Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

PEN LIFE723. 不在通知

2013年08月31日 | Kyoto city
 今日は休日出勤だった。このところ論文のデータベース作成で夜も遅いのだが、体が重たく疲れがたまってきた。今日は、入力用のカテゴリーフォーマットができた。次の月曜日からは、ひたすらデータ入力という単純且つ正確を要する作業がたっぷり待っている。
 だから日曜日くらいは、朝スタバでモーニングを食べ、京都の町へ撮影に行こうと目論んでいたら、簡易書留の不在通知がポストにはいっていた。適当に日曜日の午前中という指定をしたが、いるかどうかは天気次第。
 大体郵便物の不在通知ほど、休日の時間をつぶしてくれるものはない。できれば、もらいたくないぐらいだ。あの簡易書留のおかげて、唯一の休日時間がつぶされるというのは、実に理不尽だ。やはり、アホな郵便局には、しばられたくないから出かけちゃおっと。
 今朝珈琲屋で日経新聞を読んでいたら、スマホが100MB/second以上の大容量のデータ転送が出来るようになり、これでパソコンの需要はお終いという記事があった。だが、なんか変。もともとインターネットしか使わないのにパソコンを使っていた烏合の衆がスマホにいってくれただけだろう。こちらはスマホ程度じゃCADや3DCGはつくれませんからね。むしろ邪魔者がいなくなったので、本来の仕事用にパソコンを限定できるのはありがたいことだ。ということで、次のMac Proの登場が楽しみなわけです。
 せっかくの大雨を期待した台風は、熱帯低気圧に変わり、蒸し暑い日が続く。

京都市・八坂道
OLYMPUS OM-D E-M5  Carl Zeiss Distagon25mmf2.8
ISO200,露出補正-0.3.f8,1/200.
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PEN LIFE722. イタリアのサイト

2013年08月30日 | Kyoto city
 昨日は、ブログの絶筆宣言をしておいてまた書いているこの不思議。つまり時間もあったし書く意欲が少しはあるので。
 昨日の話の続きをすると、日本のインターネットサイトは、ほんとにプロモーションばかりで低俗なんですよね。イタリアのサイトなんか見たら、スペイン階段をはじめとする古典建築が建築製図の手法で描かれており、着彩した立面図があったりしてとても文化を感じさせてくれる。つまりオリジナルがインターネットに掲載されているのである。
 そんなことを感じるのも、最近論文のデータベース作成でしばしばインターネットサイトをサーフィンしているからなんだけど、ホントに役に立たない情報の羅列ばかりで、記述内容の日付はないは、肝心の重要な内容は記述されないわ、デザインはださいわで、ホントに編集を勉強してからアップさせろよと声を大にして言いたい。
 今日の画像は、目立たない路地をはいってみたら、その先には、こんな風景もあったのかということを発見した気分です。

京都市・八坂道
OLYMPUS  E-PM2  M.ZUIKO DG12mmf2.0
ISO200,露出補正±0.f2.2,1/1600.
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PEN LIFE721. 方針変更

2013年08月29日 | Kyoto city
 例えば現在既に廃業になった日本のスキー場が、営業していた頃の仕様を知りたい必要性があったとする。仕様というのは、スキーのコース数であったり、グレードであったり、どれぐらいの人が利用したかといった経年データなどの古い情報である。
 そうしたときにインターネットが先ず使い物にならない。古い往事の情報が整理されてストックされていないからである。なかには、マニアが廃業したスキー場を訪れて見聞きした廃墟の体験を書いたブログはあるが、主観的な体験情報では、私が求めようとする定量的な仕様が全くわからない。
 つまり日本のインターネットというのは、そんな主観的なフロー情報の発信ばかりであり、大変限られた情報網だということである。時間がたてば忘れ去られる価値のない情報の巨大な羅列といってもよいだろう。
 コンピュータの特性を考えれば、そんな経年的な古い情報こそデジタル化して整理して保存するのに最適なシステムであるのに、まことに残念な話だ。
 結局私は、原典をあたることになる。そんな本は、もう東京の限られた場所でしか閲覧できない。それこそデジタルデータ化してMacから閲覧できるようにすれば仕事もはかどると思うが、今そんなサービスは一部の学術団体ぐらいしかしていない。
 そんなことを考えてゆくと、このブログも主観情報の羅列のようだ。そういうところに気がつくと、最近の毎日のブログ執筆なんかやめよう。気が向いたときの執筆に方針変更である。インターネットは、受信専用でよい。その方が静かに論文が書けそうだ。

京都市・八坂道
OLYMPUS OM-D E-M5  Carl Zeiss Distagon25mmf2.8
ISO4000,露出補正±0.f8,1/125.
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PEN LIFE720. 自己弁護的な話

2013年08月28日 | Kyoto city
 西条への出張では、仕事の後の美酒の飲み過ぎで二日酔いだった。ただ二日酔いのおかげで、煙草は吸わなかったし、メールも見なかったし、ブログも書かなかったし、撮影もしなかった。そのことが何故か体調が、いや精神衛生的にも良いようだ。
 それに最高気温が32°と、それまでよりは4°ほど低い日が続いている。僅かの温度差なのだけど、夜は窓を全開にしていると俄然涼しい。それが秋の到来と言うよりは、本来の日本の夏の気候だったと思いたいぐらいだ。
 これからはこのブログも、週二回ぐらのアップでもよいだろう。つまり毎日同じことの繰り返しが、意外にマンネリ化のストレスになっていたのかもしれない。
 ときには、美酒をあびるほど飲んで全てを忘れてしまうというリセットも必要なのだろう。どこか自己弁護的な話ではあるが。

京都市・八坂道
OLYMPUS OM-D E-M5  Carl Zeiss Distagon25mmf2.8
ISO200,露出補正±0.f8,1/125.
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PEN LIFE719. 西条の街へ

2013年08月25日 | Kyoto city
 朝のお地蔵さんのお参りは豪雨。それは思い出深い地蔵盆だ。夕方の地蔵盆続編では幸いにも晴れ間がのぞき、暑い日に戻りつつある。 
 明日は広島・呉出張。打ち合わせ用の研究資料の準備が終わると、さてどこに泊まるか。まだ東広島市の西条という古い酒蔵の街は歩いていない。ならばここと即宿は決定。
 古い街を歩くならば、撮影機材はどれにしようかと考える時が楽しい。Macや研究資料等で埋め尽くされた小さなリュックの中に僅かばかり残ったスペースに入れるとなると、バッテリーグリップを付けたOM-Dも入るが今回は撮影が主目的ではないので、12mmの広角レンズを付けたE-PM2と、45mmを付けたE-P5というPENシリーズだな。このようなチョイスの幅が広がるのが小さな機材のよいところだ。
 鞄の中に、画質の悪い標準ズームレンズを付けた大きなフルサイズ機1台だけというのは、いかにも寂しいですね。それ1台と比較して、今回の機材はさらに小さいので、もう1本レンズを持ってゆけるという余裕が生まれる。
 早朝の西条の街を徘徊するというのは、夏らしくて気持ちがよいだろう。だが美酒の飲み過ぎで、つぶれているかもしれんな。まあ旅は、先のことなどわからん。

京都市・松原通
OLYMPUS OM-D E-M5  Carl Zeiss Distagon25mmf2.8
ISO200,露出補正±0.f8,1/125.
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PEN LIFE718. 前線が通過

