Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

PEN LIFE422. 透明感ある光

2012年07月31日 | Nagoya city
 昨日の名古屋は、朝から清々しい夏の朝であった。こういう高原にいるかのような透明感ある光のときは大変気持ちよい。夕方まで光が輝いていた。もちろん何を見ても美しく、撮影日よりである。そして猛暑日でもある。
 こういう光をみるている山へ出かけたくなる。実は今週末に涸沢へ登ろうと目論んでいる。7月は天候も悪い時が多いし、涸沢ヒュッテへの途中にはまだ雪が残っているのでパス、雪が溶け天候が安定する8月~9月は最適なのだが、今年は天候がどうなのだろうか。上高地の予報では、晴れのち曇の日だそうな。その曇って雷付きじゃないだろうね。まだ天気が安定していないようだ。
 こういう天気のときにやだなと思うのは、雷である。山では大体午後から雷が発生する。特に稜線歩きは早朝に出発して昼過ぎには、次の目的地に到着するというのが一般的である。だから、通例登山の行程は、天候と自分の足を配慮して決める。雷に遭遇しないことを念じながらの登山である。
 雷も、都会に住んでいれば欲しいぐらいだが、登山では勘弁願いたい存在だ。最近観光気分の旅行者が多くてあきれるのだが、やはり涸沢とはいえ山は山である。天候と自分の足にあった山の行程が必要である。雷と雨と霧に遭遇するのは勘弁願いたい。願わくば、思いっきり晴れて、思いっきり涼しくありたい。

名古屋市,2012年7月30日
OLYMPUS OM-D E-M5,M.ZUIKO DG9-18mmF4-5.6
ISO200,焦点距離18mm,露出補正-1/3,f11.1/320,リーニュクレール
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PEN LIFE421. 炎天下

2012年07月30日 | Kyoto city
 相変わらずリーニュクレールに、少しばかりとりつかれている。今は、この色調に眼が慣れるているのだろう。写真画像にはない表現力だと思うが、ホップアートというのは随分昔勉強したこともあり、しばらくするとこの擬似的画像表現にも自分で飽きるだろうと思われる。ある種ホップアートが誰でも簡単に使えるぐらいに一般化したと理解するのが正解だろう。
 もう一つ、夏の京都は光が強すぎて、温度・湿度が高くモヤッとしており、モノクロームがあまり綺麗ではないという理由もある。モノクロームが綺麗なのは、やはり雨の時だ。
 さて昨日も炎天下の中、気になるアングルがあったので、早速出かけてみた。望遠レンズでとれば多分このように映るだろうという見通しをもって。画像の方は予想通り撮影できたが、いやはや街中の炎天下は、うだるように暑い。体がフラフラになりながら、このカットを撮影しただけで、はいつくばるようにため息と息でプールにむかった。
 だがプールの水も温水のように生暖かく、いささかがっかりした。それでも気力で400m泳いで、少し体力が回復したのだろう。体が軽くなったようだ。
 やはり炎天下の街歩きはやめたいですね。これで雷雨でも来て、カラッと晴れ上がるとよいのだが、曇天で陽射しが強く、湿度が高く、当然暑いです。もう暑くてたまらんですわ、というのが最近の近所の挨拶です。今年は、執拗に暑いですよ。

京都市,2012年7月29日
OLYMPUS OM-D E-M5,M.ZUIKO DG 14-150mmF4-5.6
ISO200,焦点距離90mm,露出補正-1/3,f8.1/400,リーニュクレール
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PEN LIFE420. ロンドン・オリンピック

