Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

最近のドローイングから87.

2014年09月30日 | drawing
 建築のドローイングも、多分描いている人間だけしかわからない部分が多い。まして実現もしないし、提案もしていないスケッチならなおさらだ。
 クレジットをみるとLos Angeles→NARITAとあるから、9月16日ブログのドローイングの続きだ。
 この時は曲面を多用した建築空間をつくろうともがいていたのだろう。高層棟のスケッチもみてとれる。当然形態的には、あらゆるパーツが納まるように考えている。そうでなければ3DCGにはならないからね。曲面だから収め方が複雑になってゆく。きっちり納まる部分と遊べる部分とのからみあいと言い換えた方がよいか。
 さて明日は、京大病院のデイサージャリー(DSU)で脂肪腫の手術だ。日帰り手術といいつつも、二日間の入院を余儀なくされ、退屈このうえないことが予想される。1日絶食だけど、もし元気が残っていれば、こんなスケッチをかいているのだろう
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最近のドローイングから86.

2014年09月29日 | drawing
 このスケッチは、JR東日本の中央線高架化による、高架下利用のアイデアを求められた時の下書だ。これはスケマティックデザインのカラーリングのための配色を決めていたのだろう。 そのためか輪郭だけ書き写した寂しい風景だけど、提案は賑やかなイメージとなっている。最後はコンセプトチャートとスケマティックデザインとして提案した。 このプロジェクトでイエロースケッチブック1冊位は使っただろうか。
 今もJRにいらっしゃるが、当時女性のやり手課長さんが率いる体格のよい男性チームが登場したときのプロジェクトであった。記憶にのこるのは、すごく良いチームだと思った。女性の方が管理職に向くよなと思っていたら、今では本当に管理職になられている。ターミナル駅の駅ナカ新業態開発という素晴らしい仕事をたくさん実践している。
 でっ、私達のチームの若手社員が彼らのチームの宴会に誘われた。後日談では、すごいんですよ彼らは。なにしろネクタイを頭の回りに巻き付けて飲むぞーという酒豪ばかりで、とたじたじになって帰って来た。そんな話を聞いた後、課長さんチームからお昼に誘われたが、いささか私は恐れ多くて遠慮しちゃったよ(笑)。
 こんなプロデュースの仕事をしていると、様々な企業と出会う。そして良い仕事を実践してゆくチームは、やはりうらやましいと思わせる心地よい空気を感じさせてくれる。その空気を一言で言うと、私達に感じさせてくれるフレンドリーな感覚なのである。
 大きな仕事或いは良い仕事をするときに、フレンドリーという言葉は、大切な概念である。そして今は私の回りから、数少なくなった概念でもある。
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最近のドローイングから85.

2014年09月28日 | drawing
 右下に1月10日JALと書いてあるから、 このスケッチも出張中の中国プロジェクトだ。中国民居のスタディをしていたのだろう。中国と日本を往復していると、次第に日本人の本質がわかってくる。さらに車を運転していると、余計にそれを痛感させられる。
 どんな本質かと言えば、「自分のことしか考えない都会人の顔をした田舎者」。この場合の田舎者というのは、本物の田舎の人達ではなくて、都会人の田舎者根性のことを言う。
 専門分野の立場からみても、例えば景観をよくしようという自治体の法制度とスローガンはあるが、これまでに実際に景観がよくなったためしがない。景観行政に熱心な京都市でさえ、狭い道には電柱が乱立し、架線が空中をとびかい、当然電線の地中化など遅々として進まない。まだ景観に対するうるさい人達がいるおかげで比較的まともなのだが、まさに現代都市の様相を呈している。
 京都市でさえそうなのだから、他の都市はさらにもっと混沌とした景観を呈している。
 地方都市にあっては極めて悲惨であり、都市計画なんてものは皆無であり、道路は成り行きで造られ、沿道にはロードサイドショップのけばけばしい看板が目立つ。街をよりよい方向へ計画しようという意識は、自治体も住民側にも皆無であり、街づくりと言えば、それでビジネスをしようという拝金主義の連中ばかりが登場する。街づくり=商店街活性化=もうかる話、なのである。そうでないと日本では、街づくりが前に進まない。
 それに田舎者であるから、お体裁屋なのである。対外的には、エキゾチックジャパンをPRし、欧米と肩を並べるそぶりをし、富士山のように過剰なまでに世界遺産にこだわり、国際都市を標榜し、ビジターをよぶのはよいが、きてみたら電線と看板だらけの街の徘徊であり、しっかり言い訳もついて回る。ヨーロッパの街には、電線も看板もないですよ。
 つまり口先では欧米と肩を並べたそぶりをするが、内実は、拝金主義で儲けにならないことは、なにもしたくないというのが日本人の都会の顔をした田舎者体質なのだろう。
 今日は、厳しいことを言っている。だって車を運転していて右へ車線変更しようとするじゃないですか。方向指示器をだして様子を伺い入れそうだと思ったら、後ろの車がスピードあげて横に並ぶんだぜ。あの近畿ナンバーが。そりゃ危ないだろうよ。
 私はウィンカー出している車が前に来たら速度を落として入れてあげますけどね。そうしないと相手は永久に目的地にたどり着けないハメになるでしょう。なんか自分の車の前には絶対に他人の車は、入れないぞという根性の輩がいるのよ。だから田舎者!!!、と呼んでいるんだけどね。そんな運転方法があるのかなぁー?。
 こういう経験を福岡市の高速合流点でもした。運転していた関東人は、おもわず「もう、福岡県人なんか田舎者のくせして、何つっぱんてんだか・・・」、という言葉が記憶に残っている。まあそれを思い出しながら書いているんだけど。
 今の私の偏見ある経験では、日本人の9割が田舎者根性丸出し、1割がまともな都会人という理解だな。
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最近のドローイングから84.

2014年09月27日 | drawing
 夕方名古屋の西の空に、鯖の鱗のように光った多数の雲が出ていた。この夕焼けの鱗雲の画像とクロッキーと、どちらをアップさせるか。結局画像はつまらん、やはりオリジナリティーのあるのはクロッキーだな。
 チェッ!、秋なんだな。空は綺麗なのだが、あまり秋という季節が好きになれない私としては、いまだに半袖シャツですごしている。冬になったら沖縄へダイビングの免許でも取りに行き、その足で上海へ行こうかなどと、夢想している。
 上海という言葉には、個人的にひかれる。これはなんの影響なのだろうか。「タイカンルー」というアーティスト・ストリートも懐かしい。
 さて上海でわては何をするんだろうか。多分ヒルトンホテルでスケッチでも描いているのだろうか。そんな自己満足も今一つだな。その上海の電子商店アリババがニューヨーク株式市場へ上場した。やはり騒々しい上海かと考えつつ昼食後の午睡から眼が醒める。
 身体は、どこか蒸し暑さを感じさせてくれる。やはりまだ夏の名残がある。夏の名残を追いかける方が先か。

クロッキー帳NO21から
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最近のドローイングから83.

2014年09月26日 | drawing
 こういう描き方をすると、デッサンの世界に無縁な人達からは、あれっ!二人のモデルさんが同じポーズしているんですか、といわれるかもしれない。
 時間が余ったので再度描いただけなんですが。多分7分ポーズだった。手が滑るというのはこういうことなのだが、あまり前向きな意欲がないまま描いていると、手先だけが進んでしまう。まあかんばしいことではないが。
 歳をとると、瞬間、瞬間で捉える意識、つまりこうだといった具あいに発見した力強い線がなくなりますな。特にこの面は奥へゆき、こちらの面は前面に出てくるといった空間意識が希薄だ。だから右側の膝が奥へいっていない。
 あなたはデザインの人なんだから、そんなことはどうでもいいんじゃないと言われれば、そのとおりなのだが。
 まあ、そんな格闘をして描いているので。クロッキーのスケッチブックも25冊目になった。
 こうしてブログにアップさせる目的があるから、過去に描いたクロッキーを見直したりして、半年間のブランクをとりもどそうという魂胆なんだけど。
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最近のドローイングから82.

2014年09月25日 | drawing
 クロッキーの練習もデッサン力が衰えないようにという意図で4年ぐらい前から始めた。それにしても最近では、若い頃のように意識が前向きにならず、手先だけで描いている自分にいささか幻滅もする。
 昨日は、ポールダンスをしているモデルさん。クリムトの絵にでてくるような個性的な顔だった。それでは、ますます描けないから、以前のクロッキーでもアップさせておこう。
 こんなアングルで描くと床の間の掛け軸にしたら調度良いかと思うが、それはアイデア止まりにしておこう。
 木曜日は朝一講義だから、もう休もう。いろいろと忙しく、もうバテバテです。
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最近のドローイングから81.

2014年09月24日 | drawing
 昔、ほんの一寸だけ豊橋の仕事をしていたときに、周辺土地があいていたのでこんな事業もあるだろうと思いながら、商業と居住施設の複合施設を考えていた。事業としては単純なので建築デザインに近い。ついでのスケッチだから、CG化もしないし、提案もしないし、当然実現もしない。次第にスケッチも消えていった。こういうスケッチをみると気分が沈みそうになる。
 だからといって、いつも楽しくスケッチを描いているわけではない。時には時間との戦いの中で、時には徒労に終わりそうなプロジェクトをながめながらといった具合にである。そうした無駄なことをするというのも、それは未来を予測したいとする先付け思考の練習だと思われる。
 例えば、やはりある意味で人をプロジェクトの中で波に乗せるということは大切なことである。乗せ方というのは、みんなでワッショイすればいいというそんな単純なものではなく、なにか一つの切っ掛けや、励ましや、どこか暖かい言葉だったりする。それは紋切り型表現ではなく、あいつらしい物の言い方だといわしめる含蓄ある言葉である。
 そういう適切な言葉を投げかけられる人間になりたいものだと思う。それだけで、人間は資質以上の力を発揮することだってあるわけだ。
 逆に一つの言葉で資質以下になる場合だってある。ホンの一寸した言葉がグサリと胸に響き、立ち上がれないといった具合にである。現代社会では、こうしたグサリとくる言葉を発する人の方が圧倒的に多いようである。
 ブログは、特定の相手がいないので何を書いてもかまわないが、日常生活の場面で特定の相手がいれば、やはり言葉や物の言い方を考えざるを得ない。
 大方の人間は、危険の後で罵声や批判が飛び交い、幸福の後で歓喜の声がこだまするというのが通例だ。つまり万事、事が起きた後から文句や批判や歓喜が登場するわけだ。万事後付型人間が大半なのだろう。私に言わせれば、物事が起きた後からならば、なんでもものが言えるというのはむしろ当たり前すぎる話である。
 私が言いたいのは、そうではなくて、先を予見しながら、こうすると危ないからこうしたほうがいいよという予見と提案ができる言い方があるということだ。それこそが危機の時に立ち直って元気になれる暖かい適切な一言だという考え方もあるだろう。そういう言葉がすっと出てくる人間でありたいものだと思う。
 そう考えると先付けの思考と後付の思考とがある。現代社会のほとんどは、後付の思考である。だから文句も愚痴も批評も登場する。そうではなくて、先付けの思考もあるのだというのが私の考え方だ。
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最近のドローイングから80.

2014年09月23日 | drawing
 これは中国のプロジェクトをしていた頃のスケッチだ。居住施設の核となる生態園林地区のスケッチをしていた。
 平坦な土地で唯一70m程の丘があったので、その大変緩やかな斜面の周囲に人造湖を配置して、1住戸あたり1000㎡程度の敷地で、中国民居様式の集落をつくろうというものである。この時の幅1mはある横長のドローイングスケッチは、今でも私の家にかざってある。
 この頃上海と日本を毎月往復していた。時には怒濤のように罵声をあげ、帰るときには親密な表情で握手してくる中国人実業家を冷静な目で眺めていた。スピードとバイタリティーとものすごい意欲のある中国人とは、こんな具合か。これでは、日本人も負けるよなという予感がしたのもこの頃である。
 予感通り現在では、日本人が中国人に負けている。尖閣諸島問題などをみても犬の遠吠えみたいに力がないのが日本だ。さて挽回しなきゃですね。だがどうやって挽回するのだろうか。
 ともかく、いろんなことを勉強させてくれた中国の都市計画プロジェクトである。これは都市開発事業ではなく都市計画プロジェクトですからね。人口5万人の都市そのものを計画するというプロジェクトを、我々のチームは中国人より素早いスピートで策定し、相手が眼を丸くさせていたのが印象的であった。
 都市計画の骨格なんか上海ヒルトンホテルでの残業仕事で一晩でつくりましたからね。スピードこそが勝負の中国プロジェクトだった。そのスピードに乗れたのも、実はこまめにイエローブックにエスキースを書き込んでいたからだ。上海のホテルのロビーで、プートンの空港で、そして南方航空の機内で・・・・。
 ヒルトンホテルのロビーにいると、上海の仕事をするということが、どこかエキゾチックさを感じさせてくれる。往年の上海もこんなだったのかなと想像する。上海という都市はやはり今でも魔都である。それがこの都市の力なのだろう。
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最近のドローイングから79.

