Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

京都暮らし216. 冬の体験

2010年01月31日 | Kyoto city
 今日の京都は、小雨が降り少しだけ冷え込んできた。といって暖冬傾向だから、それほど寒いわけではない。催事のない普通の静かな日々が続いている。
 こういう退屈なときに、お勧めなのが東北への冬の旅である。昔青森市の仕事をしていたときは、好き嫌いにかかわらず、いやでも冬の青森に行き、仕事を済ませてから酸ヶ湯温泉へでかけた。身の回りの風景がすべて雪だらけであり、その中に身をおくと、濃いスープをたっぷり飲まされたかのような濃厚な気分になれる。スキー場に行けば、イベントや花火大会などがあり大変賑やかなのである。人々の距離が近づくような冬の暮らし方というのも、結構面白い。雪だから籠もるだけではなく、雪を親しむ、或いは楽しむというのが、今の青森のライフスタイルだ。
 それに冬の青森市の街は、雪が降り、除雪をすると道の両側に雪がうずたかく積み上げられている。そんな雪の塊の先に赤提灯が見えるといった風景は、大変風情もあり結構美しく見える。雪国という、関東や関西人からみれば、どこか遠い世界に行ってきたという非日常的な体験をしてきたという実感がする。そこが、冬に東北を訪れようとする人達の動機ではないかと類推する。
 このような平凡な日々は、是非雪の東北へ出かけ、温泉につかり、すこし非日常的体験をすることをお勧めする。戻ってきてから、やはり雪がない街は、暮らしやすいなと思うのである。京都にいて、雪が降らないかと気になるのも、そんな東北での非日常的体験の故かも知れない。

京都市・三十三間堂,2010年1月17日撮影.
EOS Kiss Digatal,EF16-35mm,f2.8,
シャッター:1/250,絞りf8,焦点距離16mm,ISO400.
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京都暮らし215. 夜泣きそば

2010年01月30日 | Kyoto city
 通し矢の画像も10回程アップさせると、こちらはさすがに飽きてきて、これに呼応して訪問者もグンと減るが、といってこの季節の京都は、退屈なぐらいに何もない静かな季節である。
 そんな冬の思い出と言えば、私は夜泣きそばを思い出す。夜遅くラーメンの屋台が独特のラッパを吹きながらやってきて、木枯らし吹く寒い冬の街で食べる暖かいラーメンが記憶に残っている。
 そんな屋台も最近では、ほとんど見かけなくなった。10年ぐらい前に河原町三条で屋台が出ていて食べた記憶があるが、家の周りにはそんなものはない。
 そこで私は、時折インスタントラーメンとセブンイレブンの100円冷凍焼売で、夜泣きそば気分を味わっている。健康面ではすすめられないが、少し塩分を補給すると眠くなるので、夜更かしをしている人間にとっては、なかなか美味な食べ方である。
 だが最近の暖冬気味の気温では、木枯らし吹くなかの屋台という気分も、薄らぐようだ。明日も京都は、暖冬傾向が続くのだろう。

京都市・三十三間堂,2010年1月17日撮影.
EOS40D,EF100-400mm,f3.5-5.6,
シャッター:1/100,絞りf5.6,焦点距離400mm,ISO800 




 
 

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京都暮らし214. やはり暖冬!

2010年01月29日 | Kyoto city
 京都は、久しぶりに雨が降っていた。今日は少し冷え込むという予報だが、午前の時点で8°ある。雪が降るというのは期待はずれであり、今日も暖冬だ。
 通例ならば、この時期だと自動車のフロントガラスが霜で覆われているといった冬の風景を目にできるのだが、今年もそうした現象には、あまりお目にかからない。
 ただ冬至を過ぎてから、晩秋のような弱々しい光ではなく、微かに春を意識したかのような明るさを感じさせてくれる冬の光だとおもう。私は、結構光の明るさを意識する方なのだが、それも撮影に行こうなどという下心があるからかもしれない。
 少し仕事に没頭していたので、昨日はブログを書かなかった。あたりまえの話だが、仕事が片付いたという充実感の方が、ブログを書くのに比べれば勝るようだ。私自信、昔から毎日日記をつけるという趣味が皆無なので、ブログを書き続けていることの方が珍しい。
 今週は、忙しいので、プログ書く意欲は低調である。でっ安直に、いつもの通し矢の画像。おっ!、これも矢が手元を離れた瞬間だというのでアップさせた。

京都市・三十三間堂,2010年1月17日撮影.
EOS40D,EF100-400mm,f3.5-5.6,
シャッター:1/200,絞りf5.6,焦点距離400mm,ISO800.
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京都暮らし213. およよっ!

2010年01月27日 | Kyoto city
 投射する成人達を撮影していると、けっこう多彩な個性を感じさせてくれる。堂々と投射するもの、的を定めたら念じるように目をつむって投射するもの、など言い出したらきりがない。
 そんななかで撮影していると、 およよっ! と言いたくなるポーズもあったりして笑える。よくみると矢が左手の下にある。これでは矢が地面に叩き付けられるだけででしょう。と思っていたら、矢の後ろを右手でチョコチョコと回して、左手の上にちゃんと置いたりする。そう、それで正解!と思わず拍手したくなる、といった微笑ましい場面もある。いかにもお姉ちゃん的な発想で面白い。これでも有段者である。
 投射場と観客のスペースとは接しているので、打ち損ねて矢が観客の方に飛んでもおかしくないぐらいの距離なのだが、そういったケースはあまりないようだ。場内アナウンスが「矢の行く先にはご注意ください」と言っているが、一瞬で飛んでくる矢をよけるのは不可能よ。よけられたら矢ではないし、昔の武具ではないでしょう。
 個性があり、ちょんぼもあるところが、いかにも面白い冬の催事である。
京都は、久しぶりに雨が降っていた。今日は少し冷え込むという予報だが、午前の時点で8°ある。雪が降るというのは期待はずれであり、今日も暖冬だ。
 通例ならば、この時期だと自動車のフロントガラスが霜で覆われているといった冬の風景を目にできるのだが、今年もそうした現象には、あまりお目にかからない。
 ただ冬至を過ぎてから、晩秋のような弱々しい光ではなく、微かに春を意識したかのような明るさを感じさせてくれる冬の光だとおもう。私は、結構光の明るさを意識する方なのだが、それも撮影に行こうなどという下心があるからかもしれない。
 少し仕事に没頭していたので、昨日はブログを書かなかった。あたりまえの話だが、仕事が片付いたという充実感の方が、ブログを書くのに比べれば勝るようだ。私自信、昔から毎日日記をつけるという趣味が皆無なので、ブログを書き続けていることの方が珍しい。
 今週は、忙しいので、プログ書く意欲は低調である。でっ安直に、いつもの通し矢の画像。おっ!、これも矢が手元を離れた瞬間だというのでアップさせた。

京都市・三十三間堂,2010年1月17日撮影.
EOS40D,EF100-400mm,f3.5-5.6,
シャッター:1/200,絞りf5.6,焦点距離400mm,ISO800.

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京都暮らし212. つらつらと

2010年01月26日 | Kyoto city
 今年の通し矢は、こちらの打率がよかったせいか、矢が手元を離れた瞬間のカットを何枚か撮影できた。今、こうして撮影画像をみかえすと、矢が上向きに少し、しなっているようだ。多分、矢がグンと上がって的にはとどかないのかもしれない。
 それにしても、今年も暖冬かと思わせるような陽気であり、昔の冬の記憶を思い出すと、気温が少し高いのではないか。それでも風は冷たいので、みんな厚着のコートを着ている。京都では、東京のようにトレンチコートというのは少なく、オーバーかダウン系の厚手のコートで、しっかり冬の対策をしている。
 こちらとしては、少し雪が積もって街が静まりかえる、そんな時間を期待したいところであるが、ここ一週間の予報では、それは今のところ望み薄である。どこか気持ちの悪い季節のように今年は感じている。
 つらつらと、そんなことを思いながら、時間がすぎてゆくようだ。

京都市・三十三間堂,2010年1月17日撮影.
EOS40D,EF100-400mm,f3.5-5.6,
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京都暮らし211. 冬の端境期

2010年01月25日 | Kyoto city
 京都も、面白い催事が少ない端境期が、時々ある。調度いまの時期がその一つである。これから節分まで大きな催事と言えば、毎月25日に行われている北野天満宮の初天神、28日の狸谷山不動院の初不動位であり、総じてこの時期は大変静かな冬の端境期である。
 観光ポスターが「冬の京都」とうたっていても、この晴れたり曇ったりする盆地の今の時期は、催事も少なく風景も暖冬気味では今一つさえないので、お勧めできない季節である。私も撮影にでかけることはない。ただし雪が降れば話は全く別なのだが、今の調子では期待は薄そうだ。
 調度毎年この時期は、論文や制作の指導等で研究室も少し忙しい。今年は、5編ほど査読論文等の指導があり、単調な時期を過ごすのには調度よいが、しかしたった5編である。これが10編位だと、大いに頑張って毎晩夜遅くまで赤ペンを入れたり、文献をあさったりと忙殺されるのだが、少し物足りなさを感じているのは、端境期ゆえか。
 最近の大学暮らしでは、7時間は確実に睡眠しており、食事も規則正しい。それ自体は健康的であり、世間的には当然の状態なのだが、 プロデュース企業に勤めていた頃に毎日15時間クリエイティブな仕事をしていた時もあった私にとっては、ガッツがわかない。もっと、頭を全力でフル回転させるような刺激あるクリエイティブな仕事をしたいと思うが、大学というところは、そんな刺激ある仕事自体がないところだ。
 大した話題もないので、元気な二十歳の群像でもアップさせておこう。

京都市・三十三間堂,2010年1月17日撮影.
EOS40D,EF100-400mm,f3.5-5.6,
シャッター:1/800,絞りf5.6,焦点距離100mm,ISO400.

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京都暮らし210. ギャラリーの活気

2010年01月24日 | Kyoto city
 通し矢は、二十歳の活気でみなぎっていた。うらやましがってもしょうがないのだが、若いのはいいよねと、この時だけはそう思う。実はバックヤードのギャラリー達も大変活気がある。
 私が脚立を立てていたら、近くのオバハンが、「私の娘がそろそろ投射に出てくるんですよぅー!、舞鶴から来てるんですよっ!!」と言い寄ってくる。
私が、「あっそれなら、脚立に乗らはったら、見えるんちゃいます(舞鶴はどうでもいいのだが)」。
別のオバハンが「娘さん何番ですぅー、・・・ああっ、それならもうじきですわな」。
「まだ、でてこんなぁー、今何番どす!?」。近くで望遠鏡で除いていた別のオバハンが「今、○○番です、あっ!それなら後とろちゃいますかぁー!!」。
「ああっ!、ちちょっと、娘が出てるんですぅー!!、ももっちょっと、前に行かせてぇー、娘が端にいるんですぅー・・」と言って、私の脚立をガンと人の列の中に押し出してよじ登り、小さなデジカメで写真を撮っていた。突然たくましくなる根性には笑えた。撮り終えると風のように去っていった。
 通し矢を楽しみにしているのは、親御さん達であった。私は、乳離れするのが成人式だろうと思いながら、といって一生に一回しか出る機会がないのだから、当然かとも思った。

京都市・三十三間堂,2010年1月17日撮影.
EOS40D,EF100-400mm,f3.5-5.6,
シャッター:1/400,絞りf5.6,焦点距離100mm,ISO400.
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京都暮らし209. キャノンの得意な色

2010年01月23日 | Kyoto city

 しばしばこのブログでも、個人的にはFujiと比較してもキヤノンの自然界、特に緑の色の悪さを指摘した。だが人工的な色彩や、彩度の高い色彩には予想外に優れた効果がある。このあたりの色彩の設定がキャノンの得意とする色なのかも知れない。
 だから通し矢のように、色彩豊かな着物姿の場面では、キャノンが活躍するのである。個人的には、ネイチャーフォトはニコン、姉ちゃんフォトはキャノンと理解しておいた方が良さそうだ。要は人物系に基準をあわせていると類推している。
 2年程前私は、袴と着物と帯の色彩のコンビネーションだけを撮影したこともあった。それは、まさに日本美の饗宴のようで大変面白かった。不思議なことに、不調和だと思われる配色が皆無であった。レンタル屋のセンスが良いのだろうか。
 配色という視点から見れば、良い配色の和服コードというものがあると思う。着物と袴はこの色の組み合わせで、帯でアクセント、かんざしは、こんなふうにといったようにである。だから、色の使い方が手慣れていると思わさせられた。

京都市・三十三間堂,2010年1月17日撮影.
EOS40D,EF100-400mm,f3.5-5.6,
シャッター:1/500,絞りf5.6,焦点距離105mm,ISO400.

