Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

Nikon Freak219. 慶良間ブルー

2018年11月30日 | diving

 

 11月の沖縄は秋でしょう。水温はそれほど下がらないが、シベリアからの低気圧の影響で北風が吹くときもあり波の高い海を横切って慶良間に行くことになる。しかし水の透明度は大変高く、慶良間ブルーの水中のランドスケープが広がる。昨年の画像を見ても、この時期は綺麗だった。透明度が高いと機材のレンズはランドスケープに向いてゆく。

 12月も下旬になるとダイビングでは、ドライスーツが必要になるが、講習を受けドライスーツを仕立てる必要もあり面倒くさい話ではある。いやオフシーズンを決め込んで、暖かくなったら再開しよう。長い冬だ。今のエアロビクスに少しエクササイズを追加して、効果は薄いのだが体力調整でもしていよう。

 京都も、今週は最高気温15°、最低気温7°とまだ冬前の比較的暖かい気温が続く。その先はどうせ寒い冬だから、年末は沖縄ですごすのもわるくはないが、さてダイビングをしないとあの町は時間をもてあます。

 うーーん、沖縄グスクの3DCG復元という研究ワークがのあったか。といってダイビングをしない沖縄行きというのもつまらないですね。さてどうしたもんか・・・。

 さて今日は名古屋で忘年会。少し早めにいってどこを徘徊しようか。そうだ!、俳人の小さなジュニアに送るイラストのたくさん入った英語の本を探さなきゃ。忘れないようにブログにメモする(笑)。これ意外に意識の中に浸透するのよね。

 今は小学校で英語を勉強するから、美しいイラストがたくさん入った絵本か図鑑だな。意外に絵本などの世界はジャンル別に書架がわけられていないので、私が意図する絵本を探すのは結構大変なんだ。それにペリカンかステッドラーの色鉛筆を加えようかな。それを綺麗な包装紙に包んでと・・・。

 そんなプレゼントを考えるぐらいだからもう年末ですね・・・。

 
沖縄県慶良間諸島

Nikon W300,NIKKOR 5X OPTICAL ZOOM4.3-21.5mm、F2.8-4.9

ISO125,焦点距離4.3mm,露出補正0,f/2.8,1/1000

ISO125,焦点距離5.6mm,露出補正0,f/4.2,1/125

ISO125,焦点距離4.3mm,露出補正0,f/2.8,1/125

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Nikon Freak218. 蛸!!!

2018年11月29日 | diving

 水中生物には手をふれてはいけません。というのがPADIのテキストが教えるところだ。もちろん触れたくない生物もいて、ダイバー達が魚に触ることはない。しかし、こいつだけは別だよ、蛸!!!・・・。

「あの岩の穴に蛸がいる!」

「よし足持って引っ張り出すか!!」

「旨そうな足じゃないか、刺身にしたらいけるぜ」(そう、思っただけ(笑))

「おっ、抵抗している!、墨はいた!!・・・」

「あっ、力ずくで逃げた!!!」

そんなんで岩の穴の奥に逃げ込んでしまった。

「しかし穴は別の所に続いているはずだ。下じゃねえか・・・。」

やっぱりいた。ゲットではなく撮った!!!!!。

蛸はほうほうのていで、烏賊と違って丸い頭を前にして逃げ去った。

 通例は岩の穴の中にいるから、蛸の撮影はちと難儀なのよ。臆病な魚なので、ダイバーが近づけば穴の奥深くに隠れてしまう。だから漁でも蛸壺作戦で、だまして釣り上げるわけだ。こちらはプログ画像のために撮りたいだけなんだ。

 ホントにもう、このクソ蛸!!!だよ。

 さて昨日は、久しぶりに東京主張。東京駅は昼間からラッシュ状態。そんなに移動してどうすんだろうか。それにしても新幹線の運賃は高い。京都-東京が自由席で13,080円、peachの今月のバーゲンチケット関空-沖縄は2,000円。満足度は東京より沖縄の方がはるかに高い。なんだろうねこの差は。

 その東海道新幹線は、もう開業54年目。工学的にみれば橋梁や橋脚などは規格も古いし随分老朽化しているだろう。確か高度成長期、オリンピックの頃で建設資材が足りなくてコンクリートに海砂を混ぜたという説もある。そうなると鉄筋なんか溶けてなくなってくるから俄然強度不足だよね。そこへ移動荷重が繰り返しかかるわけだろ。橋梁の鉄骨なんか金属疲労の最たるものだよね。よく今も持っているなと思うけどな。

 だから足下はポロポロというわけだ。そのポロポロの上を時速285kmで高い料金で走るから、ホントにクレイジーな乗り物だね。飛行機だって15年から20年飛んだら機体は更新すると思うけど。鉄道は車体だけ更新してもダメなんだよね。足下の構造インフラも更新しないとね。もう設計時の耐用年数を超えているのかなぁー。土木インフラって人間がつくったモノだから永久構造ではないと思うけど・・・。

 それだけ高い料金を取るならば新幹線の改修工事をすればよいのだが、それはしないでリニアに傾倒しているから、なかなか難儀な話ですね。リニアをつくるというのは、新幹線の老朽化があるからなんだけど、改修工事をしないと、リニア開業前に自然災害などで破壊しなければよいのにと工学系の人間はみているのだが・・・。

 

沖縄県慶良間諸島アリガー北

Nikon W300,NIKKOR 5X OPTICAL ZOOM4.3-21.5mm、F2.8-4.9

ISO125,焦点距離8.5mm,露出補正0,f/4.3,1/60

 

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Nikon Freak217. 東京出張

2018年11月28日 | diving

 今日は東京出張だから、このブログも事前にまとめ書きをしている。

 画像は、最近の関心である海草のマクロ撮影だ。手首にぶら下げられる小さな水中ライトを持参しているので自由自在な方向からライティングができる。当然光量や光の届く範囲は限定されるが、ニコンW300と相性がよさそうだ。光の届く範囲は色温度の関係で赤系の色だし、スポットライトだからその境目が明確だ。もう一寸赤が欲しいな。そうだ、クマノミのボディで赤を足そう。

