ベーヤンからメールが来た。建築家の榊原さんも一緒らしい。翠は、夜勤だし、オーセントホテルのラウンジで宴会か。
ラウンジに上がると彼らは宴たけなわ。
「のりがいいですねぇー!」
ベーヤン「そりゃ、あの話で盛り上がっていたもん」
「アチャー下ネタ!。まあこんな時にお店はお客もいないしさ。そんなに盛り上がることかい?」
ベーヤン「つまり多くの女の膣は本来ユルユルだってことよ。発達段階の子供達を除けばね。それをさぁー、さも快楽の極みみたいに誘惑されてもねぇー、なんだよ」
「だって膣のまわりは沢山の小さな筋肉があって、体内の筋肉だからユルユルが当たり前なんだろう。体表面の筋肉のように鍛えても簡単には締まらないよ」
ペーヤン「だろう。美人でバッチリスタイルがよくて、私なら貴方を最高に満足させられますなんて言葉で誘われて、じゃあ一発やった。そしたら女はどう満足したでしょ!。アホか!!、お前の膣はいつまでもユルユルじゃん!!、全然締まらないじゃん・・・。この粗器女!!!、なんて事が多いんじゃないかなぁー」
「見かけほどには期待できない・・・」
(*^▽^*)
「多分、スポーツで鍛えなければ締まらないと思うよ。体内の筋肉だから、スポーツで鍛えながら体表面の筋肉と一緒に締まってくるんじゃないかなぁー」
ペーヤン「あそこだけ締まるというのはないの?」
「それは、ないでしょう。股間に負荷をかける筋トレぐらいかなぁー。体内の筋肉は、それぐらいしか鍛える方法が無いと思うけど・・・。精々腸腰筋を鍛えながら、ついでにまわりの筋肉も締まってくる案配だと思うけどなぁー」
ペーヤン「ついで筋かぁー」
「女の満足ってそんなものかぁー・・、でとまるんじゃないかなぁー、どんな美ホディの女が誘惑してきても、大概はユルンユルンさ・・・。それで女ってこんなものよといわれてお終い」
榊原「そんなのモノかぁー・・・。官能小説の作家達が盛り上げるんですよ。それでオオッ、締まる!!、悦楽の極み、なんてね」(*^▽^*)
「悦楽の極みは、作家達のクリエイションだよねぇー」
榊原「フィリピーナだってユルユルですよ。それで経験で締めるすべを覚えるかというと、そんな面倒なことはしないですねぇ。そのかわりに太るんですよ。結婚したら太るし、子供を産んだら太るし、さらに何もしなくても太るんですよ。そしてお腹がポコッと出て、横に広がって、やはり食生活でしょうね」
「女達の悦楽の極みは食生活にあり!、ですか・・・」
榊原「そうですよ。子供をつくったら目標達成。あとは横に広がるだけ。そもそもダイエットとかスポーツで美ホディをつくろうという意識が希薄なんですよ。そこがアメリカ人とは違うところですかねぇー。多分一般的な社会風潮がいまのところは、ダイエットには向かわないのでしょう。それよりは悦楽の食事!とパーティーですよ」
・・・
この話は続く。
リュウ君の話の続き
「インポでフィリピーナの奥さんから失望されない?」
リュウ君「あいつは、そんなことはどうでもよいことだって」
「それはまた優れた見識だけど、どうして?」
リュウ君「多分、彼女は苦労人なんだよ。両親が早く死んじゃったし、それで親戚達のベビーシッターをしながら、学校に通っていたんだ。それも高校ぐらいになると学校に行く時間がなくて、中退したから学歴はないよね。だけど小さいときから、いろんな苦労をして育ったてきたんだよ」
「苦労人なんだ」
リュウ君「苦労人だから、人の心が読めるんだろう。例えば僕がPCで仕事をしているじゃん。するとあいつは、済まなさそうにこう言うんだ『私の事で悩むことがありますか?』だって。でっ、僕がどうしてって尋ねたら『貴方は眉間に皺をよせているじゃないですか』というわけだ。まだあるよ、僕が朝仕事に行こうとしたら、解熱剤を持ってくるんだ。『あなたは熱がある。この薬が4時間効く』というわけだ。たしかにそのとき僕は熱があって仕事を休もうかなと考えていたときなんだ。ベビーシッターをしていたから、相手の状態が敏感にわかるんだ。そういうことがシームレスにできるんだよ」
