Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

PEN LEFE1244. 寒い古都

2015年12月26日 | Okinawa
 今年はダイビングに没頭し、4月からほぼ毎月のように沖縄に通った。もしダイビングをしなかったら、そんなに通うことはなかっただろう。
 つまり繰り返し訪れる動機があるということがリゾートの条件。それがリゾート開発には大変重要な要素なのである。それを忘れると一過性ビジター相手のレジャーランドになる。そういう意味では、日本には繰り返し訪れたくなるリゾートは少ない。言い換えれば、繰り返し訪れる動機付けを持ったときから、リゾートが成立してくる。
 さて京都も今朝の最低気温は2°、明日は-1°ちなみに最高気温は4°で雪の予報が出ている。京都人の話では年内は市内に雪は降ったことがないですねぇー、という話なので予報は半分冗談に聞いておこう。
 でも今日は、さすがに昼間もゾクゾクとして寒い古都しきり。こうした寒さに次第に身体が慣れてくるとようやく京都暮らしも様になるのだろうけど、明日から沖縄だ。寒いのはやだぜ。

沖縄県那覇市
OLYMPUS EM-1,M.ZUIKO DG 17mm/F1.8
ISO4000,露出補正-0.3,f4.5.1/80
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PEN LEFE1243. お互い様

2015年12月25日 | Okinawa
 やはり本土の画像は、沖縄に比べるとどこを撮っても暗いと感じる昨今である。その暗い風景に最近嫌気がさしてくる。だから沖縄の画像にしよう。
 えっ、これ最高感度で撮影していたの。OM-DE-M1で撮影すると最高感度で撮影しても画面は荒れることなく結構綺麗だ。少なくともE-M5よりは進化していることがわかる。E-M1は、私がまだ理解していない進化機能が埋まっていそうだ。
 やはり、17mm(35mm)レンズがが使いやすいことを実感。となるとE-M1に先のレンズに加え、水中用の魚眼、25mm(50mm)、45mm(90mm)で大概の撮影が出来てしまう。これにニコンAW130があるので、これらの機材で今の私には申し分ないシステムとなっている。あとはいらないのか。
 こうしたシステムフェチが男の子の趣味かと思ったら、20代の女性ファッション誌を見ていて、実はこれ以上に女の子のファッションはシステマティックだということに気がついた。例えば幾つかの少ないアイテムで一週間の着こなしをする方法などという記事をみていると、どこか撮影機材のシステムに通じるものがある。それで毎日イメージが全然違うのだから、こちらのシステムもなかなかのものである。オリンパスボディのデニムのスカートに、パナソニックのパンツに、ライツレンズのシャツに、ルミックスのブルゾンにと・・・・といった具合に。
 つまりお互い様なんだな。男の子は撮影機材システムに没頭し、女の子は着回しファッションに没頭する。一つ屋根の下で繰り広げられるそういう構図を、イメージするとなかなか笑えるものがある。

沖縄県那覇市
OLYMPUS EM-1,M.ZUIKO DG 17mm/F1.8
ISO25600,露出補正-0.3,f4.5.1/60
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PEN LEFE1242. 虚無が支配する時代

2015年12月24日 | Shinkansen commuting
 こういう画像になると予定調和的な撮り方になる。というのも毎日新幹線通勤をしているので4本の煙突がある場所はわかっている。近づいたら適宜ピントを合わせておき連写で機材が勝手に撮ってくれる。後で撮影済み画像のなかからよさげなカットを選ぶという編集作業だけが私のクリエイションとなる。秒10コマの連写だから、調度よい位置に電柱が入ってくれた。
 となると今は、写真などという分野は既に消滅しており、編集という作業だけが大きく拡大しているわけだ。世界の画像が編集されてGoogleで明らかにしてしまったので、実際撮影だけで食べて行ける職業なんてスチールフォトの世界ではもう存在しない。写真家という職業は悲しいことにコンピュータ社会では、精々出版社と結びつかない限りもう難しいだろう。その出版社もそろそろ不用の時代になりつつある。
 実際写真家と言っても撮影の合間に大いに内職して、食べてゆかなければならないのだから、なかなか難儀な商売だ。その割には撮影機材だけは、これでもかと言うぐらいに発売され、次第に高価になってゆく。
 原稿執筆の世界でも同様で、専門書も電子本にして簡単にWEB上にアップできるから、原稿で食べられる世界ではない。実際私は編集が出来るので、実に簡単に無料のWEB専門書をアップできることになる。当然著述業なんて言う商売も消滅している。
 だからこのブログでも次の言葉は、執筆を始めた8年前から使わないことにしており、読み替えて原稿を書いている。例えば写真は画像、カメラは機材といった具合にである。当然写真家という言葉も消滅しているので使わない。
 ところがデッサン・絵画の世界は、面白い。同じ人物をモデルにして描いていても、人によって全然違う描き方や表現になる。それは現在のコンピュータでは真似出来ない一番遠い世界だ。いずれ人工知能が現実の物となるまではしばらくこの分野は安泰だろう。
 そんなふうに考えてゆくと現代人は、どこに落ち着くのだろうかと思われる。虚無が支配する時代の到来か。今日は。クリスマス・イブだったか。であれば、画像は沖縄の海の方がよかったかと思いながら、イブの夜は更けてゆく。明日も仕事かぁーの気分である。

新幹線 米原-岐阜羽島 冬至
OLYMPUS PEN E-P5,M.LEICA SUMMILUX25mm/F1.4
ISO200,露出補正0,f2.8.1/4000
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PEN LEFE1241. 記憶にない風景

2015年12月23日 | Shinkansen commuting
 画像を見ながら、被写体をねらって構図や露出を考えながら撮影するというよりも、あのあたりといったアバウトな気分でシャッターを連写していると、後で見返すとそのほうが意外に面白い風景だと発見させられる画像が撮影されていることの方が多い。
 つまり画像というのは、機材が勝手に撮るものなのである。新幹線は1秒間に75m移動しているのだから、そんな風景を人間の目が追いつけるはずがない。だからアバウトに撮影しておけば、なんか写る。あとは選択するだけだ。その選択の瞬間だけ人間の意識が関わっている。まあそれにしても、この工事現場の仮設小屋みたいに画像は、私の意識には記憶のない風景である。
 ブログを8年も書いているから、当然他人の撮影ブログなどもよく読む。よくあるのは、「さあ休みだ、今日は調達した自慢の機材で気合いを入れて撮るぞ!」、といった記述を読むと笑っちゃう。大体街には、人寄せ被写体が散りばめられている。商店街の面白い看板や古いドアや変わり商品といった具合に、道行く人の足を止める要素が意識的に商人によって多々仕掛けられており、いわば撮影者は商人の仕掛けに見事にはまってゆくわけだ。
 ならばガード下でも歩くとすると、お決まりの落書きや張り紙の残渣があったりして、被写体だとおもったりしてレンズを向けたりするが、大体そんなものはすでにみんな撮影している。つまり意識的にとろうと思えば思うほど、都市の人間が仕掛けた罠の残渣に見事にはまってしまうわけだ。都市の研究者からみれば、予めわかりきっている予定調和の世界が都市の特性なのであるといえばよいか。だから最近街を歩こうと思わないのも、そんな認識があるからだろう。
 だから突然予想外の風景に遭遇して右往左往しているときに活躍するのはiPhoneだし、例えPENを持っていても撮影しそびれたりしている。いつもポケットにはいっていて持っていることを忘れさせてくれるiPhoneが一番よい撮影機材だと思われる。そう、撮影機材には、もっていることを忘れさせてくれる仕様が大変大切なスペックなのである。それ以外のことはマニアックな世界だと思う。マニアック機材では、特定の目的を持たない限り(例えば水中を撮影するといった具合に)撮影した画像がつまらんしさ。

新幹線 米原-岐阜羽島 冬至
OLYMPUS PEN E-P5,M.LEICA SUMMILUX25mm/F1.4
ISO200,露出補正0,f2.8.1/4000
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PEN LEFE1240. 冬至

2015年12月22日 | Shinkansen commuting
 昨日は暖かい冬至という予報だったが、私には寒気を感じながらの1日だった。これから次第に昼間の時間が延びてゆくというのが救いだ。夜はもういいよ。
 その夜は大学時代の同窓生らと金山で忘年会だった。芸術系の大学なのに不動産屋あり、俳人あり、愛人同伴の編集者あり、寡黙なアーティストありと多彩な顔ぶれで面白かった。
 それにしても料理でお腹が一杯になり、お酒をあまり飲まなかった。 回りからはどこか悪いんじゃないかいと言われつつ。 あるいは趣向がかわった。酒だけじゃつまらん、料理も味わおう、という歳をとった人間共通の現象なのかも知れない。それに 胃袋が小さくなったのだろう。つまり歳とともにあまりエネルギーを必要としなくなったのかもしれない。まあ京都まで帰ろうというプレッシャーもあったしさ。
 やっと最後の忘年会ではしゃぎまわり、今年の行事がすべて終わったという気分でもある。そう忘年会は、今年もお終いですという風習とか宣言のようなものだ。
 幸い明日からの編集工学の集中実習、つまり就職用のフォートフォリオをつくろうという授業も参加者がなく非開講となった。就職戦線が売り手市場なので、そこまでしなくてもいいさという学生達の気分を反映している。
 だからあと二日間は溜まっていた仕事をかたづけて、寒い京都を抜け出し今週末から沖縄でフィールド調査とダイビングと街の徘徊の日々だ。
 しばらく寒い京都を脱出できる快感を味わおうというわけだ。

新幹線 米原-岐阜羽島 冬至
OLYMPUS PEN E-P5,M.LEICA SUMMILUX25mm/F1.4
ISO200,露出補正0,f1.8.1/4000
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PEN LEFE1239 正月は休みたい

2015年12月21日 | diving
 目下ある都市の消費需要の算定をしていて、それが頭から離れないためかも知れないが、ブログを書く元気がない。計算の途中で講義などに出かけたりしていたので、忘れないように意識がピンとはっているのかも知れない。原稿の書きかけというのは、そんな感じなのだ。もちろんほかのことは成り行きまかせである。
 明日には1章完成させて、1年ぶりに合う面々達との 忘年会に金山へでかけようと目論む。やはり普段合わない面々達と顔を合わせるというのは、この季節になるんだな。忘年会がなくならないわけだ。
 幸いなことにこの調子だと水曜日からの編集工学の集中授業の受講者がいなさそうだ。ということは当然開講せずとなり、そうすると今週は時間が出来るので少し私の仕事がはかどりそうだ。これはラッキーだぜ。ただし明日にならないとわからないのだが。年末休みをめざして仕事や雑用をかたっぱしから片付けている。
 やはり正月は休みたいですからね。

沖縄県 本部
OLYMPUS EM-1,M.ZUIKO DG Fisheye ED8mm/F1.8
ISO200,露出補正-1,f8.1/160
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PEN LEFE1238. 絶望的な景観

2015年12月20日 | diving
 昨日の京都の夕方は、人通りが少なく、 早じまいする店々、気温2°という底冷えのする冷たい空気、もう全てを無気力にさせてくれる黒い雲に覆われた絶望的な景観だった。そうかとおもえば今日は、雲一つない晴天であり落差激しい季節だ。
 そういえば3DCGランドスケープ・ソフトVue5の大気のライブラリーに絶望的な空というのがあった。私も使わない大気の設定である。
 自然景観というのは、地形や気候などの変化を意味する場合と、そうした自然景観を見ている私達の意識を意味する場合と二通りのとらえ方がある。絶望的な空というのは、まさに後者のことなのだが。
 そんな時にCS放送で見ていた映画が、デイ・アフター・トゥモローだった。ニューヨークが強烈な低気圧で零下50°以下の氷と雪に埋もれる世界になるというストーリーだ。まさに絶望的な景観のときにみるのには相応しい映画だ。京都は、映画ほどには過酷な環境ではないなと安心しながら寝てしまった。
 ならばブログ沖縄の海シリーズも絶望的な景観に近い画像をアップさせよう。魚眼レンズでデジタル・テレコンバータモードで2倍に拡大された水中の景観だ。波の模様が一寸面白いと思った。だが絶望感はあまりない。そこが沖縄の海なのだ。

沖縄県 本部
OLYMPUS EM-1,M.ZUIKO DG Fisheye ED8mm/F1.8
ISO200,露出補正-1,f8.1/160
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PEN LEFE1237. ブラウンマイスター

2015年12月19日 | diving
 忘年会の季節。既に忘年会らしきものが2つ終わり来週は2つある。今年は4つですんでよかった。というのも最近お酒が弱くなった。ビールならば小ジョッキ2杯で十分。日本酒なら2合が限度。ワインならグラス3杯は多いか。
 最近キリンビアシティでだしてくれるブラウンマイスターを飲み慣れると、従来の缶とかビンのビールがあまり美味しいとは思われない。忘年会で最近のサントリーモルツの缶は旨いといっていたが、私には全然美味しく思われない。やはり日常簡単に飲める国産ビールはブラウンマイスターが一番私好みだいうと結論になった。お店でしか飲めないところが、ミソなのだろう。
 そうなると忘年会で飲むお酒が限られてくる。ビールだの日本酒だの焼酎だというのは味が平凡すぎるし、できあいのカクテルなんていただけない。本来カクテルは、バーテンダーが体調に合わせてつくってくれるものだけど。
 そのできあいのカクテルを最近お酒を飲まない人達がよく飲んでいるけど、アレッてアルコールは最悪だし、辺に味が付いて、飲み過ぎると悪酔いの元だと私は思うけど。といって最初からブランデーだとかウィスキーだと酔いが早そうだし。
 しかたがないので、精々まずいワインでごまかしつつということになる。大体忘年会で出されるワインは、どういう味覚をしているのかと疑問に思うぐらいにのどごしが悪く、味に癖がありすぎて飲めたものではない。それにお酒の回りがやたらと早すぎるのだ。
 料理を食べながら、お酒が料理の味を引き立ててくれで、次第に心地よく酔ってくるというお酒が一番なのだけど、最近そんなお酒をだしてくれるお店がなくなってきたように思われる。私の味覚と違うようだ。

沖縄県 本部
OLYMPUS EM-1,M.ZUIKO DG Fisheye ED8mm/F1.8
ISO320,露出補正-0.7,f8.1/200
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PEN LEFE1236. はよ寝よう

2015年12月18日 | diving
 画像は、クチナガイシヨウジかな。長いものはあまり好きではないのだが、こいつは人畜無害なのだろう。大体小さいしさ。水中ライトがあたる範囲はこれぐらいという作例でもある。
 今日は、花金講義で午後は講演会の原稿の制作をしていたので、特に書くような話題は思いつかない。寒いというのが今日1日の感想である。
 というのも本格的に寒くなってきた。毎年こんな寒さに耐えていたのだろうか。身体が沖縄モードなので、ひたすら寒く感じる。亜熱帯の海が恋しいと思う季節である。
 寒いので、風呂に入ってはよ寝よう。明日は、休みだという気分が大変心地よい。

沖縄県 本部
OLYMPUS EM-1,M.ZUIKO DG Fisheye ED8mm/F1.8
ISO320,露出補正-0.7,f8.1/200
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PEN LEFE1235. 新雪の洗礼

2015年12月17日 | Shinkansen commuting
 朝の通勤新幹線から車窓を眺めていたら、どす黒い雲が北の方から流れてきている。 こりゃ本当の冬がきたな。関ヶ原は雨だった。
 大学から車で治部坂峠へたどりつくと、粉雪が少しばかり舞っている。いつもの特製の(パスタの量が半分)ミートソースを食べて、ジャムを買って外に出ると突然真っ白な世界に変わっていた。僅か30分にも満たない間に4cmは積もっているだろう。標高1000mを越す山の雪は大変足が速い。
 新雪だぁーっ!と喜んでいる場合ではない。私の車はしっかり雪に覆われている。まさにゲーッの心境だ。しかも今日はスノータイヤではなく標準仕様のタイヤなのだ。山の雪道で急な下り坂、果たして帰れるんかいな。確かここにはペンションが1軒あったな。こんなところに泊まって、宿の主と暇話でもして長い夜を過ごすのだろうか。そんないやな予感が頭をよぎる。
 窓に積もった雪を払いのけ、少し動かしてみると滑るという感覚ではない。やはり新雪で柔らかいからタイヤのグリップはありそうだ。
 店の店員さんが役場に電話してくれて、下の方は降っていないですよという返事。ならば飯田方向に降りて高速で帰るか、来た道を引き返すか。すぐ近くに峠のトンネルがあるのでこれで雪の区間を少しは端折れる。結局下道の飯田街道をソロリソロリと降りてきた。30分も下ると雪はなくなっていた。ヤレヤレの帰り道であった。
 この冬初めての新雪の洗礼であった。

新幹線 京都-米原
OLYMPUS PEN E-P5、LEICA  TELE ELEMARIT45mm/F2.8
ISO250,露出補正-0.3,f2.8,1/4000
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PEN LEFE1234. キールアーチ

2015年12月16日 | diving
 今年は新国立劇場の事業コンペが話題になった。私は、自治体が行う事業コンペに大手企業と一緒に応募する仕事も行ったし、また違う場面では自治体が行った建築・ランドスケープコンペの審査員も経験した。つまり応募と審査という二つの立場を踏まえた上での経験論なのだが・・・。
 通例事業コンペは応募期間が大変短い。だから応募チームは2年以上前から様々な検討をする。コンペの応募期間とは、設計期間ではなく所定の書式に整えて書類を提出する期間なのだ。
 それを白紙にしたのだから、もう一度やり直しというのは難儀な話だ。しかも時間がますます無くなるではないか。やはりザハ案で修正すればベストだったのだが。
 もともとコンペ案は、スケマティックな提案を求めていたので、実施設計にむけて検討してゆくと、解決すべき課題も多々出てくるだろう。金額などは、概略提案段階のものだから、アバウトな数字だが、その数字が一人歩きしだした。
 やはり争点はキールアーチという構造。ようは弓の形態になるわけだが、弓の弦の部分にあたるダイバーを支持地盤である深度30mの位置に設定しアーチの部分と緊結しなければならない。スパン長は370mという橋脚並みのスケールだ。
 さて未知のキールアーチをやるか、或いは他の方法にするかは悩みどころではあるけど、そこがプロジェクトの醍醐味。部外者である私はそんな光景をイメージしつつ楽しんでいたら、あっさりザハ案は白紙撤回されてしまった。

沖縄県 本部
OLYMPUS EM-1,M.ZUIKO DG Fisheye ED8mm/F1.8
ISO320,露出補正-1,f5.6.1/160
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PEN LEFE1233. サイバー・カスケード

2015年12月15日 | diving
 アメリカの憲法学キャス・サンスティーンが提唱した、サイバー・カスケードという概念がある。それはインターネット上で特定の個人が不特定かつ多数の者から論拠のない集中攻撃を受けるという事態である。
 ウィキペディアの解説を引用して補強しておこう。
「インターネットが不特定多数の人をコミュニケートすると同時に、大規模に大量の意見を同時を結びつけ、異質な者を排除する傾向を持つ。従って自分たちと反対の立場を無視、排除し、極端な意見や悪意や変更が集結し、極端化する。こうした極端化、閉鎖化されたネットワークが、無数に散らばり誹謗中傷を繰り返す状態。」
 こうした事例をあげると、新国立競技場コンペティションの一連の動きがまさにサイバー・カスケードなのである。建築家ザハ・ハディッドが論拠なき攻撃をされ、彼女を選んだ審査員も攻撃され、そんな事態を世論の意見と勘違いした政治家は、すべてを白紙にしてコンペのやり直しを命じる事態になった。こうした個人攻撃こそ、まさにサイバー・カスケードなのである。
 さらにさかのぼれば、小保方論文のSTAP細胞騒動がある。多数の個人攻撃をこれまた世論の意見と勘違いし、解職や博士号の取り消しまで行うという結果である。本来ならば、STAP細胞が存在するかしないかの議論は、学会や専門の学術雑誌上で専門家同士が行うものである。当然インターネットで個人攻撃される理由はない。
 困ったことに、こうした個人攻撃を世論の意見と勘違いした人間がいることである。それらの事態を見ていると、日本人の脆弱な意識は戦前と全く変わらないと思わざるをえない。あれやこれやと騒いでいるうちに気がつくと戦争にしっかり巻き込まれれていたなどということも、これから起こりうる事だろうと個人的には想像している。
 さて新国立競技場に話は戻るが、昨日はそのやりなおしコンペの2案が公表された。それがでるとまた、ザハ案の方がよかったなどという意見まで登場するのには、あきれたと言うほかない。
 意見を言うときは、信頼できる出所の論拠を提出してから言うべきである。気分だけであれこれ言って欲しくないですね。個人攻撃を仕掛ける彼らは、大学でちゃんと卒業論文を書いたのだろうかと、私が疑問に思う出来事が最近多いようだ。

沖縄県 本部
OLYMPUS EM-1,M.ZUIKO DG Fisheye ED8mm/F1.8
ISO320,露出補正-1,f5.6.1/160
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PEN LEFE1232. 寒苦

2015年12月13日 | diving
 朝テーブルの上にイラストレーターでありエディターである堀内誠一さんの本が置いてあった。もう随分昔に出版されたものだけど、どういうわけか表に出てきた。しばらく彼のイラストを眺めながら、こういうイラストが描けるというのはすごい仕事量だと思っていた。空気のようにいつも絵筆が動いているのだろう。
 それにひきかえ文章の世界は、概念的ではあるが私には面白い世界ではない。よくもまあ執筆だけで作家は一生をすごせるよなと思っていた。
 ブログという形式も画像が付いていなければ、8年も書き続けることはなかったと思われる。といって論文や巷の原稿のようにその画像について論じているわけではない場合の方が圧倒的に多い。だからこのブログの画像と文章には脈絡がない。でも画像がないと前に進まないというのが私のブログ執筆スタイルなのだろう。
 今年の年末は、沖縄のフィールド調査のかたわら1日位はダイビングをしようと目論んでいる。だから万事早めに家の掃除をしたり年賀状を書いたりしたわけだ。あとは二つの原稿の目途を付けてしまえば休めるわけだとMacのカレンダーを見ながらため息。静かに師走がやってくるという感傷的なことより、風が冷たく寒い日々か続くことの方が難儀だ。寒苦といったらよいか。
 さて新国立競技場の応募2案が公開された。やはり泥縄プロジェクトも二人の日本人建築家を引きずり込み少し救われたのだろうか。考える時間も短く、ソフト・ハードに渡るプロジェクト全体を統括するプロデューサー的リーダーもおらず、全体のビジョンの共有もなく、迷走し続けているプロジェクトである。最近未知のことに挑戦しなくなったようにも思われるが。

沖縄県 本部
OLYMPUS EM-1,M.ZUIKO DG Fisheye ED8mm/F1.8
ISO320,露出補正-1,f5.6.1/160
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PEN LEFE1231. こだわり

2015年12月12日 | diving
 ブログのトップ画面に2週間分のサマリーがでる。綺麗な青を基調に、といってそれだけだと単調だからスポットライトで暖色系を少し加味した画像をところどころ配置してといった具合にに、サマリー全体の色調で画像を選ぶことが多い。無意識のうちにそんな編集者的なこだわりが働くのだろう。
 さて、今日のブログは書き上げたのだけど、つまらないから大半の文章を削除した。多忙なので時々ブログを休みにする手もあるな。というのも、年明け早々に原稿の締め切りが二つあるので、どこかで早く作らなければならないなと気にしつつ、師走の時間がジリジリと過ぎてゆく。
 今日は、京都も風の冷たい例年の気候となってきたようだ。

沖縄県 本部
OLYMPUS EM-1,M.ZUIKO DG Fisheye ED8mm/F1.8
ISO200,露出補正-0.7,f6.3.1/100
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PEN LEFE1230. 指の惰性

2015年12月11日 | diving
 この時は波も高く天候も荒れていたので、魚も少なかった。ならば丘を駆け上がる猪の群れみたいなサンゴでも撮影するか。いつも思うのだがサンゴはとてもグロテスクだ。
 さて今日は、70人の学生達相手の講義。淡々としゃべり、淡々と終わった。昼食後に午睡していたら夢をみた。なんかとんでもないところにいる空気だった。気がついたら研究室でホッとした。夕方の制作の中間報告まで時間があるので、久しぶりにマッサージでコリに凝った身体をほぐしてもらう。それですくなくとも悪夢は見なくなるだろう。
 だから今日は、早く休もう。特に楽しい話題はない。話題がないのにブログを書いている自分が不思議に思われる。こうなると指の惰性だな。
 低気圧通過の加減で、この季節としては朝から暖かい風が吹くという、風変わりな天候の1日であった。

沖縄県 本部
OLYMPUS EM-1,M.ZUIKO DG Fisheye ED8mm/F1.8
ISO200,露出補正-1,f9.1/160
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