ちゃんより、二つ年上なんだって。それで、美希姉ちゃんに教えてもらった知識を復習していたの。下の方はよくみえなかったけど、多分、座位よ!」

突然リアルな話になるじゃん。

小春「悪いから、そおーーっと、音をたてずに外へいったの」

そのあたりは、良心的だね。

小春「だって、あの綺麗な胸からおっぱいに、私だって抱かれてみたい・・・・」

多分王女様のようにみえたんだろう。

小春「そうなの、とても優しそうで素敵な王女さまよ!」

もう初潮を経験すると一気に女になる、いや女になる準備が急ピッチで進んでゆくといったらよいか・・・

小春「ここだけの話ね、パパ達には内緒よ

ひとしきり話し終えると、小春は夕飯のお手伝いがあるからといって帰っていった。

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ドローイング224 小説:小樽の翆155 嫁候補

2020年08月27日 | Sensual novel

 

 晃子さんちのパーティーの続き

翆「お子達元気?」

晃子「もちろん上で一緒に暮らしているよ。二人で高校に通っている。それがさあ、もう結婚させて籍を入れちゃおうと思ったら、まだ二人とも16歳じゃん。そしたら結婚できる年齢というのが法律にあって、男子は18歳、女子は16歳なんだって。彼女はOKなんだけど、うちの息子がだめなのよ。まあ二人とも18歳になってからだね。だから今は、嫁ではなく嫁候補。この写真をみてよ!。彼女は骨盤が横に大きいでしょう。産道も大きくとれるからきっと安産型だよ。この横広がりの骨盤をみて、絶対これは、いただいておこうと思ったもん。こういうのを良縁というんだよ」

骨盤の形で決まりかぁー。

翆「高校卒業したら二人ともどうするの?」

晃子「それがぁー、ものすごくしっかりしていて驚いたわ。だってねぇー、息子は大学へ進学するというのよ。それも札幌の国公立の医学部をめざしているらしいの。高校の先生によれば十分可能だよ、という話だって。息子は私の本棚から感染諸関係の本なんか読んでいたから、医学の世界に興味を持ったんじゃない。看護師向けの本って要点記述だから、専門書より読みやすいのよ」

翆「だって二人とも札幌西高でしょう。進学校だもん、そりゃ医学部も手が届くよねぇー」

晃子「でっ、嫁!、まだ結婚していないから嫁候補かぁー。これがしっかりしていて、高校卒業したら息子の子供をつくるというのよ。二人ぐらい続けて。それで子供達の手が離れた頃、多分25歳以降かな、大学へゆくというのよ。その頃息子は医学部を卒業して病院へ努めているじゃない。多分研修医は卒業して、あちこちの病院で夜勤バイトなんかしている頃だから、収入はいいほうなのよ。多分その頃だと多い人で一月50万位になるのよ。それでこのうちにいるでしょ。その頃になったら息子の稼ぎで嫁候補が大学へゆくんだって。それも工学部らしいの。それで大学院までいって博士号をとるんだっていってたわ。経済的には、十分可能なの」

翆「先に子供つくって育て終わるわけだ。そうすると20代後半から大学へいったとしても、30代半ばで博士号か」

30代半ばなら、大学の先生になるのには調度よい頃かな。それで札幌あたりの大学の先生になろうというわけだ。その頃は定年が70歳になったとして35年は努められるよね。それだけ働けば十分だなぁー。賢い!!!。よくそこまで考えたね。

晃子「嫁候補の父親が大学の先生だから悪知恵をだしたのかもね(笑)」

すごい人生設計だね!。

晃子「すんなりゆかなくても、嫁候補は、嫁になって永久就職という道もあるからね。医者の嫁だよ、それだけでも十分だけどさぁー」

晃子さんちは、代々医者の家系なんだなぁー。

・・・・

帰りしな、抜けるような夏の夕方の小樽の街にみとれていた。

 

 

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ドローイング223. 小説:小樽の翆154. サンクトペテルブルクの恋

2020年08月26日 | Sensual novel

 