2012年07月29日 | Kyoto city
 ロンドン・オリンピックが始まった。日本と正反対の時間に競技が行われるので、私達が見られるのは、朝早く起きて夜の競技ぐらいか。夏の早起きというのは、涼しくて気持ちよいが。つまり昼間は寝ていようというライフスタイルだろうか。
 昨日は、開会式の映像を見ながらブログを書いていた。日本選手団が入場してきた。ありゃ!、中国と同じユニフォーム。会場の大きな空間では、全然識別できないぞ。相変わらず個性の演出が下手な国だなぁー。東京オリンピックへの憧憬が強い関係者が多いのだろうか。
 日本には、世界的に活躍するファッションデザイナーが多数いるのに、こういう世界の晴れ舞台で、国家の感性をプレゼンテーションできないというのは、ホントに下手くその限り。いくら繊維産業面で日本の感性を世界にとか、観光客誘致2500万人などという施策を展開しても、 こういう晴れ舞台で実力を示せないのでは、世界に認められないよ。もう何考えているんだろうか。こういうイベントに参加する側にも、感性を国際社会に表現できるプロデューサが必要なのだろう。
 競技場のデザインは、オーストラリア人建築家ロッド・シェードだったか。この大空間と10万人の人間を要素とする開会式の演出は、なかなか素晴らしい。イギリスらしい手堅い世界だ。聖火台も面白い。最後にポールマッカートニーが登場し、"Hey Jude"が大合唱となっていつまでもスタジアムに響きわたるのが、今のイギリスの定番のようですね。

京都市,2012年7月24日
OLYMPUS OM-D E-M5,M.ZUIKO DG 9-18mmF4-5.6
ISO200,焦点距離18mm,露出補正-1,f5.6.1/60,リーニュクレール
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PEN LIFE419. 雑話

2012年07月28日 | Kyoto city
 リーニュ・クレールというアートモードに眼が慣れると、街の中でしばらく使ってみたくなる。京都の重層的な街は、このモードで伝統も現代もすべて高彩度に収斂してしまうと、また別の見方ができそうだ。
 ところでキャノンEOS-Mというミラーレス一眼レフを発売する。ボディのデザインをみたら、パナソニックのGF1みたいだ。EOS-Mは、どういう人達をターゲットにしているのかよくわからんな。上位機種のサブサブだろうか。なにより外付けEVFのアクセサリーのないのが致命的だ。私はEVFがあったからこそバナに手をだし、遅ればせながらオリンパスも高解像度で本気のEVFを出したので乗り換えた経緯がある。キャノンは、いずれ外付けEVFを出すのだろうか。
 木曜日の夕方、私の大学の院生が制作した映画が、名古屋駅前の小さな映画館で上映されていたので、見に出かけた。夕方映画を見に出かけるという感覚は、なかなか夏らしいと思いながら、帰りに監督達と一杯飲んで帰って来た。名古屋駅からの帰りは1時間と楽だった。疲れる原因は、名古屋駅から大学まで30分は乗せられる市バスだったかと気づく。
 実は映画に向かう間に、リーニュ・クレールのモードで名古屋の街を撮影していた。まあ撮影がてら映画に出かけたといってよい。この日の名古屋は36°だった。
 実は今日も予報では36°。だが実感としては空気が暑く肌に痛いし、それ以上温度は高かったのではなかろうか。暑くて、話がまとまらない、こりゃ雑話だな。
 さてロンドンオリンピックの開会式でもみよう。

京都市,2012年7月24日
OLYMPUS OM-D E-M5,M.ZUIKO DG 9-18mmF4-5.6
ISO250,焦点距離18mm,露出補正-1/3,f5.6.1/60,リーニュクレール
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PEN LIFE418. 都市の重層性

2012年07月27日 | Kyoto city
 伝統を受け継ぐ町屋がありながら、看板や自動販売機が割り込み、隣はキッチュなレストランであったりして、京都の街の風景は重層的である。そうした重層の層の厚さが、この街の魅力にあるだろう。リーニュ・クレールというモードは、そうした重層的な街の姿を、高彩度の世界に収斂させ、すべてを同質に見せてくれるところが面白い。そんな見方があったと思う次第である。
 どんなに伝統を残した町屋が残っていても、目の前の道路はすでに現代の仕様であり、町屋の前をレクサスが走っているぐらいだから、伝統も現代もすでに混在しきっていて、私達の目の前に現れてくれる。都市の風景というのは、そういうものだ。
 だから都市は、伝統から現代までの歴史が積み重なって街が形成されている。そういう都市の重層性の層の厚みがあるほど、街が多様になり結果として面白い。層が薄い単層であれば、例えば地方の伝統的建造物群保存地区のように、夜になるとビジターも去り、普通の田舎に戻ってしまう。また東京だと歴史は400年しかないし、明治維新と戦災で残っているものは大変少ないので限りなく単層に近い都市である。だから私は、東京はつまらんとこと思う。つまり単層的か重層的かによって都市の歴史的経緯、あるいは面白さが違うのである。
 それよか土曜丑の日が近い。鰻を食べて精力を付けたい頃だ。この「かねよ」では、錦糸卵と鰻の組み合わせの、錦糸丼が定番だ。だが食べにゆく元気がない。表の提灯がえらく立体的に写るモードだなどと、気分は散漫だ。

