Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

一寸スケッチ 新緑が始まる上高地10.

2011年05月31日 | field work
 薄暮をすぎる頃から、ようやくオリンパスの彩度の高い色合いに反応するかのように、周囲の風景が染まってきたようだ。こうなると、こちらも少し落ち着いた気分になれる。しかし、風景は大変静かだ。
 調度デジタルペンE-PL1の外付け液晶ファィンダーがトラブルだったので、ボディとパンケーキレンズごと修理にだしてしまったために、LUMIXのパンケーキレンズを持参していた。白樺の幹をみると、このレンズが結構シャープであることがわかる。レンズも明るいし、これからも多いに活用したいレンズだ。そうなるとあのルミックス・ライカのマクロレンズが早く届かないかなと、期待がふくらむ。そんなとりとめもないことを、思い出しながら日が暮れていった。
  明日は、雨模様の予報だ。でも雨に濡れた新緑は綺麗かもしれない。明日のことは明日に任せて、ここは早寝をするほかなさそうだ。そんな上高地の高原の夕べであった。少し重い足取りで、レストランを後にした。

清水屋ホテル,2011年5月21日
OLYMPUS E-P2,LUMIX G 20mm,f1.7
ISO200,20mm,露出補正-1/3,f1.7,1/60,iFinish
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

一寸スケッチ 新緑が始まる上高地9.

2011年05月30日 | field work
 さて、いつもホテル泊まりをすると、夕食後の時間をもてあましてしまう。 これが都会ならば、夜遅くまで飲酒して、眠くなった頃部屋に戻って爆睡するというスタイルがあるが、ここのレストランは、二回目のビジターの夕食があるから、いずれは追い出されてしまう。それに国立公園内だから近所には、二次会をするような居酒屋はない。
 出かける前に、信州の高原の夜、スケッチブックにペンを走らせるとか、静かに本を読むなどがいいいなと思うことがあるが、それは出かける前の話である。実際に高原にくれば、そんなモチーフや意欲もないのが私の現実だ。
 信州ほど、出かける前のイメージと、実際に出かけたときの行動が全く異なるというイメージと現実の落差が、大きいところはないと思われる。やはり昭和初期の小説家堀辰雄の世界が、いまだに尾を引いて高原イメージを形成しているのかもしれない。
 信州人と言えば、頑固で自らのライフスタイルを駄作ても崩さない癖のある人種だし、冬は大変寒いという日本の田舎であるのが現実だ。
 だから、信州は観光面で、高原イメージなどで随分得をしているのかもしれない。今回は涸沢までの登山がないので、退屈な夜をすごしていると余計そう思うのだろう。

清水屋ホテル,2011年5月21日
OLYMPUS E-P2,LUMIX G 20mm,f1.7
ISO1000,20mm,露出補正-1/3,f1.7,1/60,iFinish
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

一寸スケッチ 新緑が始まる上高地8.

2011年05月29日 | field work
 上高地淸水屋ホテルのレストランの夕食はフランス料理である。一寸出かけてみましたといった類の、気さくで少しお行儀の良い高原の空気がただよう。そこで必ず出される昔からの定番メニューに、岩魚の唐揚げがある。頭から食べられ、私には、ああっ山に来たな!、と感じさせてくれる素朴で大変美味しい一品である。だからここのコースはメイン料理を肉で選択する方が正解である。そうしないと岩魚に引き続きメインも魚となりタブってしまうからだ。
 例年であれば、涸沢まで登って涸沢ヒュッテで一泊し、北アルプスの絶景を堪能し(汗まみれの着たきり雀状態です)、帰りに、淸水屋ホテルで草鞋を脱ぎ(登山靴ですが)、温泉につかって登山のあかおとしと疲れを癒して、フランス料理を食べながらワインで山仲間と歓談するというのは、なかなか良い時間配分なのだし、精神的にも心地よい。
 私のような軟弱な登山者にとっては、難儀な登山も、最後に淸水屋でリラックスできるという期待感があるので、登山路で風雨にさらされたり、山小屋が畳1枚に4人寝かされる位に混んでいても、なんとか苦境(笑)を乗り越えられるのである。それに涸沢と上高地は、高低差があるので紅葉の時期が10日位ずれているのもありがたい。涸沢で紅葉の時は、上高地ではまだ紅葉前だから、人出も少ないのである。
 最近JRの夜行列車がなくなったので、特に関西方面からでかけてゆく場合には、こうした心地よい行程の時間配分ができなくなったのが残念である。

清水屋ホテル,2011年5月21日
OLYMPUS E-P2,LUMIX G 20mm,f1.7
ISO200,20mm,露出補正-1/3,f1.7,1/60,iFinish
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

一寸スケッチ 新緑が始まる上高地7.