晃子さんちのパーティーの続き

晃子「この家は、お爺ちゃんとお婆ちゃんの家なの。二人とももう亡くなったので私が住んでいるの」

翆「どんな、お爺ちゃんとお婆ちゃんなの?」

晃子「日本が敗戦で荒廃していた頃かなぁー。お爺ちゃんは、若い頃当時のソビエト連邦で医者の勉強していたの。

当時はレニングラードといってた、今のサンクトペテルブルクね。お爺ちゃんが若い頃、お婆ちゃんかもらった手紙がこれ!」

翆「あら、随分古い葉書ねぇー」

あら、それって血の上の救世主教会と呼ばれているロシア正教の聖堂じゃん、今じゃ世界遺産だ。

翆「名前がすごいね」

1881年にロシア皇帝アレクサンドル2世が暗殺された場所に教会を建てたんだよ。そこと関係があるんだ。

晃子「下のキリル文字を読むとわかるの。それにはこう書いてあるの。

・・・

嘉一朗!

私と、私達の子供を残して日本に帰るつもりですか?

明日。ここの教会の神父さんに結婚式をお願いしました。

アンナ

・・・

これ翻訳したときは、ウキャー・・だよ」

翆「わっ、すごい女性からプロポーズしたんじゃん。子供って晃子さんのパパだよね」

晃子「そうなのよ」

子供つくってロシア正教会で結婚式をあげて日本に帰ってきた・・・。

晃子「なれそめは・・・、お爺ちゃんが医者でレニングラードの病院に勤務していたの。そこへ交通事故に遭った患者さんが運ばれてきたんだって。それがバレリーナだったの。つまりお婆ちゃんね」

おおっ!、バレリーナとロシアの恋!!・・・・でっ?

晃子「足を複雑骨折して、お爺ちゃんの担当だったのね。バレリーナが複雑骨折したら、もうそれで再起不能よね。でっ、お爺ちゃんも一生懸命治療したけど、もうバレーはあきらめなさい、といったんだって。

そしたらものすごく悲しい顔して泣きじゃくるのよ。そこでお爺ちゃんが日本の折り鶴をつくってあげたんだって。それぐらいの治療しかできないのよ。それがきっかで、お爺ちゃんといろんな日本の話をするようになったんだって。

それが出会いの馴れそめね。その後回復はしたけどバレーは、できないじゃない。そこでお爺ちゃんが街の散歩に連れ出すようになったわけ。つまりデートね。そして二人の仲が親密になっていったというわけ。だもんお爺ちゃんの下宿先で結ばれたんじゃない。そして愛し愛されたあげく子供ができたというわけよ。その子供が私のパパよ。今札幌で医者している。

それで、お爺ちゃんが日本に帰ろうとすると、この葉書よ。お爺ちゃん達は、この血の上の教会で結婚式をあげて、二人、いや三人か・・・、でっ、小樽にやってきたの。それで外科の開業医をしていたの。それがこの洋館なのね」

翆「ふぅーーん、激しい恋だったんだぁー。貴方の子供が宿っているから、私と結婚してから日本に連れてって、それプロポーズだよね!」

晃子「そう、だから、その後二人とも仲がとてもよかったよ。お爺ちゃんが亡くなったら、お婆ちゃんもなくなったぐらいだから。そのとき、お婆ちゃんの若い頃のバレリーナの写真を見た記憶があるけど、今はわかんないなぁー。でも、とても綺麗だった記憶はある。またの楽しみね」

・・・

プーチンの故郷、サンクトペテルブルグ、恋をするのに相応しい街といったらよいか・・・。

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ドローイング222. 小説:小樽の翆153. テラスで宴会

2020年08月25日 | Sensual novel

 

 さて晃子さんの家の裏に小さな庭がある。ここでバーベキューの用意がしてあった。

小さな庭だけど、青い空、白い雲、そして木々の緑が綺麗だ。随分好い趣味の家だな。

洋館といい、小さな庭といい、小さいけど随分趣味がいいよねぇー。誰かが住んでいた?

晃子「昔、お爺ちゃんとお婆ちゃん達が住んでいた。この家は二人の趣味かなぁー。そあお婆ちゃん直伝のロシア料理です。壺焼きにピロシキ、お酒はハニーウォッカ」

翆「あら自分で作っちゃったんだぁー」

晃子「まだまだ、ロシア料理ならお婆ちゃん直伝の料理はレパートリーがあるけど、今日は少し簡略化。あっ、ハニーウォッカは美味しいと思う。多分グラス二杯ぐらいが、ちょうどいいかな。口当たりがいいから、もっといけるんだけど、そのあとがロシアウッカのすごいところです」

3杯目に突然ダウンする?

晃子「ありえる・・・、それ。息子がやったもん。旨いじゃんかこれ!、といってグヒグビやったら、突然ダウンしたから、近所の医者に担ぎ込んだの。それで先生に注射をうってもらって回復したことがある。先生から、未成年なのにウォッカをグビグビやったって!。アカンでしょう、それは・・・、といわれたけど息子は注射のおかげでケロッとしているの。それ笑えたよ」

翆「そのお子達、ここで元気に暮らしているの?」

晃子「もちろん、元気よ。2階が彼らのテリトリー。グッドなカップルね。見てたら思うんだけど、十代の恋人ができた時ってすごくドキドキもんじゃない。そこで一緒にさせるのがベストなんだって気がついた。だって同い年でしょう。何をいっても話が合うんだよね」

大方は、そこを逃して進学して、また彼女を探すになるよね。

晃子「それで大学へ行くじゃない。卒業の頃にまたさよならよね。でっ、社外でて、そろそろ本決めをさがすかぁー、ここ男の職場だから女がいないなぁー、そんな風になるのが普通よね。それが違うんだな。男と女の間に仮決めとか本決めってないんだ。最初に出会ったら、それがベスト。だけど高校生じゃない。子供作ったって育てられないし、生活できないよ、になるわけ。そしたら回りが少し力を貸すと、若いからグングン成長してゆくんだよ」

翆「その最初に出会ったチャンスを逃すと、後はそのときの気分次第だからねぇー。あら結婚したいの、ほな手近なので、といった具合に感激ないもんね。あとは淡々と結婚式場のレールにのせられて、はい、オメデトウになるのよね。万事形式になってくる」

晃子「男と女は、最初の出会いが肝心。それも十代が一番好いね。初恋=夫婦だよ。だって恋愛経験を重ねると、こっちも慣れてきて、次第に感激薄れるじゃん。最後は、まあこの男なら、いいか、でっ、あきらめ婚だな」

世の中全てがあきらめ婚をしているわけだ。

晃子「そうよ、最初を逃したら、あとは恋愛経験の回数重ねるたびに感激も愛情も薄れてゆく。そして次第に形式的な仮面夫婦になってゆく。愛は恋愛の回数を重ねると、セックスは旨くなっても、心は次第に冷めてくる!、これ私の教訓です!」

・・・・

そんな風に夏の小さなテラスの宴会は、少し暑い?、が心地よい。

翆「それって、たんなるウォッカの飲み過ぎだよーーーー」

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ドローイング221. 小説:小樽の翆152. 晃子さんちへゆく

2020年08月24日 | Sensual novel

 

翆が看護師仲間の晃子さんと、お休みの日程を合わせてくれた。

翆「アチキ、今日は晃子さんちに行こうよ」

二人してデートに出かけるなんて久しぶりだな。

といって同じ小樽市内にあるから、少し長い距離を歩いて行くだけなんだけど。

それでも、心がウキウキするというのは、やはりデート気分だ。

夏の陽射しが少し痛い。といっても小樽は最高気温25°だ。

本州のような猛暑でないのが北海道だ。

幾つかある丘の一角に晃子さんの家がある。

近寄ってみると、小さく古いけど洋館風の建物ではないか。

翆「お爺ちゃん達の家だって」

どこか日本人離れした、空気が漂う。

晃子さんは、ロシア人とのクォーターだったな。

マンサードの屋根が次第に大きくなってくる。

門をくぐり玄関の呼び鈴を押すと、晃子さんが出てきた。

晃子「やあ、待っていたヨーーん」

 

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ドローイング220. 小説:小樽の翆151. 小春の話に興奮する

2020年08月23日 | Sensual novel

 

 夕方、小樽公園へスケッチブックを持って出かけた。まだ日没までには時間がある。退屈な海の風景だ。日没にしてしまおう。私の眼には日没の色がみえたのだ。

背中をトントンとたたく。

小春「小春ですぅー。絵を描くオジサンだ。全然違う風景を描くんだね」

学校の帰りだったか・・・。

小春「あのねぇー、私んち狭いから、美希お姉ちゃんと、明菜お姉ちゃんと、3人のお部屋なのね」

末っ子だから相変わらず話し好きだ。

小春「夜ね、美希お姉ちゃんが、小春も生理が来るようになったんだから、教育よ!、というの。それで明菜姉ちゃんと3人で美希姉ちゃんのベッドの上で。そしたら美希姉ちゃんが本を取り出してきて、説明するの

美希「小春も学校で女の子だけの授業で勉強したでしょ、はい!、復習、いってごらん!!」

小春「だからあ、女の子は、血が出ると子供をつくる準備ができましたというお知らせで、ペニスをいれると子供ができるんです、というお話だった」

美希「そんだけじゃ、子供はできないのよ。学校は肝心なことを教えないからね、今日は肝心なことの教育ですぅー」

小春「そこで、美希ねえちゃんが、本をひろげて、そこには体位の解説とタイトルがあったの」

美希「いーい!、男の人と女の人が優しく撫で合っていると、オキシトシンというホルモンが出るのね。そうするとペニスを女の人の膣に入れたくなる気分になるし、女の人は入れて欲しい気分になるの。その入れ方にいろんな方法があるの。ここに図解してあるけど、これは普通に入れるやつ、それから、これは後ろから入れるやつ、座って入れる方法もあるのね。こんなふうに膣にペニスの入れ方にも色々あって、二人が一緒に気持ちよくなることが大切なの」

小春「こんなにたくさんの方法があるの。でも膣ってどこにあるの?」

美希「ほら小春、足をひろげてさぁー・・・」

小春「そういって美希姉ちゃんが、あたしの股間に手を伸ばして、ここよ、というわけ。そのままグリグリと指を押し込んできたら、ものすごく痛いの」

美希「あっ、まだ全然アカンわ。小春はもう少し成長しないとね・・・」

小春「そしたら明菜姉ちゃんが、私そろそろ試してみたいーー、どの体位が痛くないかな」

美希「最初はみんな痛いの、だから我慢、我慢。そこを通り越すととても気持ちよくなるのよねぇーー、ウヒヒ!」

小春「お姉ちゃん、そんな本は、どこにあったの?」

美希「玲香姉ちゃんからもらったの。でね、二人が気持ちよくなって男の人のペニスから精子がドビュッとでて、子宮に入ると、受精して子供ができるの、玲香姉ちゃんみたいに」

小春「玲香姉ちゃんの出産、すごく痛そうだったよ、あれっやだあん・・・・」

美希「もう一つ重要な事がある。卵子は一月に一回しか出ないの。それを排卵日というわけ。大体生理と生理の間ぐらいかな。排卵日に精子が当たれば、赤ちゃんができるけど、あたらなければできないの。それは気持ちいいだけ」

明菜「じゃあ、生理が終わったあとなら気持ちいいだけなんだ。それがいいな」

美希「普通は、そうね。ただし次の生理が規則正しく来るとは限らないから、排卵日も動くこともあるのです!。そこが要注意ですぅー」

・・・

小春「美希ねえちゃんが、詳しく解説してくれたの」

また、なんでそんな話をオジサンにするんだろうか?。絵を描くという共通の趣味があると安心するのだろう。それに子供達から子供達へと学校では教えない性情報が伝授されてゆく。それは悩まなくてよいですなぁー。

小春「昨日は、お姉ちゃん達とそんな話をしたの。今日はお家のお手伝いがあるから、バイバイね!」

夜は、怪談話で盛り上がるというのは過去の話だ。彼女達の最大の関心事は、男でありセックスなのだろう。それにしても、淡々とした小春の説明は、ばかに興奮するじゃないか。

スケッチブックをたたんで、早く帰って翆としようっと!・・・・・。

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ドローイング219. 小説:小樽の翆150. 熱い珈琲

2020年08月22日 | Sensual novel

 

朝、早く自然に眼が覚めることがある。それが夏の習慣といってよいかもしれない。

朝日が部屋の中に差し込んでくると、翆は夕べの激しいセックスの疲労を忘れたようにストレッチをしている。

そんな気配でアチキも眼が覚めた。

翆の全裸が、アチキの目線にはいってくる。

翆「おはよう!、朝って、気持ちいい季節になったよね」

オ・ハ・ヨ・ウ・・・・

アチキは、目の前の翆の大陰唇を眺めながら、目覚めの微睡みのなかにいる。

起つような、それでいて布団に沈み込むような身体の重さで起ちそびれているような・・・・。

もう何回ぐらい翆とセックスしただろうか。ほぼ毎日だな。

日本人の平均が週2回ぐらい、そんな記事を読んだ記憶がある。俺たちは、それよりももっと多い頻度でセックスをしている。日本人が淡泊なのか、それとも俺達が過剰なのか。いや、実はそうではなさそうだ。