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京都暮らし208. 選択の余地がない撮影機材

2010年01月22日 | Kyoto city
 通し矢が行われている境内は、選手、ギヤラリー等で大変な人手であり、私のように遅がけに出かけて行き、後番のお姉ちゃん達を狙うときには、撮影ポジションも限られてくる。人垣の後ろに小さな脚立を立て手持ち撮影である。最も投射場に近い良ポジションは、早くから来たカメラマン達の脚立で大いに陣取られており、入り込む隙間もない。
 こうした際にキャノンのEF100-400mm/f3.5-5.6の望遠ズームレンズが必携なのである。撮影素子がAPS-Cサイズのデジタル一眼レフでは、このレンズの焦点距離が調度600mm相当になるのである。 一般にフォトグラファー達は、スポーツや野生動物の撮影で600mm相当のレンズを多様するケースが大変多い。それほど、どんな被写体を撮影をする場合でも引きつけて撮影できる調度よい意味ある焦点距離が600mmなのである。しかもこのレンズは、手ぶれ補正機能がついているので手持ちで撮影できる上に、オートフォーカスも素早いので、ここはキャノン・システムしか選択の余地はないのである。
 もちろんニコンでもこの種の焦点距離のレンズはあるが、オートフォーカスが大変遅く使い物にならない。そろそろ新製品をといつも思わされながら数年経つ。
 また通し矢でも多く見かけた、F2.8の明るさを持つ望遠ズームの80-200mmレンズは一般的に人気があり、しばしばモデルチェンジがなされて性能も向上するのだが、焦点距離からいえば屋内撮影向きのレンズだと思われる。私の経験では、通し矢などの屋外の催事で、撮影条件の悪いところから被写体を引きつけて撮影することはできない。
 だから、望遠ズームレンズを人に勧めるとすれば、現時点で私は、キャノンのEF100-400mmを推奨する。これなら大概の被写体を捕まえることが出来る。レンズの暗さは感度を上げればカバーできよう。

京都市・三十三間堂,2010年1月17日撮影.
EOS40D,EF100-400mm,f3.5-5.6,
シャッター:1/400,絞りf5.6,焦点距離400mm,ISO800.

2010年1月22日金曜日


 
 
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京都暮らし207. 大変壮観な成人式

2010年01月20日 | Kyoto city
 全国の成人式のなかには、酒を飲んだ若者が壇上にあがって騒ぐなど荒れる場面がしばしば登場し、マスコミの格好の話題になっている。もちろんどこか勘違いしている人達のなせる業なのだが、私の立場から見ると、成人式という式典自体がつまらないのだろう。
 二十歳になった成人だけが参加できる三十三間堂の通し矢もれっきとした成人式なのである。昔ならば元服式に該当するのだろう。だが、ここにはそんな退屈な気配はみじんもない。投射場には、正装した二十歳の若者12人が整然と一堂に並び、120m先の直径1mの的を目がけて二矢を投射する競技であり、気合いが入っている。断然心構えが違う。それにみんな初段の有段者である。
 そんなことを考えていたら、「和の段位というのは、甘いからなぁー」という意見もあり少し笑える。それこそ段位を厳しくしたら、出られなくなっちゃうと、一斉にブーイングの嵐になるのかも知れない。
 そういう気合いの入った凛々しい若者が2000人も集まれば、いやでも境内は華やぐ。大学単位で来ている人達は、通し矢が終われば、京都のどこかで宴会なのかもしれない。だから、境内で各大学が陣取っているキャンプあたりは、どこか華やいだ空気が漂っている。これこそ成人式に相応しい時間だと、うらやましげに私は眺めている。
 いつ来ても、このときの境内はいい雰囲気だ。そして投射を待って立ち並ぶ矢を持った二十歳の若者達の姿は凛々しい。通し矢は、大変壮観な成人式なのである。

京都市・三十三間堂,2010年1月17日撮影.
EOS Kiss Digatal,EF16-35mm,f2.8,
シャッター:1/320,絞りf8,焦点距離16mm,ISO400.
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京都暮らし206. アッ痛っ!

2010年01月19日 | Kyoto city
 今日も、前回に引き通し矢のナイスショットをアップさせた。矢羽根が頬をかすめる故か、あっ痛っ!という気分だろうか。
 今年は打率が少し良かったようだ。つまり私の方のナイスショットを捕まえる回数なのだが。こんな1/100秒以下の一瞬を捉えてこそ、写真画像ならではだと思うのだが、なかなかそうそう旨く撮れないのが現実である。被写体が矢を構えている、次のカットは矢がどこにも見あたらない、連射で撮影してもそんなカットの連続の方が圧倒的に多い。
 被写体は、弓矢を引いて狙いを定める。次に矢を少し上に向ける。矢は放物線を描くから、標的よりも少し上に矢先を向けないと的には当たらないのだ。ここから撮影機材の連射モードがスタートとする。
 被写体によっては、矢先を上に上げないまま発射する者がいる。こちらは、アレッという拍子抜けした気分になる。逆に連射モードをスタートさせても、一向に発射する気配がない者もいる。次第にこちらの指が疲れ、気力も萎えて、シャッターの押しが甘くなる。そんな不意をついて発射されてしまったりもする。だからファインダーを覗きながら、被写体との駆け引きである。
 そんなわけで800枚ぐらいの画像がたまってしまう。まだ1/3も整理していない。さてあと何カット位ナイスショットがあるだろうか、こちらはどこか通し矢とゲームをしているような気分である。