2013年08月24日 | Kyoto city
 最近標準ズームレンズを使わなくなった。1本で広角から望遠まで撮れる便利さはあるが、画質の悪さが気になり出す上にレンズの明るさが暗いので撮影に負荷がかかり、持ち出す意欲も失せている。それだけ単焦点レンズの画質や使いやすさになじんでいるからだろう。
 特にレンズの明るさは大変重要な要素だ。ズームレンズによくあるf5.6等という明るさでは、まず使えない。レンズの明るさはf4.0迄が限度。それ以上暗いのは撮影に使用できるレンズではないというのが私の実感。じゃあf2.8の高性能ズームレンズがあるではないかという反論もあるが、それは大変大きく、重たく、高すぎて、無用の長物。つまり戦艦大和みたいだ。
 そうであるならば、建築撮影で多用するシフトレンズを開発してくれたほうがよさそうだ。オリンパスでは、OM時代に大変優れたシフトレンズがあったが、デジタルになってからまだそれががでてこないのが、待ち遠しい。特殊レンズだからユーザーも少ないのだろう。
 あとは偽色のためにわざわざ解像度を落とすローバスフィルターもいらない。最近では、そうしたローバスフィルターレスの機材が出始めてきたが、オリンパスにはまだそれがない。次のOM-Dには是非そうした機材を開発してもらいたいが、オリンパスには医療用機材としての側面があるので、そうした仕様が加味されるての判断だろうか。
 さて今日は、朝から雨という久しぶりに涼しい1日である。天気図をみると近畿地方を前線が通過しているようた。これでは今日明日は涼しい週末だ。そういえば、明日は町内の地蔵盆なんだけど、テントがいるのかなぁー。

京都市・清水寺
OLYMPUS OM-D E-M5  Carl Zeiss Distagon25mmf2.8
ISO5000,露出補正-1.f4,1/125.
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PEN LIFE717. さてさてさて

2013年08月23日 | Shinkansen commuting
 さて、夜は京都に夕立が来た。これで涼しくなるのだが、翌日はすこぶる湿度が高く陰湿に暑いのである。いつまで続くかこの暑さ。
 さてさて、明後日は地蔵盆。町内の役付きの家では、ボチボチと地蔵盆の準備でもしているだろうか。うちも買い出しやら、それに会計だからなにかと雑用がある。 
 さてさてさて、来週早々は広島県呉へ出張だ。どこに泊まるか。東広島が最寄り駅だが、西条という捨てがたい酒の街がある。賀茂鶴とか賀茂泉なんちゅうのは吟醸酒の誉れ高い。それに西条は古い建築もありなかなかええ、といってみんな酒蔵なんだけどね。
 少しばかり、あわただしい週末になりそうだ。

新幹線・京都-米原
OLYMPUS PEN E-P5 LEICA DG ELEMARIT45mm/F2.8,
ISO640,露出補正-0.3.f2.8,1/8000.
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PEN LIFE716. 選外

2013年08月22日 | Shinkansen commuting
 昨日の京都の雷雨の翌日は、すこぶる暑い。それでいて少し秋の気配が漂う空だ。名古屋は36°。人間の体温と同じだ。毎年夏が暑くなってゆく。
 次第に熱帯に日本も近づいてゆく。地球温暖化の影響が現実的に出始めたころだ。来年は、もっと暑いのかもしれないよ。
 さて9月は、オリンピック候補地の選定がある。当然日本は選外だろう。だって福島第一原発の事故が未処理だよ。放射能がばらまかれているところへ健康を志向するオリンピックなんかくるわけないだろう。冷静になってよく考えましょうね。自治体に踊らされないように。むしろ日本から辞退すべき状況だと私は思いますけど。そのほうが、世界の信頼感を獲得できると思いますけどね。
 さて今日はもう書く元気がない。きょうはこれにて。

新幹線・京都-米原
OLYMPUS PEN E-P5 LEICA DG ELEMARIT45mm/F2.8,
ISO640,露出補正-0.3.f2.8,1/8000.
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PEN LIFE715. リトリート

2013年08月21日 | Shinkansen commuting
 今日の京都は、夕方待望の激しい雷雨がやってきた。もうカラカラに渇ききった街が心待ちにしていたといってよい。クロッキー教室へ通う道すがらは、大変涼しかった。
 さて、最近カラー画像というのが、暑苦しくて重たい。 やっとモノクローム画像に戻り落ち着く。画像は、関ヶ原の高架下に一瞬見える隠れ家のような場所だ。
 関ヶ原と言うぐらいだから、周囲は山や丘に囲まれた平坦な原っぱなのだが、そんな中に隠れるように樹木で周囲を囲った3軒ぐらいの民家と神社がポツンと一瞬垣間見える。こんな風景を見ていると「リトリート」という言葉を思い出す。つまり隠れ家という意味だ。
 世の中が嫌になってとか、いや隠れなければならない特別な理由があってといった目的で、隠れる場所というのが人間には必要だと思われる。それは、都会の生活と関係性がなく、通常の人間が思いつかない、そして隠れようとする人間のそれまでの生活と脈絡がなく、足跡がトレースできないところである。それでいて、隠れている生活自体が、そこそこにおもしろいということが必要だ。 犯罪者の逃亡ではないのだから、 隠れているだけで退屈なのは、隠れ家としての意味をなさない。
 そんな私がもし隠れるとすれば、どこの都市だろうか。真っ先に思い出したのが、能登半島の末端にある石川県輪島市だ。何しろ鉄道が廃線になるぐらいの寂れつつある都市だというのがリトリートには相応しい。金沢から高速バスで2時間半はかかるだろうか。毎日街中で露天市があり、海に面しているから魚が旨そうだ。街はクラシックなたたずまいと港の臭いがが残っているから、少しばかり面白い。そんな街の一角の民家なんか隠れ家として調度よさそうだ。寒い冬は、民家にこもって絵でも描くとか・・。
 新しい今風のアパートもあり、50㎡で5万円/月とホテルよりはるかに安い。ああっ、これで家具・食器付きならば申し分なくリトリートだよ。

新幹線・岐阜羽島-米原
OLYMPUS PEN E-P5 M.ZUIKO DG17mmF1.8,
ISO1600,露出補正-0.3.f3.2,1/8000.
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PEN LIFE714. 街全体が渇水期

2013年08月20日 | Kyoto city
 日本一斉に夏休みは終わりという号令があるかのように、月曜日になると新幹線も帰省客は少なくなり、ビジネスマンばかりと変わり身の早いこと。
 火曜日早朝は、近郊農家の叔父さんが、野菜や卵を売りに来る。暑くてトマトの出来が悪うて、秋にならんとあかんとこぼしていた。だから数少ないトマトは早く売り切れる。
 お盆の時は清水さんも本尊開帳など、ライトアップして夜間拝観をしている。そんな画像を貼り付けたら、重たい気分になるのは、やはりお寺さんの威厳か。
 その暑い京都に観光ビジターは、相変わらずやってくる。東京の方では夏の京都のプロモーションが盛んであり、暑い京都に暮らす人間としては、アホちゃうかと思う。
 最近朝は6時前に起きて、7時には家を出て出社だ。にもかかわらず今日は、私のスケジュールを無視するかのように保険屋がやってくる。ついでにたまっている雑事を片付けて午後から名古屋の大学へ。夕方からゼミがあるので調度良いのか。
 うちのゼミ生達は、当然のことながら私の論文など読んでいない。それはおろか研究室の公式ホームページも見ないし、当然このブログなんか読むはずもなく、まあある種失礼な輩だ。だから今日は大学院の論文をテーマに進めようか。
 今日は、散文的な文章しか思いつかない。京都にも雨が欲しい。街全体が渇水期という案配だ。

京都市・清水寺
OLYMPUS PEN E-P5 M.ZUIKO DG17mmF1.8,
ISO6400,露出補正-2.0.f1.8,1/15.
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PEN LIFE713. 都市を大きな舞台にした催事