京都市,2012年7月24日
OLYMPUS OM-D E-M5,M.ZUIKO DG 9-18mmF4-5.6
ISO500,焦点距離9mm,露出補正-1/3,f4.1/60,リーニュクレール
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PEN LIFE417. リーニュ・クレール

2012年07月26日 | Kyoto city
 WEBの説明によればリーニュ・クレールは、全体を同じような線ではっきりと描写し、陰の無いフラットな絵となるコミックアートの表現、とある。シルクスクリーンのような版画的表現とでもいおうか。このアートモードは使い出すと、結構はまってしまうようだ。
 街の風景でこれを用いると、ドラックストアの派手な看板も、クラシックな町屋の店舗も、同じような高彩度の世界にすべて収斂されてしまうところが面白い。
 特にけばけばしいキッチュなデザインと伝統、面白い風景とつまらない風景とが混在する京都の街では、それらが高彩度の世界で同質に見える見方があったと気がつく次第であり、都市デザインの概念に迫るような感じもする。写真というよりは、版画表現に近い。
 OM-Dでは1と2という設定が出来、2になると輪郭線が少し太めに目立ち気味になるようだ。それに光のクロス反射やアウトフォーカスなどの設定などを組み合わせて使うことが出来る。
 そして脱写真というコンセプトが面白い。版画の技法は色々あるので、もっと多彩な版画モード、言い換えれば脱写真モードを搭載してくれると、まさにアートモードだといえよう。
 しばらくこのモードで、混沌とした、そして伝統と現代のキッチュとが狭い空間に介在する京都の重層性を撮影してみたいと思う。

京都市,2012年7月24日
OLYMPUS OM-D E-M5,M.ZUIKO DG 9-18mmF4-5.6
ISO200,焦点距離18mm,露出補正-1/3,f5.6.1/80,リーニュクレール
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PEN LIFE416. シルクスクリーン感覚

2012年07月25日 | Tokyo city
 半額という文字の下に、車のイラスト半分だけ表示し車半分にちぎるから金額も半額だという意図なのか、カーディーラーでもないのに全メーカー新車取り扱いという幟、住宅やマンションが顔をだし、女子高校生が走り抜けている、その背中の文字がこれまた摩訶不思議。これらが全く無関係に配置され、混沌としており、捨てられた風景、つまり捨景だ。捨景がアートモードで蘇る。
 このモードは、大変高彩度であり、一切の中間トーンを排除し、写真くささを全く感じさせないわりきのの良さがよい。どちらかといえば版画の世界、つまりシルクスクリーンだ。ペンには幾つかのアートモードがあるが、どれも写真の気配濃厚なので一寸興味がなかったが、リーニュクレールという新しいモードは、シルクスクリーン感覚でできるホップアートのようで面白いモードだ。
 一寸今年の夏は、焦点距離を35mm相当、つまり18mmに固定して、写真とイラストの端境のようなこのリーニュクレールというアートモードで捨景を相手に遊んでみるか。

東久留米市,2012年7月23日
OLYMPUS OM-D E-M5,M.ZUIKO DG 9-18mmF4-5.6
ISO200,焦点距離18mm,露出補正-1/3,f9.1/200,リーニュクレール
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PEN LIFE415. 放置