「人の心が読める・・、それは苦労人しか出来ないことだよね」
リュウ君「日本人の女性のように教養があって、セックスも旨くても、人の心がわからない女って沢山いるじゃないですか」
「仮面夫婦が多いからね。仮面というのは言葉だけの愛情ね。社交辞令といってもよいかな。心では愛さない夫婦ね。今は、そんなのばかりでしょう」
リュウ君「人の心が読めないから、みんな仮面でとりつくろうわけだよ。だけど僕の妻は小さいときからの苦労人だから、人の心を察する能力がおのずと磨かれてきたんだ」
「子供って大人の反応に敏感だよね、そこで苦労して、我慢して、そして人の心を読む力を成長させていった。今の日本の子供達には、まずない感性だよね」
リュウ君「それは、日本の教養ある女達よりも勝っていると思うよ」
「いい女だよね」
リュウ君「うん、僕には宝物だよ。おのろけかなぁー」
「いやいや。大切にしてあげてくださいね」
リュウ君の話は、心が温まる。
そんな午後の時間を過ごしてリュウ君は、最愛の奥さんの元へ帰ってった。
すこし心がホットな気分で、ナンタルの坂道を上がっていった。
小樽も木々が色づき初めてすっかり秋だねーーー。
毎月リュウ君は、小樽の病院へインポの治療にやってくる。といっても最近はED薬なんかをもらいに来る。そして帰りにアチキに午後のお茶を誘ってくる。
リュウ君「毎月、同じ外国人と診察待合で一緒になるんだよ」
「外国人が小樽へ!」
リュウ君「ボブさんというんだ。歳は僕より少し上かな!?」
「ああっ、以前日本人の恋人と一緒に来たって話を思いだしたよん」
リュウ君「それそれ!。毎月顔を合わせるから言葉を交わすようになったんだ・・・
ホブ『へい!、お前も上さんにせがまれてきたんか?』
リュウ君『おー、ザッツ・ライト』
ボブ『一緒かあー、じゃあわかるだろう!、女は子宮で世界を考えるんだよ!!』
リュウ『ハア!?』
ボブ『だってさあ、どんな女でも、男が来ると必ず最初に顔を見るだろう!、それから股間だ!!。お前そう思わないかい?』
リュウ『うん、未婚でも既婚でも男が来ると本能的に顔をみるよね』
ボブ『そうだろ!、俺はあの本能は何かと考えたさ・・・』
リュウ『でっ、?』
ボブ『それは、まず一発撃てるかどうかの本能的判断だと俺は気がついた。それに女の好みかどうも・・・』
リュウ『主婦でも一発入れたいと思うわけだ』
ボブ『そう、だけど恋人がいるとか結婚という契約があるからとどまるワケよね』
リュウ『だけど男が気に入るかどうかもあるよ』
ボブ『俺は、男の値踏みをしているとおもうんだ。この男なら一発やってもよいとか、やめておこうとか・・・、誘われたら、えっアタシ・・・とんでもない主婦よ!・・なんていいながら・・・最後はズルズルと一発出来ちゃう事もあると思うな!』
リュウ『じゃ、家庭の仲が悪い奥さんとか恋人に遭遇したら、誘惑しても乗ってくるかい?・・・・』
ボブ『そうだよ。100%間違いない・・・、だからいつも最後は本能的な子宮の判断で彼女達の世界が成立しているんだよ』
リュウ君『男は?』
ボブ『胃袋で考えるんだよ。飯代を稼ぐのが男の仕事サ』
リュウ君『つまり一発やってもよい女と胃袋を満たす男がいれば、この世は成立するわけだ』
ボブ『人間の仕事は、それだけさ。だってさあ俺のKEIKOなんか英語がネイティブだし博士号をもってんだぜ。それで知的職業人の顔をしているけど、ベッドに連れ込みゃ女の本能むき出しだもんなぁーー』
リュウ君『じゃあインポになったら大変だろう?』
ボブ『そりゃ世界大戦でも始まったような大きなショックでさ。病院に行け!、だよ』
リュウ君『そりゃ、うちも一緒だよ』
ボブ『だろ!!!、だから人間の生活はそれしかないさ。政治も文化も教養も全部関係ないのよねーーー』
という話をしていた」
「女の欲望は灰になるまで子宮思考で世界が成立する。生殖動物の使命かなあーー」
・・・
リュウ君の話は続く
晃子さんも、昨日は札幌の彼氏のところへ直行して小樽に戻ってきた。
つかの間の休日だった。
これからまたまた病院勤務だ。シャバの飯が食べられないかもしれない。文さんのところによってから夜勤にゆこう。
晃子「これから病院泊まり込みだよーーん。その前にシャバの飯お願い。健さん帰ってきた?」
文「夜中に帰ってきたよん」
晃子「おっ、じゃ夕べは文さんも燃えた!」
文「夜中に帰ってきたでしょう。もう一ヶ月まともな暮らしじゃないから、なんか熊の臭いみたいなのがしていてさ、夜中にお風呂に入れてゴシゴシ洗いまくった」
晃子「一ヶ月野生児だったもんねぇー」
文「熊と一緒だよん・・・・」
晃子「ウフフ!、それで激しく燃えた?」
文「だってねえ、お風呂でペニスをゴシゴシと洗っていたらさあ興奮してきちゃって、私を抱えて上にしていきなり入れてくるのよ。それって発情期の熊だよ」
晃子「熊が吠える!!!(*^▽^*)」
文「小さなお風呂場でグイグイと突かれて、感じるどころではなかったよ。もう性欲がはち切れそうって感じで」
晃子「健さんならそれだけじや、すまないよねぇー」
文「そう、私をタオルでくるんで上につれていって、もう即次よ・・・・。それで燃え上がって寝ちゃった。そしたらね、朝方になって舐められている気配するので眼を覚ましたら、また健さんがズブッといれてくるの。そんなんで寝ては入れて、寝ては入れて、の繰り返しで、まともに起きたのは、さっきよ」
晃子「それで健さんは?」
文「夕方になって『さあ、冬支度の続きだ』といって意気揚々と出かけていった。何あれ!、だよん」
晃子「つまりやるだけで帰ってきたんだ・・・」
文「そうよ、きっと我慢できなくなったんじゃない。私も火照った身体が静まったので今日はスッキリ」
みんなそうやって元気を回復してゆくのか・・・
・・・
小樽の秋の夜も長い。
定点観測だ。いつも同じ時間に同じ場所から港の風景を描く。毎日続けているわけではないが、時折午後3時の定点スケッチが習慣になっている。そして放課後地獄坂を通ると、小春がやってきた。
「ユウ君のインポはなおったのかい?」
小春「もち!、三日後に回復したよ」
「そりゃなにより!!」
小春「あのねえ、明菜姉ちゃんが、制服の下が紐パンなの!」
「はあ!!!」
小春「この間紐パンをつけて、これで彼氏を興奮させるんだって。『さあ、子供を沢山作りましょう!』だって。でっ、エロいでしょう!、って自慢していた。それで7人子供を作る作戦なんだってさ・・・・」
「明菜姉ちゃんは細身でスタイルがいいから、似合うかもね。きっとここぞという場面で紐パンで迫る作戦なんだよ。少ない打撃で効率的に当てようというわけさ」
小春「私は?、今じゃダメ?」
「オヨヨ!、無理にとはいいませんが。多分キャラクターがあると思う」
小春「ヒモパンって男の人にとって魅力的なのかなぁー?」
「多分、細身だったら似合うかもね」
小春「小春も、7人子供をつくる方法を考えなきゃ・・・。明菜ねえちゃんと競争だもん・・・。だってさあ男の人って飽きるじゃん。だから飽きさせない方法が必要だよね」
「だからといって、一度に7回もおねだりしてユウ君をダウンさせるのも、ちと違うと思うけどなぁー」
小春「排卵日に打つのかぁーーー。そういえば明奈姉ちゃん、毎朝体温計を唇に加えているのは、それかぁー・・・」
「それで排卵日を探っているのでしょう。それで排卵日が来たら、今日は一発やりましょう !、というわけで紐パンで誘惑するのかなぁー」
小春「少ない打撃で効率よく妊娠するわけだ!」
「まあ、そういうことになりますか・・・」
小春「ユウ君に栄養をつけさせなきゃ、スーパーへゆこうよ!」
生協のスーパーへ小春と並んで坂道を下っていった。眼前には、真っ青な海が見え隠れしている。
女達の打撃群かぁー・・・、そんな考えが頭をまわっている。
・・・・
木々の色が変わりだした。
小樽も秋だね。
感染者も減ってきたので、晃子さんの病院泊まりも解放された。
晃子「翠ーー、文さんの店でビーフの燻製を食べに行こうよぉー」
病院の看護から解放されて文さんの店へ繰り出す。
・・・
晃子「あら、今日は健さんは?」
文「冬が来る前に馬喰の仕事をしておかなきゃちゅんで、原野に籠もって冬支度だよ」
晃子「野生児に戻ったんだ!」
文「戻りすぎだよ。ビーフの燻製で食べてゆけるのに、まだ馬喰の仕事をしてるのよぉー」
翠「じゃあ、しばらく帰ってこないんだ」
文「そうよう、もう一月は家にいないよ。それでいて燻製が郵便小荷物でとどくんだ。いつも違う場所から送っているみたい。原野を走り回っている感じかなぁー。明日は帰ってくるといってた」
晃子「じゃ、寂しいじゃん!。でも明日が待ち遠しいか・・・」
文「そうなのよ。秋の寂しさに身体の疼きが納まらないよぉーー」
晃子「毎晩悶えちゃってるんだ・・・」
文「そうなのよ。身体の持ってゆき場がないよ。せめて健さんのおちんちんでも先に帰ってこないかなぁー」
(*^▽^*)
翠「健さん、絶倫系だからなぁーー」
文「秋なのに、女を寂しがらせるなんて憎いやつ。北海道の冬は、早いからしょうがねぇー・・・・だよ」
翠「でも帰ってきたら楽しめるじゃん」
文「毎晩、その妄想ばかりよ。帰ってきたら一日中布団から出さないとかね!」
晃子「抜かずに3発!!!」
文「うん、健さんならゆけるんだ。私が健さんに惚れたのも、そこかな!」
翠「男と女がくっつくなんて2つしかないよ。一つは顔、だって美男子や美女の子供が欲しいじゃん。次は抜かずに3発撃てる。これかな」
晃子「だよね」
文「健さん、早く帰ってこないかなぁー・・・・」
・・・
小樽も、そろそろ長い冬支度が始まる頃だ。
雪が降る前にかたづけなきゃ・・・、そんな気分で毎日が過ぎてゆく。
秋の夕方日課のようにナンタルのマックで珈琲をしていると、また美希姉ちゃんがやってきた。時々実家に里帰りするようだ。といって札幌まで30分の距離だから。
美希「いつも、ここにいるねぇー」
「日課だよ。家に帰る前に一杯の珈琲。札幌じゃどんなん?」
美希「どんなん!?。アアッ!!、彼とね!!!。お互い学校だから時間通りに帰ってくるじゃん。それで『お腹すいたー』といって帰ってくるとベッドに連れていって、お帰りの挨拶かな!!!」
どんなん?、と曖昧な聞き方をしたら彼氏との性生活だと思ったらしい。じゃあ続きを聞こうか・・・。
「どんな挨拶?」
美希「服脱がせるのって面倒じゃん。でっ彼は『おないすいたよー』といってるけど、私もお腹がすいてる!、といって。だからそのまま彼の上にまたがって服をかき分けてグイグイと入れ込むんだ。それで腰をつかってこんな風にティクトクダンスみたいに(*^▽^*)。すると彼氏も乗ってきて頑張って腰を動かすんだ。それで二人で波長があったときに撃ちはなつという感じかな!。それが私達のお帰りの挨拶!」
「お腹すいたのにむごくないですかぁー」
美希「男の人って、綺麗な女の人をみたりして、毎日いろんな妄想をしているのよ。そういうときって精子もチャージされてから帰ってくるのよ。お腹すいていてもバッチリーチャージされて帰ってくるもん。だから帰ってきたときにスッキリさせてあげるわけ。だってお帰りセックスが一番マストかな。それからだよ、彼氏がぐったりしている頃に夕飯の支度をして、風呂に入れて、風呂上がりに彼氏はビールなんか飲んでご飯を食べているうちに寝てしまうわけ。だから朝はすっごく早く起きるよ。それで朝勉強してから学校にゆく生活かな」
「早寝早起きの健康的な生活だねい!」
美希「だってえ、リーマンみたいに帰ってきたからご飯たべて、家族の団らんですごして、お風呂に入って、それからエッチじゃ、疲れ果てて元気でないもん」
「そりゃそうだ」
そんなたわいない話をしているうちに日も沈んできた。
秋の陽はつるべ落としとはよくいった。美希ねえちゃんと帰路が一緒なので、陽が陰ったナンタルの坂道をあがっていった。
・・・
小樽も秋の気配が濃厚だ。