2011年05月28日 | field work
 今日泊まる清水屋ホテルの前まできたら桜が咲いていた。高原は、まだ春の名残があり、他方で新緑が始まろうとしている。陰のない昼間の風景は、平地ならば4月頃だったのか。この日の上高地は、天気がよかったわりには、緑の発色が悪く少しメリハリのない空だった。夕方になると、暮れなずんだ風景に少し心も落ち着く。
 以前ならば涸沢まで登るときは、先ず夜行列車で早朝上高地に入り、それから一泊二日の行程で涸沢まで往復し、帰りに清水屋ホテルの温泉で山の汚れを落とし、フランス料理を堪能しながら、さらにもう一泊して翌日帰るという調度良い二泊三日の行程だった。だが、夜遅く名古屋を通る夜行急行「ちくま」が廃止され、この行程は難しくなった。
 現在ならば、朝早い特急で発ち、昼過ぎに上高地、それから歩いて横尾山荘泊まりとなる。翌日横尾山荘から涸沢まで日帰りで往復し、また横尾山荘泊まりとなって、下山するのである。横尾山荘も快適な山小屋なのだが、2000mを超すところにある涸沢ヒュッテ泊まりが難しくなってきたわけだ。涸沢の朝はとてもよいし、 それに清水屋ホテルの温泉とフランス料理はもう一泊しないと堪能できない。 最近はJRの交通事情が悪くて、それができないのが残念だ。

清水屋ホテル,2011年5月21日
OLYMPUS E-P2,M.ZUIKO DIGITAL 14-150mm,f:4-5.6
ISO200,20mm,露出補正-1,f2.8,1/200,iFinish
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

一寸スケッチ 新緑が始まる上高地6.

2011年05月27日 | field work
 この画像をみていると、雪解け水を多く含んだ梓川の水の冷たさを感じさせてくれる。もっともオリンパスの色だろうか。
 上高地へは、梓川に沿ってハイブリッドバスで登ってくる。その途中にある三つの東京電力のダム(稲核、水殿、奈川渡)では、 都心の電力不足解消のために 、揚水式発電を盛んにやって電気をつくっているのかもしれない。
 水力発電は、エコエネルギーなのだけど、もう日本ではつくるところがないぐらいに、電源開発されてしまった。さらにあまりにもエネルギー効率の悪い風や太陽光発電では、とてもじゃないけど電力不足解消に貢献できないだろう。
 昨日は、某大学のMacルームで実習の授業をしていた。パソコンの排気熱で教室は大変暑いので、一気に室温24度設定で冷房をいれた。もう節電なんていってはおれん。東京は我慢の世界だか、やはり快適さを犠牲にして節電する必要はない、というのが中部地方以西の思想である。 それでよいのだと思っている。
 それにしても、どこか節電風潮に便乗した経費削減のようにも思われる。電気は生産したらためておけないのだから、さっさと私たちの生活のために、おおいに使用すべきである。
 むしろ節電よりは、空調のいらない家や街の構造を考えた方が、よいのではと、建築を勉強した人間は思うけど。
 そうそう、昨日注文したLEICA DC ELEMARIT-MACRO45mmのレンズは、6月20日頃納品だそうな。これは受注生産だったのだろうか。マイクロフォーサーズにも1本ぐらいは、まともに良く写るレンズが欲しいところだ。
 ところでEVFのトラブルで修理にだしていたEPL1が治ったという連絡があった。ようやくペンシステム復旧である。
 少し時間的に早いけどアップさせてしまおう。

上高地,2011年5月21日
OLYMPUS E-P2,M.ZUIKO DIGITAL 14-150mm,f:4-5.6
ISO200,20mm,露出補正-1/3,f9,1/320,iFinish
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

一寸スケッチ 新緑が始まる上高地5.