というのも、昔フィリピーナから聞いたことがある。

恋人同士であれ、夫婦であれ、食事と一緒でセックスは毎日の必須のお勤めだって。それがあたりまえで、出張で1日パスすると、寂しいよといって、仕事先のスマホにメールがくるそうだ。それも無視すると、愛してないの、という図式になるようだ。愛情確認なのだ。それは疲れるような、それでいてうらやましいライフスタイルだ。離婚のできないカソリックの国は、そんなんだろうか。元気な限り後で後悔しないぐらい、お互いを愛であっている。そういえば、彼女達は、いつも微笑みを絶やさず、美しくしようと努力している。

今日も日勤?。

翆「そうよ、朝何食べようかね?」

頭の中で料理のメニューが回り始める。

トーストだけじゃ軽すぎる、ピザトーストにするか、コテッとしているか、ならばポテトとキュウリをいれてサンドイッチにするか・・・・

いや、先ずは熱い珈琲で身体にスイッチをいれる必要がある。

熱い珈琲!!。

湯気が立つ珈琲の苦さに次第に眼が覚めてゆく。

・・・

窓から朝の光さす小樽の街が眩しい。

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ドローイング218. 小説:小樽の翆149. マッサージ効果

2020年08月21日 | Sensual novel

 

 どうしてもお盆で帰省しなければならない看護師もいるので、お盆休みも翆が勤務にかってでている。それに先日小樽市内の翆の実家に帰省したばかりだからというのもある。

 今日は夕方、帰ってから真っ先に風呂につかり、そのまま裸でごろんとしている。昼も夜もよく働く奴だ。

翆「だって、こんな格好していられるのは、北海道では、この時期ぐらいダヨーーん」

じゃあ、アチキがマッサージをしてあげよう。そういって肩甲骨の回りをグイグイと押してゆく。

翆「うん、気持ちいいよぉーー」

さて次は、足首の三陰交だな。くるぶしから指四本のところ・・・、このあたりかな。ホルモンのバランスを整え子宮や卵巣を活性化させるんだ。そうすると体全体が暖かくなってくる。冷え性にも効くだろう。

次は、腎愈(じんゆ)。おへその真裏から指1本左右に離れたあたりかな。交感神経が集まっているから、イキやすくなる。ここも大切だな。

さらに八りょう穴(はちりょうけつ)。仙骨のあたりに八カ所あるあるツボの総称で、骨盤の血液循環を促進し、クリトリスを敏感にさせる作用がある。指ではなく、拳骨で押すような案配だろうか・・・。