京都市・三十三間堂,2010年1月17日撮影.
EOS40D,EF100-400mm,f3.5-5.6,
シャッター:1/1000,絞りf5.6,焦点距離400mm,ISO400.
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京都暮らし205. 通し矢の一瞬

2010年01月18日 | Kyoto city
 昨日は、通し矢が三十三間堂で行われた。二十歳になった成人であり、そして弓道の初段を有するものだけがこの大会に出場できる。従って一生に一度の出来事である。全国の大学の弓道部から男女約2,000人が参加した。
 この行事は若いオーラが漂い、こちらが元気にさせられるので、毎年EOSを持参して出かける。撮影の狙い目はただ一つ。弓矢が手元を離れた僅か1/100秒以下の一瞬をつかまえることである。
 そんな一瞬を狙ってEOS40Dの秒5コマの連写モードに依存して撮影するのだが、たとえそれが上位機種の秒10コマ撮影できる仕様であっても、タイミングあわなければ全く写らない。デジタル一眼レフの連写モード等というのは、その程度のものである。そのかわりタイミングが合えば、連射モードでなくても写るのである。
 昨日は、約800カット撮影して、そんな一瞬をつかまえられたのは数カット位だろう。従って残りの800枚近い画像は捨ててしまうことになる。このあたりが、デジカメの便利なところだ。
 さて、今日の画像は、矢が右手を離れた直後のまさに一瞬を撮影することが出来た。これから弦がしなり矢が飛んでゆこうとするまさにその直前の一瞬である。会心のワンカットでしょう。

京都市・三十三間堂,2010年1月17日撮影.
EOS40D,EF100-400mm,f3.5-5.6,
シャッター:1/1000,絞りf5.6,焦点距離370mm,ISO400.

京都暮らし206. アッ痛っ!
2010年1月19日火曜日
 今日も、前回に引き通し矢のナイスショットをアップさせた。矢羽根が頬をかすめる故か、あっ痛っ!という気分だろうか。
 今年は打率が少し良かったようだ。つまり私の方のナイスショットを捕まえる回数なのだが。こんな1/100秒以下の一瞬を捉えてこそ、写真画像ならではだと思うのだが、なかなかそうそう旨く撮れないのが現実である。被写体が矢を構えている、次のカットは矢がどこにも見あたらない、連射で撮影してもそんなカットの連続の方が圧倒的に多い。
 被写体は、弓矢を引いて狙いを定める。次に矢を少し上に向ける。矢は放物線を描くから、標的よりも少し上に矢先を向けないと的には当たらないのだ。ここから撮影機材の連射モードがスタートとする。
 被写体によっては、矢先を上に上げないまま発射する者がいる。こちらは、アレッという拍子抜けした気分になる。逆に連射モードをスタートさせても、一向に発射する気配がない者もいる。次第にこちらの指が疲れ、気力も萎えて、シャッターの押しが甘くなる。そんな不意をついて発射されてしまったりもする。だからファインダーを覗きながら、被写体との駆け引きである。
 そんなわけで800枚ぐらいの画像がたまってしまう。まだ1/3も整理していない。さてあと何カット位ナイスショットがあるだろうか、こちらはどこか通し矢とゲームをしているような気分である。

京都市・三十三間堂,2010年1月17日撮影.
EOS40D,EF100-400mm,f3.5-5.6,
シャッター:1/1000,絞りf5.6,焦点距離400mm,ISO400.
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京都暮らし203. 希にキャノン・システム