2011年05月26日 | field work
 撮影機材以外に話題が続かない。それは機材マニアなのだろうかと思うことがある。といってあまり他のことに趣味がないからいたしかたないのだろう。
 ただ、このブログは、先見性はあると自負している。例えば東北関東大震災初日には、原発のメルトダウンを話題しているし、二日目には、原子炉隔壁に穴が空いている可能性を指摘していた。
 それらの事実は、現在の調査でようやくわかってきたことだが、それだけではなく、もう一つ個人的に加えるならば、津波が襲ってきた当日、一時的にではあるが大量の放射能が関東地方を広く汚染していた可能性があるのではと、個人的には類推しています。
 チェルノブイリでは、避難範囲が200kmだったから、東京も汚染済みでしょうね。外に出ていた人間は被爆したかもしれないし、関東地方の汚染した野菜は、もう食べちゃったかもしれない。すでに後の祭りというストーリーです。まあ私の老婆心であれば、よいのですが。
 それにしても、これは私の類推ですけど、東電が発表しない口のまだるっこしさは、このあたりにあると、普通の人々は考えているのですけが、考えすぎでしょうかね?
 話題を変えて、上高地の新緑でしたね。天候のせいか(晴れているわりには、陰ができない不思議な風景)、或いは機材の設定違いなのか、どうも抜けが悪く色味が今一ですね。撮り慣れていないと、こういうことが起きるのですかね。放射能の汚染ではありませんよ(苦笑)。

大正池,2011年5月21日
OLYMPUS E-P2,M.ZUIKO DIGITAL 14-150mm,f:4-5.6
ISO200,14mm,露出補正-2/3,f9,1/320,iFinish
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

一寸スケッチ 新緑が始まる上高地4.

2011年05月26日 | field work
 デジタルペンもしばらく使っていないから、使い方を忘れていた。E-P2では、近距離にピントが合わないのは、どういうわけか。原因がわからずに一人黙々とあせってしまう。やはりこういうときは、マニュアルを持参したほうがよかったか。   
 今回は使いやすいE-PL1が外付け液晶ファインダーの不具合で修理中のため、ボディはE-P2しかない。これにワイドから望遠までのズームレンズと、ルミックスのパンケーキレンズを持参した。後で書くがこの実はこのパンケーキレンズは持参していて大変重宝した。
 ところで、今回持参した小さなデジタルペン・ズームレンズでさえフィルター径は58mmなのだが、それは昔のフィルム一眼レフの標準レンズのサイズ位の大きさであるから、随分今の巷のデジタル一眼レフ機材は大きくなってきた言わざるを得ない。多分オートフォーカスが組み込まれた頃からレンズが大きくなり始めたのだろう。
 帰りしなに、エイデンでライカのDGマクロレンズ45mmを注文してきた。マクロレンズは、オリンパスのシステムにどうしても欠けている部分である。といって何に使うのか、使い道は決まっていないのだが、あの角形フードをつけたスタイルと質感とにしびれたわけだ。小さく解像度のよいレンズらしい。まあ建築の模型写真位には、重宝しそうだ。
 私の感覚から言えば、デジタルペンより大きい機材というのは、今では少しナンセンスだと思っている。それに頭の飛び出た大きな 一眼レフスタイルは、格好が悪く時代遅れぜよー。

大正池,2011年5月21日
OLYMPUS E-P2,M.ZUIKO DIGITAL 14-150mm,f:4-5.6
ISO200,90mm,露出補正-2/3,f7.1,1/400,iFinish
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

一寸スケッチ 新緑が始まる上高地3.

