Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

36.ヴァーチャルアイランドver2.

2009年04月30日 | Design&3DCG
 キオスク(東屋)をいれたら、寂しくなりがちな北側の風景が、少し整ってきた。こうした小さなランドスケープ要素が、結構重要な風景のポイントになる。ここでの風景では、キオスクが主役で建築群が脇役といった案配だろう。
 このように人間が見ているスタンディングレベルの風景は、主役と脇役が入れ替わったりするところが、面白い。 こうした変化する風景があるところが、リゾートスケープの面白さである。 建築群だけがいつも主役だとするような都市の風景は、単調で退屈なだけだ。
 しかし3DCGも、最初の頃のエスキースをスケッチしている時と、完成間近の風景になってくる頃は面白いのだが、それらの間は、忍耐の日々である。特に建築の制作が退屈だ。
 3DCGのサイトをみると、現実によりリアルにつくろうという作品が圧倒的に多いが、そうした成果は、そこそこにソフトウェアのライブラリー化してしまえば、良いと私は思っている。私の場合、そうしたリアルさにはあまり興味が無く、むしろこの世にない環境をデザインしてゆくことが主眼である。だから、CGデザイナーとは制作の視点が異なってくる。むしろランドスケープアーキテクトの世界に近いというのが、私のスタンスであろう。
 こうした仕事は、昔であればサイトプランなどの図面をベースにして現実の姿を想像するほかないのだが、最近のCGでは、相当の説得力をもった風景が制作できるのは、ややはり新しいデザインスタイルなのだろう。
 私の机上に、LEON KRIERの作品集が置いてあるが、彼はアーバニストだから、ほとんどノンビルトのアーキテクトといってよいだろう。彼の作品集をみると、ヨーロッパの古い都市におとされた新しいアーバニズムの提案が、いつも面白いと思っている。もちろん必要や需要があれば実際につくればいいのだが、経済社会では難しいだろう。それに21世紀は、再生型社会だから、そんなに建築需要が発生するとも思えない。だが都市や建築を考え抜いた提案は、いくらでも可能である。そんな提案を散りばめた本を作りたいなと思う。そう考えれば、都市や建築は、やはり文化の側面を持っているのだろう。

制作:Vue5
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35.ヴァーチャルアイランドver2.

2009年04月29日 | Design&3DCG
さてヴァーチャルアイランドも、バシバシ植栽をいれてみた。やはり植栽効果は大きく、どうにか見られる風景になってきた。ここでは居住コミュニティとビジター用のリゾートホテルという二つのゾーニングの性格に応じて、メキシコヤシと楓を入れてみた。緑の楓だけではつまらんと思い、色々組み合わせたら秋の風景になつてしまった。当然ポリゴン数も一挙に増大し、 建築群だけの270万ポリゴンから 今や5,000万ポリゴンである。
 これだけデータ量が大きくなるとパソコンの動作も鈍くなってくるが、まあ私の場合は許容限度内だろう。以前のvue4は、もっと遅かったし、何よりも時折ハングアップするのには困ったが、今のところ、そうした動作は少なくなっているようだ。
 こうしたCGを制作するときに、ファィルは階層的に整理して入れておいた方が作業は効率的である。というのもvueは、strataのオブジェクトを変更し、OBJファイルで書き出しておくと、その結果を再度読みにいってくれるから、この機能は大変便利だ。これで私の大分作業能率は、かなり向上したと思う。そして何よりも心理的に楽である。
 そうこうしていたらvue7が発売された。まだvue6すら使っておらずパソコンに積んだままなのだが。こうなると新しいソフトの方が操作性が、ええだろうと考える。それにアカデミックバージョンは、3万円台とこの種のソフトとしては、比較的安い。それに、もともとmacでもwinでも読めるプログラムで書かれており、また何かと周辺ソフトとの連携がよいのが、vueの良いところである。
 ヴァーチャルアイランドも後つくる必要があるのは、かなり作りにくい砂浜や身の回りの点景とか、庭園のキオスク位だろう。ようやくこの仕事から、解放される日が近づいてきた。

制作:Vue5
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34.ヴァーチャルアイランドver2.