2014年09月22日 | drawing
 大学時代、主専攻の建築デザインの授業の他に、プロダクトデザインの授業を少しばかりかじった。それが結構面白かったので、いまだにプロダクトデザイン・スケッチが建築のエスキーズにまじってイエローブックに登場する。
 トランスポーテーション機器のデザインでは、ダントツの大学だったので、いまでも日本の自動車メーカーのデザイン部には、同級生達の息がかかっている。
 大学時代から空力というのは、イタリアのピニンファリーナが実績をあげていたから、当然関心が高かった。
 通例車のデザインには、側面形態から見て3タイプある。ワンボックス、ツーボックス、スリーボックスと。つまりボンネット形状があればツーボックス。例えばバン、例外的にトヨタ2000GTというものもあるが。そしてボンネットとトランクの形状があれば、スリーボックスという普通の乗用車だ。
 空力的に有利なのは、 一つのラインで前から後ろまで収めてしまう ワンボックスタイプである。その先駆的車がランボルギー・カウンタックであった。マルチェロ・ガンディーニのデザインによるそのボディは、まさにぶったまげた衝撃があった。
 そんな勉強をすると車はワンボックスカーだよなという意識がしっかりすり込まれている。あとのタイプは、見向きもせずにおべんちゃらでオーナー達のご機嫌をとっておこう。
 さてワンボックスカーのランボルギーニ・プリシエラゴやアベンタドール、は価格はすこぶる高いので、日本では数が少ないワンボックスカー、29km/lと燃費の良さのプリウスで京都の街を走っている。これも余技で勉強したプロダクトデザインのDNAだろうと思う。
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最近のドローイングから78.

2014年09月21日 | drawing
 イエロースケッチブックを特注したとき、試みにレンダリング・テストをして紙の状態を確認したときのスケッチ。わっ、面の取り方が表現されていない(笑)。
 こういう技法はプロダクトデザインの人間達の方が、私より圧倒的に旨い。私は、学生時代に水彩画で描く建築の透視図の古くさい技法に嫌気がさして、プロダクトデザインの授業でこうした技法を学んだ。
 当時の建築の先生からは、こうした技法に懐疑的であり、「相変わらず根性、かわってませんなぁー」とその後合う毎に嫌みを言われ続けた。だが、当時の例えばF.L.ライトのような建築透視図ではメタル的な現代建築は表現しきれないよ。もちろんデッサンを勉強した立場からは、ライトのような透視図は描けるけど、つまらないから描きたくない。
 だから今は3DCGになっているから良いが、いまだに建築透視図はださくてみておられんぜよ、というのが私の見解である。だから建築は3DCGと模型でいいんちゃうの。
 しかし当時調達したニューパステルは、いまだに私の手元にあり、この画材は一生使えるというのには、おどろき。ただしマーカーは5年以内にダメになるが。
 以後私のスケッチは、ステッドラーのミリペンと発色の良いプリズマカラーとニューパステルとTooのマーカーでスケマティックデザインを描くようになった。公式ホームページであげてある手書きのイラストがそうである。
 いまはコンピュータでレンダリングが描けるし、この点は飛躍的に便利になった。しかも描いたスケッチをもとに3DCGをおこし、ここまでくれば3Dプリンターでモデリングできるのだから、随分デザイン制作過程も進化した。例えば車のデザインを見ると、明らかに手では描けない複雑な曲面をみせてくれるのは、大変面白い。デザイン表現が多彩になってきた。
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最近のドローイングから77.