 このニコンW300の特にマクロ画像は、レンズの解像度かプログラムかはわからないのだが、photoshopで補正する必要がないほど適切に撮れている。それにダイビングの装備が飛躍的に軽くなったのが素晴らしい。

 海草を見ていると、阪神タイガーズのファンが7回に飛ばす風船のようだとか、質感や形態がコンドームみたいだとか、そんなふうに素直にいっちゃうと住処にしているクマノミには失礼だが、様々な形態があって造形的な面白さがある。

 そんなマクロの意識で撮影していると、突然対極的な大きな地形が撮りたくなる。そのあたりの気まぐれな変化が芸術系たる所以だが。

 そうなると宮古島か・・・。実は、今年行く予定だったが参加者が集まらなくて断念した経緯がある。またどこかでツァーもあるだろうし、希望すれば機材を担いで手配もしてくれるのだが。重たいダイビング機材を運ぶのも面倒なので、また機会があるときにでも。

 そうなると魚眼レンズ!が必要だ。多分来年初頭にニコノスが登場して魚眼レンズがコンバータとして用意されたりすると嬉しいのだが。まあ、宮古島のランドスケープは、小さな機材が登場したら行こうか。異環境は何事も機材ありきですから(笑)。

 

沖縄県慶良間諸島アリガー北

Nikon W300,NIKKOR 5X OPTICAL ZOOM4.3-21.5mm、F2.8-4.9

ISO125,焦点距離8.5mm,露出補正0,f/4.3,1/60

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Nikon Freak216. 幻想的な・・・

2018年11月27日 | diving

 水中では、光の吸収と散乱が発生し、波長の長い赤い光から吸収されて散乱されにくく、波長の短い青ほど吸収されにくく散乱されやすい性質があるから、太陽の光に含まれる赤は最初に吸収されて黒い色に変わり、結果として青い色ばかりの風景になる。そこでストロボなどを使うわけ。

 1枚目と2枚目は、ストロボをあてた場合の画像であり、3枚目は同じ海草でストロボを使わなかったときの画像である。

 海中では、ストロボの光によって見違えるように鮮やかな色が出現する。それは海草だけでなく、様々な浮遊物がこびりついた岩にストロボをあてた場合でも同様である。この過去ブログでは、2017年10月15日以降の石垣島で撮影した画像がそれだ。そうした色は、人工的な光によって初めて私達の前に姿をあらわす実に鮮やかで幻想的な海中のランドスケープだ。

 もう一つ面白いと思うのは、地上のように地面に足をついて撮影しているわけではない。水中を浮遊しながらだから、その視点も俯瞰的だったりすることもある。調度ドローンからみた光景を水中で見ているといったらよいか。だからアングルは結構自由自在なのだ。むしろ海底に足をつけて撮影する方が難しいかもしれない。

 さて明日は日帰り東京出張だ。所与の会議が終わったら、その後は自由時間のはずだが、実家のカフェに寄るとか、昼は神楽坂のおきな庵でかつ蕎麦を食べたいとか、久しぶりに若松町のカイロプラクティックへゆくとか、あるいは新宿区の百人町へニコンDfでも買いに行こうかとか(そういえば新型機種の噂もあるから待つか・・・)、目論見は色々あるのだが、はてどこまで時間通りにゆくかだよね。

 

沖縄県慶良間諸島アリガーケーブル北

Nikon W300,NIKKOR 5X OPTICAL ZOOM4.3-21.5mm、F2.8-4.9

ISO125,焦点距離4.3mm,露出補正0,f/2.8,1/100

ISO125,焦点距離4.3mm,露出補正0,f/2.8,1/100

ISO125,焦点距離5.6mm,露出補正0,f/4.2,1/80

 

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Nikon Freak215. 私的ブログの書き方

2018年11月26日 | diving

 画像は、海底の岩にへばりつくクリスマスワーム。僅か2cmにもみたない大きさだが、ダイビングのはじめに接写テストでいつも撮ることにしている。これがちゃんと撮れれば、今回のダイビングもなんとか撮れそうだというわけだ。

 さて私的ブログの書き方でもメモしておこう。学術論文を書いてきたから、事実を適切な言葉で表現し、私が調べられない根拠のないことは書かず、書いた原稿は極力読み返して推敲し、といった類いの基本的な執筆姿勢で時間をかけて書く場合もある。その結果読まれているかというと、アクセス数が大変低かったりする。つまり難しそうだからパスというわけだ。

 またあるときは、気分のままに筆の勢いで書く場合もある。例えば「2017年11月1日、専門知識は誰のもの?」、では突然アクセス数が高かった。いまはなきリファレンスブックである「While Earth Catalor」と映画「ドリーム」を引き合いに出し、「映画では、専門知識は知っているだけではなく、人々が活かすことが大切ということを教えてくれています。」だからリファレンスブックには意味があるんですよという趣旨のことを書いたら読者に受け入れられたと類推している。多分面白い情報ソースを毎日交換するコミュニティがあるのだろう。大学とか友達同士といった・・・。

 つまり社会的に、あまりしられていない素材と映画という共通性ある話題とを組み合わせ、最後に人生の知見を披露すると読者に支持される、というのが読者が期待する書き方の構造の一つになるのだろう。そしてあまり推敲して文章を固めないフランクさがあるとブログ的ということだろうか。

 要は、執筆者がそんな後者のような良心をもって毎日書いて12年間続けられますかと問えば、まあ私は不可能よ(笑)。そんな良心を語るより、道楽などについて書いた方が、書きやすいしさ!、というのがある。

 gooのブログなかで、私の大学時代の建築設計の先生のブログがあり、時折読んでいた。先日このブログを開けたら、奥さんの文章で先生は8月に80才で亡くなられたという記述があった。それは私と違って、律儀に建築の設計の話ばかりであった。多分ブログがいずれ冊子が本にでもできるぐらいの内容とボリュームだっただろう。ご冥福を祈る。