2009年04月28日 | Design&3DCG
 昨日のブログで掲載した、古典様式の建築の背後に高層ビルが建っているという風景は、いかにも最近の我が国の都市開発スタイルであり、そして建築屋好みだ。だが、私にとっては気に入らない風景である。
 そこでヴァーチャルアイランドver2では、植栽の配置にとりかかった。ここからがvueソフトの本番である。先ず最初に考えたのが本来のリゾート哲学に即して、建築を隠そうという発想である。
 古来から人間が生活している環境が、無防備にも丸見という風景は少ない。どうだこのデザインは!・・・などと建築を堂々と誇示しているのはマスメディア受け狙いの建築家達や、土地のない都市のような場合だけである。
 心賢い建築家達は良く知っている。ただでさえ著名な建築作品を、公然とひけらかすようなことは絶対にしない。先ずもって社会からはわからないように、風景の中に埋没するようにデザインをしてゆく。
 私がプロデュースという仕事で関わった著名な建築家達が、教えてくれたのは、樹木というライバルの存在である。建築のデザイン一つあげても、一本の樹木に勝てないことを彼らは、よく知っている。
 そう、現代建築は樹木1本にすら勝てないのである。それはよく考えれば当たり前の世界である。有機的な機能と造形美の塊のような1本の樹木に、無機的な建築が勝てる考えるのは、ビギナー建築家の発想であろう。つまり私達が、精々頑張ってもできうる仕事は、その程度なのである。
 だから、このヴァーチャルアイランドでは、樹木の中に建築群を隠すべく、大いに樹木を増やし、見え隠れする風景をつくろうと考えている。そして時には木陰のカフェテラスが風景の主役となるような、環境形成を目指している。これはヴァーチャル環境を使いながら、現実社会のデザイン・シミュレーションであろう。

制作:Vue5
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33.ヴァーチャルアイランドver2.

2009年04月27日 | Design&3DCG
 ヴァーチャルアイランド・リゾートホテルの中庭に植栽を入れてみた。中庭の大きさにカットした薄いオブジェクトを中庭に敷き、それをEcosystemを用いて芝生にしてみた。
 クリック一つでこうなるところが、vueの優れた点である。それにしてもこの僅か30m四方の植栽のオブジェクトを入れたことで、オブジェクト数がそれまでの城塞跡や建築群の270万から一気に600万に増えた。それだけvueの植栽オブジェクトは緻密だということを実感する。
 これまでの建築群だけの環境から、植栽を入れることで随分風景や雰囲気は変わる上に、少し制作意欲が湧いてきた。実を言うとこれまでの建築群は淡々と制作していた。今一つ気分も乗らないし、パソコンに向かうのも憂鬱であり、ひたすら忍耐の日々であった。
 この先植栽とか、身の回りのよく眼にしている家具やディテールなどをいれると、少しこのリゾートの雰囲気がでてくるかも知れないという期待感を感じさせてくれる。実は私達の生活の多くは、そうしたグランドレベルでの身の回りの風景になじんで生活しているのである。だから建築群を見下ろすなどという風景は、実は大変少ない経験だし、そうした風景をみてもあまり感動はない。喜ぶのは建築屋だけだろう。そこに利用者と建築屋との大きな意識のずれが生じていると私は考えている。
 環境と建築とが共存している風景と言えば、誰しもがあげるF.L.ライトがデザインした落水荘だろう。森の中に見え隠れしている風景が絶妙である。翻って京都にある世界文化遺産だって多くは樹木の中に囲われ見え隠れしているのである。それを思えば、建築一つがやたら目立つ現代建築というのは、実にダサく恥ずかしいといわざるを得ない。そういう恥ずかしい建築を学生達は好きなのであるから、これまた困った現象である。
 さてヴァーチャルアイランドもこの先の展開では、できるだけ樹木の中に隠そうと目論んでいる。あとはソフトやパソコンの処理能力次第だが。

制作:Vue5
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32.ヴァーチャルアイランドver2.

2009年04月26日 | Design&3DCG
 最後の敷地にコミュニティのための小さな教会を配置し、これで当初予定した建築群は、概ね配置したことになる。
 だがまだ完成とは言い難く、建物の細かい調整といった地味な作業がしばらく続き、樹木・植栽それにデータ量が許す範囲で身の回りの点景もいるだろう。そして海岸の造成と制作が残っている。すべて仕上がれば、今度はフィギャーをいれてナイスビューの風景を撮影したいと思うし、このブログシリーズの冒頭で紹介した架空の城塞跡を、大学院などでの実習課題用とするためには、冊子化しておく必要があり、そのための編集作業が発生する。課題一つつくるのにも、実は大変な労力が必要になる。
 過去にヴァーチャルアイランドversion1の一部を抜き出して院生に実習課題として行わせたことがあるが、院生はかなり努力はしたが、やはり手に余り挫折したといってよい。3DCGの些細なオペレーションにたけるのは比較的容易だが、何よりも創造してゆくための最も重要な要素であるイマジネーションとフォーリスティックな思考がなければ、この実習課題は完成できないだろうと私は思う。
 この実習課題では、私とは違う感性で素晴らしい作品を作り出せる新たなチャレンジャーをいつも期待している。そんな教育方法が時には、必要だと私は考えているし、そのための答えの一つとして、私ならばこのように解決したとするこの参考作品を制作している訳である。ここで使用されているソフトは、教育版なので学生達でも購入できる比較的安価なものばかりである。それらは、私の研究室のPCにインストールされており、いつでも使える状態にある。
 実は私のこれまでの教育経験で言えば、このような実習課題で、意外にできてしまう可能性を持つのが、情報系の学生達であるとおもわれる。彼らは建築の知識はないが、コンピュータゲームのような、ゲーミング感覚でなしとげてしまうだろう。ゲーミング感覚というのも、領域を問わず情報化社会で必要とされる感性だと私は考えている。
 来月からは、また大量の学術論文等に眼を通さなければならないので、それまでには完成させたいと思う。現時点では、ホントにこの制作の最後までたどりつくのかわからないが、やれやれという気分である。

制作:Vue5
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31.ヴァーチャルアイランドver2.

2009年04月25日 | Design&3DCG
 リゾートホテルの建築群を配置してみた。古いデザインばかりでは飽きるので、変化ある風景を意図し、違和感を承知で少し現代志向のデザインも加えてみた。各建物のスケール感を合わせる仕事がまだ残されている。 Vueでは相変わらずめくら操作なので、大変配置しにくいのだが、そこは我慢して制作するしかないだろう。
 後は右側の広場に面して立つシンボリックな、建築が欲しいと考えている。それからいよいよ、データ量の重たい樹木や、護岸の地形も加味したいところである。ふと考えるとvueが得意とする地形や植栽と言ったランドスケープ要素がまだ皆無であることに気づく。
 砂浜を設けたいところだが、初期案通り、護岸のある南側(奥側)にするか、或いは北側(手前)にするか迷うところである。船舶が出入りするのであれば、北側の方がよいのだが、実際アマルフィーのような狭い地形では、海岸線と港が一緒にあったりして、そのほうが雑然として雰囲気があってよいのだがと思ったりし、迷っているところだ。
 3月15日に制作とブログをシンクロさせ、ライブで始めたヴァーチャルアイランドver2も、今日で一ヶ月と10日程になる。ここまでの制作で約1,500オブジェクト、250万ポリゴンとなる。資料や制作のための諸データファイルも含めた全ファイルサイズは1.5GBとなり、このレンダリングをしたvueのファイルサイズは、265.4MBである。

制作:Vue5
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30.ヴァーチャルアイランドver2.

2009年04月24日 | Design&3DCG
 さてヴァーチャルアイランドのリゾートホテルの建築群をつくろう・・・というので制作した。こうして並べると玩具ですな。全部形が違うので少し手間取った。Macbookを抱え、名神高速バスの車中とか、大学の空き時間に少しづつ制作していたら、意外にもできあがってしまった。途中バグもあったが、移動中等に制作した方が効率がよかった。
 3DCGを制作していていつも思うのだが、さあやるぞ!と意気込んでデスクの前のパソコンに向かうときの憂鬱な気分が、いつもある。そういう気分のなかでの制作は、決して能率がいいものではない。むしろ移動中の方が、何かしらの刺激があって予想外に効率が良かった。ならば、これからは揺れるバスや新幹線の中でつくろうかと考えている。精密さは問われるが、実際にやってみて、Macの性能故あまり問題はなかった。
 私の初代PowerMacG5DualのCPUの数や処理速度、メモリーなどの諸仕様等は、最近の価格僅か1/3のMacBookと大差ないのである。しかもCGをフルに動かしてもMacBookのバッテリーは、3時間程度は楽にもつ。この3年~4年程度の間にPCの仕様は、格段に進化したと言うべきだろう。そうなるとデスクにかじりつく必要はない、というのが今の私の実感である。
 さて次は、Vueのグランドファイルにこれらの建築群を配置すれば、ようやくこの仕事の8割位にこぎつけた。

制作:Vue5
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29.ヴァーチャルアイランドver2.

2009年04月23日 | Design&3DCG
 大学の仕事で忙殺されていた。さてヴァーチャルアイランドを続けよう。今日はVueの操作画面について記しておきたい。
 illusaratorそしてstrataで制作したオブジェクトを、OBJファイルに書き出して、これをvueに読み込むわけだが、vueの読み込みはオブジェクトは、一つの塊として認識されてるので、もしvue上でテクスチャーを変えたければ、テクスチャー毎に読み込みファィルを予め制作しておく必要がある。例えば、壁とか屋根といった具合にである。そしてstrataの場合、壁には壁だけの3DCGオブジェクトだけにしておくといった具合に、他のテクスチャーオブジェクトを同一ファイルに混在させてはいけない。従ってvueへの読み込みは、壁、屋根といった具合に異なるテクスチャー毎に行い、vue上で組み立ててゆくことになる。
 壁とか屋根と言った大きなオブジェクトならば、組み立てもそんなに面倒ではない。だが、ガラスの入った窓、といった細かい要素を建築に正しくセットするのは、実に大変なのである。ここでは予め窓のガラス入りの建具をvue上で制作しておき、vueのライブラリーに登録しておいた。ここから、窓を読み出して、建築にはめ込むわけだが、これがめくら作業なのである。
 vue上では、データ量が重くなると、図のようにオブジェクトをブロックでしか表示しない。このブロックめがけて窓をはめ込むのである。そりゃあちと大変よ!何度も画面右下でレンダリングを繰り返しながら、試行錯誤し、ようやく配置できれば、少し安堵する。
 というのも、一つ配置すると、あとはX、Y、Z座標の位置情報から、同一面であれば、各軸のどれかの位置情報が同値になるので、数値制御で次の窓を配置する。さらに各窓のオブジェクトを、グループ化しておくと、作業がようやく進むようになる。文章で書けば簡単だが、実際にやってみるとこりゃもうやってらせないぜ、ホントにそう思う。だから、vue6では、オブジェクトがX、Y、Zのどれかを予め指定して、動かすように設定されているようだ。この方法は、面倒だが、めくら作業よりはマシというものだろう。

制作:Vue5
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28.ヴァーチャルアイランドver2.

2009年04月19日 | Design&3DCG
 さてこの間の金曜日は私の予感が的中して、大学院での講義の受講生はいなかった。都市の専門家達からは、それはもったいない話ですねといわれたが、今年は情報領域の院生が多いので、そうなるかもしれないことは予想していた。むしろ個人的には、これで今年は一つ仕事が減った事を喜ぶべきだろう。そこで早々に、こちらのCG制作に没頭していた。
 ヴァーチャルアイランドも、未制作部分があと残り半分以上あり、そして大きくデンと空いている。ここはリゾートホテルの部分であるが、初期イメージはあってもどんなディテールとするかについてを、まだあまり決めていない。早速客室棟ともいうべきベースの部分から制作を始めた。寸法を測っていたら、なんと誤差で2.5m程ホテル側の敷地が高い。ヴァーチャル環境ではおそらく1/200程度だから、微々たる誤差だが、やはり形には表れてくる。こうなると広場とフラットにホテルの敷地がが続くといった具合には、ゆかなくなってきた。やむなくデザイン変更で、広場とホテルの敷地の間には、2.5m程の階段が登場することになった。そんな試行錯誤で結構時間がかかった。
 ホテルのベースは、ヴァーチャルアイランドの上面図をレンダリングして、形や大きさをだしているのだか、なかなかぴったりとはいかないようだ。これも、制作しながらもリカバリーしてゆく他ないだろう。
 この頃から、ソフトのクラッシュが比較的頻繁に置きだした。もちろん動作も鈍くなってくる。ポリゴン数が約170万あるが、計算が膨大になっているのだろう。3DCGは、制作を進めてゆくと、次第にパソコンの能力をだましながら制作してゆくところがある。あとはこれに建物や、そしてデータ量が重たい樹木や植栽を入れてゆく予定だが、大丈夫かいねと半信半疑で制作をしている。さてどうなることやら・・・。

制作:vue5
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27.ヴァーチャルアイランドver2.

2009年04月17日 | Design&3DCG
 丘の上に教会を配置し、細かい造作等を加えてヴァーチャルアイランドの東側ができあがる。段上の土地に広がるリゾート集落というべきか。一番最初のイメージスケッチが、ようやく形になってきた。
 3月の終わり頃から制作を始め、時間のあるときにボツボツやっていたら、ここまでの制作期間が一ヶ月となってしまった。ここ迄でヴァーチャルアイランドの半分位が仕上がったという行程だろう。まだ残り半分のリゾートホテルの制作が残っている。やれやれといった気分である。連休明けまでには、完成できればよいだろう。少し休みたいですね。
 最初は、こんなものがvueを使用してできるんだろうかと思っていたが、バグを克服し、ようやく半分までたどりついた。ここまで制作してくると、vueの動作もさすがに鈍くなってくる。時々エラーを起こすこともある。だからコンパティビリティモードにするかとvueが尋ねてくるので、yesと答えれば、動作は少し回復するが、操作画面は立方体のボリュームだけになるので、できるだけ別ファィルでオブジェクトを制作しながら、ライブラリー化してから、ベースとなるヴァーチャルアイランドへ読み込んだ方が良い。
 金曜日は、大学院で朝一番に私のプロデュース論の講義があるから、早い新幹線に乗らなければならない。私の本命の授業であり、日本でプロデュースを教えているのも、私しかいないので、出向かざるを得ない。今年度最初だから、一体何人の受講者がいるのかは不明。 京都の自宅から出向いても、去年のように受講者ゼロという場合もあるだろう。ああっ、それならば、こちらの制作をしていればよかった、と思いたくなる。 こういう制作に関わっているときは、学生というのは 他人の心知らずで、ホントに脳天気な輩だ。まあ、そんなことがわかるわけもないか・・・何故かトホホ!の世界である。

制作:Vue5
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26.ヴァーチャルアイランドver2.

2009年04月16日 | Design&3DCG
 さて次は丘の上の教会だ。制作手順は、いつものとおりだ。とくに目新しい手法はない。このデザインは、このプロジェクトの当初からイメージされていて、それに合わせて制作した。
 初期スケッチと比較すると、建物の高さを少し低く設定している。また柱も当初のものよりは細くしてある。実際に寸法を追いながら制作してゆくと、スケッチ程には大きなサイズは不要ということになる。だが視覚的には、見る位置によって少し細い柱だなと思う。また屋根勾配は、地中海地方の建築様式から採寸しているが、軒をだすと、それだけで日本建築様式に近づいてくる。十字架は壁をくり抜いており、背後から太陽の光が差すと光の教会というわけだ(笑)。
 この制作では、複雑な要素がないので、比較的簡単にできあがった。もう少し手間を掛けるとしたら、教会風の椅子を配置することだろう。実は家具が意外に重要であり、配置することによって空間的規模の対比が生じ、建築空間の大きさを表現することができる。後で時間があったら、制作しておこう。だがそんな家具の寸法はどこにあるのだろうか。それにvueには、樹木はあるが木材のテクスチャーがない。

制作:Vue5
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25.ヴァーチャルアイランドver2.

2009年04月15日 | Design&3DCG
 修道院の二つの建物をvueに取り込んで、狭隘な敷地の上に組み合わせてみた。低層棟は寸法取りに手間取り少し不整合な形態、そして高層棟は整然と寸法通りに制作できた。そんな違いが表れているようにも見える。
 CGを制作していて思うのだが、途中で寸法の押さえが甘くなってくる。つまり試行錯誤している内にオブジェクトが動いたりするなど、ソフトオペレーションに由来する。だからベースとなる地形などは、制作して位置を決めたら、ストッパーを掛けてしまうのが正解だろう。
 実は、ここでも土台となる敷地の寸法が少し甘いように思われる。原因はstrataのグリッドがずれているのだが、そのまま進めてしまった。本来ならばスキッと納まるのであるが、途中で何回かチェックしなければならなかった。
 もちろん途中のデータフォルダーは体系的に整理されているので、もう一度作り直せば、整然とするが、私はそんなことはしない。というのも、世の中にはまれに完璧性の人がいて、整然としていないと気が済まないというので、最初のフォルダーに戻り等と言うことばかりしていて、一向に完成しない人がいる。そういう落とし穴が、3DCGにはあるのだろう。3DCGは、図面ではないので完璧である必要はない。そう思って随所で補正しながら作業を進めている。結果がよければ、よれでよしとする程度のものだろう。そこに投影図と投透図との違いがあるというよう。
 3DCGの極意といえば、天使のように大胆に、悪魔のように細心に、といったように両方の感覚を使い分ける必要があるのかもしれない。

制作:Vue5
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24.ヴァーチャルアイランドver2.

2009年04月14日 | Design&3DCG
 今日は、修道院の合体建築の続き。階段状の不整形な敷地なので、複数の建物をvue上で組み合わせようという目論見。細かいことを言わなければ、vue上で組み合わせればよいだけなので制作は簡単である。デザインは、多少モダニズム様式となったが、それも変化ある風景になって面白いだろう。
 ヴァーチャルアイランド・バージョン2を始めて、もう一月程経った。私は、あまり長く同じ仕事をしていると飽きてくる。だから少し先を急ごうと思うが、どうも初めてvueを使用した時の興奮がない。それは慣れた故かもしれない。さてこのオブジェクトデータもvueのライブラリーに保存しておこう。
 今回のブログシリーズは、制作とライブで書いているのだが、すこし同じテーマというのも倦怠感を感じる。それは話題が単調となり、ときには違うテーマで行きたい気分になる。新学期でなにかとイレギュラーなことが多いので、時間のある今の内に、こちらを先へ進めておこうとは思うが・・・・。
 もう一つ倦怠感の原因があった。最近サーバー名称がmacからもらmobile meと変わった。その故かアップロードに大変時間がかかるようになった。いつも全てのフォルダーをアップさせているからだが、そうしないと過去ログの大半が削除されてしまうのだ。
 そうそう、最近講義用として大学備品の最新のMac bookに、ソフトやデータのインストールをして調整していた。私が現在3DCGに使用しているPower MacG5(初代)と、CPUの数や速度、ハードディスクやメモリーの容量が同じなのだ。つまり同じ仕様という訳だ。こちらの価格は、11万と当時のG5の1/3である。だからPower Macでレンダリングをしていると、少し気落ちした気分になる。Macが3GBのCPUになったら8コアMacにしたいね。3DCGは、PCのスペックがものを言うよ。

制作:Vue5
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23.ヴァーチャルアイランドver2.

2009年04月13日 | Design&3DCG
 さてバグも克服したし、春休みも終わっているので、少しペースアップしなければと思う。
 今日はさしずめ修道院の半分位をつくろう。不整形な敷地にはめ込むような案配なので、上面図から敷地境界線を引き出し、それに合わせて建築オブジェクトを組み立てた。バグが起きるのも面倒だから、おもにstrata上でラフに組み立てたので、あまり正確には制作していない。遠目に見られれば、よしとするかといった程度で制作した。実はこの背後にもう一つ建物が合体するのだが、それは次回以降にしよう。少し古典建築様式だ。柱はドリス式風。風であるから、必ずしもドリス式ではない。
 できあがってみると明治時代の銀行風だが、それもよかろう。オブジェクトができあがったら、 後で読み出すのが簡単だから Vueのライブラリーに保存しておきたい。
 海からの階段を上がると、建物の隙間に、この古典建築の正面が見えるはずだ。そんなイメージを頭に描きながらの制作である。
 ところで、私の場合は、オブジェクトをすごしづつ制作しながら、vueの中へ配置して、全体の風景の中で確認しながら、次の作業を進めている。だから風景次第では、当初のデザインが変わることも、ままあることだ。それでいいのである。
 そこにイメージと3DCGとの温度差があるのだろう。この場合は、やはり3DCGの特性に合わせてゆくほうが、結果が良くなるだろう。
 これが工学系の人種ならば、一度にパーツを制作して、最後に組み立てた方が合理的と考える場合もあるだろう。だがそれでは、最後に組み立てたときに、アカンとなったら、また個々のオブジェクトからの、作り直しになる。もっとも工学系には感性が欠落している人種もいるので、自分でアカンという評価なり良し悪しの判断がつかない場合もあるが。
 まあ制作過程は、多分に人によるのだろう。
 
制作:Strata3DCX5.5J,Vue5
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22.ヴァーチャルアイランドver2.

2009年04月12日 | Design&3DCG
 Vueのバグを克服してようやくできた左側の民家2棟。背後に階段を介しているのでオブジェクトの形が不整形だったわけだ。実は最左の民家も室内に一部バグが残っているが、見えないから、まあええかという気分で配置した。
 この民家のバグ対策で今週は、大分時間を費やされた。少しタラタラとやっていすぎたと反省もある。春休みも終わり、また何かと慌ただしい日々が続くので、少し先を急ぎたい気分である。
 ここまで制作してくると、今のところはVueが得意とする一つである自然の地形や植栽などをほとんど使わずに、建築オブジェクトだけで制作している。だからstrataやshadeといった3DCGソフトだけでも制作できる訳だ。しかし、Vueの環境表現は、それらの3DCGソフトよりは遙かに容易に扱え表現も優れているので、ここにVueを用いる理由もあるのだろう。それに植栽オブジェクトは、データが重たいので、最後に入れようと考えている。
 そんなバグに関わっていると、そろそろ桜の季節も終わる頃である。遅咲きの桜でも見に行こう。今週は、平安神宮や大原が満開だろう。
 
制作:Vue5
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