Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

京都暮らし325. フォントの魔力

2010年05月31日 | Kyoto city
 今日は、ブログの画面にフォントを入れてみた。こうすると本の表紙のようにみえてしまいうところが、面白い。通例私達は、普段から雑誌などを通じて、こうした画面と文字に親しんでいるので、違和感なく見られるだろう。
 というか、フォントの魔力というものがある。グラフィックデザインは当然の事として、プロダクトデザインや建築のデザインにおいても、美しい最適なスタイルのフォントを入れたほうが、絵になってしまうことがある。それがフォントの持つ魔力なのである。
 画像の中に、どこの位置に、どれぐらいのサイズで、どのようなフォントを入れるかで、印象は大いに異なってくるのである。こうなると編集デザインといって良い。多くの雑誌が、そうした編集デザインの力を用いて情報がつくら発信されているのが現実である。
 文字がくる、そのことだけで文字=概念=コンセプトがより明確に鮮明に示せるわけである。こうなるとグラフィックデザインのポスターに近づいてくる。こうした情報の加工を巷の写真家達は嫌うだろうが、むしろ私等は、こうした見え方や情報伝達の方が面白いと感じている。
 そんな典型例をあげれば、大分の麦焼酎「iichico」のポスターでは、浅井愼平氏の写真に商品名とコピーが巧みにレイアウトされている。或いは一連のJRのポスター「そうだ京都へ行こう」シリーズもあげられる。
 私達は、言葉によって伝えられるメッセージと画像との複合要素から、意味や価値を表現しているであろうし、またそうしたデザイン表現が現代文化の一端を形成しているといってよいだろう。一寸大げさか(笑)。

京都市・京都府立植物園,2010年5月30日撮影.
Fuji FinepixS5pro,Carl Zeiss Distagon f2.8/25mm,ZF.
シャッター:1/250,絞りf4.ISO100,カラーモードF2.
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京都暮らし324. 推理小説

2010年05月30日 | Kyoto city
 最近移動中や、寝付かれないときなどの時間を持てあます時に、西村京太郎氏の推理小説を読んでいる。もう30冊以上は、読破したであろうか。
 西村京太郎氏の推理小説も、今はブームを過ぎているので、そろそろ書店の書架に置かれてあるものは、大方読みつくしそうである。実際には、多筆の作家なので、取り寄せたり、古本を捜せば、まだ数多くの作品がある。それに彼のトラベルミステリーは、箱庭のような街から少しは息抜きしたいと思っている、私の最近のテイストと合致しているのかもしれない。
 実は若い頃も、ある時期に森村誠一氏の作品のほとんどを、読破したことがある。当時はブームになりかけていたのでおそらく100冊位は読んだと記憶している。その後読破した大量の文庫本は、思わず読みたいと調子を合わせてくれたOLにまとめて全部あげてしまったという記憶がある。
 私は、特に推理小説に関心があるというわけではないが、読みやすく、謎を解く、或いは謎を解いて行くプロセスという小説の構造が、私の好奇心を刺激してくれるし、どこかストーリーテーラーとしての娯楽性のあるところが、時間つぶしには調度良いのかも知れないと思う。それに概して推理小説の作家は多筆である。だから読み出すと一気に読んでしまう私の読書スタイルに呼応している。
 もてあました時間をつぶすという場面は、結構私達の身の回りに多いし、それ自体が退屈で難儀なことなのである。そんなときに推理小説を読むと、難儀な場面も苦もなく通過していくようである。日々の暮らしのなかで結構役にたっているようだ。

京都市・京都府立植物園,2010年5月20日撮影.
Fuji FinepixS5pro,Carl Zeiss Makro Planar f2/100mm,ZF.
シャッター:1/250,絞りf4.ISO800,カラーモードF2.
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京都暮らし323. 冷夏の予報

2010年05月29日 | Kyoto city
 昨日は東京へ日帰り出張だった。東京へ行くと二日分位仕事をしてきた気分になった。それだけ東京で多忙だった故か、或いは普段の日常が暇すぎたのかもしれないが、時間の早さが東京と京都で違うと思われた。
 噂では、今年は冷夏だという。今日も空は抜けるように晴れているのだが、肌寒く4月並みの気温ではないかと思われる。今年は、何十年ぶりかで米を輸入しそうだという巷の話題もある。予報だから、あてにならないのだが、ホントに冷夏なのだろうかとこちらは半信半疑である。
 ただ農家では、冷夏用の米の苗を植え付けるといった事前の用意が必要なのであり、暢気にアテにならないとは言っていられる状況ではないだろう。車窓を見れば、田んぼには水が引かれ、例年であれば5月の連休明けには稲の作付けが終わっているのだが、今年はまだのところも多々あり、やはり今年の夏の予報を伺っているようにも思われる。
 この時期の田んぼには水が引かれ、遠く迄まるで大きな湖のなかにいるような独特の風景が広がっている。晴れた日の擬似的湖の風景は、アジア特有というべきか、大変美しい。

京都市・京都府立植物園,2010年5月24日撮影.
Fuji FinepixS5pro,Carl Zeiss Makro Planar f2/100mm,ZF.
シャッター:1/250,絞りf4.露出補正-1/3,ISO160,カラーモードF2.
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京都暮らし322. お疲れモード

2010年05月28日 | Kyoto city
 写真も飽きたですね、というのが最近の実感。というのも最近本業であるデザインのスケッチを全く描いていないので、ものをつくるという意識が欠落していることが災いしているのかもしれない。
 撮影とスケッチを描くこととがバランス良く行われている時は、充実感を感じるのだが、最近どうもそういう機会に恵まれない。そこで少しは手を動かそうと思いたち、水曜日のクロッキー教室に通おうと思っていたら、その日は大学の授業があり、夏休み迄お預けになってしまった。
 もうこの地球上にフォトグラファーが入り込まなかった土地はなくなりつつあるし、それに今は映像よりも世界の変化をWEB上の経済指標の数値変化で見る方がドラスティックだ。
 撮影機材とか写真、ブログ、ついでにPCをさわらずに1週間程暮らしたら、少しは気分が良いかも知れないと思う。精神衛生上の不健康の元は、撮影機材とブログだと断言しておく。つまり今日は、お疲れモードなのだ。

京都市・京都府立植物園,2010年5月24日撮影.
Fuji FinepixS5pro,Carl Zeiss Makro Planar f2/100mm,ZF.
シャッター:1/250,絞りf8.露出補正-1/3,ISO1250,カラーモードF2.
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京都暮らし321. ミクロ世界のドツボ

2010年05月27日 | Kyoto city
 葉に貯まった水滴が、調度レンズのように周囲の風景を撮しだしていて面白い。
 そんなわけでもっと近づいてアップでと思うが、マクロレンズには撮影の限界がある。手持ちのマクロプラナー100mmだと実物の1/2倍まで、AFニッコール60mmだと1/1までだ。さらに寄りたいときはベローズを購入し蛇腹の筒に、レンズを後ろ向きに取り付けることで可能になるが、そのベローズという商品が今時あるのだろうか、と思うぐらいに売れない商品だったと、私は記憶している。
 WEBで見ればサードパーティー製の商品がある。価格も往事のカメラメーカー製と比較すれば安い。三脚座が見あたらないが使えるのかと疑問に思う。そこへゆくと、ニコンが1970年代に発売したアオリ機能があるPB-4というペローズユニットは機能的且つスタイルが大変美しい。ただ最近のCPUレンズの信号接点を損傷するなどの情報もあり、もう少し勉強してみないと手が出せない。それにしても雨が降る環境では、 蛇腹に雨よけをかけなければならないので、さて実際に使うのは難儀な話だ。
 そう思ってWEBを徘徊したら、PB-4がありそうですね。さて試行錯誤のミクロ世界のドツボにはまるか、どうしようかと迷うところ。撮影は大変面倒くさいのですが、リバースリングなどを集めて行くと虫の眼位迄は、軽く撮影できると思われる。まあ虫に撮影機材がそんなに近寄っても、ジッとしているとも追われないが。

京都市・京都府立植物園,2010年5月24日撮影.
Fuji FinepixS5pro,Carl Zeiss Makro Planar f2/100mm,ZF.
シャッター:1/250,絞りf4.ISO800,カラーモードF2.
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京都暮らし320. ジューン・タイアド

2010年05月26日 | Kyoto city
 名古屋から名神高速バスで京都に帰ると、この時期の陽が長いので、遠くに夕陽に照らされて輝く琵琶湖が見えている。空を見ると幾重にも重なる美しい雲がたなびいている。もう梅雨空かと早合点してしまいそうだ。
 個人的には、夏までの間の、暑くもなく寒くもない気候は好きであるし、一年の中で今が一番好きな季節なのだが、いろいろ考えることもあり、今年は少し頭が痛い。まあ運動不足が一番の原因なのかも知れないが。これで散歩に行く、即ち撮影に出かける事がなかったら、見事な肥満児になっていただろう。
 明後日は、東京に日帰り出張予定なのだが、京都に住み慣れると、東京のような退屈な街に出かけるのが、いささか面倒になる。出かけるのであれば、風景が開ける北アルプスへ行きたいのだが、なかなかそうもいかない。北アルプスの山稜は、まだ雪が残っているだろう。
 いささか名古屋の仕事でバテ気味であり、今日は文章を書く意欲も起きない。一寸パテ気味、それこそジューン・タイアドだ。ジューン・ブライドは暦にあったが、ジューン・タイアド(6月疲れ)といった言葉はそれには無かったな。

京都市・京都府立植物園,2010年5月24日撮影.
Fuji FinepixS5pro,Carl Zeiss Makro Planar f2/100mm,ZF.
シャッター:1/250,絞りf4.露出補正-1/3,ISO100,カラーモードF2.
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京都暮らし319. ミクロの世界

2010年05月25日 | Kyoto city
 マクロレンズで撮影していると、花一輪がとても大きな環境だと思われる。実際虫達の眼から見れば、それは大きな宇宙ステーション位の、規模に見えるのではないだろか。撮影する立場からみても、ファインダーを覗きながら、たった一輪の世界を、アングルを様々に変えたりしながら撮り分けていると、ホントに小宇宙だと思われる。
 もし人間が虫ぐらいに小さくなったならば、花の中は調度山を歩くような大変起伏に富んだ急峻な地形だと思うだろうし、水滴などは周囲の風景を撮しこんだ大きなレンズのよう見えるだろう。おそらく表面張力があるので、人間がつっついたぐらいでは、水滴が崩れるということはないかもしれない。降り注ぐ雨などは巨大な落下物だ。虫たちはよく水滴に当たらずに飛んでいると思う。そんな想像力を働かせてくれるところに、ミクロの世界の面白さがある。
 雨の降る中、しばらくは、そんなミクロの世界に没頭していた。さてこの赤い花びらは、何の花を撮影したのかって! 。それはバラだよ!!。種類は、私は生物系ではないので関心がないし、忘れた。

京都市・京都府立植物園,2010年5月24日撮影.
Fuji FinepixS5pro,Carl Zeiss Makro Planar f2/100mm,ZF.
シャッター:1/250,絞りf4.露出補正-1/3,ISO640,カラーモードF2.
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京都暮らし318. 花卉の面白さ

2010年05月24日 | Kyoto city
 マクロレンズ付きのデジタル一眼レフを用いた、花卉の撮影もはまると大変面白い。何よりも花卉自体が美しいし、撮影アングル次第で、多様な自然界のフォルムを発見する楽しさがある。それに森林浴のときのような樹木の香りが心地よい。
 形の良い花卉を見つけたら、三脚を立てて、良いアングルを捜すために少しずつ画面を動かしながら、ピントの位置を変えたり、露出を変えたりしながら、じっくりと撮影するのが良いだろう。それに雨が降ると水滴という新たな要素が加わり、面白さは倍加する。そんなことをしていると、すぐに時間が経ってしまう。だからそんなに沢山撮影できるわけではない。
 ちなみに京都の寺院の庭は、ほとんどが三脚禁止であることを思えば、心置きなく三脚を立てられる植物園での撮影は、精神的にも良いようだ。
 もともと私は、生物という科目は不得意であったので、樹種の名前がいまだに覚えられないことがある。その代わり美術は得意だったので、どうしても色や形に関心がゆくのだと思われる。そんな後者の視点で私は、花卉の撮影にはまっているわけだ。
 植物園に行けば、花卉の撮影にはまった同類の輩がいる。多分撮影で花卉を子細に観察している同類の輩の数だけ、多彩なアングルやシャッターチャンスがある。そんな面白さが、花卉の接写にはあるのだろう。
 そして疲れたら進々堂で上手い物でも食べようという段取りがつくあたり、この植物園は結構良い立地であるため、私のお気に入りの場所の一つである。

京都市・京都府立植物園,2010年5月23日撮影.
Fuji FinepixS5pro,Carl Zeiss Makro Planar f2/100mm,ZF.
シャッター:1/250,絞りf4.露出補正-1/3,ISO640,カラーモードF2.
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京都暮らし317. 進々堂のタルティーヌ

2010年05月23日 | Kyoto city
 今日は、待望の雨、それも必要以上に大量の雨と風、むしろ嵐に近い。まあそれでも、待ちに待ったのだから午前中は、府立植物園へ出かけた。やはり雨に濡れた樹木は美しい。
 マクロレンズなので、ピントを合わせる位置決めが意外に難しい。被写界深度と絞りを想定しながら、撮影しては結果を見て、試行錯誤という案配の撮影なのだが、雨に濡れつつ、傘をさしつつ、そうそう思うようには撮影できない。腰を落ち着けてじっくり撮影する他なさそうである。
 昼ぐらいまで撮影していると、少し寒い。そこそこに切り上げて、植物園前にある進々堂に、かけこんだ。早速タルティーヌと暖かいミネストローネを注文した。本来はパン屋さんだし、ここの味覚は私の口に合っていることもあつて、フランス風サンドイッチは当然美味である。ここの昼飯にありつくと、いつも幸せな気分になる。
 進々堂で食事をしながら、大学の周りの昼飯環境の貧しさを思い出していた。私は土曜日も授業をしているのだが、土曜日はなじみの店が休みで苦労させられる。まあ少し歩いて王将か。もともと王将は京都の店だけど・・・。
 進々堂は、イノダ珈琲とともに京都人が好きな店である。京都人は美味しい物と美しい物が好きなんだと、いつも思う。それは土地柄でしょうね。

京都市・京都府立植物園,2010年5月23日撮影.
Fuji FinepixS5pro,Carl Zeiss Makro Planar f2/100mm,ZF.
シャッター:1/250,絞りf4.ISO1000,カラーモードF2.
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京都暮らし316. 最近の撮影機材のトレンド

2010年05月22日 | Kyoto city
 昨日は、今年最初の夏の暑さであった。こんな日は、最近の私からすると撮影日和ではない。家の中で仕事をしているのが快適である。
 先日学生達と雑談していたら、ボケ味のある写真が撮りたいという言葉が耳に残っている。デジカメを扱う人達の最近のトレンドなのかも知れない(笑)。
 通例コンパクトなデジタルカメラは、画面全体にピントがゆく仕様が優先されているので、容易にはボケないのだが、絞りを開放にしたりマクロモードを多用すれば、背景はボケるだろう。
 それに彼女達の一番人気は、オリンパスペン・シリーズだというのも話題になった。
 そういえば、三船祭のときに京都の年配の人達がオリンパスの望遠レンズをつけたデジタル一眼レフを多用している場面を、随分見かけた。そしてサブカメラがペンシリーズなのであった。私のEF100-400mmのズームレンズをつけたEOSを京都人達は手にして、「重たいですなぁー」と笑い話になってしまった。
 私のようにバッテリーグリップを付けて肥大した撮影機材に、ごっついズームレンズでは、確かに重くそしてダサイし、もはや時代遅れかもしれない。肥大した撮影機材のなかで目立ったのが、使い込んだフィルムカメラ・ニコンF3にモータードライブを付けたメカニカルなスタイル。あれは大変個性的で刺激的。私も試みたいと思わせてくれるものがある。そういう重厚長大ものに関心を示すこと自体が今風ではないのだろうけど。
 まとめると、従来のデジタル一眼レフと同様の仕様でありながら、小さく、軽く、お洒落なデザインの撮影機材で、ボケ味のある画像をゲットするというのが最近のトレンドかも知れない。
 調度土曜日は、デザインサーベイで名古屋市・大高地区で現地授業だ。今週は休みが日曜日だけか・・・、あっ!、でも撮影日よりの雨予報だ。

京都市・京都府立植物園,2010年5月20日撮影.
Fuji FinepixS5pro,Carl Zeiss Makro Planar f2/100mm,ZF.
シャッター:1/250,絞りf4.ISO640,カラーモードF2.
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京都暮らし315. つかのまの時間

2010年05月21日 | Kyoto city
 天気の悪いほうがデジカメには最適だから、雨が降るのが少し楽しみである。昨日の天気は、そういう意味でデジカメ日よりだったので、カールツァィスのレンズ1本だけをリュックにつめて遅い午後に鴨川河畔をサイクリングしながら、府立植物園まで出かけてみた。運動不足解消の方が意識としては強いのだが。
 ここは、外来種などもあり花卉は比較的豊富な方である。マクロレンズで接写に励む人達を随分見かけた。夕方具合が良いことに少し雨が降ってきた。今度は雨の日に三脚持参で半日過ごそうかと思う。
 そんな花卉の接写画像は、ブログ用の、どこかお決まりの退屈な写真となるが、まあ綺麗だしええではないかという気軽な気分である。
 仕事後のささやかな息抜きというべきだろうか。そんなことをしていたら、携帯に仕事用の連絡が入っていた。また帰ったら、再び仕事だった。特に書くこともない平凡な一日であった。

京都市・京都府立植物園,2010年5月20日撮影.
Fuji FinepixS5pro,Carl Zeiss Makro Planar f2/100mm,ZF.
シャッター:1/250,絞りf8.ISO1250,カラーモードF2.
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京都暮らし314. 雨時の楽しみ方

2010年05月20日 | Kyoto city
 昨日は、梅雨を予感させる本格的な雨空であった。忙しかった大学の仕事を終えて、夕方名神高速バスで帰った。この時期に毎年行われる集中工事による渋滞のため、バスは名古屋から京都まで調度3時間かかった。
 急ぐ帰り道ではないしバスもすいていたので、iPhonを聞きながら小さなデジカメで遊んでいたら、こんな画像が撮影できた。デジカメのピクチャーモードを最も彩度の高い設定にしてから、バスの窓の水滴とボケた背景とを撮したものである。さしずめウィンドー・アートと呼んでおこうか(笑)。
 それに雨というのも、様々な風景を見せてくれそうだ。そう考えると、この先の梅雨に何を撮影にでかけようかという期待感を少し持たせてくれる。水滴そのものが、ある種のレンズなのだから、水滴に写る歪んだ風景等も撮ってみようか。
 うっとうしい梅雨時の楽しみ方というべきか。古都の雨時の風景など追いかけてみるのも面白いかも知れない。

名神高速バス車中,撮影日2010年5月19日.
GF-1,G f1.7/20mm,ASPH.
シャッター1/50,絞りf1.7,ISO400.カラーパレット:ポップ.
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京都暮らし313. 箱庭の街からの脱出

2010年05月19日 | Kyoto city
 あら、画像の右隅にいるのは蜻蛉ではないか。日本人の生活感覚から言えば夏から秋なのだが、ウィキペディアの解説によれば、蜻蛉は春から秋に発生するとある。古くは神武天皇が国土を統一し日本の国土自体を秋津、すなわちトンボ=蜻蛉島と呼んでおり、また蜻蛉は前にしか進まないことから不退転の精神的シンボルとして、武士に喜ばれたと記されており、我が国では縁起がよい生物なのだろう。
 蜻蛉が生息していること自体が環境がよいことを表している。京都は、街の中にそうした良好な環境が数多くある。それに歴史文化という厚い層が加わり、国内外から多数のビジターがこの街を訪れている。現在では、年間観光客数5,000万人を超えている。
 そんな世界の人が訪れるこの街も、居住者の立場から見ると、この箱庭的な環境に嫌気がさすという、他所から見れば贅沢な悩みがある。だから、この箱庭の街を脱出し、少しスケールの大きな環境に身を置きたいと毎年思うのである。
 そんなわけで、北アルプス方面へ毎年出かけるのことにしている。私は、登山家ではないので、すこし楽して上がれ大きな眺望が得られるスポットを物色している。昨年は、燕岳に上がって槍・穂高の山並みを堪能していた。
 今年は、新穂高温泉からケーブルカーで上がり、そこから1時間半程稜線を歩いて西穂山荘まで行きたいと考えた。だが西穂の稜線は、まだ雪が残っているようだし、アイゼンが必要かもしれない。さてどうするかである。アイゼンを担いで行くか、それとも一月送らせて行くかである。
 京都の街では蜻蛉が発生し、西穂高はまだ雪である。日本列島を、地理的平面ではなく、標高という縦の視点で見ると、気候は大いに違うのである。

京都市・天龍寺,2010年5月8日.
Fuji FinepixS5pro,Carl Zeiss Makro Planar f2/100mm,ZF.
シャッター:1/250,絞りf5.6,ISO250カラーモードF2.
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京都暮らし312. 金沢!90分飲み放題の罠!!

2010年05月18日 | Kyoto city
 画像のストックもあるし、少しパラレルにブログを書こうと思う。
 先日学生達とデザインサーベイで白川郷から金沢に抜けた。夕方少し時間があったので、主計町を経てひがし茶屋迄散策にでかけた。 私が金沢に出かけたのは随分前なので、もう記憶も薄れている。 それでもここは、相変わらず静かで落ち着いた街である。学生達がよく下調べをしてあったので、私は彼らのペースについて行くだけである。こうなると教員はお気楽稼業であり、置いてきぼりにならないようにくっついて行くだけでよい。
 日も暮れ、夜の宴会にもついていった。90分飲み放題!。これはゆっくり飲みたい私の志向にとっていやな文句であり、そんなに短時間で大量に飲んでしまうと、酔い放題に近いという罠の予感。案の定宴会の途中から、私は何も覚えていないというていたらく。その後二次会まで出かけたようだが、私は全然覚えていない。
 翌日宿で学生に起こされ、酔い覚ましに朝風呂にでかけて眼をさます。さて本日の街歩き。学生達は朝飯処を捜していたが、そんなものがなくてもこちらは、飲み放題の罠が効いて最悪の二日酔いで食欲もない。私はついに昼飯もパスした。ああっ、寿司丼ですか、私は寿司が大好物なのに、よりによってこういうときに残酷な奴らだ。ウニだイクラだという寿司丼を横目にお吸い物だけをすすっていた。
 90分飲み放題の罠から抜け出し、しらふに戻ったのは、夕方になってからである。私は京都に戻り、幸いにも未練解消の手巻き寿司にありついた。どこに出かけても新緑が大変美しい古都金沢の散策であった。

金沢市主計町,撮影日2010年5月13日
FUJI S5pro,AF-S Nikkor16-85mm/F3.5-5.6ED,VR
シャッター:1/57,絞りf11,焦点距離16mm,ISO1600.
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京都暮らし311. 三船祭

2010年05月16日 | Kyoto city
 日曜日は、車折神社の三船祭に出かけた。嵐山の大堰川で、御座船・龍頭船・鷁首船など20数隻を浮かべ、平安時代の船遊びを再現したものである。
 個人的な見所をあげると、龍頭船で奉納される推定15歳ぐらいの少女による蘭陵王(らんりょうおう)の舞楽である。毎年この舞人は、大人でもなく子供でもないという15歳位の少女によって舞われ、不思議な妖艶さが漂う。妖艶さとは本来こういうものだというしなやかな凄みがある。
 そういえば大学時代に彫塑の昼間先生が、この15歳~18歳位の人体は微妙なフォルムでつくるのが難しいんだよ。特に顎の量感なんか微妙な形なんだ、ということを教えてくれたことを思い出した。そんな微妙なフォルムが舞楽で鍛えられ、そして化身すると、得も言われぬ妖艶さになるのだろう。 だからこの蘭陵王をみていると、女も妖艶な綺麗さがにじみ出るのは精々二十歳迄であり、二十歳を過ぎるとみんなオバハンだと思わせてくれる。
 暑かったので、祭の帰りにホテルグランビアのプールへ泳ぎに出かけた。ホテルの宴会催事のプレートには披露宴がズラッと並んでいる。あれを見ていると、二十歳過ぎたオバハン達をかき集めて何が面白いのだろうかと思うのも、蘭陵王の妖艶さに当てられたのかも知れない。
 そういえば、いにしえの時代は15歳で結婚したという話もある。それは、ある意味で一番女の綺麗な時なのであり、つじつまが合っていたと思わせてくれる。現代というのは、不幸な美意識の世界だな(笑)。

京都市・車折神社,2010年5月16日撮影.
EOS40D,EF100-400mm,f3.5-5.6,
シャッター:1/80,絞りf5.0,焦点距離170mm,ISO100.
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