 ブログを何故書くかといえば、生きている、いろんな経験をした、集めた、使った、考えた、文章にした、といった人間の存在証明のように感じられる。どこかにその存在証明を書き残したいというのが人間の習性なのだろう。

 私もそんな習性でブログ書いているのかもしれない。ただし私が自分のブログに飽きるまでだが・・・。

 

沖縄県チービシ諸島

Nikon W300,NIKKOR 5X OPTICAL ZOOM4.3-21.5mm、F2.8-4.9

ISO200,焦点距離11mm,露出補正0,f/8.9,1/30

 

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Nikon Freak214. 面倒な時代

2018年11月25日 | diving

 

 

 水中は自然光を活かした方が綺麗だけど、それだけでは光が足りないときもある。ニコンW300は、どちらかといえば緑色系の感じもする画像なので、USBで充電する水中ライトの赤系の光を加えると俄然綺麗になる。私好みの色だといったらよいか。

 この機材に限らずニコンDfなども、画像をみると緑色っぽい。緑色を効かせるというのはモノクロ画像にしたときに中間トーンが綺麗にでるのだが、カラーでは赤系の色をホンの一寸だけ加味すると、メリハリが付いてなおかつ緑の発色がよくなるという私好みの色になる。ただし、これをやり過ぎるとえげつなくなるのだが。これは私的ニコンの使い方といっておこうか。だから携帯できて建物全体にほんの少しだけ拡散光がとばせる小さなライトが欲しいし、それがないときは、ボディの設定でカラー補正をするほかないだろう。

 他方で地上では、手元のニコンFとF3+MD4にリバーサルフィルムをいれて撮影していることが多い。そうしたフィルム画像で用いている古いニッコールレンズは、ムック雑誌が語っているようなクラシックな色とは考えておらず、今の画像表現の一つの方法にすぎないと私は考えている。どんなレンズを使っても光のあて方で色は変わるから、レンズの新旧が画像の色に与える影響に限れば関係性が薄いし、photoshopで補正すればどんな色にでもなる。だから新しいレンズに望む仕様は、鮮明な解像度と背景などのボケ方が美しければよいわけだ。

 どうしたら発色がよい綺麗な画像になるか。フイルム時代ならば現像所がしてくれたプロ作業を今は自分でしなければならないのだから、そういう面倒なことを自分で引き受けるという現実を進化とはいわないと思うよ。内実はプリントの概念や構造が変わっただけだろう。今は、そんな面倒くさい時代になってきた。

 そういえば、人間の心理もめんどくさい暇人が増えてきた。もうこだわりにこだわって、次から次へと面倒くさい枝葉的仕事を思いつく。そんな話を聞いていると、どうでもいいよ!、その程度のことは!!、と思ってしまう。私は物事は大きな骨格という全体構造が見えていて、その結果や効果に至る道筋が明快であればよいのだけど。

 だから私は、面倒くさい輩の枝葉の話なんかを聞くそぶりをして実は聞いていない。そのとき頭の中では、ニコンDfをいつ調達しようかなとか、ひょっとして後継機種の噂もチラホラあるので中古でもええかとか、いやニッコールレンズよりやはりツァイスだろうとか・・・。

 

沖縄県慶良間諸島アイダー

Nikon W300,NIKKOR 5X OPTICAL ZOOM4.3-21.5mm、F2.8-4.9

ISO125,焦点距離4.3mm,露出補正0,f/2.8,1/80

ISO125,焦点距離4.3mm,露出補正0,f/2.8,1/50

 

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Nikon Freak213. リカレント教育から・・・

2018年11月24日 | diving

 先日某大の先生から、リカレント教育の講座を開設せよ、という本部からのお達しがあって・・・、という話を聞いていた。建築という実学を教える工学部系の学部が講義などをしても意味がないだろう。

 例えば、設備の技術者が建築の設計も勉強したいというので大学の設計実習をとって手を動かして建築の設計を学ぶのであればリカレント教育になるけど、講座ですか?

 建築を講義で学んでも設計ができるようにはなりませんと回答した。それは医学部と同じで、講義で学んで患者の手術ができるようにはならないというのと一緒でしょう。

 どうもそんな話が登場する背後には、人文や経済の文科系の先生が学長にチクチクと稚拙なアイデアを披露したのかもしれないと推測する。また文科系の横やりか・・・。私にいわせれば、科学現象を定量的に把握できない文科系の学部なんか廃止して、医薬看護学、芸術工学、理学に注力すればよいのにとする暴論をはきたくなる。

 そう思うのは、あるプレゼンテーションの場面で、もう少し数値をつかって説明できませんか?、と私が言ったら、文科系の担当者は、いろんな統計書の数値を使って説明しだしたあげく、それで論理補強するのには、工学系の私はビックらこいた。だから私は申し上げた。

「そんな数値は、本をみればわかる話でしょ。私が言っている数値というのは、貴方が独自に調査して集めた数値のことですよ、つまりオリジナルデータよ!!、それを解析したモノはないのかい???」

 それで担当者は、静かになってお終い。

 さて今日の画像を文科系の人間にみせたら、クマノミが小さいしピントがあってないよとご大層な指摘。まったく文科系というのは、主題があって背景があって、この場合の主題はクマノミだと紋切り型の発想をしてくれる。

 このブログで前にも書いたけど、私の関心はクマノミではなく彼らが住まいとしている海草にあるの。海草の造形ってとても美しいでしょ!。貴方はそこに眼がゆかないのですか?。まったくもう文科系は、技能にくわえて感性もないのかよ!。相手は、こちらをへそ曲がりだと思っているようだが・・・。

 さて昨日11月23日の京都市内の気温は1°-8°とこの冬一番の寒さになった。雲は北西方向から流れてきており、偏西風に乗ってシベリア大陸からやってくるのだろう。朝からストーブをつけっぱなしにして家にこもっていた。外に出かける意欲がわかない寒い休日だった。

 