2012年07月24日 | Tokyo city
 昨日は所用で東京に日帰りで出かけていた。東京に出かけるといろいろな用事をまとめてかたづけなければならないので、一日あわただしい限りである。
 用事の一つで東京郊外へ足をのばした。そこは都市デザインとは全く無縁の都市がある。道は縦横斜めに錯綜し、ちまちました店舗や住宅が混在し、できあいの無秩序な錯綜した風景が放置されたようにダラダラと続く。もちろん通例では被写体にもならない。そこで機材のアートモードを試みた。
 そしたら写真のような絵のようなどっちつかずの画像となり、何故かしら面白い風景になったではないですか。そうかこういう無秩序な風景にアートモードを使うのかと、納得であった。そこで錯綜した東京郊外の風景をアートモードで撮影していた。退屈な長い道が苦痛でなくなった。
 実はこのブログは、木曜日分まで書き上げていたのだが今日は編集変更である。書き上げた原稿は、どこかで使うときと、馬鹿馬鹿しくなって消去する場合とがある。ブログの原稿も時間をおいて読み返すとあらが見えてくる。
 本来論文を含め文章というのは、書き上げたら一ヶ月位放置しておくのが秘訣。それから読み返すと、頭が整理されたり、考え方が進化したりして、当初の文章が幼稚だったと思うことがある。そこで再度修正加筆をして、ようやく一人前の文章になる。
 だから放置するという行為は、文章書きにとっては大変重要なのである。放置している時間によって考え方がまとまり思考が進化するのである。
 そこへゆくと、放置する時間のないブログなんて、ホントにメモ書きの世界だと痛感する。こんなの公表しても意味ないなぁー、と思いながらブログを書いている。

東久留米市,2012年7月23日
OLYMPUS OM-D E-M5,M.ZUIKO DG 9-18mmF4-5.6
ISO200,焦点距離18mm,露出補正-1/3,f9.1/200,リーニュクレール
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PEN LIFE414. 機材ありきの旅

2012年07月23日 | field work
 比較的綺麗な近代建築の小品かな。私が小樽のガイドブックとしている「小樽の建築深訪」(注)をみたら、あら!、ない。それでも建築様式は古いが、戦後の建物だろうか。建築主或は大工さんは近代建築の様式がわかっているな。こういう再生は大変好ましい。でもよくみると1階部分の袖壁のないのは現代のしつらえだ。疑似近代建築かな。
 通俗的なソフトクリームの看板が邪魔だ、これがなければもっと良いのに。商業者の意識というのは、こんな程度だ。まあどければ済むけどね。だから小樽は、冬の雪が積もった時がよさそうだということを実感した。
 それにしても、ライカ・エルマリート45mmのレンズで撮影した、この画像は綺麗だ。そういうところに眼が行くと、この機材達をもって旅したい。だがどこへ!、そこが悩みどころ。機材ありきの旅である。

注:小樽再生建築フォーラム: 小樽の建築深訪,北海道新聞社,1995.

小樽市,2012年6月25日
OLYMPUS PEN E-P3,LEICA DG MACRO-ELEMARIT45mm,f2.8
ISO200,露出補正-1/1.3,f5.6.1/400,iFinish.
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PEN LIFE413. 画像にしておく価値

2012年07月22日 | field work
 街路の正面に港が見えているという配置の街の場合なのだが、建物の10階立てぐらいの高さの大きな連絡船が、ビルの谷間から顔をのぞかせゆっくり動いてゆくのであるから、それは大変迫力があるぞ、そういう話を昔青森の人間から聞いた。
 青森や函館では街路が港に向かってゆく構造だが、青函連絡船はすでに廃止されているので、今では数少ないフェリーが往来するのが微かに街から見えるか、或いは函館市の八幡坂から展示船となった摩周丸が街路の正面に小さく見える程度である。
 そこでWEBサイトで調べたが当然のことながら、そんなビルの谷間を走る連絡船の写真はない。WEB画像は、即時性の世界が主だから、今どうするかという情報が大半である。研究者からみれば、役に立たない画像ばかりである。
 そんななかで微かな手がかりがあった。青森県郷土館で「鎌田清衛氏・森内四郎氏・対馬昭夫氏撮影の青函連絡船」という企画展示が行われていた。そのときの展示写真の一部に街路の正面から撮影したもので、トラックの後ろに青函連絡船の巨体が横切る姿が垣間見える写真があった。青森に出向く機会があれば調べてみよう。
 こういう経験をするとなくなるものこそ、画像にしておく価値を再認識させられる。取り壊される近代建築や民家群、それらを含む日本の風景、蒸気機関車、青函連絡船etc・・・。比較的古い街の風景が写されているのが、鉄ちゃんの写真なのだが、いかんせん彼らは蒸気機関車という被写体中心にしか撮影していない。まあ関心がそこなのだからヤムを得ない。
 私のように複数の要素の関係性で見たい、つまり街と連絡船や鉄道、民家と自然環境や生活といった複数の要素が写されている画像となるとなかなか少ないのですね。
 デジカメを持たせると現代人は被写体中心に撮りたがり、それ以外はカットする、どうして今の撮影の仕方ってあんなに紋切り型なのだろうか。そんな画像があふれんばかりにWEBにアップされている。FBなんか特にそんな傾向が顕著だ。こちらとしてはもう退屈というほかないから、最近あれ見ないけどね。

