Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

ドローイング207. 小説:小樽の翠37. 幕間3.

2020年02月27日 | Sensual novel

 

 小樽の翠は、どんなスタイルなのだろう。

 翠は、小説の中で裸婦のモデルをしているぐらいだから関心がわく。多分これが小説でイメージしている小樽の翠だ。意外にクールな空気が漂う。小説の主人公であるアチキは、こんなボディを毎日愛でているわけだ。おっ!、いいじゃん!・・と小説のアチキに嫉妬するか(*^▽^*)。

 マーケティングの手法であるペルソナ法で遊んでいるうちに、散らばったビジュアル・イメージを拾い集め、一つのストーリーに収斂されてゆくのはおもしろいし、ならば、現代の平均的なライフスタイルとは大いにかけ離れた設定で、と筆を進めていたら小説になってしまった。

 小説という形式は、ブログの冬の端境期のテーマとしては調度よさげなクリエイションだ。というのも最近ブログを書いていて思うが、巷の出来事に対して、意見だ、評論だ、といったことを書いても、そんな非創造的な文科系的趣味に私は空しさ感じる。ここはやはり、クリエイションなブログでありたい。

 ブログ小説の舞台にした小樽の街も、夏に訪れたことがあるとはいえ、ストーリーに見合う冬の画像がない。一度雪のあるうちに、実在の小樽の街を訪れたいと思う。そんな風にブログ小説の舞台にすることによって旅への動機ができるのは、おもしろい。

 そんなわけで、ラブラブな大人のカップルのストーリーを、至極普通の日常会話をもとにして、日本人家族の平均世帯数2.47人とは、大いにかけ離れたライフスタイル・ストーリーを続けている。

 というのも昨今のコロナウィルス騒動で、感染者は全国的に広がり、イベントはことごとく中止になり、観光客も激減し、外に出るなといわんばかりの風潮だ。そんな暗い社会であればこそ、家にこもって瘋癲老人日記もどきを書いている方が健康的か。せめて荒唐無稽な小説風でも書いてイメージの世界を徘徊していたいですね。

 とはいいつつも、仕事の締め切りも重なり目下大変忙しい季節。仕事も大詰めにきたので1週間程ブログはお休みします。一寸長い幕間です。

 朝のマックの、コーヒータイムにて。

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PEN LIFE1616 小説:小樽の翠36. 幸せな予感といったらよいか・・・

2020年02月26日 | Sensual novel

 

 夕方から、翠は札幌へ出かけていたので、木賃アパートに戻ってきたのは、夜遅くだった。

翠「今日は、看護師さんの定年パーティーだったの。渡り鳥のトシコさん・・・」

各地の病院を渡り歩く看護師さん!?

翠「男の渡り鳥ね!」

ホウ!!・・・。

翠「トシコさんは、早くに結婚したんだけど、子供が小学校に入る頃、旦那さんが脳卒中で突然無くなくなったんですって。それから、いろんな男と渡り鳥をしながら、仕事にも精を出して、出世コースにのって、アメリカ系病院の看護師長までいったやり手なの。だって人生は、男と仕事!だって、明快!。もちろんナースのあいだで、しらない人はいないぐらい仕事と恋でお盛んだったの。定年後は、老人ホームで看護師やりながら暮らすそうよ、私のライフスタイルの憧れみたいな看護師さんなんですぅー、でっ外見は、とても60歳には見えなくて、若く見えるの・・・、」

どんな男遍歴!?

翠「全部恋人はアメリカ人なの、だって猛烈に英語を勉強して、ベッドの上でスラングは覚えたわ!、といってたし。だって娘さんなんか、途中からアメリカの学校の寄宿舎に入れちゃったの、お金はかかるけど。」

わっ、賢い!。子供を育てる必要がないから、仕事に専念できるんだ・・・

翠「寄宿舎暮らしをしている子供には、『人間は一人では寂しいでしょ、早く自立して愛するに値する男をみつけなさい!』、っていつもいうんだって」

人間は、人間をもってしか、癒やされない、ということか・・・。。

翠「それでトシコさんはもう六十歳でしょう、でっ、『翠!、恋人いる!?』って聞くの、それでいるよ!、といったら『それは素晴らしいことじゃない!』、っていうわけ。それでいつまで恋人暮らしができるかなって尋ねたの、そしたら一生よ!、っていうわけ」

ホウ!

翠「でも、女は更年期がくるから、そのあとはどうしたらいいの?、そしたらトシコさんは・・・

『そんなの関係ないわ。あのねえ、翠、更年期すぎたら自然妊娠をしないだけなのよ、そうすると排卵しないから、いつでもセックスできるでしょう。物わかりのよい男の人だったら、ゴムもいらないし、面倒がなくて喜ぶわ、もちろん女にとって感度は鈍くなるけど、でも好きな人が、いつもそばにいるっていう安心感のほうが大切よ!』

というわけ、私は、はっはぁーーんだよ」

アチキは、幸せな予感といったらよいか・・・、

 翠を抱き寄せて唇を合わせながら、翠の唇がうごめいてくる感触が、心地よい・・・。多分女とキスしたときの感触で、長くつきあい続ける女か、今宵限りでよい女か、人間はそうやって相性の良い女を捜す本能があるのか・・・。

 小樽の冬は長い、いきおい室内での暮らし方になる。だから男と女がラブラブでいることが、大切になってくる。そうしたいつもいる相手が一人だけ、いればよいのである。

 小樽の雪明かりの街が見えている。

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PEN LIFE1614. 小説:小樽の翆35. サディストとマゾヒスト

2020年02月25日 | Sensual novel

 

翆の喫茶店の会話の続き、そして晃子さんの話の続き・・・

翆「実は、晃子さんの同僚の看護師さんにシホさんがいるの。あるときシホさんの襟元にアザが見え隠れしているから、晃子さんは、どうしたんだろうって思ってたの。その後偶然更衣室で、志保さんの体中にアザが沢山あるわけ。それで晃子さんは、『もしかして旦那さんは、サディストなんだ?』と尋ねたわけ。そしたら志保さんは首をたてに振って、『でも人には、いわないでね!』って口止めされたんだって」

相変わらず、勘のいい晃子さんだね。

翆「確かシホさんの旦那さんって、性格もよくて、ルックスも人並みだし、とてもサディストには、見えないのよ、それが夜になると、縛って、蝋燭たらして、鞭で打ったりするわけ。男って外見じゃわかんねぇーよなぁー」

女だって外見じゃわかんないけど・・・(笑)

翆「晃子さんいわく、シホさんも最初は躊躇したけど、『どや!、こんなふうにして欲しかったんか・・』といじめられ続けていると、恥ずかしさや痛さが薄れて、次第に快感に変わってきたんだって!」

本当かなぁー!?、じゃ、相思相愛じゃん・・・、私にいわせれば性的障害カップル・・・。

翆「障害まではゆかないけど。旦那さんが、仕事も真面目で、ルックスも一人前なら恋人候補というのが世の中の常識なんだけど・・・、でも、実際は世の中の常識どおりにカップルはできない、というわけ」

そこには、落差があるんだ。

翠「シホさんの場合は、外見がプラスで結婚したら、中身がマイナスのサディストという落差だったわけ、最初は失望したらしいけど」

アチキは?

翠「アチキは、最初遊び人風、こんなの恋人にもならないって最初からマイナスよ。それがつきあいだしたら、いい人じゃんと気がついてプラスになったわけ。だからマイナスからプラスに変化して女は感激するの。女からいわせれば発見だね」

ふぅーーん

翆「気のない返事ね!、私達もやる!、蝋燭とか・・・(^_^)」

痛いのは、やだよ!、注射だって嫌いなんだから(^_^)(^_^)

翆「だろうね・・・」

・・・・

夜、翆を抱きながら、うちらは普通でよかったぜーーー。

外は、風が吹き荒れている、小樽の夜も長い。

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PEN LOFE1613. 小説:小樽の翆34. すれ違い

2020年02月24日 | Sensual novel

 

 雪がある、それだけで小樽の街の風景が普段とは違ってみえる。そこが私は好きなんだ。夕方、翆のカフェで珈琲。雪だから人も少ないし、ここは少し翆のお店の売り上げに貢献しないとね。

翆「すれ違う男と女っているじゃない?」

いつもすれ違っているかも・・・

翆「つまり、カップルになったけど、実らなかった、という話ね、そういう人って多いんだよ」

晃子さんのお話?。

翆「そうなの、真里ちゃんという看護師の女の子がいてね、見かけも性格も普通にいい子なんだけど・・・、でっ、いつも顔を合わせている薬局の業者に彼氏がいたわけ。彼氏とは3年間も顔を合わせていたんだって。」

ホー・・・

翆「3年目にして、ようやく二人だけになれて、キスして・・・。ああっ、今夜は念願のセックスでもするかなって、晃子さんはみていたの。でっ、翌日、晃子さんが、真理ちゃんに、『どうだった彼氏は?』、と尋ねたら、別れた!、というの。あんなにいい線いってたのに、『なんでぇー、そうなるの』と晃子さんも不思議な顔してたわけ」

 そんな経験は、アチキにもある!。X、K、W、M・・・・、アチキは好きだったけど、カップルにもならなかった。

翆「どうして、みのらなかったの?」

うーーん、共通しているのは、Xは看護師見習、Kはお父さんの面倒があるといってた、Wはデッサンのモデルまでしてくれたけど資格の勉強があった、Mに至ってはキスまでしたけど親の面倒みながら新しい仕事を始めていた、だからどれも実らなかった。

翆「アチキは冷たいんだよ!、女って2つの大きな目標があると同時には実現できないんだよね、多分それって、心変わりさせてくれるぐらいに、口説いて欲しかったんじゃないの?。目標を変えるのには、それなりに大きな動機とか言い訳がいるんだよ」

そこが男と女の違いかな?。男なら、同時に仕事と恋愛があって、恋しているから仕事も意欲がわくといった具合に、2つのことを循環させてゆく、というのが根性だもん。

アチキは一気、一気系なんですぅー、じっくり系がダメなんです(笑)。

翆「だって、アチキと逢って、その日にセックスしたじゃん、ああっ、この人は遊び人だなって最初は思った、けれどつきあっているウチに、それは違っていることに気がついたからよかったけど、それって、女心がわかってない!(笑)」

初見では損するタイプですかね。すれ違った女達が別の男に抱かれて幸せであればいいさ、今のアチキには、翆がいるしさ・・・。

・・・

夜、翠の木賃アパートで・・・

翆と身体をぴったりと重ねていると、翠の心臓の鼓動が伝わってくる。こいつとは、すれ違わなくて、よかったぜーー。

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PEN LIFE1615. 小説:小樽の翆33. 休日の朝

2020年02月23日 | Sensual novel

 

 小樽は、風花が舞っている。空が晴れていても雪が舞っている。次第に晴れ間がひき、いつもの曇り空になった。

 翆は、人体に関して勉強もし看護師として仕事もしてきてたから、人間の身体に関しては恥じらいもなく即物的に捉えている。多分セックスは脳内ホルモンの処理ぐらいにしか、考えていないのかもしれない。そういえば、アチキだって裸婦のクロッキーを描いているから、即物的ではあるのだが・・・。

翆「寒いよ!、裸婦はこのポースで限界!!」

ご苦労様でしたといって、ダウンコートをかけてあげる。翆のパパが画家であってよかったぜ。そうでないと、こんな寒いところでなんで裸なの?、と愚痴られそうだ。

珈琲を飲みながら、マサヒロ君とこ、まだかなぁー?

翆「出産予定は、来月よ、何でぇー?」

ううん、ただ聞いてみただけ・・・、翆は大きな鏡に見入ってる。

翆「ねえ、私の胸って綺麗?」

乳首がピクンと立っているし、子供を産んだ身体には見えないよ。

翠「マサヒロにお乳、あまりあげなかったしなぁーー、悪いママですねぇー」、そういって鏡の前でポーズをとっている。

私のクロッキーを見ながら・・・

翆「骨盤と腿は太く描くよねぇー」

だって腿は頭蓋骨より太いでしょう。

翆「そんなに太いんだ・・・ふぅーーん、髪は描いているのに、なんで陰毛は描かないの?」

あれって立体を感じないでしょう。描いてもクロッキーじゃ表現する必要がないよ。

翆「そうお、結構手お入れしているんだけどね・・・、じゃ全部剃っちゃおうか・・・」

それ、おんなじ、ボディの立体がわかりやすいけど、ボディの形が変わるわけではないでしょう・・・、私にはそれだけさ。

翆「ふぅーーん、そうなんだ、そうだ!、今日は札幌へ行こうよ!!」

なんだ、クロッキーをだしにして、それがいいたかったのか・・・、そのあたりは女の思考だよなと内心笑える。

いいね。たまには、華やかに、ゆきますか・・・。

・・・

休日の、朝の小樽の街のマッタリとした時間が過ぎてゆく。

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ZEISSの空気72. まだ続々・京都の冬 漏れちまったか・・・?

2020年02月22日 | analysis

 

 「小説:小樽の翠」をアップする予定でいた。

 テレビニュースをみていた。

 COVID-19が日本に入ってきたルートは、今のところ二つだけというのが救いのように思われる。一つは横浜港のクルーズ船、もう一つはチャーター便帰国者である。これら二つのルートの感染者が日本における一次感染とすれば、これらに関わった関係者が感染し二次感染、そして次第に国内にジワリと広がってゆく様相がみられる。ついにウィルスは、防疫の堤防を突破したのだろうか?。

 侵入ルートの一つ、クルーズ船の乗客。陰性であることを確認して下船していった。そうした下船者のなかで、陰性と診断されたオーストラリア人が本国で感染が確認されて隔離されている。海外では、日本から帰国した人間は、さらに14日間の隔離が義務つけられている。それが必要不可欠なのだ。クルーズ船の場合は、香港で下船した乗客が一次感染者とすれば、二次感染〜三次感染あたりだろうか。

 もう一つは、COVID-19の患者が北海道で発生したことだ。テレビニュースによれば、父と子供が感染し、ウーハンからチャーター便での帰国者だった。帰ってきたときは陰性だったという診断、そしてまずいことに、子供がいるという非科学的且つ非論理的理由で14日間の隔離を逃れ経過観察だったと報道されていた。それがメディアが伝えるとおりの事実ならば、経過観察でよいという随分と甘い行政の対応だったことになる。いったい経過観察の間に何人の人間達と接触し二次感染を広めたかは、報道されていなかった。これも防疫の堤防から漏れている。

 感染症は、そうやって、ウーハン、ウィルスの運搬者、これに接触した人々という順で感染症のセオリー通り、日本国内に広がっている疑いをぬぐいきれない。既に防疫の堤防は、超えられたのか?。

 だから私は、あっ!、漏れちまったか・・・?、と思われた。つまり現時点では、和歌山の例だけが三次感染まで進んでいるのを除けば、二次感染までしか発症していないが、今後三次、四次と感染が進むと、もう防ぎようがない。あとは個人で防御。旅で飛行機に乗るときは、サージカルマスク着用程度のことしかできない。それとてN95は呼吸がしにくいから、できるだけ避けたいところだ。もうフツーのエチケット用マスクでいいんじゃないとも思う。

 テレビをみていると、感染症の専門家の肩書きに名誉教授、特任教授が目に付く。つまり現役の研究者ではない。現役研究者はウィルス対応でメディアどころではないと推測。どんなに頑張ってもウィルス・ワクチンの開発には、少なくとも半年程度はかかるのではなかろうか。

 さて今後、感染経路のわからない3次感染者以降が登場したら、ウィルスは防疫の堤防を越えたとみてよいのだろうか?。そのあたりが流行するか低減するかの一つの見極め時だろう。

 さて、この問題も、もう少し時間が経過しないと、流行か収束かはわからない。

 もう、そんなことは他山の石として、明日こそ小説に戻ろう。今日は、筆の勢いで書いた部分もあり、アップ後の訂正が随分あった。

 

京都市、東山

SONYα6000、Carl Zeiss Vario-Tessar E 4/16-70mm

ISO100,焦点距離35mm,露出補正-0.2,f/11,1/60

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ZEISSの空気71. 続々冬の京都 科学の戦い

2020年02月21日 | Kyoto city

 

 横浜港に停泊されているイギリス船籍のクルーズ船が、なぜこれほどまでに感染者を発生させたのか。工学系専門家の立場からみても、この船はどこかがおかしいと考えていた。

 You Tubeで神戸大学感染症内科岩田健太郎氏が、停泊初期の頃と思われるクルーズ船内を視察したら、感染、非感染のゾーニングがされていないとするテレビの録画動画をみた。自らも感染の可能性があるとして隔離状態だ。

 つまりクルーズ船全体がレッドゾーンだったのだ。それにしても何が船内感染の要因なのだろうか。そこがわからない。感染者が触った手すりに触れたぐらいで感染するいうのは考えにくい。これまでの感染歴で屋内が多いことを考えると空調が疑わしくなる。クルーズ船の空調がどんなであったかはかわらないが、仮に廊下にリターンダクトを設けていれば、廊下に各室の廃棄エアが集まるから、ここが感染源という場合も想定できる。それにしてももう少し情報が出てこないと要因の特定は難しい。そんなことはメディアが取材すべきことだが・・・。

 その後の国の対応は、厚生労働省のHPに記載されている。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/newpage_09646.html

 そして20日、厚生労働省と内閣官房の職員が感染したと発表された。おそらく11日以降、現場で陣頭指揮をしていたのだろうか。そんな光景がWEBを通じて見られれば、風評もなくなっただろうと思われる。いつも思うが政府は、社会に対して理解や合意を得る努力が不足している。情報不足は、風評を引き起こすだけだろう。

 そんななかで入国と下船が始まった。

 ウィルスの潜伏期間2月5日〜19日の14日間、入国を差し止めた税関と日本政府の措置は適切だった。だが、これは2月5日以前の感染者に対する措置であり、5日以降に船内で感染した人達の措置ではない。そうなると2月5日以降に感染した人がいれば、そのまま通り抜けてしまう。だが、そんなアホなことはしないだろう。おそらく下船する前に検査をし、陰性だったら入国をOKしているのだろう。そのあたりの説明がメディアでみつけられなかった。

 大切なことは感染が広がれば、貴方の気分や都合のレベルではないということです。感染によって日本人全体の生命や生活に影響を与えるというのが感染症の特質であり、人間の防疫力や組織体制とウィルスとの科学の戦いなのです。感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律があります。温情がはいる余地はありません。

 日本人も勘違い行動があった。横浜の弁当屋が唐突に4,000食の弁当を届けたという話である。当然廃棄されたとは思いますが、一体どこからそんな発想が出てくるのか、あるいは企業の売名行為でしょうか。すでに、乗客達が大変ですねといった温情が通用しないところに事態は進んでいたのです。どうせ届けるなら4,000人分の消毒薬や防護服だろうと私は思いますが。

 またチャーター機1便で帰国した日本人が、14日間の拘束を不服に思って、罵声をあげ、勝手にずらかってしまうという実に危険なことをしてしまった。海外であれば、そうした人間は射殺されてもおかしくない行為だと思います。

 さて、私達が皮肉にも14日間閉じ込められたら場合、どうやって時間をつぶそうかと考えます。旅の知恵として、トランプをいつも持っている、ノートに詩や小説やスケッチをかく、そんな時間つぶしのツールを、いつも持参しておいたほうがよいというのが旅の教訓かな。そんなツールは、いつも鞄に忍ばせておきたい。遊びのツールがあることで、案外人間は冷静な判断ができるのではないでしょうか。

 そんなわけで巷も世知辛いので、また「小説:小樽の翠」にもどります。小説を書くという方法が、冬の話題枯れのときは、調度よいかも・・・。

 

京都市

SONYα6000、Carl Zeiss Vario-Tessar E 4/16-70mm

ISO100,焦点距離17mm,露出補正-0.2,f/4.5,1/750

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ZEISSの空気70. 続・暖冬の京都 サージカルマスク

2020年02月20日 | Kyoto city

 

 少し街の画像が残っていた。ならばCOVID-19の続きで。

 京都市内でも2月5日の報道資料によれば、COVID-19の最初の感染患者が確認されている。以後患者数は増えないので、その後の感染拡大は現時点ではみられない。

 中国政府は、1月25日に中国国民の海外旅行を禁止したので、これまでオーバーツーリズムが問題視されていた京都市内から、一斉に中国人旅行者が消え去り、普段の静かな冬の街に戻った。

 そのころゆきつけのマッサージにでかけ、気休めに帰りにマスクでも買って行きましょうかね、と冗談をいっていた。実際市内のドラッグストアでマスクは、当時すべて売り切れだった。といってこちらは探す気分にもならない。

 通例ドラッグストアやコンビニで販売されているマスクは、自分が症状がでたときに飛沫などを飛ばさないエチケット用である。従って飛んでくるウィルス感染を防ぐ機能はないというのが私の理解。

 ウィルス感染を防ぐマスクは、以前から鳥取県のモチガセという企業がバリエールという商品名で販売されており、そのなかにN95というサージカルマスクがある。飛散するウィルスを95%まで除去できるフィルターを内蔵し、アメリカ労働安全衛生研究所(CNIOSH)が定めた基準に合格したマスクである。バリエールN95は、医療関係者が使用しているマスクであるし、もちろん在庫があれば誰でも購入することができる。

 かってSEARSが流行ったときに、私もこれをモチガセから箱買いし送ってもらったことがある。実際に装着すると息苦しいので使うのには慣れが必要だ。現在では、WEBをみるとサージカルマスクは数社から販売されているようだ。

 京都市内は感染が拡大する兆候がないので、私はマスクをしていない。それより手をアルコールで消毒するぐらいか。だから医療用アルコールに抗菌石けんを調達した。

 薬局の話によればだが、えっ!、いま品薄ですか・・!!。マスクや消毒薬が市場で少ないのに、手を洗えなどと市民ができないことを報道で推奨するんだから、相変わらずボケているメディアかもしれない。

 いやそれよりも、多忙な仕事が片づいたら、3月ぐらいにでも消毒しつつ家の大掃除、し・ま・す・かぁー・・・、なのである。

 

京都市、吉田神社、祇園

SONYα6000、Carl Zeiss Vario-Tessar E 4/16-70mm

1)ISO400,焦点距離70mm,露出補正-0.5f/11,1/125

2)ISO500,焦点距離70mm,露出補正-0.5,f/4.5,1/120

3)ISO6400,焦点距離35mm,露出補正-0.5,f/5.6,1/30

4)ISO6400,焦点距離35mm,露出補正-0.5,f/5.6,1/15

5)機材、データとも不明

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ZEISSの空気69. 暖冬の京都、そしてCOVID-19

2020年02月19日 | Kyoto city

 

 一寸京都の画像のストックができた。といっても1日分だが、今日は少し話題を変えて。

 京都市内は暖冬が続いている。といってまれに、寒い日もあり、雪でも降ればよいがと思うが、風花が舞う程度。つまり身体が冬の京都の底冷えに慣れる前に春が来そうだ。ごくまれに寒い日があると(これが、本来の京都の気温なのだが)、身体が縮こまり家に閉じこもっている。もちろんつい先日まで、仕事で忙殺されていたのだが・・・。

 だから撮影もしていない。そうはいいつつ、今年は2日間だけ夕方から散歩した。それは節分の日の吉田神社と、昨日の雪予報が出ていた時の祇園界隈である。

 それにCOVID-19(コロナウィルス)に関するニュースが毎日メディアから報道されている。薬局にゆけば、マスクも消毒薬も売り切れだということを経験した。はたして日本で流行しているのだろうか?。

 昨日の午後7時のNHKのニュースから数値を拾うと、感染者数615人とあった。横浜港で検疫のため2週間足止めされている英国船籍のクルーズ船の感染者が542人、ウーハンから連れ戻したチャーター便の感染者13人とあった。

 もちろん日本に入国をしていないクルーズ船の感染者542人とチャーター便の13人は、は日本での感染者ではない。厚生労働省の発表値もクルーズ船感染者は、含まれていない。だから引き算すると日本国内の感染者数は60人となる。この数値をどうみるかだが、インフルエンザにかかる数値よりは低いだろう。

 しかし大量の感染者が都市の水際にいることは事実だ。だから国によっては、これだけの感染者を出した船は、入国許可はできない!、出港地へ戻れ!、とする通告だってあり得るはずだ。そうなると香港やイギリスへもどる場合もあるのだろう。

 さて、問題なのは、このクルーズ船だ。船内感染がやたらに多いのである。もちろんそれは香港を出るあたりから感染しはじめ、潜伏期間を経過して横浜に着く頃に発症するなど、次第に感染者数を増やしてきた。我が国でも清潔を旨とする病院内での院内感染があった。どちらも居室内で感染する点で共通している。そうなるとフレッシュエアが不足している屋内空間が疑わしくなってくる。もちろん隔離できない船の構造というのもある。感染経路をさぐれば人-人感染だということもわかったきた。

 横浜港で2週間上陸を許可しなかった税関や日本政府の判断は適切だった。もし安易に入国を許可をしていれば、今度は日本の都市内でパンデミックにつながる可能性があったかもしれない。そうなると感染経路どころの話ではない。これは、本当に危なかったのである。だから税関も日本政府も、本当の水際で防戦している。頑張れ!、といいたい。こうしたときに、細菌兵器の訓練を受け、装備もあり、医者もいる自衛隊の派遣もありえるだろう。

 そこまではゆかなくても、おそらくクルーズ船が横浜港に入港する前から、院内感染が税関や日本政府に予め知らされていたのではなかろうか。であれば防疫担当者を派遣し、船内の乗員を短期間で研修・訓練し、防疫と衛生環境を船員が維持したりできるブログラムが必要だったと思われた。医者を派遣するだけでは、なんの解決にもならない。やはりミッション・ブログラムが必要なのである。このあたりが日本の下手くそなところだろうか・・・。

 

京都市、吉田神社、祇園

SONYα6000、Carl Zeiss Vario-Tessar E 4/16-70mm

1)ISO6400,焦点距離70mm,露出補正-1,f/8,1/20

2)ISO6400,焦点距離70mm,露出補正-1,f/8,1/90

3)ISO6400,焦点距離70mm,露出補正-1,f/8,1/15

4)ISO6400,焦点距離36mm,露出補正-1,f/5.6,1/8

5)ISO100,焦点距離23mm,露出補正-1,f/5.6,1/15

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PEN LIFE1612. 小説:小樽の翆32. 契約女

2020年02月18日 | Sensual novel

 

 翆との枕話なんだけど、契約女というのがいるのだよ。

翆「それって、契約するとヘルスさんとかソープのお姉さんがやってきて、おじいちゃんのマスターべーションをしてくれるとか?・・・」

そうではなくて、私立大学の女子大生の話なんだ。大学へ行きたいと自分の娘がいいだしたら親は、「ならば大学にゆかせてやる、そのかわり卒業したら見合いをして結婚しろ!」と、きつくいいわたされて大学へくる、つまり親と契約する女がいるわけ。今でも、結構ある話なんだ。

翆「ははぁーーん、親と契約!!・・・」

それも家同士の見合いだから、見合いを断る余地もないわけ。

翆「女は、人身御供ね!」

だから大学時代が彼女達の唯一の自由時間というわけ。それで遊びまくる。もちろん男とも乱脈を重ねて、セックスのいろんなテクニックを勉強するわけさ。結婚したら旦那さんに捨てられないためにね。だって、僕にまで「先生、私のアパートって綺麗なのよ」といって誘惑してくるもん。

翆「それで卒業したら親の言いなりのお見合いをして、生娘です、なんて紹介されるわけだ」

そうなんだ、でもその頃には、もうバッチリホルモンがでていて、オーラまで飛んでいて、すごく色っぽくなっているというのに、生娘ですからには笑っちまうのさ。でっ、彼女達が自由を、つまり自分の意志を行使する場面が1つだけある。それは、卒業するまでに、いい男をみつければいいのさ。

翆「親の奴隷から離れられる唯一の手段だ」

狙い目は、大学へやってくる常勤の若い先生。まして独身だったら、もう大変だよ。助手とか非常勤ではギャラが安いし将来性も定かでないから相手にしないのよ。あくまでも常勤。最後は教授夫人で納まれるからね。そこを彼女達は、よく見分けているわけ。

翆「もう、うきゃーー、だね(笑)」

だって新しい常勤の若い先生の嫁になっていいよ!、という女子大生が数人登場したとする。すると女の子同士で談合するわけ。「やっぱ、杏奈よ!、綺麗だし、スタイルいいし、頭は並だけど・・・」

そうやって一本化して、本命以外の女の子達は、杏奈を目一杯応援するわけ。その結果めでたくゴールインになったら一丁上がり。だって大学の先生だったら、親の前につれていっても、でかした!、高い月謝払って大学にゆかせたかいがある、というわけだよ。

若い独身の先生は、そうやってみんな落とされるわけ。だって将来は教授夫人だもん。

翆「大恋愛とかは・・ないの?」

ない!、ない!。

・・・・・

このところ小樽は随分と雪が降り続いている。もう大分積もった、静かな夜である・・・。

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PEN LIFE1611. 小説:小樽の翠31. 水瓶座の女

2020年02月17日 | Sensual novel

 

夜、翆の木賃アパートで枕話をしているときに、

翠「あっ! 、今日、私の誕生日!」

なんだ、水瓶座の女だったか・・・。

翠「アチキは記念日はないの?」

記念日ねぇ、記憶にあるのは、かみさんの命日とか・・・。

翆「そんなのは、いいのだよ、星座!」

えっ、おれ!、魚座だよ。まあ水瓶座とは、相性が合わない仲でね。

翆「となりあわせだから、隣人愛だ!、サプライズが欲しいな!

翆とは、毎晩セックスをしているから、サプライズも何もないよな・・・。

そこで翆をうつぶせにして、骨盤を持ち上げて、翆の大臀筋の上に私の腹部が被さる。柔らかい大臀筋の間に後ろから入れて、激しくついた。翆と最初にセックスしたときの体位だけど・・・。

翆が、「いいね!」と指を立てたてた・・・。

翆の上品な嗚咽が可愛いと思う。

代わり映えのしないサプライズだけど、二人で果てて翆の骨盤をなでていた。そうしていると不思議に、こいつ、いとおしいなと思う。

 男と女の相性の良し悪しって、セックスが終わってはっきりわかる。いとおしいと思えるか、そう思わないで寝てしまうか、そのどちらかだ。やはりアチキは、翆がいとおしいのだ。

・・・

日本海を低気圧が通過しているので、小樽の街は強い風が吹き、少しあれている。木賃アパートは、それにジッと耐えている、偉い!。

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PEN LIFE1610.  小説:小樽の翠30. 幕間2.

2020年02月16日 | Sensual novel

 

 「小説:小樽の翠」、つまり瘋癩老人日記とでもいったらよいか、こんな小説を書くぐらいだから暇人だろう?、と人は思うかもしれない。実は背後でちゃんと仕事をしており、さらにいえば混沌とした毎日が続き七転八倒していた。

 例えば、ある日は、締切り直前の原稿にトホホ!、のドジ・・・・

  原稿の図版用3DCGを制作していた。あと2日ですむと作業は快調。そこへメモリー不足の表示。そこまではいつものことでブラウザのキャッシュを削除すれば回復する。そのとおり、そこまでにしておけばよかった。

 そんなとき、MacOSのアップグレードの表示、これで邪魔なキャッシュもついでに全部消えるか、ならばアップグレード・・・・、Catalinaをインストール!。・・・・まてよ!!、それって64bit対応のOSではないか。もしかして使えなくなるソフトがあるかも・・・、気づいたときは、やっちまったぜ!。

 案の定、一つだけ使えないソフトがあった。ついさっきまで使っていた3DCGソフトだ。ソフトの発売元で調べたら、最新MacOSには対応していない。つまずきが拡大した。さらに・・・とドジはさらに続くが、アホらしいので省略。

 さて巷を見渡すと、コロナウィルスの接触者以外の感染がみつかった。世界規模での感染拡大だとパンデミックの様相を呈し始めたのか?。

 私の記憶では、最初のコロナウィルス発生は中国・武漢(ウーハン)市内の市場からではなかったか。であれば、食材をつうじた感染が密かに拡大していることになる。つまり流通経路=感染経路だったら、我が国も無防備だ。そこでNatureのサイトをみていた。2019年12月、最初の症例7例中6例の患者が武漢市内の海鮮市場で働いていたとある。となると、かってのSEARS同様に原因はコウモリか・・・、これを媒介した動物は何か?、ジャコウネコとする説もある、なんでも食材にする中国だから、海鮮市場が発生源とする可能性は高い。それがウィルス変異で人:人感染に発展拡大したということか?。

 しょうがない、飛行機に乗るときは、ウィルスの95%を除去するバリエールの抗ウィルスマスクN95の着用か。これは吸気しにくいのだが、ダイビングのエアを節約して吸っている感覚だと思えばよいのか。そんなふうに最近巷も、混沌としている。

 本当は、モーニング珈琲をのみながら「小説:小樽の翠」を書いていたいですけどね・・・。

 

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PNE LIFE1609. 小説:小樽の翆29. トライ・アンド・エラー

2020年02月15日 | Sensual novel

 

 翆は元看護師だから、毎朝基礎体温をつけている。それは看護師に限らず女の常識なのだろうけど・・・。それに出産経験があるから生理が狂うということが、あまりない。

翆「今日あたりは排卵日ですよーー、子供つくりますかぁー(笑)」

子供つくって、また、お父さん達に養育させようというわけだ。

翆「親が元気だと、そんな気分になるよね」

つくりたい?

翆「もう天才マサヒロを産んだから十分だよ!、それにマサヒロの子供がもうじき生まれるじゃん・・・」

ひ孫が先に生まれて、そのあと孫がうまれて、孫の方が歳が下なんだ。

翆「それって、ややこしいか・・・」

昔だったら、そんなのザラにあったんじゃない。日本の農家は多産系だったから。

こどもの数イコール、労働力、イコールお米の生産量だもん。

だって後家さんなんか結構いてさ、若い男の筆下ろしなんかしているから子供ができるよね。そうする生まれた子供は里親に預けて、自分は仕事にゆくわけ。里親というのは、子供を育てた経験があって、まあ農家の労働力には少し足りないが、子供の世話ができるというので、便利な存在だったんだよ。つまり翆のパパ達ですよ・・・・。それで日本の人口は増えてきた。

翆「じゃ私の二番目の子供、やっちゃう!?、あっ、まずい、お店のマスターがいなくなる!。看護師に戻ってからだな、アチキの種でこどもをつくるのは・・・

既にマサヒロ君を産んでいるから、ボディは楽勝なんだね(笑)・・・・・

翆「じゃあ、ゴムするか・・・」

それ感触が悪いよ・・・

翆「じゃ、お口で・・・」

翆が細い指を絡ませググッと喉の奥まで咥えてくる。次第に大きく固くなってくる。

翆の細い指で巧みにアチキのイチブツをしごかれると、すぐにいっちゃいそうだよ・・・。

翆「だめだよー、先にいっちゃあ・・・・」

だって、その指使いがもうーー・・・・・

 世の中には、基礎体温の推移をグラフ化して今日は排卵日だといって、仕事で疲れた旦那のケツをたたいて、無理無理たたせて、子づくりに励んでいるカップルもいるのだろう。それってあまりにも即物的すぎて、おもろうない。そんな構えるほどのものではないのだが・・・。

・・・

 小樽の街灯がみえている。照らし出された家の窓の一つ一つが、そんな営みのトライ・アンド・エラーをしているようにも見えてくる。

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PAN LIFE1608. 小説:小樽の翆28. お腹が痛い・・・

2020年02月14日 | Sensual novel

 

 北市ガラスの瓶越しに、窓から小樽の街が見えている。これは写真のアングルだな。翆の小机をかりてMacで原稿を書いている。こういうときが一番頭が冴えて仕事がはかどる。今日は、お店が休みなので、翆はまだ寝ている。

・・・

翆が寝返りをうって、細眼をあけている。

翆「お腹が痛い!、はったように・・・」

薬のんだ?、なんか悪いもの食べた?

翆「薬は夜中にのんだ・・・、あたるようなもの食べた記憶がない・・・」

治らない、医者だな。

翆「今日は休みだよ!」

さてねぇーー、お腹が痛い!、やはり浣腸かな?・・・・

翆「・・・×○(-- )○○・・やっぱ、それかぁー!、救急箱に入ってる」

なら、ウチがやってあげましょう((^_^))、といって翆をうつぶせにしてパンツをおろして、白いお尻が欲情しますよねぇー・・・。

翆「恥ずかしい・・・」

お前元看護師だろ・・!、患者のは容赦なくやっていたくせに・・・。

翆の大臀筋を広げて肛門っと・・、肛門の形って意外性があって面白いよな。可愛い女に、この菊座・・・。そんな場合ではないか、相手は病人なのだ。イチジク浣腸の液体を数滴、翆の肛門に落として湿らし、先端をゆっくり入れてゆく、思いっきり奥まで差し込んで、翆が眼を固く閉じている・・、こちらは、おお!、感激の一瞬、それから一気に握りつぶして液体が直腸内全体に飛ぶようにする。

翆「アッ、!」

さて、ここからだ。後ろから翆の骨盤を羽交い締めにして、我慢、我慢・・・

翆「もう、いいよ、トイレにゆかせてぇーー・・・」

まだまだ、薬がたっぷり回るまで・・・。

翆の肛門がヒクヒクしているようにも見えるが・・、超可愛いいー!!!

翆「バカァー・・・」

身体をそらすとロケットのように飛び出していった。

・・・しばらくして空気のように帰ってきた。

翆「治った!!・・・・」

そういって、また寝てしまった。

一眠りすれば、また元気になるだろう。

・・・

遠くの山に薄日が射してきた。少し天気が回復するかな・・・。

こんな小机で、小樽の街を眺めながら原稿を書いていると、リゾートホテルの瀟洒な空間でも体験できない豊かさを感じる。

元気になった翆がコートから小包をとりだして持ってきた。

はいチョコレート!、バレンタインデーですぅーー!!。

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PEN LIFE1607. 小説:小樽の翆27. 自然の摂理

2020年02月13日 | Sensual novel

 

立春も過ぎたのに小樽は雪だ。寒いから人気のない翆の喫茶店で寒さ忘れ。

翆「ふと思ったんだけど、私達のセックスの時の会話を誰かに聞かれていたらどうなるの?」

大丈夫、そもそも、そんな時に会話なんかしないでしょうよ、アヘアヘ!のうめき声ぐらいじゃないですか。外国人みたいに、燃えてる!、最高!!、登ってゆく!!!、天国みたい!!!!、なんて日本人はいわないのが多いのでは・・・。

翆「そっかぁー、会話がなかったね」

だから、日本人を扱った官能小説を書くのは難儀だと思うよ。真面目に描写したら、アヘアヘ!!しかないでしょうよ。全部アヘアヘ!!じゃ官能小説にならないよ。大体日本のポルノビデオだってアヘアヘ声位しかないでしょう。

翆「官能小説の面白いのってないかなぁー」

草凪優さんかなぁー!、あのお堅い新潮文庫からも「夜の私は昼の私をいつも裏切る」という名作がある。なにしろ日大芸術学部出身だから、感覚的に私とあう。あとは設定の面白さだったら、謎の人物、サタミシュウさんだろう。映画化された「私の奴隷になりなさい」ね。

翆「それは見た、恥を社会でさらしかけるきわどい面白さがあるよね、それって巧みな設定ね」

サタミシュウさんは、表に登場しない謎の人物。そうした巧みさを考えると、案外大学の先生だったりするかもしれないと私はイメージしているけど。だって毎日文章を書いているし、文学部の先生だったら、官能小説は書けちゃうよ。

翆「官能小説のポイントって何だろう?」

官能小説って落差だと思うよ。貞操観念とか、恥は人前に出すなといった暗黙のモラルとか、自分達の規律意識とか。そんな堅い考え方や意識が社会や自分達のなかにあれば、それを前提にして落差をつくりだせるでしょう。落差は英語でいえばdifference!。まあ、なんでそうなるの?、とか、そんな展開ってあり!、なんて驚かされる事ってあるじゃん・・・。

翆「例えば、妻は不倫しちゃいけないなぁー、と思いつつ不倫に走れば葛藤するかもしれないから落差が生まれるストーリーができるよねぇー、そこに読者ものぞき見るおもしろさが生まれる、私たちの落差ってなんだろう?」

・・・・そんなのないよ(笑)、あたりまえのことばかりだから。 

翠「じゃ、官能小説のネタにもならないわけだ(笑)」

・・・

・・・夕方、市場で食材を調達して翠と一緒に帰る。

雪の住宅街を歩きながら、ご飯食べたら、アヘアヘ!、しようね。

翆「もう、感触動物なんだから・・・」

だって、こうして翆のケツなでていると、やりたくなるじゃん、自然の摂理さ・・・。

翆「お尻の割れ目に手を突っ込まないで・・、あっ!、肛門、ささないでーー、(笑)」

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