沖縄県慶良間諸島アイダー

Nikon W300,NIKKOR 5X OPTICAL ZOOM4.3-21.5mm、F2.8-4.9

ISO125,焦点距離4.3mm,露出補正0,f/2.8,1/400

 
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Nikon Freak212. 冬の朝

2018年11月23日 | diving

 11月22日の朝の京都は雨模様だ。札幌では雪が降り出したとFBの友達は伝えている。

 冬の朝は冷え切った家を暖めに暖め、寝起き姿でダウンベストをはおり、キッチンでサンドイッチをつくり、珈琲と一緒にトレイにのせてMacの前でブログを書きながら朝飯というのが最近の日課だ。その寝起き姿というのが楽ちんなのよね。そんな姿でブログを書いている人って結構多いでしょう。特に外にでる機会が少なくなる冬は、一日寝起き姿で暮らしていたりできる。それってとても快適で少し退屈な1日だ。

 だからスウェットなどの寝間着のデザインって結構重要なのだ。モロ寝間着風ではなく、普段着風でもあり、適度に保温性があって着心地がよくお洒落だ。お洒落だというのが難しく、例えば橫縞模様の囚人服みたいなのは勘弁して欲しいし、そのあたりはデザイナーズブランドによさげなモノがありそうに思われるが、少なくともユニクロにはないですね。

 かってのように朝6時に起きて、7時32分の新幹線で名古屋に行くという生活も、朝靄がかすむ風景や雪に感動しながらの通勤だったから、それはそれで面白かったし、このブログでは新幹線通勤というカテゴリーでまとめている。今から考えると、そんなマメな生活をよくしたなぁーと思う。やはり冬の朝は心ゆくまで寝ていたい。

  さて、沖縄の画像でも・・・。

  クマノミたちが住処にしている海草が大変美しい。横からライティングしているので立体的にみえるでしょう。これはライトを機材につけていたのでは、できない芸当です。欲を言えば、もう少しワイドに光が拡散して欲しいのだが、これは丹念に水中ライトを探すほかなさそうだ。こういう形って地上では、あまり見かけないと思われる。

 画像はニコンW300で撮影し、photoshopでシャープをかけただけだから撮影画像のままだし、結構綺麗だ。あの小さなイメージセンサーでニコンもよくやるよな。この機材ニコンW300を実際に使ってみた結果は結構良い。

 夜になり木枯らし風の冷たい風が弱く吹き出した。朝の室温が2°下がった。日々冷え込んでゆくだろう。いよいよ来るか、京都の冬が・・・。

 

沖縄県慶良間諸島アイダー

Nikon W300,NIKKOR 5X OPTICAL ZOOM4.3-21.5mm、F2.8-4.9

ISO125,焦点距離11mm,露出補正0,f/4.4,1/100

 
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Nikon Freak211. 一言足りない

2018年11月22日 | diving

 忘れないうちに書いておこう。

 WEBでホテルや航空券を予約するのをはじめ、Amazonなどで買い物をしたり、会員だからパスキー入力をしたりと、今では当たり前に使われている。

 そんななかで、誤入力は別としても正しく記述したにもかかわらず、画面が先に進まなかったり、間違った買い物につながったり、会員なのに手続きがおかしいではないか、といった場面に頻繁に遭遇する。つまり一言足りない画面がやたらに多い。そうした混乱の時間をあつめると結構な量になる。多分相手は使っているうちにわかるだろうという認識があるのだろう。そうした認識に最初から依存すること自体がそもそもの間違いである。

 つい最近の例ではpeachの航空予約で、

「sale特価があるのか、ならばこれ!」、

と予約し画面が進むうちに座席指定や預け入れ荷物の画面が登場する。

「saleで席が指定できるのか、ならば座席ぐらい予約しておこう」

と思い、座席指定して支払い画面にゆくと、いつのまにか正規料金で計算されていてsale特価は適用されないWEB画面になっている。本来ならsaleで座席が指定できなければ、座席や預け入れ荷物の画面は出すべきではない。だから不適切な表示で航空券を購入していることになっている。それは詐欺である。いずれWEB画面の不適切な表示で裁判になるというケースも発生するのだろう。

 こういう画面をみると、画面のデザインが実に下手くそといわざるを得ない。つまりsale特価は座席の指定ができないし預け入れ荷物もできないということが、なんの表示もされずに次々と画面は進んで行くのである。もちろんどこかに小さく書いてあるのかもしれないが、書いてあればすむというのはいかにも文科系発想だ。やはりデザインとして表現しないと相手には伝わらないのである。通例WEBの操作は、基本的にはチャートで示されればチャートで理解し進んでゆくのであって文字などは書かれてあっても読まない。文章とチャートの混在は、ありえない論理である。

 こういうときは、sale特価、正規料金・・・、と価格一覧リストを図示し、オプションの使える、使えないをマトリックスにしたデザインにしておけば簡単だったし誤解もなかったと思う。要はpeachは、図示の方法つまりチャート化の原理がわかっておらず、デザインも下手くそということだ。当然わかっていないから勘違いを引き起こしてしまう。

 このように、チャートの図示方法も論理の反映だし、それをどう伝えるかはデザインの話なのである。デザインとは論理の適切な反映であって、決して形や色の話だけではないのである。そういうことがわかっていない大企業のサイトが実は大変数多い。

 そうしたサイトに遭遇すると、この人たちは大学で卒業論文をちゃんと書いたのかよと大学教授経験者は勘ぐりたくなる。それでも大学は出ましたと言い張るならば、チャートとデザインができない文科系といって区別しておこう。

  使いやすいサイトをあげればApple、IBM、Amazonなどなど。画面のデザインが論理的だし、一言足りないということが、あらかじめ予測されて記述されている。そこが大切なポイントなのである。

 つまりWEBデザイナーをコントロールできない、つまりプログラムもデザインもできない口先だけの文科系リーマンはWEBの世界に手をだすなと私はいいたい。それは混乱の種をまくだけだからだ。

 構造と個別的な話の明快な区分、カテゴライズの設定、ユーザー心理の変化などの一般化、ということが正しく理解されないと、適切なWEB画面にはならないのである。

 

沖縄県慶良間諸島アイダー

Nikon W300,NIKKOR 5X OPTICAL ZOOM4.3-21.5mm、F2.8-4.9

ISO125,焦点距離11mm,露出補正0,f/4.4,1/100

 

 

 

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Nikon Freak210. 私の魚図鑑part4.

2018年11月21日 | diving

  さてダイビングの画像に戻ろう。今回のダイビングで遭遇した魚達の幾つかを紹介しよう。私の魚図鑑part4というわけだ。

 トップは、ハダカオコゼ。なんか海中のゴミをまき散らかしているようようだけど、この魚は半透明ということもあり、なかなかみつけにくい。私も最初は胴体後部を撮影しておいて、はてあれなんだろうかと思ったことがある。今回ようやく全体を捉えることができた。ああっ!、やはり魚でしたかだよ。つまりオコゼの一種で、オコゼは唐揚げにすると美味しいのだが、こちらは食べたという解説がない。そういうときは、まあ食べられる味ではないとみておいたほうがよさそうだ。泳ぐのが苦手であり、海草のように擬態行動をするとWEBでは解説されていた。光を当てると綺麗な透明感あるボディが浮かび上がる。

 

 ロクセンスズメダイであり、太平洋の温帯から熱帯にかけて広い範囲で見ることができる魚だ。だからいたるところで遭遇する。時にはクルーザーのタラップあたりに群れていたりする。つまり昼の鍋を洗ったときの残りカスを頂こうというわけだ。つまり食い意地が張っていて何でも貪欲に食べるようだ。だから餌付けしやすいので、熱帯魚にも利用されている。なんでも食べる上に数も多いから、まあ海のカラスですね。餌があるかと思って口を開けている雑食系だな。

 

 こちらはクロスズメダイだろう。奄美大島以南に分布するというから、本土ではみられない魚だ。幼魚は美しく観賞用とWEBには記載されているが、はてどんなんだったか。ロクセンスズメダイと一緒で雑食だからなんでも食べるようだ。これこそまさに海のカラスそのものだ。色は黒というより濃紺。私は、横位置は図鑑的なので、量感やボディの太さを実感できる正面とかアップで捉えるのが好きなんですよ。ニコンW300は頑張っている。

 

 カマスベラだ。頭のあたりに微妙に色が出ていてこんなに綺麗だったとは意外だ。もともと綺麗な魚ではあるし今年の年賀状のモデル候補かな。頭の微妙な色合いはなかなか撮すのが難しいが、光がうまいことあたったので頭の微妙な色合いが描写された。ここはニコンW300が頑張った。同じデザインのボディであっても、どうも前機種ニコンAW130より現機種W300の方が画像が鮮明であったり、色が良かったり、シャープであったりとカラープログラムや仕様が向上している。そのことはこの機材を使い込むまでわからなかった。だから水の色も綺麗な描写になっている。このように性能が良くなったにもかかわらず、世間では誰も評価していないのだろうか。価格は3万円ポッキリと安価なのである。もっと評価されてもよい機材だと思うな。

 

  ログにはオトヒメエビと記載してあった。ハウジングレスの小さなニコンW300で、これだけ撮れれば申し分ないと私は思うのだが。そんなわけで、新機種が出ない限り今の私の主力機材だ。といって水中機材はこれ1台しか持ってないけど。確かにニコンW300は画質が向上したのではないかと思われる。この珊瑚の下に冒頭のハダカオコゼがいたのだ。

 

 これはクマノミの赤ちゃんなんですね。クマノミの住処は海草なのだけど、その海草を少し起こして下をのぞいたらいたですねぇー、赤ちゃん達が。こんな狭い隙間にはハウジング機材はとても入らない。ニコンW300と、今回から使用している小さな水中ライトが威力を発揮した。右手にW300、左手に水中ライトを持っているから、サイドから光を当てることができる。これはハウジング機材と、これにくくりつけたストロボのシステムではできない芸当だ。よし!、今度からサイドライティングで撮影しよう。あまり水中画像ではみかけない撮影方法だが、サイドライトの方が被写体が立体的に写るのですね。このやり方に挑戦ですね。

 

 ヤッパいたよ!、7月頃の産卵期には凶暴化して巣に近づくモノは何でも襲ってくるというモンガラカワハギ科のゴマモンガラだろう。この時期は安心なのだけど、本来凶暴な輩だから遠くから望遠モードで撮影したら黒くなってしまった。ストロボがスイッチ一つでONになれば、胴体も描写できたのだけど、W300は一々画面を開いて設定するという操作が致命的な欠点なのよ。だから後処理依存。そこでphotoshopでトーンを一気にあげて眼とか胴体がわかるようにした。尻尾がノミ型なのが特徴で、体長50cm位で、この尻尾をみたら近寄らない方がよいわけだ。近寄らないというよりも、私は90度違いの方向に逃げますけどね。

 

  尻尾の形からすればヤマブキベラだろう。オトメベラなどとの交配種もいるようであるが、ヤマブキベラも色が黄色とは限らず、新種のカラーを時折見かける。まあヤマブキベラとしておこう。綺麗な魚なのであり、私がダイビングで最初に覚えた魚の名前である。何故かこの時期は、ダイバーの回りにも近寄ってくるのですよ。多分危険ではないという魚の了解が生まれたのかもしれないし、あるいは餌と思っているのかもしれない。そうやって餌を貪欲にあさり肥えたところで、より大きな魚に食われて12月には、みんな魚はいなくなってしまうわけです。

 

 

 独特の形はチョウチョウウオ科だ。その中のどれかというば、この科は43種類ほど沖縄にはいるので、模様から判断すればフウライチョウチョウウオだろう。いつも悠然と泳いでいる綺麗な魚なのだ。もうストロボが容易に発行できないと地上の光だけだから、ちとつらいですね。水中ではストロボのONとOFFは頻繁に行うのです。スイッチ一つでできるようにして欲しいですね。

 

