昨日は、通し矢が三十三間堂で行われた。二十歳になった成人であり、そして弓道の初段を有するものだけがこの大会に出場できる。従って一生に一度の出来事である。全国の大学の弓道部から男女約2,000人が参加した。
この行事は若いオーラが漂い、こちらが元気にさせられるので、毎年EOSを持参して出かける。撮影の狙い目はただ一つ。弓矢が手元を離れた僅か1/100秒以下の一瞬をつかまえることである。
そんな一瞬を狙ってEOS40Dの秒5コマの連写モードに依存して撮影するのだが、たとえそれが上位機種の秒10コマ撮影できる仕様であっても、タイミングあわなければ全く写らない。デジタル一眼レフの連写モード等というのは、その程度のものである。そのかわりタイミングが合えば、連射モードでなくても写るのである。
昨日は、約800カット撮影して、そんな一瞬をつかまえられたのは数カット位だろう。従って残りの800枚近い画像は捨ててしまうことになる。このあたりが、デジカメの便利なところだ。
さて、今日の画像は、矢が右手を離れた直後のまさに一瞬を撮影することが出来た。これから弦がしなり矢が飛んでゆこうとするまさにその直前の一瞬である。会心のワンカットでしょう。
京都市・三十三間堂,2010年1月17日撮影.
EOS40D,EF100-400mm,f3.5-5.6,
シャッター:1/1000,絞りf5.6,焦点距離370mm,ISO400.
京都暮らし206. アッ痛っ!
2010年1月19日火曜日
今日も、前回に引き通し矢のナイスショットをアップさせた。矢羽根が頬をかすめる故か、あっ痛っ!という気分だろうか。
今年は打率が少し良かったようだ。つまり私の方のナイスショットを捕まえる回数なのだが。こんな1/100秒以下の一瞬を捉えてこそ、写真画像ならではだと思うのだが、なかなかそうそう旨く撮れないのが現実である。被写体が矢を構えている、次のカットは矢がどこにも見あたらない、連射で撮影してもそんなカットの連続の方が圧倒的に多い。
被写体は、弓矢を引いて狙いを定める。次に矢を少し上に向ける。矢は放物線を描くから、標的よりも少し上に矢先を向けないと的には当たらないのだ。ここから撮影機材の連射モードがスタートとする。
被写体によっては、矢先を上に上げないまま発射する者がいる。こちらは、アレッという拍子抜けした気分になる。逆に連射モードをスタートさせても、一向に発射する気配がない者もいる。次第にこちらの指が疲れ、気力も萎えて、シャッターの押しが甘くなる。そんな不意をついて発射されてしまったりもする。だからファインダーを覗きながら、被写体との駆け引きである。
そんなわけで800枚ぐらいの画像がたまってしまう。まだ1/3も整理していない。さてあと何カット位ナイスショットがあるだろうか、こちらはどこか通し矢とゲームをしているような気分である。
京都市・三十三間堂,2010年1月17日撮影.
EOS40D,EF100-400mm,f3.5-5.6,
シャッター:1/1000,絞りf5.6,焦点距離400mm,ISO400.