Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

PEN LIFE556. 酒飲みの屁理屈

2012年12月30日 | field work
 昨日は、大学で今年最後の仕事をしていた。散らかった部屋の掃除は来年だと思いつつ、帰りがけに大学の近くのいつもの居酒屋で飲んだら、急にゾクゾクッと寒気をもよおした。熱燗を飲んでいるのに風邪!?、と思いつつ夜遅く、最終のこだま号に乗れたのはラッキーだった。昼の帰省ラッシュはどこへいったのかと思うぐらい、車内は、空いていた。
 お正月の準備をする人、大きな荷物を抱えて帰省する人、もうお正月だと祝杯をあげる人、おいらのようにまだ仕事が残っていて寒いオフィスにこもっている人。この時期は、様々な時間のすごしかたをするところが面白い。それぞれの年の瀬の風景と言ったらよいだろうか。
 今日の京都は、朝から雨。それにしても今年は、あの氷河期再来かと思わせるような(大げさか!)寒い冬だ。雨よりは雪がいいなと酒飲みは勝手な屁理屈。
 ブログを書かない日は頭がすっきりとする。やっぱり毎日ブログを書くなんていうような、同じことを繰り返すのは不健康なんだよ、毎日は二つと同じことがないぐらいの変化があったほうがよい、これも酒飲みの屁理屈。

愛知県日間賀島,2012年12月8日
OLYMPUS PEN miniE-PM2,M.ZUIKO12mm.F2.0,
ISO200,露出補正-0.3,f5,1/400.リーニュクレール
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

PEN LIFE555. 里帰り

2012年12月28日 | field work
 故郷に帰ると、心も少しばかり余裕で反応してくれるようだ。そんな余裕の心持ちにひたりたくて人々を故郷へ誘うのだろうか。おいらも今日は、一足早く東京へ里帰りしてきた。本来は、仕事で企てた里帰りだったが、それもほどなく片付き、お袋のお見舞いと散髪をして帰ってきた。
 故郷の空気を吸いに列車で移動し、途中で見聞きした風景に意識が動き、今度は隅田川沿いの居酒屋を尋ねたい。
 例えば、千住の居酒屋「おおはし」で牛煮込みを食べて北に旅だてば、芭蕉の奥の細道だ。奥の細道は仙台から日本海へ抜けるのだが、おいらは、雪が積もっているときに郷土料理とお酒が豊富な盛岡や秋田へゆきたい。話が飛びすぎた。
 帰りの新幹線は、名古屋駅から里帰りの大きな荷物を抱えた旅人がおおいに乗り込んできて、通路まで立ち並んでいた。そろそろ帰省ラッシュが始まりだしたか。
 雨の京都に帰り着き、私の帰省は終わったかなと一人苦笑いであった。

愛知県日間賀島,2012年12月8日
OLYMPUS PEN miniE-PM2,M.ZUIKO12mm.F2.0,
ISO200,露出補正-0.3,f4,1/250.リーニュクレール
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

PEN LIFE554. 吉田五十八

2012年12月25日 | field work
 高田の街で吉田五十八の数寄屋建築に遭遇する。東京の馬込から移築したそうだ。フラットな床とか隠し框とか、それにこの正面からして大壁と真壁の組み合わせだとか、 彼特有の建築意匠が見て取れる。日本画家小林古径の住居であったとか。
 内部を見て回ると接客のための空間ばかりだ。もちろんアトリエは別宅にある。じゃあどうやって暮らしていたのだろうかと思わせるような設えであり、私流に言わせればすみにくそうな暮らしぶりのようにも思われる。
 多分日本画のことしかないといったように、生活が単純なのだろう。まあ他人の家なので、口はださんでおこう。
 そして雨の中、高田駅への道を急いだ。これから6~7時間かけて京都へ帰らねば。そんな思いで佐渡の旅は終わったわけだ。
 だが終わらないのは今日の大学の授業だ。今日はPCシステムのトラブルで業者を呼ぶはめに。授業は当然混乱を極める。明日は遅れを挽回しなきゃ。さてその段取りをして寝よう。もう眠いというほかない。