とどめは、衝門(しょうもん)。乳首から真っ直ぐ下ろして足の付け根にあたる部分だ。下半身のリンパを機能させるツボで、性欲が回復してゆくんだ。

衝門から、上へ指を上げて行くと、このあたりが卵巣かな。でっ少し下がって真ん中が子宮だ。ウホッ・・・ほじくりだしたいね。

翆「そこは、ツボじゃないよぉー」

でも興奮するじゃない。女にしかない器官なんてさ・・・・

子宮をグッとおすと・・・・

翆「そこの上に膀胱があるからおしっこが出ちゃうよぉーー」

でちゃう、いいよ、でちゃってもぉーーー。

そういって翆がアチキのペニスに手を添えて握りだした。

こうなると納まらない。翆のオサネを指の腹で転がしていた。

翆「・・・ハア、ハア、ハア・・・」

次第に濡れてきて、翆の股間が柔らかくなってきた。

切っ先を膣に当てていたら、翆が腰を動かしてズボッと奥まではいってしまった。

多分ペニスは少し上に湾曲しながら翆の膣にピタリと入っている、いやはまっている。

そのピタリと収まった感触が心地よいので、しばらくそのままでジッとしていた。

ペニスが翆の暖かい体温を感じている。

やがて翆が腰を動かして股間をこすりつけてクリトリスを刺激している。

アチキも押し返している。

次第に翆の腰の動きが活発になって、あえいでいる。

翆「ハア、ハア、ハア、ハア・・・・・ハアッ、ハアァッーーーー」

翆の緩やかな興奮の高まりを感じながら膣が収縮をはじめた。

吸い込むような感じで膣が微動している。

翆「ハアッ、ああっ、ああっ、ああっ、あああああああああっっっっっっっっっっ、登ってゆくぅー・・・」

翆の指がツメが肩に食い込む。二つの身体をピタリと付けて上下に動いている。

翆「いってぇー、いっていいよーーーー」

身体の動きがピタリと止まると・・・

翆の膣にたまりきった精子をありったけ投げ込んだ。

翆「あああっ、ああああああっっっっっっっーーーー」

翆の体全体がビクビクと動いて、精子を吸い込んでゆく。

やがて翆の痙攣が納まると膣にペニスいれたまま時間が流れてゆく。

次第にペニスの膨張が和らいで萎んでくると、翆の膣からセックスの残渣がこぼれだしてくる。

翆が唇を寄せてきて・・・

翆「いっちゃったーーーー」

それは、多分マッサージ効果かなと思っている。

翆は、毎日のセックス後の脱力感も1日の疲れの中にカウントされているんだろう。

それで1日の疲れをすべてとって朝元気になる。

そう思いながら、翆を抱きながら熟睡してしまった。

・・・・

小樽には綺麗な星がでている。やはり盛夏だ。

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ドローイング217. 小説:小樽の翆148. ズトラーストヴィ!!、翆

2020年08月20日 | Sensual novel

 

平日出勤だから翆は夕方に戻ってきた。

翆「今日は、面白いところへでかけようか」

翆の後をついてゆくと、ナンタルの山側にあるスポーツクラブにたどり着いた。

明かりが眩しいほどについている、夜のスポーツクラブか・・・。

・・・・

「ズトラーストヴィ!、翆!!」

翆「ハーイ、元気してるー!」

「もちっ!、あら、アチキも一緒かぁー」

えっ、このけばい人は誰なのよ?、俺全然知らないよ・・・。

翆「いつも話しているじゃない、看護師の晃子さんよー」

えっ!、えっ!!、こうなるの??

翆「晃子さんは、ここでレスリングで鍛えているの。目下体脂肪率限りなく18に近いんだって。皮膚の下は全部筋肉よ!!。晃子さんは、おばあちゃんがロシア人だったからクォーターなのね」

看護師の時と全然違うじゃん。

翆「レスリングの時、看護師の時、普段の顔、全部違うのよ」

晃子「一寸セクシーな雰囲気にしてみたの・・・どーお、これ?、一寸バカっぽいかしら??

そりゃ、超セクシーだけどさあ・・・、この格好で感染症病棟へ、ゆ・く・ん・で・す・か・あー。

晃子「感染症病棟は、全身防護服だから外見なんか全然わかんないのよ、さすがにタトゥーはいれないけどね。感染病棟はブラもパンツも着替えるの。しかも、それって病院用ですごくダサいのよ。なんかゴミ袋みたいなのを胸につけているって感じ。病院の業者が考えると、どうしてこんなものがと思うよ。でっ、それは感染エリアから出るときは全部処分されるのね。帰るときはシャワーをバッチリあびて着替えてくるわけ。だから業者が持ってきたサンプルのウィッグなんかつけて目一杯セクシーにしようなんて考えちゃうよね」

ふぅーーん、気分転換・・・・。

晃子「今日は3週間ぶりにお休みもらった。もうストレス解消でお休みの時はバッチリ変身するの。そしてレスリングで体力回復ね」

とても子供を一人産んでいる30女の体型じゃないよな。力があるという話は翆から聞いていたが、こんなスレンダーなボディで、で・す・か・・・・・

翆「ご飯食べにゆこうよ!」

晃子「こんな格好じゃ、一寸刺激が強いかな。上着とってくるぅー。そうだ。今度休みが取れたら家においでよ。古い小さな家だけど、一応洋館よ、アチキもね!

翆「じゃあ、休み合わせるね!。アチキは毎日がお休みだよね?