2014年09月20日 | Design&3DCG
  昨日のスケッチを3DCG化するとこんな感じだな。ウッ、フッ、フッ、ガラスのスケルトンだ。室内は適宜な高さのパーティションで仕切ればいいだろうというお節介なアイデアまで加えて、都市計画のスケマティックデザインだ。
 次にスケルトン状態で前に伸ばして階段状の空間構造とし、さらに次にガラスのボリュームと植栽を加えるとこんな感じでまあ悪くない。さらに、これを12個ならべるとこうなって、ああっ・・・・もうダメ、Macが動かない。おまけに一つレンダリングしていない。これは計画した都市の一部なんだけど、とても都市全体のレンダリングなんて無理・無理とわかって、それにこんな幾何学的な配置はつまらないということもわかり、結局3DCG化は放棄した。人口5万人の都市計画の3DCG化のときは、建築テクスチャーを入れずにボリュームだけにして軽いデータでつくらないとあかんですね。まあ人口5万人を貼り付ける裏付けにはなったけど。
 これで1世帯120㎡ぐらいだろうか。それで400世帯/1棟で中国の平均家族数3人とすると1200人、12棟だと4800世帯で14,400人の人口が張り付くことになる。(余談だが延床面積1万㎡として、坪100万で建設費33億、それを2000万で売れば80億の売り上げ、土地代のない中国はボロいですねぇー。)
 このほかに戸建て住宅もあるのだから、まだ全然足りないね。というのであまりつくりたくない超高層単身者用住宅で頭数を稼ぎ出し、ようやく5万人。まったく5万人の都市づくりも結構なスペースがいるよな。
 私としてはボリュームが確定すればよいわけだから、結局このスケマティックデザインは使わなかった。どう、日本でも一棟位空中庭園のあるこんなマンションをつくらはりませんか。借地でいいんじゃない。
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最近のドローイングから76.

2014年09月19日 | drawing
 これは、中国の都市計画のプロジェクトの最中に制作した建築のスケマティックデザインのエスキースである。
 都市計画が主題だから建築のデザインをする必要はないのだが、ある程度のデザイン条件を加味しながら、どれだけの定住人口が貼り付けられるかを算定するために制作した。そのためにある程度の建築デザインを想定したエスキースである。
 コアシャフトで支えられた構造体を横連結に居室のキューブをからませたものであり、全体としては最上部の高さ34mの階段状のデザインであり、随所に中国民居の園林に該当する空中庭園を配置したものである。
 これは3DCGにしたので、すでに大学刊行の書籍にも掲載されている。都市計画では、こうした建築を数十棟以上配置しレンダリングをしようとしたら、実はコンピュータの処理能力を超えてできなかったという笑い話付きである。たしか初期のMacG5であっただろうか。
 そうだ最近のMac Proならば少しは動くかも知れない。今度再度レンダリングを試してみようか。
 都市計画というのは、扱う空間のスケールがとても大きいから、コンピュータで処理しきれないところがいまだにある。だからポイントで大いに手を抜いてデータを軽くする工夫が必要なんだということを思い知らされた。通例マンションなどの画像は、Photoshopによる写真加工だから大変データが軽いのですね。
 2004年の3月、まだ寒さの残る頃、横浜のマンションで描いていた。こういうスケッチを、イエローブックが一杯になるほど一つのデザインを執拗に何回も描いていた。そして実現せず。3DCGにもしなかったという未公開のデザインが随分たまっていた。
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PEN LIFE1050. 番外編

2014年09月18日 | Tokyo city
 PENを持参していた。だからPENで撮影できるはずだった。だが手元にPENがなかった。それをPEN LIFEの番外編と呼んでおこう。
 こういうことってよくあるでしょう。鞄にニコンなどの自慢の高級撮影機材がはいっている。打合せの合間にフラッと鞄をおいて外の空気を吸いに街へでた。あっ、写真に撮りたい風景だけど機材は置いてきた鞄の中だ。しかたない、いつも携帯しているスマホで撮影しておこう。結局いつも携帯しているスマホが高級機材より活躍していたりして。
 さて昨日は、いくつかの用事で東京へ出かけていた。神田駿河台で打合せ中に少し時間ができた。ならば休憩がてら煙草でも吸いに行こう。近所のマックにはいって珈琲を注文して禁煙だった事に気がついた。珈琲をカウンターに投げつけ店を出た。
 靖国通りを横断し、マカラヌヤの脇を入り、さらに露地を右へ曲がると、ラドリオがある。おおっ、昔ながらにやっているではないか。若いときに古書店で買った本を抱え込んでここで読んでいた。さっそくアイスウィンナー珈琲を注文した。クリームが載っているところも昔のままだ。かかっている音楽はエディト・ピアフ。ホントにクラシック喫茶店になっちまった。前の席のシニア達の会話の中に自然と岸田劉生や夢野久作の名前などが聞こえてくる。知的な空気があっておちつくよな。とても良い店だ。
 ブログなどで評判のこ洒落たお店に出かけると、この料理おいしいの類のお姉ちゃん達の無知会話!、あるいは無言のファミリー、オッサン達のおべんちゃら会話、ゲートボールがどうのうこのといったシニア達の無理無理会話といった具合に、実に浮ついた会話ばかりだ。私はそういう店の空気が大嫌いなんだな。それはプロデューサーがつくれるものでもない。お店の空気は、足を運ぶビジターを選び、ビジターの知性が作り上げるものなのだ。
 もう少し日本人は本を読んで、仕事や専門以外の知性を磨けよな。再度いうが仕事や専門以外、以外、だぜ。酒を飲んで自然に或いは普通に知性の香りがただよう会話をしたいものだ。私は、これからは、そんな会話が期待できない知性のない輩とは、時間が無駄だから酒には付き合わないことにした。

iPhone
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最近のドローイングから75.

2014年09月17日 | drawing
 今日のドローイングは、昨日の続きである。低層部だけを平面で見るとこのような形態だ。ロケーションは名古屋市の桜通沿いの土地である。堀川をはさんで両側の空き地街区数ブロックに展開したプランとしている。だから建物の長さが380mほどある。実際にこの上に高層棟がのっているプランだ。
 建築的には、曲面へのこだわりがかなりあったようで、複数のイエローブックにこのスケッチを何回も描いていた。まさに曲面との格闘であり、曲面は結構難しいものだなと思った。
 機能的には,低層棟に商業、高層棟に業務やホテルがあり、特にこの中に名古屋証券取引所の場立ち空間を取りいれてある。同時期に東京証券取引所が場立ちをやめたのだが、それをあえて演出的に場立ちの風景をつくろうというものである。つまりトレーディングセンターだ。
 そうすることで、証券に対するヴィジュアル・イメージ情報を数多く発信できる上に、景気の取材の映像だって場立ち場面が撮影され、全国や世界に配信されるだろう。すべてがコンピュータで行われている証券取引の世界ではあるが、それをあえてインベスター・イメージとして演出する効果もあるだろうという考え方である。
 そういう考え方は、名古屋市の役人には理解できなかったようであり、さらにこの街区にも新しい建築が個別に建ち始めた。そこで3DCG位にしておこうかと考えたが、実現化への検討にも載らなければ、あえてつくる必要もないだろうと私の意欲も消えていった。都市開発の場面では、こうした様々な理由で私の意欲から消えていった物件は数多い。物件!?、・・・イメージ物件か(*^_^*)。
 多分このスケッチもNARITAに向かう機内で描いていたのだろう。
 さて今日は久しぶりに大学へゆく。どうも今一つ仕事に乗り切れないまま1日が終わった。明日は東京か・・・。実にめんどうくさいよ、あの街は。
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最近のドローイングから74.

2014年09月16日 | drawing

 最近あまり撮影にでかける時間もないので、少しばかりドローイングシリーズの再開である。もともとこちらが本業なのだから、随分PEN LIFEシリーズで寄り道をしていたことになる。少しばかり私のデザイン・ドローイングにまつわる日記でも書き綴ってみようと考えた。
 Tooにつくってもらった、特製A5サイズのイエローのスケッチブックも随分デッサンが溜まってしまった。すこしばかり気分転換に当時の記憶を思い起こしながら、ドローイング・シリーズをみてみよう。
 これは2004年に描いた建築のスケッチ。キャプションにLos Angeles→NARITAとあるから機内で描いた建築エスキースの一つ。この時は、機内食も食べずに、ひたすら描き続けていた。だから成田についた時は、まっすぐ寿司屋に駆け込んだ。当時曲面の建築デザインに関心を持っていたことがわかる。
 特にどこかで作ろうという意図もなく、ただイメージのままに描き、3DCGにしようと目論んで、デザインを積み重ねていた。外観の一部と多分中庭の二方向に分かれた階段広場が合流する空間を描いていたようだ。点のように小さな人間の姿から建築の大きさがわかるだろう。そう都市の中心に位置する大規模複合都市機能建築なのである。さてこのデザインをどうしたら3DCGで魅力的にできるかが常に頭の中にあった。
 小見出しにある最近のドローイングとは言い難い。日付をみると描いたのが調度10年前のスケッチだった。10年という時間の意味を感じさせてくれる。他方で10年も最近のうちさという気分もある。
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