2011年05月23日 | field work
 私のような年齢になると、足繁く通うお気に入りの場所が、人それぞれに出来てくるように思われる。だから私の場合は、 別に登山を志向しているわけではないが、 上高地と涸沢ということになってくる。今回は、涸沢にはあがらなかったので、最初から気楽なスケジュールだった。
 この日のような少し汗ばむ陽気は、ようやく芽吹いた木々の新緑を、加速させることになるだろう。今年は10日ほど新緑が遅いという話をあとで聞いた。
 と、ここまで書いたら話題が続かなくなった。さてどうしたものか・・・。なにしろ今日は、一月に一度の退屈な教授会に3時間はつきあわされるために、憂鬱感があるからかもしれない。

大正池,2011年5月21日
OLYMPUS E-P2,M.ZUIKO DIGITAL 14-150mm,f:4-5.6
ISO200,150mm,露出補正-2/3,f8,,1/400,iFinish
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

一寸スケッチ 新緑が始まる上高地2.

2011年05月23日 | field work
 土曜日から上高地に出かけていた。この日は京都でも、そして、標高1500mの上高地でも同じように暑いという、不思議な一日であった。午後だというのに山頂付近には、ガスが発生せず、奥穂高などの頂がクリアに見えた。
 幼少の頃大正池のモノクロ写真を見たことがある。靄の中、池に立つ何本もの枯れ木が、幻想的な風景を呈していた。それは大正時代に噴火した焼岳の名残であったわけだ。それに比べると、今は池の枯れ木も随分少なくなってきた。
 焼岳は、活火山だから、そろそろ噴火するかもしれないなと個人的推測。噴火すれば、上高地の風景自体が大きく変わるだろうと思いながら焼岳をみていた。
 現在の上高地は、徳本峠超えの昔の登山路が閉鎖されているため、焼岳のすぐ前を通る、県道上高地線だけなのである。だから、焼岳が噴火したら人々は取り残されてやばいぜ!、と思いながら、私は何年も足繁く通っている場所である。
 上高地は何よりも、国立公園としては異例と思われるほど管理が行き届いており、例えばマイカーが入れないとか、観光バスも季節によって入れなくなり、麓の沢渡で電気バスに乗り換えることを余儀なくされるとか、或いは植物を取ることはもちろん、外来品種の持ち込みが禁止され、宿泊施設は何十年も増えることなく、森に隠れるように維持され、やたらに環境面での規制と配慮がゆき届いている。
 それに涸沢以上にあがるのにも、上高地が起点になる。あとはアルピニスト達の世界である。
 上高地から先を十分堪能するのであれば、登山スタイルが、必須なのである。今回、私は上高地周辺しかゆかないと決めていたが、登山スタイルだった。これが正解だったことは、翌日になってわかったのである。

大正池ホテル,2011年5月21日
OLYMPUS E-P2,M.ZUIKO DIGITAL 14-150mm,f:4-5.6
ISO200,25mm,露出補正-2/3,f-,1/11,1/640,iFinish
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

一寸スケッチ 新緑が始まる上高地

2011年05月22日 | field work
 私事でしばらくこのブログを休んでいました。最近少しブログを書く時間的、精神的余裕も生まれてきたので、毎日ではないですけど書き始めました。
 少しだけ気分一新で、ブログには画像やデッサンやCGなどを掲載してゆこうと思い、だからタイトルも「一寸スケッチ」としました。日頃のリアルやバーチャルの風景に、一寸心をとめてみた、ぐらいの意味あいです。多くはこれまでのペンライフを引きずってゆくと思います。
 最初のスケッチは、この週末に出かけた上高地の新緑の始まりの頃の画像です。夏ならば、涸沢まで登るのですが、この頃の涸沢はまだ雪が多く、ピッケルやアイゼンが必要なため、個人的には行く気分ではありません。だから上高地泊まりでした。もちろん撮影機材は、デジタルペンです。
 相変わらずこの小さくて軽い機材にはまっており、スタイルの良いE-PL2や、35mm換算で600mm迄届く望遠ズームレンズが欲しいなと思う昨今。でも私には、ここで使用したE-P2を手にすると、作りがしっかりしていて、どこか安定感がある、たよりがいがある機材のように思われますが、時々意味不明な動作を感じさせてくれるのは、まだ慣れていない故か。

大正池ホテル,2011年5月21日
OLYMPUS E-P2,M.ZUIKO DIGITAL 14-150mm,f:4-5.6
ISO200,露出補正-2/3,f-,1/11,1/800,iFinish
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする