Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

EOSな日197. シントラの文化的景観

2019年07月31日 | field work


 リスボン郊外シントラは、深い森の中に王宮を中心として城館や貴族の別荘が建ち並んでいたとガイドブックに記載されているので、れっきとした観光地。

 かって私が大学の先生達と出かけたフィールド調査では、観光地は最初からカットするというのが習わしだったが、観光地シントラは世界文化遺産であるから、まあ我慢してゆくべえ。

 シントラ駅に着くと、郊外の城館に向かうバスが並んでいる。当然私達は、そんな時間のかかるところはパスして王宮をめざして歩き出した。実はこれが正解であり、道沿いに展開する山麓のかっての別荘群や小さな集落のランドスケープが美しいわけだ。もちろん相当に技巧的設えであり、こちらは食傷気味だが、景観としてみれば美しいのだろう。どこか田舎のような人なつこいところが少ないが。

 やがて小さな集落にたどり着き、中央には14世紀に改修された王宮がある。ならばはいりますかと急ぎ足で走り抜ける。ここはゴシック、スペイン、イスラム、など様々な様式をかき集め、それにポルトガル風様式であるアズレージョなどを組み込んだ技巧的あるいは作為的で不自然な建築だからマニエリスム様式とでもいったら言い過ぎか。

 その足で、S君の所望でレガイラ宮殿まで足を伸ばす。17世紀の王族の別荘をブラジル出身の富豪が買取、改装された宮殿だとガイドブックには記載されていた。世界文化遺産ではないが、ポルトガルの国の文化財に指定されている。庭園が広くランドスケープ・デザイナーの好きそうな空間だと思いつつ園内を散策していた。

 最奥まで歩いて来て、駅へ戻るために捕まえたジムニーの通り過ぎ去る風景が、広げた屏風をたたみ込むようで心地よかった。シントラの駅前に中華料理屋がありラーメンをすすっていたのが、なぜか幸せな気分だった。やはり駅前ラーメンだな。そして私達はバスでシントラを後にし、次の目的地をめざしたのである。

 

シントラ

EOS1Ds mark3,EF28-300mm/F3.5-5.6

ISO800,焦点距離70mm,露出補正0,f/5,1/2000

ISO800,焦点距離70mm,露出補正0,f/5,1/2000

ISO800,焦点距離40mm,露出補正0,f/4.5,1/5000

ISO800,焦点距離135mm,露出補正0,f/13,1/640

ISO800,焦点距離70mm,露出補正0,f/5,1/1250

ISO800,焦点距離28mm,露出補正0,f/13,1/500 

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EOSな日196. リスボンのトラム

2019年07月30日 | field work

 

 リスボンに来たらトラムについて書かざるを得ないほど、観光客の人気アイテムだ。

 なかでも28系統は、新市街地とアルファマ地区の旧市街地とを結び、最大の特徴は1000m行くのに135m上がるとする135‰の急勾配の連続(かってのJR信越本線碓氷峠は67‰の勾配)、急勾配に加え狭隘に曲がりくねった路地の急カーブを単線になったりガントレットと呼ばれる軌条の形式ですりぬけ、トラムが来たら歩行者は建物の壁に張り付いてやりすごす。おや!、妙に徐行している、さてはレンズの先端が飛び出していたかと、こちらはあわてて引っ込める。軌道の幅900mmという変則的な数値、私の目の高さを通り抜ける乗客の顔、それに2軸台車で粘着運転の世界記録を持っている。よほどモーターとブレーキのパワーがあるのだろう。1900年初頭から馬車に変わって走るという歴史性も加え、鉄ちゃんでなくても格好の被写体だ。

 しかもその狭隘な路地に車が正面からやってくる。するとトラムは一時停止し、車が横の民家の鼻先にある僅かなスペースにいれるまでジッと待っている。そんな光景が日常的なのだろう。

 さて撮影の絶景ポイントは古い民家が残る路地なのだが、そんなものはみんなが撮っているので他の場所を探していたら、ようやくグラサの停留所からテージョ川を背景にとれるポイントがあった。しばらくこの歩道の隅に居座り、車や多数のジムニーが行き交う雑踏の中で、ようやくトラムを捉えた。

 夕飯は、ロシオ広場にあるY女史お薦めの店でサルディーニャ・アサーダス、つまり鰯の塩焼きを食べる段取りになっていた。

 ホテルでS君とK君を待っていると、S君から私の携帯に電話だ。

 ノイズが多い「実はロシオ広場に、もうロシオ広場にいるので10分で来てください、K君きた×※▼×■※■※」とバシリときれてしまった。つまり私だけが置いてきぼりか、ほなロシオ広場に行くべぇーとでかけた。ロシオ広場でS君をみつけ、「あらK君と一緒じゃないの!?」。あら!、先に来ていると思って急いで来たけど、ほな連絡の付かないK君にメールでも入れて食べに行くべぇと思っていたら、なんとK君がやってくるではないか。さっすがアーティストの感性は恐ろしいものがある。あとで考えると「K君が来た」というのは、すでに来た、ではなく、きた?、という質問だったのだ。ノイズのおかげで聞きそびれた。

 そんなリスボンの最初から珍道中の様相を呈し始めていた。得てして大学の先生達と出かけても珍道中だった経験は、これまでに数多い。そのおかげで意外な発見もあったりした。それが大学人達のフィールドワークの姿だった。そんなわけで我々は鰯の塩焼きにありつくことができ、やはり一番旨い食べ方だった。

 夜のディナーあと、28系統で帰ろうというのでみんなで乗ってみた。ディズニーのアトラクションさながらに、運転席の窓から夜のリスボンの灯火が真横に流れてゆく・・・。

 

リスボン市アルファマ地区

EOS1Dsmark3,EF28-300mm/F3.5-5.6

ISO800,焦点距離200mm,露出補正-0.67,f/5.6,1/8000

ISO800,焦点距離28mm,露出補正0,f/4,1/8000

ISO800,焦点距離60mm,露出補正-0.67,f/4.5,1/3200

ISO800,焦点距離28mm,露出補正-0.67,f/4,1/8000

ISO800,焦点距離150mm,露出補正-0.33,f/5.6,1/2500 

ISO800,焦点距離28mm,露出補正-0.33,f/4,1/8000

ISO800,焦点距離200mm,露出補正0,f/5.6,1/4000

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EOSな日195. アルファマ地区

2019年07月29日 | field work

 

 ポルトガルは、第二次世界大戦に参戦していないから歴史遺産はすこぶる多く、私流にいえば被写体だらけの街だ。リスボン市内だけでも丁寧に回れば三日ぐらいは必要だけど、私達は正味6日間で8つの街を回ろうというのだから、大変過密なスケジュールだった。それはEOSに高倍率ズームレンズをつけ、脱兎のごとく走り回りつつ撮りまくるといったらよいか。

 リスボン市内で私が興味を持ったのがアルファマ地区だ。1755年のリスボン大地震でも、幸運にも残った街がアルファマ地区だとガイドブックに記されていたからだ。以後旅先でリスボン大地震という言葉を時折聞かされた。何故この地震に関心を持ち続けているのかという潜在意識を決定的にしてくれたのが、Y女史がアップさせてくれた日本の研究者達の報告書だ。 「(公財)ひょうご震災記念21世紀研究機構調査研究本部:リスボン地震とその文明史的意義の考察、2015年」がそれだ。

 それまでヨーロッパ唯一の裕福な反映を続けてきた海洋帝国リスボンが、大地震と津波によって市街地の大半を失い、その国力までが衰退の一途をたどり始めたことだ。以後宰相ボンバルの強力なリーダーシップで都市は再生されたが、すでに経済と文化の面においてヨーロッパ主流都市ではなくなったとする歴史である。歴史家達にいわせれば、衰退の原因は大地震だけではないとする認識も書き添えておかなければならないが、都市が激甚災害に見舞われた例として古くはイタリアのポンペイであり、現在では東北地方の諸都市である。そして今後に予想されている首都圏直下型大地震による東京や南海トラフ大地震による紀伊半島や四国の諸都市である。

 現在我が国の超高層建築が地震で倒壊する可能性は少ないとしても、津波に対しては無防備といってよい。というか建物だけでは防ぎようがないからである。にもかかわらず皮肉なことに経済や都市の活動は、津波の恐れがある海岸沿いへと広がっている。東京オリンピック施設の多くもウォーターフロントにある。そして激甚災害による経済の大きな停滞は免れないだろうということを報告書は指摘している。

 さてアルファマ地区を歩いてみると、往事の建築様式である煉瓦の外壁などは建物の隙間に僅かに見える程度だし、おそらく地震の教訓で多くの建物がリニューアルされている可能性は高い。あるいは表層だけを塗り直したのかもしれないが、脱兎のごとく走り抜ける私の目ではわからなかった。

 旅の最終日に再度リスボンの街を歩く時間があり、またアルファマ地区を再度訪れようと当初は考えていたが、一目で古色蒼然とする都市景観は少なそうなので、もういいかとする意識の方が支配的だった。


リスボン市
EOS1Dsmark3,EF28-300mm/F3.5-5.6
ISO800,焦点距離170mm,露出補正-0.67,f/5.6,1/8000
ISO800,焦点距離100mm,露出補正-0.33,f/5,1/8000
ISO400,焦点距離35mm,露出補正-0.33,f/8,1/1000
ISO400,焦点距離100mm,露出補正-0.33,f/8,1/2500 

 

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EOSな日194.  ポルトガル、そして沖縄へ

2019年07月28日 | field work

図1.リスボン、アルファマ地区

 

図2.沖縄県、渡名喜島

 

旅をしていた。ポルトガルと沖縄へ。

 旅の発端は、いつものS君から画家山本宗平さんの個展がポルトガルのカスカイスで開かれているから、みにゆこうよというお誘いだった。ついでにポルトガルの世界文化遺産などを徘徊しようという提案。そしてアーティストのK君と3人でポルトガルをめざした。現地でバイク乗りでありドイツで教鞭をとるY女史と合流し、4人でユーラシア大陸最西端ポルトガルのフィールドワークをしていた。そして私は一ヶ月早い夏休みスケジュールを抱き合わせにした。前半仕事で、後半夏休みという日程で16日間の旅だった。

具体的にいえば以下の通り。

7月11日、京都発15時32分のひかり526号で名古屋へ。そして場末の居酒屋でフィリピーナのジンと懇談。

7月12日、中部国際空港10:00発フィンエアーAY80便でヘルシンキでトランジット。ここで通関手続きをしてEU圏へ。AY1739便でポルトガル・リスボン空港21:15着。そしてリスボン、シントラ、アルモサジェーン、カスカイス、オビドス、コインブラ、ポルト、ギマラインスと世界文化遺産を中心に歴史都市の視察だった。

7月18日リスボン空港6:40発フィンエアーAY1740便でヘルシンキ。そしてヘルシンキ17:25発AY79便で中部国際空港7月19日8:45分着。その約3時間後11:55発Jeatstar383便で沖縄・那覇へ。

翌日から一ヶ月早い夏休み。真栄田岬、水納島、瀬底島、久米島、そして最後は波のないときしかアクセスできない渡名喜島でダイビング。

7月26日、peachMM214便13:00発で関西空港にもどり、16日間の旅だった。

 少しばかり長い旅暮らしをしていると京都が住処だとする認識が頭の中からなくなってしまい、そのまま沖縄に棲み着いても違和感がないという感覚になりそうだった。つまり自分の家の存在を忘れてしまうのかもしれない。まさにアドレスホッパーだ。

 

リスボン、アルファマ地区

EOS1Ds Mark3,EF28-300mm/F3.5-5.6、ISO800,焦点距離85mm,露出補正-0.33,f/5,1/8000

沖縄県渡名喜村

Nikon W300、ISO125,焦点距離12mm,露出補正0,f/4.5,1/800 

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Nikon Freak398. 明日から2週間ほどお休みにします。

2019年07月11日 | diving

 

 5日間続けてのダイビング。それを可能にしたのがエンリッチドエア32%のタンクを使用していたからだ。体内の疲労の元である窒素を素早く体外に排出するから、結果として疲れが残らない。それで連日続けてダイビングができたと思う。明日はダイビングを休もうかなとおもったときもあるが、そのままホテルでゴロゴロしているよりは、やはりダイビングに出かけた方が健康的だろうと考えたからなのだが。

 その5日間では、梅雨最後の横殴りの雨がファミーユ号の甲板をたたく陰鬱な日々から、一転して晴天が続く暑い沖縄へと変化してくれた。調度梅雨明けの端境期にいられたというのが私的には好きな時間だ。そして梅雨から一転して夏の空をみせてくれた那覇のMR.KINJOのテラスも快適だった。

 心が折れそうな豪雨の天気の時に、天から舞い降りてきたような千葉から来たバディのTAKANO君からは、必ず写真をアップしてねといわれていたので、首尾よくゲットできただろうか。あるいはタコ取りに没頭したあげく、墨を吐かれて逃げられてしまい唖然としていたバディ達、そんなサプライズも残しつつ、このブログも今回のダイビングからエキジットしよう。

 というのも明日からフィールドワークの仕事と、一足早い夏休みを抱き合わせでとろうと目論んでいるので、このブログも2週間ほどお休みにします。また7月一杯は続く祇園祭が終わった頃にでも。


沖縄県慶良間諸島、本部町水納島

ニコンcoolpixW300

1)ISO125,焦点距離4.3mm,露出補正0,f/2.8,1/100

2)ISO180,焦点距離9.2mm,露出補正0,f/4.3,1/30

3)ISO125,焦点距離4.3mm,露出補正0,f/2.8,1/80

4)ISO125,焦点距離4.3mm,露出補正0,f/4.1,1/1000

5)ISO125,焦点距離4.3mm,露出補正0,f/2.8,1/640

6)ISO125,焦点距離4.3mm,露出補正0,f/2.8,1/400

7)ISO125,焦点距離4.3mm,露出補正0,f/2.8,1/400

8)ISO125,焦点距離6.3mm,露出補正0,f/8.4,1/500


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Nikon Freak397. ガジェット的撮影機材で撮した画像

2019年07月10日 | diving

画像(1)


画像(2)

 

画像(3)

 

画像(4)

 

 画像(5)

 

 今日は、つまらない話をしよう。それは一寸ガジェット的撮影機材ニコンW300で撮した画像を比較してみた。

 トップのホワイトチップの画像は、撮影画像にphotoshopでレベル補正とトーン補正を施したもので、撮影時に近い状体だ。 画像(2)は、これにphotoshopで自動のトーン、コントラスト、カラー補正を大いに施したもので被写体の形は明確になるが、目では見ていない光景だ。画像(3)は撮影画像そのものであり、画像(4)は画像(3)のマダラトビエイの部分を拡大した。これら4枚の画像には、すべてシャープをかけてブログ用に横幅1024pxに縮小している。画像(5)は撮影画像そのものを未加工でアップさせた。

 画像(1)(2)をみるとピントがあっていない。画像(3)(4)は、ピントが合っておらずブレているうえに被写体だけ拡大すると形態が曖昧になっており、小さなイメージセンサーの限界を超えていることがわかる。ガジェット的撮影機材の限度といってよい。画像(5)は、合焦の焦点である画面中央にダイバーを捉えたが、コントラスト検出方式機材の限度を超えているためかピントがあっていない。水中の視距離もこのダイバーがいる20m程度であるから、水中で望遠はマクロ以外には使い道がない。つまり不用に等しい。

 どちらも、鮫だエイだというので、すかさずレンズを向けたが、ワンプッシュで連写への切り替えができないし、ピントも合っていない。一体アウトドアで何を撮影しようとして開発されたのか、まったくもって開発意図が意味不明な機材だ。

 さてガジェット(gadget)という言葉の意味をさぐった。

 Wikでは、「一般に道具、装置、仕掛けのこと。マイクロソフトが開発したウィジェットエンジンの一つ(略)・・・、デジタル家庭電気製品のうち、デジカメや携帯電話、携帯ゲーム機などの目新しい小型電子機器」と記述がある。手元の小さな英和辞典で引くと「ちょっとした装置、小道具、装備品」とあった。つまり本筋で使うツールではないが、脇役的小物といったらよいか。

 だからガジェット・プロダクトは、本気でつくられたものではない、本格的に使う場面では不足を感じさせてくれる間に合わせ商品と解釈してよい。ただし高性能の電子部品に依存しているので性能はそこそこにはある。気がつくとそんなガジェット・プロダクトで現代の私達の身の回りが固められている。

 ダイビングでも、そんなガジェット的玩具ではなく、本格的に使える撮影機材が欲しいところだ。

 「本格的な撮影機材なら沢山あるでしょう。EOS5やSONYαやニコンD800にはハウジングがあるでしょうよ!」。そんな反論が帰ってくるだろう。それらの機材をハウジングに入れ2灯のライトにバランサーをつけると、10kg程の大きさになる。もちろん水中では浮力があるから重さは気にならないが、軽く振り回すどころではなく下手すると静物ぐらいしか撮れない。

 まあそれはダイビングのことなので置いといて、ここでは私達の身の回りの相当の部分がガジェット的玩具で埋め尽くされているのではないか、ということを書きとどめておきたい。そうした典型例がスマホ。これ一つで本当に生活ができると思っているのだろうか。少なくとも3次元の空間やリアルな経験がすべて省かれることになるわけだけど、あなたはそれでよいのですか!?、ということだ。

 さて、そろそろガジェット的玩具ではなく、水中で本格的に使える軽量でハウジングレス撮影機材が欲しいけどな。


 追伸

 このブログ2月24日にアップさせた画像を再度あげておきます。

 7月8日夜の京都祇園花見小路の火災で焼失したのは、この樹木があるところを含めて奥行き(右手)方向に3軒が消失しました。もちろん伝統的建造物群保存地区内ですから建物は古いニュースでは、飲食店のダクトから燃え広がったと報じていたので、おそらく調理時のとても小さな火種が油で汚れきったダクトの中に入り込んだダクト火災でしょう。もちろんダクト内には防火ダンパーが入っていますが、調理で発生した大量の油が溜まっていて、この汚れでダンパーが作動しなかったと思います。

 ダクトは危険な存在だということです。そんな例を挙げれば無煙ロースターを使う焼き肉店。しかも従業員はすべてアルバイト。しかも雑居ビルの上層階なんていわれたら、多分これからも、そんな雑居ビルでダクト火災を起こす可能性はありますね。どんなにお肉が安くて美味しくても、そんなところで安心して食事をする気分になれますか。

 マンションなどではダクトを横引きして、天井裏の配管でキッチンの煙を外に排出します。だから調理の油が溜まりやすいところでもあります。だから場合によってはガスレンジの小さな火種がダクトに入ったら火事に発展する場合もあります。そんなダクトの中なんて建設以来誰も掃除をしたことはないと思います。現代建築の盲点かもしれません。

 祇園の火災は、ダクトやキッチン回りの掃除はきちんとしておくべきだということの教訓だと私は思います。昔はそんな煙突掃除屋さんがいたのですが、また復活するでしょうか。

 

沖縄県慶良間諸島

ニコンcoolpixW300

1)ISO125,焦点距離21.5mm,露出補正0,f/4.9,1/80

2)ISO125,焦点距離21.5mm,露出補正0,f/4.6,1/80

3)ISO125,焦点距離4.3mm,露出補正0,f/2.8,1/250

 

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Nikon Freak396. ガジェット的な玩具

2019年07月09日 | diving

 

 そろそろ今回のダイビング画像もブログにアップできるものが少なくなっててきた。

 画像は選択の世界だから、数多く撮影し後で選択の幅を増やそうとするのが私の撮影方法。そして撮影直後の画像をブログ用にセレクトし抽出した画像をみると、まあまあとする写り方が多い。その後はphotoshopで修正するから、まあまあでよい。アップした画像の5割程度はこれで修正をし、3割程度はそのまま使用できそうな画像もあり、その他は修正できず無理してアップさせている。

  さて、忘れないうちに社会的な話を一つ書いておこう。

 それは前にも触れたが、なんでも二者択一の単純構造に収斂させるという悪しき考え方のことだ。例えば選挙で与党か野党かどちらを選択するか、あるいは現政権を支持するか、しないかとする話・・・などなどである。

 わかりやすい例を挙げれば、消費税率10%にあげることに対して、あなたは賛成しますか?、反対しますか?、とする二者択一単純構造だ。この手のメディアアンケートを見聞きするたびに、私は、随分非論理的だと思う。

 本来複雑な構造を、無理無理に相反する概念で二つの単純構造に収斂させるのではなく、どうして提案という視点でみられないのですか?。ここがポイントだ。

 提案という視点でみれば、「提案1:消費税率を10%にあげる」、「提案2:消費税率は現状維持」、そのほかに「提案3:消費税率を下げる」、「提案4:消費税率を廃止する」、とすくなくとも4つの構造がある。

 最近我が国の税収が過去最高であれば、あとの二つのシミュレーションなり議論があってもよいと思われるが。

 本来複雑系の構造を、あえて二者択一の単純構造に無理筋で押し込め国民に意見を尋ねたイギリスのEU離脱問題は、その典型的失敗例だ。いまだに結論も行動もできず混沌とした政局運営に落ちいっている。だから多様化複雑系構造の現代社会において、なんでも二者択一単純構造で近視眼的に捉えようとすれば、論理的破綻をきたし、無知、無謀さが表出されることを指摘しておきたい。

 構造には、1)要素と、2)要素を構成する理論や計画、がある。先ず複数の要素を特定することが必要であり、それらの要素がどのように関係づけられているかとする理論や計画を伴う。

 そうした構造体系をあきらかにしないまま、相対的な二者択一単純構造に安易に収斂させようとすることは、うがった見方をすれば、肝心なことは伏せ合意だけ取りつけようとするメディア的、役所的ご都合主義が見え隠れする。そして、それを容認しているガジェット的に甘んじている社会の存在が感じられるけど。

 さてさて、話題を戻して今のこのブログ画像は、そうしたガジェット的玩具で撮影している。その仕様にそろそろ限界を感じるけど・・・。

 

沖縄県慶良間諸島

ニコンcoolpixW300

1)ISO125,焦点距離7.8mm,露出補正0,f/4.3,1/100

2)ISO125,焦点距離4.2mm,露出補正0,f/2.8,1/100

3)ISO180,焦点距離7.8mm,露出補正0,f/4.3,1/60

4)ISO125,焦点距離4.7mm,露出補正0,f/2.8,1/125

5)ISO200,焦点距離13mm,露出補正0,f/4.5,1/30

 

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Nikon Freak395. 気力回復には酒だよ!、酒!!

2019年07月08日 | diving

 

 今日は、静と動の画像の構成で。

 最初の3日間は、天候、船、目的地が一緒で心が折れる毎日

 梅雨の最後だから横殴りの雨が吹きつけ、どうせ船は欠航よと思いつつ港へ行けば本当に出航してしまい、荒波をかいくぐり俊足のファミーユ号は1時間足らずで、我々を慶良間へつれていってくれた。その後の2日間は、天気晴れと著しい環境の変化だった。

 あとで記憶を掘り起こすと、梅雨の豪雨と夏の晴天という随分とドラスティックな印象が残る5日間だった。だから京都の家なんかすっかり忘れてしまうわけだ。アウトドアは、なんでも天気が良ければ、すべてよしというわけではなく、ドラスティックな変化というサプライズのあった方が、はるかに充実してくる。

 ダイビング2日目が疲れが残っていて、明日はもう休もうかと思われた弱気のピークだった。それが3日目になるとダイビングに体が慣れてきた。その回復のきっかけは、前夜那覇のスナックで飲んでいたからだと固く信じている。やはり気力回復には、酒だよ!、酒!!。もちろん翌日があるから、ワイン1本で引き上げたが。

 

沖縄県本部町水納島、慶良間諸島

ニコンcoolpixW300

1)ISO125,焦点距離7.8mm,露出補正0,f/4.3,1/100

2)ISO180,焦点距離7.2mm,露出補正0,f/4.2,1/200

3)ISO125,焦点距離4.3mm,露出補正0,f/2.8,1/400

4)ISO125,焦点距離4.7mm,露出補正0,f/2.8,1/1500

5)ISO125,焦点距離5.1mm,露出補正0,f/2.8,1/100


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Nikon Freak394.  海がくれた色彩のパレット

2019年07月07日 | diving

 

 水中の岩壁をライトで照らしながら、ここは面白いかなと思ったときにストロボをあてると、色の饗宴の画像が撮れることがある。もちろん撮ってはみたが外れ!、という場合も多いが。

 そんな色の饗宴は、絵を描く立場からは大変興味深い。全体を見渡したときの配色から個々の要素に着目したときの配色に至るまで、それを数多くの配色情報としてみれば刺激的だし海がくれた色彩のパレットだといえる。

 この画像をillustratorに読み込んで、スポイトで色を採取して使うなんざ結構面白い色がとれそうだと誰もが考える。実際1ピクセルとわかる範囲まで画像を拡大すると単調な色合いだったりする。そうなると、そんな色だけをとっても面白くない。例えば赤系統の色だけで5,000色ほどあり、それを人間の眼は見分けられる。画像はそんな実に類似の色が集積して赤い一つの被写体の色としている。私達の世界は、そんな多数の類似色の塊で一つの色を表現している。

 そんなわけで、いつも沖縄に行くときは水彩画が描ける道具を持参している。しかしいつも使う時間がない。だが描くのは家でもできる。ここはまず画像の採取に努めるほかなさそうだというのは正論だが、私の志向ではない。やはり画像とみた時の記憶とを重ね合わせながら描くわけだから、家に帰って忘れてしまっては適わない。

 しかし、ダイビングで疲れていると水彩画を描く体力がない。だから休息日を設けても、調査の仕事で出かけたりして時間がなくなる。さてどうしたもんか・・・。もっと長めに滞在期間を設定するほかなさそうだ。長期滞在、うーーん2週間ぐらい那覇に滞在すればマイペースですごせるか。

 

沖縄県慶良間諸島

ニコンcoolpixW300

1)ISO125,焦点距離6.6mm,露出補正0,f/4.2,1/100

2)ISO200,焦点距離9.2mm,露出補正0,f/4.3,1/30

3)ISO125,焦点距離12mm,露出補正0,f/4.5,1/160

4)ISO125,焦点距離9.2mm,露出補正0,f/4.3,1/40

5)ISO200,焦点距離7.2mm,露出補正0,f/4.2,1/30

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Nikon Freak393. グロテスクな魚達

2019年07月06日 | diving

 

  今日は、沖縄魚図鑑でゆこう。それも私にとって少しグロテスクな魚達を集めて。

 1番の画像は、赤いのがキンギョハナダイ。この時期沖縄の海では当たり前のように見られる魚だ。背後に1匹見える黒のボディに白いヒレは、モンガラカワハギ科のクロモンガラ。こいつの種族がグロテスクなのだ。というのも・・・、

 特に7月はモンガラカワハギ科のどう猛なゴマモンガラの産卵期。産卵した半径50m以内に近づくと強烈な歯をもったゴマモンガラが容赦なく襲ってくる。砂地に赤い卵を産み落とすとは聞いたが、どこに産卵したかは、こちらにはわからないのですね。襲ってきたらその近くと思うしかない。

 私もゴマモンガラに追いかけられている魚を遠目にみた。当然彼らの方が素早いわけです。だから追いかけられたら反対方向へずらかるほかない(どっちが反対方向だかよくわからんが)。だからゴマモンガラをみたという情報が入るとダイバー達にすぐに伝わる恐怖の魚だし、先頭をゆくインストラクターが額に5針縫うほど噛みつかれたという話を聞いた。水中では地元ダイバー達の後をゆき彼らの動向をみながら、しずしずと進む。ダイバー達もゴマモンガラと眼を合わせないようにしている。つまり気づかれないふりをして、そーーっと通り過ぎることになる。

 2番目の画像は、ミノカサゴ。個人的には絵にするのに面白いと思っている魚なのだけど、ヒレがどのようにいているかよくわからない魚だ。そのヒレには毒がある。

 3番目の画像は、インストラクターが魚を水中ノートと岩の間に挟み込んだ。真横から来た私がフグでも捕まえたと思って手づかみで引き出したら、アッチチ!!、トゲがあるじゃん!!!。よくみたらヒトズラハリセンボンだった。他の魚と違い顔が横に広がっているのが特徴。撮影だけしてあとはいらないとバディ達の方へ転がした。

 4番目は、ハナヒゲウツボの幼魚。大きくなると青と黄色のビーチ風ファッションのような綺麗な魚になり、穴から引っ張り出すと2〜3m位の長さで、ウネウネと曲がった状体だというのがWEBの画像にあった。

 5番目は、コクテンフグ。その膨らむ前の姿がどんなんだろうと気にかけていたが、今回グレーの地味で不格好なコクテンフグをみた。これかぁー、じゃ今度みつけたら捕まえて膨らませてみよう(笑)。タコ同様に遊べる魚である。

 

沖縄県慶良間諸島、本部町水納島ジャイアントケーブル

ニコンcoolpixW300

1)ISO125,焦点距離5.1mm,露出補正0,f/2.8,1/125

2)ISO450,焦点距離13mm,露出補正0,f/4.5,1/30

3)ISO125,焦点距離4.7mm,露出補正0,f/2.8,1/100

4)ISO180,焦点距離21.5mm,露出補正0,f/9.8,1/100

5)ISO125,焦点距離11mm,露出補正0,f/4.4,1/50

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Nikon Freak392. ウミウシの交尾

2019年07月05日 | diving

 

 貝殻が消失したナメクジみたいなウミウシでまとめてみた。ウミウシは体内に防御物質である毒素をため込んでいるものもいて、食べられるものなら食べてみろと居直った生物だ。イボウミウシを口に含んだ研究者もいたが、突き刺さるような不快さに、はき出すほどの強烈なまずさとする記述がWEBにあった。

 さてアップした画像は・・・、

 1番目の画像は、ミゾレウミウシ。横から見ると2匹のミゾレウミウシが重なっている。つまりウミウシの交尾だ。雌雄同体だから2匹いれば交尾できるわけだが、調べてみると英国王立協会の専門誌バイオロジー・レターズに掲載された報告では、交尾の後に雄性生殖器を自ら切り落とし、新たに生殖器を成長させるというウミウシの奇妙な性生活についてあきらかにしている。つまり使い捨て生殖器なのだけど、それがどの部分かはわからない。であれば2匹を引っぱがして探してみればよかったか。

 2番目の画像は、シンデレラウミウシ。色が綺麗で、まあとても華やかな空気が漂っている。もちろん見かけだけですけどね。

 3番目は、オレンジイロウミウシ!?、だったかな。みかけない種類だ。うーーん画像は、ピントがあっていないか、ぶれている。珍種だっただけに残念。やはり腰を落ち着けて撮る努力がいるな。

 4番目は、色で識別すればミドリリュウグウウミウシ。

 5番目は、イシガキリュウグウウミウシ。

 ウミウシは世界で数千種類は生息している。美しい物には毒があるの例えどおりに、みかけは大変綺麗だが、大概は体内に毒素を持ち、はき出すような不味さ、もちろん魚を殺すほどの毒がある種もいる。そうして魚に食べられないように進化をしてきたのだろう。ウミウシの防衛本能といったらよいか。

 

沖縄県慶良間諸島

ニコンcoolpixW300

1)ISO125,焦点距離13mm,露出補正0,f/4.5,1/40

2)ISO125,焦点距離4.3mm,露出補正0,f/2.8,1/100

3)ISO125,焦点距離8.5mm,露出補正0,f/4.3,1/100

4)ISO125,焦点距離8.5mm,露出補正0,f/8.6,1/1250

5)ISO125,焦点距離10.1mm,露出補正0,f/4.4,1/40

 

コメント (2)
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Nikon Freak391. 知志の洞窟

2019年07月04日 | diving

 

 水中でも洞窟は少しばかり探検心をそそってくれるけど、それよりも恐怖心の方が私は大きい。そう思うこと自体が若くはないことの証左なのだが。

 この岩が地震などで突然崩れて下敷きになったら誰も助けられないから、次第にエアがなくなり意識を喪失して死に至る緩やかな道筋を思い浮かべる。縁起でもないといわれそうだが、実は海底の地形は、とても長い時間の中で変化し続けている。そうでなくても海流に削られ浸食され長い目でみれば不安定構造物だ。そんな変化を捉えられないほどに大変短い時間にダイバー達は幸運にも洞窟を通り抜けているわけだ。

 そんなネガティブな根性でいても晴れていれば、上から差し込む光の光芒に眼を奪われるはずだ。もちろんこの日は横殴りの雨が降っている梅雨の終わりだから、そんなサプライズはない。それにしちゃ人気スポットなので、結構ダイバーが多いこと。

 水中では洞窟にいる魚は、予めわかっている。というのも赤く目の大きな体長25cm程のアカマツカサの群れが最初に眼につく。洞窟に生息するので光を感知するため眼が大きく進化したというあたりが暗いところにしか生息しない生物固有の形態だ。もちろん那覇の市場でもみることができ食用にされる。まれに大きな伊勢エビがいたりする。臆病だからすぐに隠れてしまうのだが、それにしちゃあ漁師達は、よく伊勢エビを釣り上げるよなと思う。

 3番目の画像で群れているのはリュウキュウハタンポかな!?。

 撮影機材のストロボはオートにしてあるので、洞窟に入ると勝手に光り出すが、まあ水中の浮遊物しかうつらんのよ。そこでグローブを外してMENU画面を操作してストロボOFFにするのだけど、ホント、そういうのボタン一つで操作できるようにして欲しいな。つまり外付けストロボを使えということなんだけど、重いのはヤダ!というこちらの事情もあるわけさ。

 ただし壁の模様にストロボをあてると大変綺麗な発色になることもあるので、洞窟ではストロボを使ったり消したりと忙しい。そんな洞窟壁面の画像を1年以上前のブログでアップさせている。

 

沖縄県座間味島知志

ニコンcoolpixW300

1)ISO125,焦点距離4.3mm,露出補正0,f/2.8,1/125

2)ISO800,焦点距離4.3mm,露出補正0,f/2.8,1/8

3)ISO400,焦点距離4.3mm,露出補正0,f/2.8,1/13

4)ISO125,焦点距離4.3mm,露出補正0,f/2.8,1/100

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Nikon Freak390. 水納島(みんなじま)

2019年07月03日 | diving


 初めて遭遇する光景には、どう撮りゃよいのさと躊躇する。

 水納島(みんなじま)のポイントで潜るのも初めてだし、それに岩の回りをミニ回遊している大量の小魚の群れというよりは流れているのも初めてだ。白く光っているのはスカシテンジクダイ、すこし黄色いのがキンメモドキ。なぜ限られた岩の回りをミニ回遊しているかはわからない。一つわかったのは、これらの小さな魚群が大きな魚の餌になるということだ。

 さて人間の餌は何かというと、MR.KINJOでパスタとサラダの自炊を始めたが、体調はよいが力が出ない。梅雨時の湿度が高い気候のときに元気を取り戻すのはステーキだと思いたった。本土に比べれば、沖縄はステーキの価格が安いほうだろう。そんなわけで近所のジャッキーステーキに始まり、毎晩ステーキのはしごをした。やはりこれが一番疲労回復になる。それだけダイビングも体力を消耗していた。こまったことに、本土に戻ってからもステーキを食べ続ける習慣がついてしまった。

 それにしても水納島を「みんなじま」と呼ばせる、沖縄固有の言葉遣いにいつも辟易させられる。もちろん明治の頃に本土の役人達がはいってきて適当につけたあて字だが。じゃあ、それ以前はどうしていたんだろうと本質的なところに関心がゆく。

 さて京都市内も梅雨だ。どこかで大雨情報が流れている、今年は冷夏だという噂も聞いた、そんなのはどこの話だいとこちらは全く関心がない。

 

沖縄県本部水納島ポートサイド

ニコンcoolpixW300

1)ISO125,焦点距離5.6mm,露出補正0,f/4.2,1/60

2)ISO125,焦点距離4.7mm,露出補正0,f/2.8,1/125

3)ISO125,焦点距離8.5mm,露出補正0,f/4.3,1/100

4)ISO160,焦点距離8.5mm,露出補正0,f/4.3,1/30

5)ISO125,焦点距離8.5mm,露出補正0,f/4.3,1/100

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Nikon Freak389. クリスマスワーム

2019年07月02日 | diving

 

 さて英名クリスマスワーム、見た目1cm前後の高さしかないゴカイ類の生物イバラカンザシ。

 傘のようなものが䚡冠(さいかん)と呼ばれ、呼吸や浮遊生物を捕らえて口に運ぶ役目をしている。何かが近づくと䚡冠をサッと折りたたんで穴の中へ引っ込み、頂部のかんざし状の殻蓋で蓋をするそうだ。まるでディズニーのアニメ的動作だよ。

 だからそーーっと、息をひそめて音と波をたてず横から近づいてかすめ撮る。その造形や色彩が面白いので、少しこれに眼がいってしまう。

 いつも思うが、撮影するときは両手でカメラをしっかり構えてモニターを見ながら・・・、といった撮影の基本動作を巷の話や物の本で見聞きするが、そんな高等芸は実際のダイビングではできませんよ、というのが私の実感。

 まず撮影は、片方の手はライトを持っていたり流れがあれば岩に捕まったりしているから、片手撮影が原則だし、もし機材を固定したければ堅い珊瑚に押しつけ、モニターなんか斜めに見て、被写体が入っていそうだと感覚で決める。機材はいつでも撮れるようにBCDから垂らしておくので、珊瑚に引っかけ岩にあたり海底でこすり三ヶ月もすれば傷だらけになる。それでも防水機能が維持されていれば上等。

 要はさしあたり撮しておいて、あとはphotoshopで後処理するという流儀。撮影機材というよりは、コピーマシンだね。

 梅雨時の光が少ない水中、しかし魚たちはそこそこにいた。那覇滞在後半2日間は、晴天が続き沖縄の梅雨があけた。日差しが強く蒸し暑いこの土地固有の空気がやってきた。今年は梅雨明けが1週間遅い沖縄である。

 那覇とは反対に京都は本格的な梅雨に入った。雨が流れ落ち流れ行く静かな音が聞こえている。それはそれで風情もあるが、ダイバーとしては、やはり夏の沖縄だ。だから今月もダイビングへ出かける予定。

 

沖縄県慶良間諸島

Nikon CoolpixW300

1)ISO125,焦点距離6.6mm,.露出補正0,f/4.2,1/40

2)ISO125,焦点距離8.5mm,.露出補正0,f/4.3,1/100

3)ISO125,焦点距離8.5mm,.露出補正0,f/4.3,1/200 

4)ISO125,焦点距離8.5mm,.露出補正0,f/4.3,1/160

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番外編417. アドレスホッパーの気分

2019年07月01日 | diving

 

 6月23日から1週間沖縄へ出かけていた。那覇空港に降り立つと沖縄の梅雨はまだあけていなかった。5日間の連続ダイビング、梅雨の光が射さない慶良間諸島、心が折れそうな日が続いていた。

 ダイビング1日目そして2日目の横殴りの雨の時は、もう明日は休みにしようと意識はなえた。しかし何もしないですごしていても、何かが前に進まないと思った。だからこのまま流れにのって、なりゆきでダイビングを続けた。

 そんななかで心折れそうな意識を前向きに繋いでくれたのが、こんな天気でもやってくる元気なバディ達だ。少し彼女たちの元気をもらいながら、ダイビングを続けていた。

 これまでのダイビングでは、そんなバディ達が通り過ぎてゆく。不思議と同じ人間に再開することは先ずない。だからログブックのように元気なバディ達を画像に留めた。

 画像を、スマホに取り込んでLINEでバディ達にさしあげようにもニコンW300は、これまで一度もiPhoneとつながったことがない。だから、私のブログを紹介して7月1日にアップするという約束をした。パソコンなどで画像をドラックするとか、ログページ毎ダウンロードできるとよいと思うが。ただしブログの画像は解像度が低く抑えられてあるから少しゴメンね!、なのだ。ブログ下に小さくコメント表示があるので、これを突っつけばLINEと類似性があるかな。

 4日目の朝、前日の台風崩れの熱帯低気圧が梅雨前線を北へ押し上げてくれた。朝から青い空がみえた。しかも船は沖縄第1300号、これまで一番多く乗ったアジュメール号だ。さあ!、夏に向かって走ろうという意欲が入道雲のように立ち上がってきた。

 ダイビング5日目、宜野湾からみた夕陽がまぶしい。やっと南の海から夏が届いた。

 京都への帰り支度をしていた快晴の朝、MR.KINJOの部屋のテラスから那覇の街をみていると、もし誘われれば、このまま生活を那覇にスライドさせても違和感がないほど、意識のなかから京都のマイホームの存在が消えていた。それは、アドレスホッパーの気分といったらよいか。

 アドレスホッパーは、デザインやウェブメディアなどで仕事をしつつ、日本や世界を移動しながら仕事をするノマドワーカー達、堅くいえば多拠点生活者だ。そういえば私の大学の教え子達のなかにも、いる!、いる!。いまのライフスタイルの1つだ。そんな資格が私にも十分あるんだと気づかされた那覇の梅雨明けだった。

 

 

沖縄県慶良間諸島

1)iPhon7、ISO20,焦点距離3.99mm,.露出補正0,f/1.8,1/3195

2)NikonW300、ISO125,焦点距離12mm,.露出補正0,f/4.5,1/200

3)NikonW300、ISO125,焦点距離15.3mm,.露出補正0,f/4.7,1/100

4)NikonW300、ISO125,焦点距離8.5mm,.露出補正0,f/4.3,1/30

沖縄県宜野湾市

5)iPhon7,ISO25,焦点距離3.99mm,.露出補正0,f/1.8,1/60

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