 色が綺麗なのはベラ科の魚だ。私は芸術系なので色には敏感なほうだが、WEB図鑑で調べるとヒメスジモチノウオかな。もちろん全体も撮影しているので、これをみてみると尾の形やお腹が赤いので、これだとおもうな。多分異種交配種などもいて、絵具を混ぜるように新しい色が登場してくるのではなかろうかというのが芸術系の見方だけど。

 

 ログではホウボウと記載されていた。羽風の先端に色が入っており、それが沖縄カラーというのも面白い。通例は赤いホウボウが食用として知られていおり、釣り人達もしばしばつり上げるようだが、これは沖縄種だ。足があるので泳ぐというよりは海底をあるく感じだ。近寄っても逃げないほど暢気でかわゆい魚だ。こんなにピントが合いやすい被写体なのに、それが外れている、なんでだろうね。水中では初めてみた魚なので、あまりにも珍奇な魚で慌てたか。photoshopのスマートシャープでまあなんとか見られる程度に修正した。これは撮影者の腕が悪いとしかいいようがない。

 

沖縄県慶良間諸島

Nikon W300,NIKKOR 5X OPTICAL ZOOM4.3-21.5mm、F2.8-4.9

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PEN LIFE1577. 首里城

2018年11月20日 | Okinawa

 現代において復元されたとはいえ那覇の街に浮かぶ世界遺産首里城建築群は美しい。第二次世界大戦で焼失したとはいえ、それまでは建築群が現存していたから写真も図面も残されていたのであり、それは本当に復元されたのであって、想像復元とは水準が違う。1406年から1879年まで尚氏一族が君臨し首里王府が形成され、沖縄固有の世界が広がっていた。

 1372年に浦添グスク王が同時の明に入貢と歴史には記載されており、このあたりが中国に、沖縄は中国領土だと言わしめる要因があるのだろう。もちろん1606年に薩摩が琉球に侵攻してきたので、その後は日本の支配下に置かれており、そして1945年以降アメリカの支配下となり、その後日本に返還されて現在に至るという少し複雑な歴史がある。そのために沖縄県民の意識は歴史以上に複雑なのだろう。

 そんなわけで1972年まで沖縄はアメリカ統治時代が続いた。だから今でもアメリカ文化の名残が沖縄には残っている。当時の米軍住宅は、そのままウチナー達の店になり、それ自体が小さな集客スポットだ。

 さらには、アメリカ製ソファーが日本本土と比べれば格段に安いと聞いた。それも綺麗な彩りでセンスが良い。そして米軍関係者が滞在中に購入したソファーが中古で破格の価格で売られていると聞く。ソファーが厚く幅広なので座り心地と寝心地がとてもよいそうだ。ならばいずれ見に行こう。見に行くだけなんだけど。

 さてさて那覇空港でアメリカのハンバーグ屋a&wに立ち寄った。びっしり具がはいったハンバーグはマックよりはるかに旨い。TheA&Wバーガーがいつも売り切れなのは悲しいのだが。今は街中から置き土産としてのアメリカの文化ぐらいしかないが、それでも米軍基地はガンと居座っている沖縄である。

 首里城に話を戻そう。首里城を訪れるのは薄暮の頃がよさそうだ。観光客のいない静かな空間が首里王朝の空気を少しは感じさせてくれそうだ。夕方西(いり)のアザナに上がり那覇の街の夕焼けを期待したが少し期待外れだった。明日は天気が悪そうだ。

 今回久しぶりにフィールド調査用機材であるオリンパスE-M1MK2を持参した。ローバスフィルターがないこともあり、ブログラムが進化したためか綺麗な画像だ。へぇーーっ、進化していたんだ。それにしても手持ち0.5秒とはあきれるぐらいの設定だが手振れ補正機能のおかげて画像はぶれていない。オリンパスの手振れ補正機能は強力だ。フィールド調査では万事これ1台でよいのだが、つまりデジタル機材は映りすぎるんですね。そんなわけでニコンF3+MD4も持参していた。

 

 

西(いり)のアザナから

 

首里城奉神門

 

守礼門

 

 

西(いり)のアザナ

 

那覇市首里

OLYMPUS E-M1MK2、M.ZUIKO DG 12-100mm/F4.0

ISO3200, 焦点100mm,露出補正-1.7,f/5.6,1/13 、

ISO3200, 焦点66mm,露出補正+0.3,f/6.3,1/5

ISO3200, 焦点12mm,露出補正-0.7,f/6.3,0.5s

ISO3200, 焦点24mm,露出補正-2,f/5.6,1/30

ISO3200, 焦点92mm,露出補正-1.3,f/6.3,1/200

 

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番外編380. 浦添グスクの想像復元

2018年11月19日 | Design&3DCG

図1.浦添グスク全体俯瞰の想像復元

 

 沖縄県、愛知県を回って帰ってきた。京都はお火焚祭の季節である。朝からこのための準備に走り回っていた。さて沖縄へ出かけるといってもダイビングだけをしているわけではない。もう一つのなかなか進まない目的がある。それは沖縄県に62箇所はあるとされているグスク(城)の一部を3DCGによって想像復元しようという試みだ。すでに浦添グスクについては、大学の紀要(注)でその研究成果を発表してきた。これを少し紹介しよう。

 浦添グスクは、首里王朝が始まる前の王府、中山浦添王府の1184年〜1406年頃の話だ。首里王府とも関係性があり、第二次世界大戦で破壊された城壁の一部が現在復元されている。その城壁内に建つ浦添グスクは、建築学的にみてどのようなものであったかについてを、3DCGを用いて想像復元してものである。

 その復元の姿が沖縄の歴史家達には唐突だったかもしれない。しかし建築学的に見れば1184年というのは、奈良東大寺が創建された頃であり、この頃から過去をさかのぼれば、奈良時代の法隆寺などの伽藍配置の空間にたどりつく。つまり当時既に高度な技術が確立されていたし、諸国と交易をしていた沖縄が、そうした知識をもち、職人達を抱えることは容易だったはずである。

 そして浦添グスクの城壁は、空間的に見れば、あまりにも意図的なつくられかたをしていると私は判断した。それは掘っ立て小屋を何棟が並べた程度のグスクではなかったのかとする歴史家達の意見を踏み越えており、相当に示唆的な空間である。やはり首里城同様に伽藍配置が取られていたと私は考えた。というのも、ある日突然首里城の伽藍配置が登場してきたわけではなく、やはり幾つかの沖縄の風土の中での伽藍配置の試みがあり、最後の完成形としての首里城だったのだろう。

 だから浦添グスクも伽藍配置だったという考え方にたつことにした。そうして考えたのが浦添グスクの3DCGによる想像復元である。こうして復元した空間にすると、遙拝所に通じる城門や敷地の高低差に空間的な整合性がみられるのである。詳しくは拙者の論文を参考にされたい。

 尚地形図は、既に米軍地形図があるが、第二次世界大戦で地形の形状は大きく変わっているはずであり、これを使うことはできない。そこで戦前の日本軍が作成した地形図を浦添市役所で入手し用いた。

 当時の日本建築に見られる建築技術の水準からすれば、この程度のグスクがあってもおかしくはないというのが私の考え方だ。外観は韓国のグスクを意識している。そして建築技術上の見地から屋根に鴟尾はついていたと判断できる。こうした空間ならば城壁の形態の意味も成立してくるだろう。単に地形に合わせた城壁ではない。やはりなんらかの意図を持って地形と折り合いながらつくっていったグスクだと私は推測した。

 今私達が過去から得られる情報を元に復元すれば、建築学的にみたときに、こうした伽藍配置の可能性もありではないですか?、とする仮説の一つが成立してくるのである。

  

図2.正殿回りの空間

中庭を配した伽藍配置による正殿。正殿は今帰仁グスクの礎石が残されているので、そこから採寸し建物の大きさを決めた。左は王府の行政機能であり、建物の1スパンを回廊的な空間として動線を確保している。右は王の住まいへゆくための回廊。 

 

図3.王の居室ゾーンの空間

王の居室ゾーン、すでに何人もの妻がいたという説もあるので、複数の正妻や女官達の建築群で居室ゾーンが形成される。

 

図4.想像復元配置図

3DCGを制作する前に作成した配置図。首里城の伽藍配置から引き算をするように導入施設の機能を決めていった。このような配置にするとティークガマと呼ぶ遙拝所に通じる城門にも意味が出てくる。さらにし政務空間や象徴空間としての正殿と、プライベート空間である王の居室空間も敷地の高低差でわけられていたとすることが明快になる。地形を旨く利用したグスクではなかっただろうか。

 

(注),三上訓顯:建築史上の二つの経験,p3-18,芸術工学への誘い,vol21,2016.

CG制作:磯谷実祐

 

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番外編379. このブログも日曜日まで休みます。

2018年11月12日 | Kyoto city

 さて明日から、沖縄でダイビング&那覇の街の徘徊、そして愛知県三河槙原で教え子の結婚式とまわってくるので、翌日曜日は京都町内の定例行事お火焚祭があるので立て続けのスケジュール。従ってこのブログ日曜日まで休みます。まとめてかたづけようとする魂胆もなかったけど、結果的に連続した日程になってしまい、こうして連続徘徊する旅が好きなんですけど、そのままずっと旅暮らしが理想的だけど出かける目的が最近はないです。

 旅って、出かける先にコミュニティとか知り合いがいないと、ただ孤独感と自己満足だけを味わいに行くようでつまらない。だから、出先に知り合いのいないところへ、行くのに躊躇することがある。旅はかのくにの人をたずねてだ。

 だから旅行会社のパッケージツァーに参加して知り合いのいないところへ出かけ、綺麗な景色をみた、温泉に入った、美味しいモノを食べた、といった自己満足だけでは旅に出かける気分にはならない。知り合いのいないところへ旅しても一寸寂しい。そこに旅市場の成長の限界があるのだろうと思われる。本来の旅は、知り合いのいるところへ行く、つまり最初に当地の人間の顔が思い浮かぶ、そこから旅が始まるのだろう。

 じゃあ知り合いとはなんぞや?、少なくとも貴方の名前を覚えてくれる人がいる。親戚、友人、知人、尋ねよと紹介された人、教え子、先生、アクティビティのコミュニティ、ゆきつけのスナックのママなどなど。つまり友達や知り合いをつくる、それを尋ねるのが旅。

 そう考えれば年末の帰省も立派な旅だ。それは見知らぬ海外へ行くよりも大いに意味があり、胸をはって旅に出たということができる。私的旅論の一つといっておこうか。

 

京都市東山区七条

iPhon7S

ISO20,焦点距離3.99mm,f/1.8,1/760

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Nikon Freak209. 男の子のこだわりかな!

2018年11月11日 | Okinawa

 今度は、ニコンF3にCarl Zeissのマクロ・プラナー100mmで撮影してみたポジフィルム画像をデジタルデュープしてアップさせた。ピントでも合わせ忘れたようなポジフィルムの柔らかさとシビアな被写界深度が渾然としていて私的には好きな画像だ。この暗さなら絞りは開放しかできないから被写界深度がすごく狭いわけ。多分赤い扉のあたりにしかピントは合っていない。photoshopでシャープをかけた以外は、デュープした画像のままだ。

 ポジの元ネガは大変綺麗なのだ。それをデジタルデュープにするとやはり色や画質は相当落ちる。そこでphotoshopで回復させるわけだ。これ必需品です。

 ポジフィルムをデュープした画像をみると、最初は何かさえないなぁーと思いガッカリするような画像なんですね。それがphotoshopで補正してゆくと、ポジフィルムの色がすごしずつ蘇ってくるわけです。蘇った画像をみていると、ヤッパデジタルのほうが綺麗だぜと思うのだが、長く見ているとようやくポジネガ・・・デュープ画像も綺麗だなと思えてくる。そうした見え方やわかり方ってライツのレンズを使っていたときのような感覚と似ている。つまり長く見ていられる画像であって、眼の色に対する慣れも加わり見慣れると、多分立体感も感じられるし飽きがこないのではなかろうか。それはデジタル画像では得られない経験だと思う。

 ISO100のフィルムではこんな暗い市場の奥では、通例使えないと考えた方がよい。実際私も暗い市場のポジネガをみたら、ぶれている画像が多かったけど、昔はそれでもみんな工夫して撮影していた。それにしても、なんでこんな面倒な機材を使っているかといえば、やはりデジタル以上に綺麗なポジネガの美しさ、そしてモータードライブの感触!。

 こんな暗いところなんか、最初からISO感度がオートでシフトするデジタル機材で撮ればよいのにといわれれば、まさにその通り。しかし、そうしないところが男の子のこだわりかな!。被写体を観察してどう撮影すればよいかを考えてから撮る、そしてカシャ!、キュィーーン!!、このメカニカルな機械の感触にはまるよ。

 ついでに、もう少しフィルム画像を貼っておこうか。曇っているときのトーンが均質な画像の方が綺麗にとれる。つまりポジフィルムはラチチュードが狭いのだ。写り方は、デジタル機材と変わらないことがわかるでしょう。ただしフイルム代は高く、現像が必要だし、ブログ用にはデュープ撮影が必要と手間は盛大にかかる。もう少しフィルムを安くして欲しいな。法外に高いからみんなデジタルにいっちゃうんだよ。

 

那覇市福州園 Distagon25mm/F2.8、プロビア100

 

那覇市福州園 Distagon25mm/F2.8、プロビア100

 

那覇市首里 Macro Planar100mm/F2.0、プロビア100

 

 首里 Macro Planar100mm/F2.0、プロビア100

 

那覇市牧志市場

NikonF3+MD4、Carl Zeiss Macro Planer100mm/F2.0、プロビア100

デジタルデュープ:EOS1DSmark3,EFmacro50mm/F2.8

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Nikon Freak208. フィルムは濃口醤油の味がする

2018年11月10日 | Okinawa

 リバーサルフィルムの現像が上がってきたので、このデュープ画像をアップさせた。先ずはCarl Zeiss Diatagon25mmだ。マグロの競りが既に終わり閑散としている。

 早朝の市場なので自然光がない。ISO100のフィルムだから、絞り開放でスローシャッターだ。本来なら手前のマグロの眼にピントを合わせて背後をぼかすが、あえて真ん中あたりにピントを合わせてみた。どうせ広角レンズだから画面全部にピントは合うさと思っていたら手前には合っていない。そのあたりの被写界深度は結構シビアだったことを思い出した。ちゃんと被写界深度を確認しながら撮影すればよかったか。

 フィルム機材は、丁寧に撮るべきというのが教訓。というのも今回はシャッターが遅く手振れが多かった。フィルム自体の価格が高い事もあるが、光のコントラストが大きな所はさけ、できれば均一に光が回るような被写体がデジタルデュープしたときもよい画像になりそうだ。そのあたりがデジタルの乱射というわけにはゆかない。でも床のぬれた状態とか背後の橋のあたり見ていると、色がビシッと決まっていて、薄口醤油のデジタル画像と比較すると、こちらの方が濃くてよさそうだ。フィルムは濃口醤油の味がすると、例えればよいか・・・。

 実は、泊いゆまち泊漁港市場のなかにある朝の6時から開いている定食屋で朝飯にマグロ丼を食べようと訪れた。しかし月曜日は定食屋がお休みであった。ここをのがすと食べるところがないのが魚市場の悲しいところだ。また再度訪れよう。

 さてニコンマウントのディスタゴンはもう少し使ってみたいレンズだ。だからニコンDfで使うのが良いかなと考えていた。今は、裏面照射型イメージセンサー搭載、ローパスフィルターレスで画像が鮮明、最近ようやくバッテリーの持ちが向上したSONYα7R3で、このレンズをつかってみたい。どんな写りになるだろうか。そのα7R3は、まだ発売後1年ぐらいであるから、時間がたつと半額近くまで価格が下がる。買い時があるんだな。それに望遠系ツァイスが揃っていないこともあり、これは来年回しにしよう・・・。

 最近発売されたニコンとキャノンのミラーレス一眼レフをみていると、どちらも従来よりさらに大きな口径の高性能レンズが付けられている点が類似している。どうしてレンズが中判機材みたいに巨大で高価になるのだろうか?。

 それは画素数が異常に高くなってきたのでレンズの性能も上げざるを得ない。そこで大きなガラス面をもった高画質・高価・巨大レンズが必要になってきたと理解できる。つまり新しい高画質ボディでは、安いレンズだと画質の悪さが際立ってくるからだろう。だから高性能レンズだ。というので、これはミラーレス一眼レフのジレンマ。これからは小さなボディに巨大なレンズをつけろ!、というわけだ。機材は小さくなったけどレンズが大きくなるのは中判機材のクラスだ。こちらは中判機材は望んでいないので、まあフイルム機材&iPhone派に転向したりしてさ(笑)。

 つまりプロダクトの仕様は、時間の経過とともに高機能化、そして付加機能が増殖してゆく傾向が顕著だ。さらにはソフトも似たような傾向がある。最新のwordやexcelを操作すると、なんと編集機能まで加わり以前より大変使いにくいソフトになっている。いらんでしょうよ、excelに編集機能なんかさと私は思うが。

 こうした傾向を踏まえると逆の傾向もありうる。つまり不用な機能を大いに削除し小さく明快な操作性をもった高性能なプロダクトデザインが生まれてくるだろう。PCから不要な機能や操作を全部除外し、ソフトを簡略にしたiPadやiPhoneの開発姿勢がそうだったのではないか。から今の撮影機材の重厚長大化傾向は、これからの私達の志向性とは逆かな?。ミラーレス一眼レフの巨大なレンズをみていると、昔のブローニー版フィルムを使う中判機材の系譜を思い出させる。

 

那覇市泊いゆまち泊漁港市場

Nikon F3+MD4、Carl Zeiss Distagon25mm/F2.8,プロビア100

デジタルデュープ:EOS1DSmark3,EFmacro50mm/F2.8

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