小樽市,2012年6月25日
OLYMPUS PEN E-P3,LEICA DG MACRO-ELEMARIT45mm,f2.8
ISO200,露出補正-1/1.3,f8.1/500,iFinish.
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PEN LIFE412. 歩きたくなるような・・・

2012年07月21日 | field work
 しらない街を歩いてみたい、という歌詞があった。仕事に追われていると、実にそう思う。オリンパスペンを抱えて、さてどこに行こうかと悩む。私が、しらない街はたくさんあるが、さて撮影意欲の湧きそうな街だろうか。そんな疑問がわき上がる。もちろん観光ガイドブックに掲載され、観光客相手の店が建ち並ぶ街はごめんだ。
 それに日本のどの街も現代住宅に更新されており、 廃村ならばあるが、生活があり古い街が続くところが実は大変少ないといってよい。街があるだけでは、撮影できないというわがままな要求もある。街が映える光に恵まれ、街の全貌を見下ろす高台があり、となるとなかなか難しい。北海道かなぁ。そうなると飛行機の予約が面倒くさい。
 本当のことを言えば 私が若い頃ならばあったであろう絵になる街も、実はもう日本にはないのかも知れない。となれば、中国山奥の民居群か。でも世界文化遺産に指定されたとたんに、どこか原宿のような街に変わってしまうのが常のようだ。例えば雲南省の麗江がそうだった。こんな山奥まで、現代文明が押し寄せているのか。
 歩きたくなるような知らない街は、この地球ではなかなか見つけにくいようだ。

小樽市,2012年6月25日
OLYMPUS PEN E-P3,LEICA DG MACRO-ELEMARIT45mm,f2.8
ISO200,露出補正-1/1.3,f8.1/800,iFinish.
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PEN LIFE411. 朝の時間

2012年07月20日 | field work
 夏の京都の朝は、涼しくて大変気持ちよい。近所では、朝5時頃起きて清水寺の音羽の滝までの散歩ツアーがあるようだ。それは聞くからに心地よい時間のすごし方である。
 そんな心地よさも午前8時迄である。これ以降は夏の暑さだから、家にこもりエアコンを効かせ、黙々と机に向かうか、昼寝をしているのが、一番良いようだ。つまり京都は早起きの街である。是非京都にいらしたら、朝食前の散歩をお奨めする。
 そういえば、山小屋の朝を思い出す。山小屋では大体午前3時半身頃から起き出し、4時頃からは朝焼けを楽しむために山小屋の周りを散歩し、5時にはすでに朝食を食べ、6時には出発する人も多い。登山者が出払った後の山小屋の中はガランとしている。そういう山小屋の朝の時間というのは、結構心地よい。
 私のように夜更かし習慣が身についていると、朝の時間というのは大変刺激的である。体内時計が朝の時間に慣れるまで、頭が眠いという日々が続くが。ポイントは夜早く寝ることである。まあ午後10時には寝てしまうのがよいのだが、大体私が家に帰るのが夜10時をすぎているので、憧れの朝の時間をたのしむというには至っていない。

小樽市,2012年6月25日
OLYMPUS OM-D E-M5,M.ZUIKO DG 9-18mmF4-5.6
ISO200,焦点距離14mm,露出補正-1/3,f5.6.1/100iFinish 
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PEN LIFE410. 長い一日

2012年07月19日 | field work
 昨日の名古屋の日中気温は、33°を超えていた。本格的な夏の始まりである。当然京都が暑いことはいうまでもない。これから8月のお盆の頃までが真夏、お盆をすぎると残暑厳しく、というのが京都の、そして私の季節感覚である。
 うだるような暑さの一週間の中で昨日は、一番忙しい1日であった。体中油と汗を実感しながら、早く風呂に入りたいという思いで家路を急いでいたが、そんな暑さを感じながら、ふと「日本の一番長い日」という日本映画のタイトルを思い出していた。昨日は暑さと連続講義が加わる過酷な1日であり、私にとっては、とても長い一日であった。
 帰りの新幹線の中から見た、滋賀県比良山系の 夕焼け後の 風景が目にとまった。当然写真より綺麗な色の山並み付近の空であった。それは夏と梅雨とが複雑に入り交じった色のようにも思われ、目に焼き付いていた。

新幹線,2012年718月25日
OLYMPUS OM-D E-M5,M.ZUIKO DG 9-18mmF4-5.6
ISO12800,焦点距離18mm,露出補正-1/3,f5.6.1/60iFinish
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PEN LIFE409. 海猫屋

2012年07月18日 | field work
 小樽に残る数少ない明治39年に建設されたれんが造りの磯野商店倉庫である。この頃の建築を見ているとやはり近代の始まりを感じさせてくれる。内部も煉瓦内壁でむき出しとガイドブックには書かれてあったが、内部はみなかった。少し残念なことをした。
 今は「海猫屋」というカフェになっている。「海猫屋」という名前が、やはり森瑤子風のテイストを感じさせてくれていて面白い。名前というのが大切な要素であり、再利用建築に相応しい名前を付けたいものだ。個人的には、中国・韓国風倉庫よりは、こちらの方がはるかに小樽らしいと思われる。こういう名前を連ねてゆくと、そこに新しいストーリーがが描けそうだ。
 小樽の街を歩くと、結構歯抜けになった空き地が多く、気分としては白けてしまう。空き地には、おそらく昔ながらの倉庫が建っていたのだろうと推測する。壊して歯抜けなになるぐらいならば、そのまま放置しておけば、街としての連なりがあったのに残念な話である。

小樽市,2012年6月25日
OLYMPUS PEN E-P3,LEICA DG MACRO-ELEMARIT45mm,f2.8
ISO200,露出補正-1/1.3,f4.1/125iFinish.
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PEN LIFE407. 難儀な祭の日々

2012年07月17日 | Kyoto city

 北一ガラスまで来ると、ようやく小樽らしい、こざっぱりした倉庫になる。どう考えても屋根の名古屋城みたいな大仰な鵄尾がつくと、ずはり小樽の倉庫は、韓国か中国民居風にみえてしまうのだが。
 やはり小樽は、冬の雪が積もっているときが一番風景が良いだろう。すこぶる寒いが白い雪があるのは、やはり北海道らしい。というようなことを初夏に考えてもしょうがないのだが。
 昨日の京都は早朝に雷を伴う大雨が降り、そして晴天に積乱雲が見えた。ようやく夏が到来したのだろうか。
 一ヶ月続く祇園祭であるが、今日は宵山である。宵山も人出と交通規制と露店の群れで、もう歩くどころではない。撮影なんかもちろん無理。最近は、それ位人出が多くなった。だから今年は祇園祭の写真はありません。
 それに京都人にとって、インドカレーでも食べようとすると待ちの列。なんでこんなとこにまで人が押し寄せるのか、難儀な祭の日々でもあります。
 明日は山鉾巡行、もちろん私は大学の会議やらゼミで夜まで名古屋です。街が静かになった頃、ようやくゆっくり昼寝ができるでしよう。

小樽市,2012年6月25日
OLYMPUS OM-D E-M5,M.ZUIKO DG 9-18mmF4-5.6
ISO200,焦点距離17mm,露出補正-1/3,f11.1/320iFinish 


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