まあ、週に一度仕事先に行く以外は暇ですけどぉーー・・・・

・・・

スレンダーな晃子さんと、翆と、3人でナンタルの坂道をくだり、山口さんちの弁当膳かなぁー・・・、もちろん生ビールも・・・。

小樽の夜空に星が出ている。これで夏祭りとか縁日の屋台などが出ていれば夏満喫だけど、今年はすべて中止だ。その分生ビールで盛り上がろうか。

・・・

今年はとても静かで、そして夏らしくない時間がすぎてゆく。

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ドローイング216. 小説:小樽の翆147. スパイシーなカレーの臭い

2020年08月19日 | Sensual novel

 

 巷では、お盆休みだけど、病院の看護師である翆は、小樽の感染症が拡大したから休日返上の勤務だ。今時看護師は、休むどころではないのだ。翆も感染病等に看護師が移動したので、病棟は、残りの看護師でフォローするから仕事が山積みだ。看護師長さんから、今は休めないよね。感染症が治まったらビックな休暇をとってください、といわれているぐらいだから、週1日休みだけど、翆は淡々とこなしている。

ならば今日はアチキが夕飯の料理をつくろうと考えた。さてレシピ・・・。

スパイスは、

胡椒、クミンパウダー、カレーパウダー、カルダモン、コリアンダーシールド、グローブの粒、クミンシード、赤唐辛子か。瓶が、ワクチンのレムデシベルみたいだと思うのも今の時代故か・・・。

あとは鶏もも肉だから、唐揚げ用でいいか。されに玉葱にトマトの缶詰だな。まあ近所の生協で調達できそうだ。デザートにリンゴのコンポートでもつくろうか。そんなわけで夕方から調理場に立つ。

先ずは玉葱のみじん切りを炒めるか。そこに鶏肉とトマトの缶詰を加えて・・・・、さてスパイスの分量が書かれいないから、自分の舌で決めろということか。

・・・・

そんな風にしてカレーができあがる、いけるじゃん。

翆が帰ってきた。

翆「スパイシーなカレーの臭い。あらつくったんだ」

夏だもん、ここはスパイシーなカレーかなと思ってさ。

翆「うん、美味・・・」

・・・・

北海道とはいえ、夏は本州気温ではないが、スパイシーな味覚は欲しい気分だ。

さあ!、体力を回復!・・・!?

夏の夕方、オレンジ色の空が広がる。

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ドローイング215. 小説:小樽の翆146. アレだよ!

2020年08月18日 | Sensual novel

 

 またまた、お盆のパーティーの続き

ツカモッチャン「さあ!、ドッヂボールするぞぉー、する人、空地に集まれぇーー」

それでパパ達や奥さんや子供達やマサヒロ君が飛び出していった。

・・・

あとには、一太郎君と小太郎君が残った。意味深なオトコ3人というわけだ。メカにメチャ強い一太郎君は、アレかな?

一太郎「(笑)まあ、あの後、オジサンがいってたアレ!、を調べたんだ。そしたら可能性アリなんだ」

おお!、そうかい。

一太郎「まあ、普通のリーマンでもとおもったけど、こっちの方が面白いやって」

やはり・・・。

一太郎「まだ、パパにはいってないから内緒だよ。実は高校の先生と相談したら、成績表をみながらいけるんじゃないかといってくれたんだ。だからオジサンのアレ!、は可能性ありなんだ。それで受験することにした。パパに頼めば札幌の国公立だったら行かせてくれるかもしれないけど、アレのほうが全然面白いよ」

そのiPhoneは、英語のレッスンではないの?。唇の動かし方が英文だよねぇー。

一太郎「うん、ママが英語の先生だから、これベストといってくれた(笑)。実はね、ここだけの話だよ・・・、アレ、つまり防衛大ね、ここにはメカそのものを扱える理工学専攻があるでしょう。実はパパが若い頃描いた古いスケッチの中に飛行機のラフスケッチがあったんだ。そこには、すごい格好がよい未来の飛行機が描かれいた。ああっ、パパはこんなことをしたかったのかって思ったんだ。そのとき、ピンときて、これだなって思った。防衛大だと学費はいらないし、その他は付与、給与もでるし、家の負担にもならないでしょう。こんな面白い大学があるんだと思ってさ・・・・」

防衛大を卒業すると民間企業でもひっぱりだこらしいよ。でっ、翼君はあれ!、かい?