上越市,2012年11月17日
OLYMPUS OM-D E-M5,M.ZUIKO DG14-150mm.F4.0-5.6,
ISO250,焦点距離25mm,露出補正±0,f4.7,1/60.
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

PEN LIFE553. 高田の街

2012年12月24日 | field work
 高田の街は、直江津市と合併して上越市となった。高田の街は、特急も走らなくなった信越本線の1ローカル線の駅なのだが街としてのまとまりがある。 上杉謙信以来の歴史もあり、あるけどあるけど雁木が続きお店も多い。やはりこちらが上越市の中心なのだと思った。
 少し内陸部だから、ここが日本海側の都市だとは思われない。やはり海沿いよりは居心地がよいのだろう。新幹線の駅も内陸部に建設中である。
 といって冬は豪雪地帯である。そんな街に出かけたのも、もう一月前の話だ。それ以降は、街歩きもしていない。すこし寂しい限りである。
 ああつ、キョゥもっ枯れました、違った疲れました。

上越市,2012年11月17日
OLYMPUS OM-D E-M5,M.ZUIKO DG14-150mm.F4.0-5.6,
ISO200,焦点距離31mm,露出補正-0.3,f5,1/80.リーニュクレール
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

PEN LIFE552. 今年で調度100年

2012年12月23日 | field work
 高田の街のなかに師団長の家という洋風建築がある。ここに日本人軍人にスキーを教えるために、オーストリアからレルヒ少佐がやってきた。それが我が国のスキーの始まりである。以来日本人がスキーを始めて、今年で調度100年である。
 さて 随分雑事にかき回されたが 、二ヶ月ほどかかった講義のレジメづくりも終わった。そうやって制作したレジメを受け取る学生達は、大体が居眠りしている。そんな中で二人ぐらいは、金の卵がいるだろうと思う。金の卵に向けて制作していると言ってもよいだろう。
 さて休む間もなく次は、来月半ばに締め切りがやってくる、毎年恒例の大学紀要の原稿づくりがある。さっそくとりかからねば。もう予定より少し遅れているではないか。
 ああっ!、来週あけからは集中講義がある。またこの雑用で原稿が遅れること必須。

上越市,2012年11月17日
OLYMPUS OM-D E-M5,M.ZUIKO DG14-150mm.F4.0-5.6,
ISO1250,焦点距離14mm,露出補正-0.3,f4,1/60.
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

PEN LIFE551. 朝市

2012年12月22日 | Kyoto city
 雁木の街、高田の朝は、朝市だった。少し雨が降る街のなかの散策だった。ああいい風景、といって、ここで白菜を買うわけにもゆかず、ただただ眺めて通り過ぎた。
 さて今日は、疲れた。もう寝る。

上越市,2012年11月17日
OLYMPUS OM-D E-M5,M.ZUIKO DG14-150mm.F4.0-5.6,
ISO200,焦点距離14mm,露出補正-0.3,f7.1,1/250.
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

PEN LIFE550. しまった!

2012年12月21日 | Kyoto city
 雁木が延々と続く高田の街の徘徊である。アートモードのリーニュクレールも夜のような高感度になると、ノイズが目立つようになる。夜、使うとコンテンポラリーな画像になり、使い道が限定される。
 さて年末も年賀状を出すと肩の荷が下りるように思う。今週末は、仕事の合間にこれをかたずけようと目論む。目論見で終わったりして、というのはよくある話。
 仕事を片付けようとするとメールでなんやらかんやらと、雑用が入り込む。なにしろ平日は1日に80通は来るので、今日は雑用で一日が暮れてしまった。講義のレジメづくりも原稿書きもストップし、本当にしまった!、という思いである。
 ああっ!!、25日から始まる集中講義の用意がまだできていない。まあその前日に1日かけて準備するほかない。クリスマスイブなんかテレビでやってろ、と人ごとである。いろんな年末の仕事を片付けると、はれて寝正月である。

上越市,2012年11月16日
OLYMPUS OM-D E-M5,M.ZUIKO DG14-150mm.F4.0-5.6,
ISO12800,焦点距離25mm,露出補正-0.3,f4.7,1/60.
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

PEN LIFE549. タスマニアのさわやかな風

2012年12月20日 | field work
 一日5時間の集中授業が来週からだ。こうかくと「忙しいのは、あなただけではないですから」、と笑われそうだ。だが、「てめぇー、一日5コマ(実質7時間半分)×3日分のしゃべるネタがそんなにあるんかい!」とタンカを切りたくなる。それだけのネタをつくるというのは、本業とはいえ大変なのだ。
 そんなわけで今日も予定の仕事を。仕事は、そればかりではない。学生のレポートの採点があった。3人合格して後は不合格。ウオッ!水準落ちた。再提出だぞ。さらに一日80~100通は来るメールの中には、スペインの大学から留学生の希望があるんですけど・・・、といった法外な英文迄届き、予定外の仕事にかき回される。
 そんななか、タスマニアのローセストンから帰国した山女のOGがやってきた。ランチを食べながら、こういうときは、タスマニア時代の大学院の作品とかスケッチに大いに心和む。うん、これは大変いい時間だ。タスマニアのさわやかな風を残してくれた。
 さて午後からまた講義のレジメづくりだ。後1日で完成のところ迄こぎ着けた。夕方例年使用している手帳を調達しに大阪の伊東屋へ。おおっ今年はめでたくゲット。これで年末の仕事が一つ片付きホッ。それにしても大阪は混沌とした街だ。大阪人の頭では、都市計画は到底無理だろうな。そんなことを考えながら帰宅。

上越市,2012年11月16日
OLYMPUS OM-D E-M5,M.ZUIKO DG14-150mm.F4.0-5.6,
ISO10000,焦点距離14mm,露出補正-0.3,f4,1/60.
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

PEN LIFE548. どうなるんやらの年末

2012年12月19日 | Kyoto city
 この時は、高田の街を徘徊しながら古い居酒屋を探していた。WEBでも検索したが、古い店は見つけられなかったと。OM-Dの露出計をスポット測光に設定し、足のむくまま夜の街の撮影徘徊であった。それにしても延々と雁木の街並が続く。
 昨日は大学の懇親会。少しワインの飲み過ぎで、今朝は頭が痛かった。さてあと10日余りで新年となるが、講義のレジメづくりがまだ4/5と、つくらなければならない原稿が残っており、これは予想外に手間取る仕事だ。その次は来月締め切りの原稿にとりかからなければならない。また東京へ散髪に行きたいし、伊東屋でいつもの手帳も調達しなきゃ。年賀状もまだだ。それに家の大掃除もある。そればかりかとどめのように、来週は大学の集中実習15コマ分が三日間フルに続く。もう全然時間がないじゃないか。
 世間並みに忘年会やらクリスマスにつきあっている場合ではない。どうなるんやらの年末である。今日は寒くなってきた。また雪が降るんだろうか。

上越市,2012年11月16日
OLYMPUS OM-D E-M5,M.ZUIKO DG14-150mm.F4.0-5.6,
ISO5000,焦点距離39mm,露出補正-0.3,f5.3,1/80.リーニュクレール
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

PEN LIFE547. PENの補完機材

2012年12月17日 | field work

 PEN LIFEと書きながら、iPhoneのパノラマモードで高田駅前を撮影した。実はこれが大変便利な機能であり、もちろんPENもできるのだけど、こちらはPCに取り込んでからオリンパスのプログラムで変換する必要がある。iPhotoを使用している立場からすれば、それは面倒くさい。
 個人的には、広い空間を撮影するのでパノラマモードは多用するほうだろう。だからPENの補完機材としてもiPhoneは便利なのだ。しかし最近の画像認識機能は大変良くできていると感心するほかない。
 上越線の一ローカル沿線駅である高田を降りると、瀟洒な駅舎とそれに続く雁木が一つの画面におさまる。やはりこちらが上越市の中心だった。そういえば特急が停まる直江津駅前は大変寂しかったことを思い出していた。

iPhone,ISO200,焦点距離4.3mm,f:2.4,1/767,パノラマモード

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

PEN LIFE546. ないないずくし+付記

2012年12月16日 | field work
 鼻水とくしゃみが止まらない。医者は休みだし風邪薬でも調達するほかない。明日は終日授業なので、はってでも行かざるを得ない。家で静かに静養しているほかない。ないないずくしだ。だから今日は、ブログも書かない。
付記
 京都市が休日急患診療所を開設した。熱を測ったら37°と微熱だがでかけた。二条駅の側の診療所に入ると、多くの子供がワンワンと泣き叫びなかなかなか騒がしい。受付を済ませ、はて内科はと通路をたどると小児科ばかりではないか。そのうち騒々しい受付の方から「子供が吐いているんです」という声が聞こえ、看護士さん達がいそいそと。げっ、そこ通らないと内科に行けないじゃん。行き止まりコリドールは空間的に問題あるよな。せめてサーキットプランにすれば良いのに。
 診察室で。明日から出張に行くので・・・、この時期いつも扁桃腺炎で40°近い熱がでるんで・・・、急病ならぬ予備軍で・・。ならば、座薬でもだしますか。そんなサディスティックな薬よりは抗生物質の方が私は効くんですけど・・・。結局抗生物質をゲットしたとたんに私は元気になる。コメダー珈琲でアイスコーヒーを飲み一服。
 こういうところへ行く時は、マスクをしてゆかなきゃと実感。もうはよ寝よ!。

上越市,2012年11月16日
OLYMPUS OM-D E-M5,M.ZUIKO DG14-150mm.F4.0-5.6,
ISO2500,焦点距離14mm,露出補正-0.3,f4.0,1/60.リーニュクレール
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

PEN LIFE545. 雁木のある街

2012年12月15日 | field work
 佐渡汽船のターミナルからバスで、旧高田市へたどりついた。ロワジールホテルに荷物を置き、早速街この街の特徴である雁木のある街並の徘徊である。雁木とアーケードとは形態が似ているが、雁木は私道に、アーケードは公道に設けるものである。
 だから雪の時は、どうぞわが敷地をお通りくださいというわけで、敷地境界線より建物を通路分だけセットバックさせて建てている。そうした雁木が十数キロあるというわけだ。実際にあるくと、この雁木は半端な数ではないことがわかり、なにごとにつけちゃちな最近の日本の諸事情から比べると、それは大変痛快な気分だ。
 一度大雪の時にこの風景を撮影したいものだ。今年は寒そうだから、雪が積もるだろう。それにロワジールホテルがどこか一生懸命経営に努力している感じがして、好感がもてる。よい泊まりどころがあると、また来たくなるわけだ。
 だが古い名だたる居酒屋というものが見当たらないのですね。みんな都会風の居酒屋ばかりで。そこがちと残念ね。
 ところで、今日一日鼻水が止まらない。大学で仕事をし、夜11時頃家に帰ったが、鼻水はでるし、どういうわけか歯が痛いし、どうも風邪なのか。医者・・・明日は休みか・・・。風呂に入って寝るほかない。

上越市,2012年11月16日
OLYMPUS OM-D E-M5,M.ZUIKO DG14-150mm.F4.0-5.6,
ISO12800,焦点距離22mm,露出補正-0.3,f4.5,1/60.リーニュクレール
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

PEN LIFE544. 雑話

2012年12月14日 | Kyoto city
 直江津へ行く船に乗る迄に少し時間があったので、小木の集落を散策。小木は佐渡西部では比較的大きな街である。街の骨格の道路が港の周りを半円形に走っているという空間構造が気になっていた。建物の古さからみれば、昔からこのような構造だったことがわかる。多分地形の関係だろう。
 一人旅・居酒屋徘徊の勧めというのが、太田和彦著:超・居酒屋入門に書かれてあった。一つの都市に二泊三日、ビジネスホテルに泊まり夜になると街の居酒屋を探して徘徊するというもの。女性が好きな日本旅館や料理旅館などは、良い酒がない上、旅館の都合で起きろ、飯食えなので、酔っぱらいのライフスタイルにあわないからパスするというあたりは、私も共感する。
 さて今日は、講義のレジメも4/5まで完成とおもいきや、スライドフィルムを読み込むアークソフトのphotostudioがMacOS10.7に対応していない。そんなおまけソフトだからキャノンも無関心。ならば30万はしたニコンのフィルム専用スキャナーがあるぞ。だが、これも対応できるのはMacOS10.3迄で、それ以降はつくる意志もないというつれないQ&A。30万の働きをまだしていないぞ。
 こうなると古いOSのMacを探すか、アークソフトで対応するかを調べるほかない。次の原稿の締め切りが迫っているというのに、 講義のレジメづくりの仕事は中断。
 OSが進化すると周辺機器を買い替えないと仕事ができないという、昨今の事情を痛感。ならば周辺機器を買わないですむ、仕事のやり方に変えるほかない。
 今日は、とりとめのない雑話だった。

小木集落,2012年11月16日
OLYMPUS OM-D E-M5,M.ZUIKO DG14-150mm.F4.0-5.6,
ISO320,焦点距離47mm,露出補正-0.3,f10,1/400.リーニュクレール
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

PEN LIFE543. 佐渡国小木民俗博物館

2012年12月13日 | field work

 小学校を改築した佐渡国小木民俗博物館は、資料が多いこと。8千点とどこかで読んだ記憶がある。だから旧小学校校舎だけでは足りずに新たな資料館を増築してある。
 宿根木などの民家に残されていた昔の道具をすべてかき集めたといったらよいだろうか。ほっとけば捨てられていたかもしれない資料を、とにかくなんでも集めてみたといった案配だ。だから展示室は、漁具や民具だの往事の印刷物などが所狭しとおかれ、その価値は未来にでもなったら判断してくれといわんばかりの大胆な根性だと推測した。でもこの大胆な根性は、なかなかよいアイデアである。
 資料というものは、何百年か経ってはじめて、往事を知る手がかりとなる。そう思えば、資料の価値を今詮索することには、あまり意味がない。もっと長い眼で見て欲しいと語りかけてくるようだった。
 民俗博物館を見ていたら、港を中心に湾曲した空間構造をもった小木の街の模型が展示されていた。空間的には、面白い。船にのるまで時間があるので、見に行くか。そのあとは、雁木の街旧高田市へ行こう。今日は高田泊まりだな。一人旅の気楽さである。

佐渡国小木民俗博物館,2012年11月16日
OLYMPUS PEN E-PM2,M.ZUIKO DG9-18mm.F4.0-5.6,
ISO8000,焦点距離9mm,露出補正-0.3,f4,1/60.リーニュクレール

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

PEN LIFE542. 年の瀬のみそぎ

2012年12月12日 | field work
 大学時代に彫刻を専攻した同級生が、家業の不動産屋を継いでいる。それにパフォーマンス・アーティストを加え3人で、市内の土地を見にでかけた。さてどんな事業をしようか、それを肴に居酒屋のはしごをして、最後はホテルのラウンジでカクテルで締めくくった。
 カクテルがとどめを刺したのか、完璧な二日酔いである。ああっ!、もう苦しい限り。一晩のたうち回り、私には、カクテルは合わないとさとる。酒のない国へ行きたい。いや、酒があるから国があるのか。そんな個人の感傷などおいといて、街は忘年会で盛況である。
 そんな経験すると、少し身体が冬の寒さに慣れてゆくようにも思われる。年の瀬のみそぎといったら良いのだろうか。

佐渡国小木民俗博物館,2012年11月16日
OLYMPUS PEN E-PM2,M.ZUIKO DG9-18mm.F4.0-5.6,
ISO200,焦点距離18mm,露出補正-0.3,f7,1/125.リーニュクレール
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする