Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

Landscape63. Coastal Trail 8.

2008年05月29日 | Shonan coast
 湘南へ散歩に行くときに、最初に降りる駅が、江ノ電の鎌倉高校前である。この駅は、海岸通り沿いにある。駅からは、この写真のように湘南の海が一望できる点では、かなりユニークな駅だろう。海岸通りには、路線バスも走っているが、あまり見かけたことはない。風で傾いたバス停サインがみえるだけである。それら以外には何もみられない風景は、それはそれで絵になっている。写真をみるとCDのジャケットのようだ。
 この辺りに来ると、さて今日の波はどうだろうか、と思う。この日は、確かそこそこには、波が来ていたと記憶している。空気が澄んでいるから台風の後だったようにも思われる。そうした波が夕方近くには、次第に納まってくるときもある。多分風向きが変わったのだろうか。

Nikon F4
Nikkor F2.8/35-70mm
PROVIA
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Landscape62. Coastal Trail 7.

2008年05月28日 | Shonan coast
 Coastal Trailという言葉を思いついた写真の一つがこれ。直訳すれば沿岸地方のみちなのだけど、海岸沿いにどこか固有の癖や臭いがあるところという意味に用いており、だからコンセプトにもなるし、実際のプロジェクト・コンセプトとして使用したことがある。
 実際に湘南海岸は、多くのサーファー達が生息し、海岸ならではの構えの店もあり、そして都心から人々がサーフィンや散歩に訪れる。どこといって名所があるわけではないが、海岸の風に吹かれたいといった散歩気分でやってくる。あるのは海岸の大きく広がった風景と、海岸沿いのみちだけなのだが。横浜からだと1時間もあれば海岸に立つことができる。ここにあるは、日常の風景なのである。そして私は頻繁に散歩で訪れる。
 頻繁に散歩にゆきたくなるところがある「まち」というのは、私達が住処を決めるときの鍵なのかもしれない。

Nikon Coolpix990
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Landscape61. Coastal Trail 6.

2008年05月23日 | Shonan coast
 湘南へ散歩にゆくと、必ず立ち寄るファーストフードがある。それは七里ヶ浜と稲村ヶ崎の間の海岸に建っている。この辺りで気軽に休めるところは、ここしかないので、必然的に立ち寄らざるを得ない。
 この写真のロゴは、このお店の壁の飾りが硝子に反射している。この文字をみていると、「憧」という言葉を思い出す。憧とは、文字どおりそうなりたい、そうしたいと願う事に関心や意識がすい寄せられてゆくことである。こんな暮らしをしたいとか、あるいはこんな街にしたいというイメージや意識が物事の始まりだと思う。次いでそれを表現できたり、人に伝えられること。通例そんなところから、私のプロジェクトが始まるのである。
 散歩の風景からプロジェクトへと話題がシフトした。今は経営者が変わり、この写真の風景は無くなってしまった。しかし私はいまでも、この店に立ち寄って海岸の風景を眺めている。このお店は、ファーストフードのなかでも、優れた立地だといつも思うが、風景ほどには経営がよいとは限らないようだ。

Nikon Coolpix990
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Landscape60. Coastal Trail 5.

2008年05月21日 | Shonan coast
 8年ほど前に撮影した画像の中に、私の好きな風景があった。夕方の湘南海岸を歩いていたときに、何かを感じる気配がしたので、なんとはなく撮影したものである。この写真をで見ると、僅か6人の登場人物でフルジェネレーションだということがわかる。キッズ、ヤング、アダルト、シニア、それに外国人の存在に国際性も感じられるたろう。
 中央の端正な顔の老年の紳士は、背後のバーのオーナーであり、多分往年の名サーファーだと個人的には推測した。そんな彼のキャリアや人柄を親しむように、フルジェネレーションのコミュニティが形成されている。本来のコミュニティは、このようなフルジェネレーションが集う風景のことを言うのだろうと私は思った。
 最近街の中では、コミュニティの風景はみかけるのだが、そこに集う人々の世代が限られている。つまりシニア同士であったり、ヤング同士であったりと、世代が近親的なコミュニティばかりであり、世代を超えたコミュニティというのは、親子位しかみられない。街にはそうした、退屈な風景が大変多いのである。
 都市や地域のデザインの仕事をしていると、コミュニティは重要な提案ワードである。まさにこの写真で示しているように、フルジェネレーションが集う場が設えられるかにかかっているのである。「フルジェネレーション」それこそがコミュニティづくりの基本であり、キーワードでもある。

稲村ヶ崎
Nikon Coolpix990
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Landscape59. Coastal Trail 4.

2008年05月20日 | Shonan coast
 およそ7回におき位にサーフィンのできそうな良い波がやってくる。つまり波には周期がある。そんな良い波でも、いつもパイプラインができるわけではない。陸からの風が弱ければ、波は支えを失ったかのように、だらしなく崩れてしまう。だからサーフィンでは、良い波を待つ時間の方が多いのである。従ってわたしも、カメラを1脚に据え付けたまま、じっと待っているときが多い。つまり根気が必要だということになる。それでも波の背が髙いときは、比較的コンスタンスに撮影できる。そんな風と波とサーファー、そして場所とが関わり合う風景は面白いとおもう。

稲村ヶ崎
Nikon F4,MC:F10/1000mm,PROVIA400
NikonCoolscan3
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Landscape58. Coastal Trail 3.

2008年05月19日 | Shonan coast
 サーフィンの風景に最初に関心を持ったのが、崩れようとする波の腹を、真横に滑ってゆくところだった。やがて波の頭が覆い被さり、サーファーの視界には、トンネル状になった風景が見えているはずである。こうした風景をパイプラインと呼んでいる。波のトンネルをサーフィンするのは、面白いだろうなと私も思う。ただしサーファーの身長以上の高さの波が、必要となる。
 台風が湘南沖を通過した後は、天気がよくなり、髙い波が来るのでサーファー達が、一斉にやってくる。私も台風の目が、湘南沖を通過した頃に横浜を出て、ここへ出向くことがある。そんな時はグーなショットが撮影できる。しかし台風がいつも昼間に通過するとは限らなかったり、また私の時間が空いていなかったりと、サーファー程には自由がきかない。
 そんな限られた時間のなかで、パイプラインに突入寸前のショットがこの写真である。パイプラインに入ってしまったら、私のポジションからの、撮影は無理なのだが。

鎌倉高校前、コジキ浜
Nikon F4,MC:F10/1000mm,PROVIA400
NikonCoolscan3
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Landscape57. Coastal Trail 2.

2008年05月18日 | Shonan coast
この湘南地区へ散歩にでかける動機は、サーファー達と波の関わった写真をとろうかな、というところにある。当然サーフィンのメッカだから、波の状態=気候が合えば良いショットはとれる。特に土用波と台風が来る8月後半から9月にかけてが一番良い季節となる。
 良い季候の条件とは、風が陸から吹くオフショアであること、波の高さが人間の身長を超える高さであること。但し台風のように海が荒れていないこと、となると意外に撮影条件は絞られてくる。なかなか容易にベストショットが撮れるわけではない。
 湘南に行くと鎌倉高校前で江ノ電を降り、最初にコジキ浜に向かう。ここでよければ、しばらく撮影しているのだ。小さなファインダーでは、どんな状態であるかはわかりずらいので、とりあえず撮影しておき、後日フィルムがあがって来てから、良いショットを発見するというのが、これまでの一般的な撮影スタイルである。

鎌倉高校前、コジキ浜
Nikon F4,MC:F10/1000mm,PROVIA400
NikonCoolscan3
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Landscape56. Coastal Trail 1.

2008年05月17日 | Shonan coast
 このブログもここ一ヶ月ほど休んでしまった。このブログ自体に、あきてしまったというのが最近の実感なのである。こうした原因はわからないし、特に突き止めようとも考えていない。ただブログというのは、プライベート性故反応がないので、個人的な意欲喪失なのかもしれないが、気をとりなおして書き始めた。
 少し話題を変えて、日頃の散歩コースである湘南海岸をテーマにしてみた。仕事の合間に私がよく散歩するのが、写真左中央に写されている江ノ島から手前の稲村ヶ崎の僅か数キロ程度の海岸線である。山が海に迫る狭隘な空間であり、国道134号線が海岸沿いを通っている。こうした場所に多くのサーファー達が集まるサーフィンなどのメッカでもあるために、この土地固有のライフスタイルや個性がある。こうした細長い個性ある空間を、Coastal Trail(沿岸地方の道)と私は呼んでいる。

稲村ヶ崎から撮影
Canon EOS Kiss Digital
EF 3.5-5.6/18-55mm
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