2010年01月16日 | Photographic Equipment
 一年間にホントに数えるほどだが、古いバックから取り出したこの2台のデジタル一眼レフ・システムを利用する場合がある。EOS40DにEF100-400mmの望遠ズームレンズを付け、またEOS Kiss DigitalにEF16-35mmの広角ズームレンズのシステムである。
 デジタル一眼レフ創世記の技術開発は、キャノンが他社をはるかにリードしていた。だからそれまで30年間使用したニコンフィルム・システムから、初めてキャノンデジタル・システムに乗り換えたのである。これならば海外に持って行き、無くなろうと、壊れようと意識せずに使える気安さがある。
 初代のKiss Digitalは完成度が高い割に当時としては低価格であった。その後シャッターユニットが3万回を超えたところで仕様通りに壊れ、修理して現在に至り5万枚に達している。つまり随分使用した。
 後にkissより高仕様でありながら価格はさらに安い40Dが加わり、APS-Cサイズ換算で24mmから600mm迄をカバーするデジタル一眼レフ・システムが完成してしまったのだ。どちらも、バッテリーグリップを付けているので電池の消耗を気にする必要がない上に、同じバッテリーを使用しているので互換性があり大変便利である。
 そして色は勿論キャノンの色であり、彩度の高い被写体、人工的な色彩には大変良い反応をするのだが、緑のような自然界の色は大変悪いし、抜けもよくない。また機種が新しくなっても発色が改善されることはない。だから私は好きではないし、最近ではあまり使わないシステムだ。

Fuji FinepixS5pro,AF Nikkor 50mm,f1.4D.
シャッター:1/15,絞りf8,ISO1600,カラーモードF2.
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京都暮らし202. この冬一番の寒さ

2010年01月15日 | Kyoto city
 昨日の京都は、最低気温-2°、最高気温4°とこの冬一番の寒さだった。当然北部では雪が降っているであろう。市内も時々風花が待っていた。周辺の山々がかろうじて、雪を防いでいるかのようである。
 冬至を過ぎたので次第に日差しは長く、そし明るさを取り戻しつつあるようだが、冷え込みはむしろ強まるようである。この時期が一番寒く、空気が凛と引き締まって、透明感ある澄んだ風景である。体力にものを言わせて街を徘徊すれば、意外に綺麗な冬の京都の風景に接することができよう。
 私は、余程の必要がなければ、出歩きたくない気分の方が強い。だから、この時期は静かにしている方が良さそうに思う。それでいて、市内に雪が降る期待感を少しもちながら暮らしている。
 冬が終わるのは、あと一月もないだろう。少しの辛抱ですむあたり、やはり暖冬傾向なのだろう。

京都市・高台寺界隈,2010年1月7日撮影.
Fuji FinepixS5pro,Carl Zeiss Makro Planar T*, f2/100mm,ZF.
シャッター:1/250,絞りf11,ISO500,カラーモードF2.
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京都暮らし201. 人気大よ世

2010年01月14日 | Kyoto city
 関東では、年末に行われる浅草酉の市で熊手というのが定番アイテムだが、関西ではゑべっさんでこの真っ赤な傘の「人気大よ世」が定番アイテムである。この界隈の飲食店に入れば、大方飾ってある。
 巷では、一月十日がゑべっさんの誕生日だから、この日にお祭りが行われるとか、ゑべっさんは耳が遠いので社殿の腰壁を叩いて「お願いしまっせ」とはやし立てるとか、何かと言い伝え的なストーリーのあるところが面白い。この時期空いた頃合いを見計らって、舞子さん達もやってくるあたりが、花街の神社だ。
 昼間宮川町あたりを歩いていると、舞妓さんの普段の和服姿に遭遇する。やはりティーエージャーだから、寒くて頬が赤らんでいたりと、まあ田舎の高校生のようだ。最近舞妓さんのなり手を全国的に手配をするわけであるから、田舎の子が多いのも事実である。年末には里帰りしてしまうので、京都におりません、という場合もあるだろう。
 なんかやんかといって、「商売繁盛笹もってこい」の商いの神様だというのがいういかにも都の催事だ。これが田舎の神様だと「五穀豊穣、子孫繁栄」となる。五穀とは、日本人の主食である米・麦・粟・豆・黍である。子孫繁栄とは、田舎では人間の頭数が、五穀の生産性を高める上では欠かせない労働力なので、大いに夜ごと励み子孫繁栄につなげてくれという意味だ。だから田舎に行くと金精様がやたらと多い。誰の子でもいいからたくさんこしらえて、働き手を増やしておくれという発想が、いかにも田舎暮らしを反映させている。
 こうした信仰する神様の違いが、農本社会と都市社会の大きな相違点の一つだといえば、解りやすいか。

京都市・恵比須神社,2010年1月9日撮影.
Fuji FinepixS5pro,AF-S Nikkor 16-85mmG,f3.5-5.6D.
シャッター:1/250,絞りf5,46mm,ISO200,カラーモードF2.
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