翼「だって水泳が得意だもん。アレ!、だよ。将来はダイビングのインストラクターだなっておもったの。だけどダイビングの専門学校って授業料がすごく高いじゃん。そしたら、ただでダイビングを教えてくれるところがある。海上保安大学校!。潜水のできる海上保安官を養成している。これで、決まり!」

海猿を目指すんだ・・・・。

翼「うん、最初は映画の話かと思ったけど、調べたら防衛大と一緒で、授業料なし、制服は付与、少し給料もでる、多産系の我が家にはぴったりの選択だと思った。だって格好いいじゃん」

海上保安官って仕事きついらしいよ。

翼「水泳の朝練だって県大会を目指しているから、きついのは慣れている。まだ脳天気なパパにはいってないから、これも秘密だよ」

一太郎「僕も、ヒ・ミ・ツ・ね(笑)」

じゃ、オトコ3人の約束で、ヒ・ミ・ツ・ね(笑)。

それにしても彼女をどうすんだよ。

一太郎「そりゃ、追いかけてこいだよ、もちろんまだ彼女にもヒ・ミ・ツ・ね」

オトコ3人集まると、ヒ・ミ・ツばかりだな(笑)。

・・・・・

夏の空が、彼らの未来に頑張れ!、といっているようだ。

 

 

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ドローイング214. 小説:小樽の翆145. それぞれの夏

2020年08月17日 | Sensual novel

 

 お盆のパーティーの続き

人寄せが日常的といってもよい小樽の人達だから、感染症が流行っているから、それをやめるというのも酷な話だ。

屋外であれば関係ないじゃんというので、翆のパパは、背後の山に続く裏の空地を借りて、ツカモッチャン先生の所が9人、最近1人できたから全部で10人か、マサヒロ君のところが3人、パパとママ、それに翆とアチキで17人も集まっている。そりゃ賑やかなお盆の宴会だわさ。

翆やママ達は、次から次へと酒の肴をこしらえては、テラスのテーブルに持ってくる。

子供達は空地の先にある山の斜面の草むらを探検している。もちろん虫は沢山いるはずだが、子供達はそんなのは無視して、背の高い草むらを利用して小枝を木刀変わりにして、五稜郭の決戦だ!、マサヒロ君も加わって、お前達は官軍、俺たちは榎本軍だ。斬りかかれぇーー、ワー、ワー、ワー、・・・キャー、バシ、バシ。バシ!、本気でたたくなよ!、切られたら死ねよ!、ワッ!、ヘビだっーーー、賑やかな草むらだ。

・・・

そのうち美希さんが小春を抱えて草むらからでてきた。なんだ討ち死にかぁー。

美希「小春のモモに血がついているよ」

ママ「あらあ、怪我でもしたかなぁー、でも傷跡がないじゃん。あら、小春にも初潮がきたんじゃない。そりゃ、そりゃ、度重なるおめでたで・・・」

美希「もう小春にもきたのぉー、早くない!!」

ママ「おトイレにいってパンツとりかえなきゃ。あら換えがないね」

美希「お姉ちゃんの子供用のオムツがあるんじゃない」

ママ「それって、小さくない」

美希「なんでも持ってるお姉ちゃんからもらおうよ」

そんなわけで、お姉ちゃんからポーチをかりてきて、美希さんがお家のトイレで小春のパンツを脱がせて・・・・

美希「やだっ!、タンポンじゃん。小春にはまだ無理だなぁー。小春は、まだお座布団だよね」

そんなわけで、美希さんがお座布団の生理用品を調達しに、コンビニに走った。

小春は山の神様に向かって、「女になりましたぁー、彼氏くださーーーい」と叫んでいた。

草むらの五稜郭の決戦は、官軍絶滅ーーっ!!、と勝ちどきの声があがる。

えっ!、歴史と逆やんけ・・・・。

夏空のもと、それぞれの夏を、少しだけ楽しんでいた。

 

後記

 昨日の京都市内の気温は38°予報で実際は37°。もちろん家の前の路地は40°近くまであがったかもしれない。どっちにしたって暑いのだが。面倒だから昼間は家から出ない。それって本当に正解なのだろうか。家にこもってブログ書きというのも、最近あきてきた。

 昨日は大文字の送り火。といっても1点だけ点灯という実に寂れたもの。もちろんそんなちんけなのは無視。それよりか来週からエアロビ教室に通って体力回復を回復しないと・・・、こっちが重要だ。

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