2013年08月19日 | Kyoto city
 画像は左大文字。位置的には北大路橋の真西だが、撮影ポイントはやはり正面から見える西大路通。一条通りの交差点が中央分離帯があるので撮影しやすい。
 五山の送り火を車で回ろうという輩が多く、道路は渋滞。実は四カ所ぐらいは車で回ろうと思えば可能だが、見たら次!、という案配で、あわただしいのはお盆の空気ではない。皮肉にも人混みと車の渋滞は、少し俗っぽくなった現代の京都の行事風景らしい(笑)。
 そういう私も北大路橋の周辺を徘徊して一応四カ所撮影し、ブログのおかずにしているけど。時間的に見れない鳥居は、大覚寺道あたりがよさそうだ。出町柳から大覚寺道まで自転車で移動する剛の者もいるが。私もこの界隈を走り回った方ではあるが。
 実際送り火は、ガソリンをかけて点火するので一気に灯りを灯すということを昔聞いたが、今はどうしているのだろうか。こちらの方もどこか通俗的ではある。
 機材の話をすれば、結局PENに45mmのエルマリートレンズ1本という軽装スタイルで済んでしまった。F2.8の明るさは、こういう夜の風景では必需品である。最近は高感度撮影が可能なので、三脚を立てて撮影する人が少なくなった。実際人混みで三脚どころではないけど。
 こんどは民家の瓦屋根や物干し越しに送り火を眺めるような風景を撮りたいと思うが、今時物干しのある民家なんて少ないし、送り火の時は街の灯りが消えるので、そんな場所を確保するのも面倒くさい。まあ街を徘徊していて撮影スポットがみつかったらラッキーだ。
 都市を大きな舞台に見立てた盂蘭盆の行事も、日本では五山送り火ぐらいだろうか。そういう都市景観が個性的ではある。

京都市・北大路橋
OLYMPUS PEN E-P5 LEICA DG ELEMARIT45mm/F2.8,
ISO12800,露出補正-0.7.f2.8,1/60.
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PEN LIFE712. 30分の時間

2013年08月18日 | Kyoto city
 やれやれ今日から仕事始めか。通勤電車=新幹線は帰省客で満席状態ですが・・・。
 さて河川は、高いところから低いところに向かって流れているので、高い方を上流、低い方を下流と呼ぶことは一般的。またに川の流れの方向に向かって左側を左岸、右側を右岸と呼ぶ。さらに堤防によって守られている私達のいる側が内、川の中が外と呼びます。
 つまりこの画像の鴨川は、右から左側に流れているので、撮影している側が左岸、画像に撮されているのが右岸となります。河川の概念は至極明解です。
 何が書きたいかというと、つまり撮影では右岸の堤防からの方が街並み越しに舟形を撮影できる場所があったかもしれないという推測です。ただしこの場合民家に遮られて見えない場合もありますが。
 五山送り火は、こんな風に試行錯誤しながら撮影ポイントを探します。もちろんお奨めのスポット情報がありますが、それはあくまで物見遊山の場合で、時には大勢の人混みで身動きできないまま、見過ごす可能性の方が高いでしょう。といって五山送り火が全部が見える予約制の京都駅やタワーでは小さすぎて迫力なさそう。
 昔であれば京都御所や街の中や住まいのモノ干し場から送り火を見ることができましたが、現代では京都市内の建物が高層化しているので撮影も難儀です。京都市内には、高層建築の屋上をこのときだけ開放して関係者ぐらいには、見せているところも多いです。
 五山送り火は、お盆の行事ですから、身近なところでじっくり祖先に思いをはせるというのが本筋です。そんな静かな光景を撮影できたらいいなと思いながら、30分の時間はアッというまに過ぎ去ってゆきます。

京都市・鴨川
OLYMPUS PEN E-P5 LEICA DG ELEMARIT45mm/F2.8,
ISO12800,露出補正-0.7.f2.8,1/15.
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PEN LIFE711. 私なりの撮影スポット

2013年08月17日 | Kyoto city
 五山の送り火が近づくと、どこで今年は見ようかと考える。WEBサイトのスポット情報は混んでいるので是非避けたい。
 最初に浮かんだのは吉田神楽岡町あたりで、大の字だけが間近にドンと見えるのがよいかもしれない。地元の人しか来ないので静かにゆっくり撮影できそうだ。しかしここは大の字しか見えない。
 次に紫明通から鴨川に下った河原。大文字が遠くに小さく見えるが河原で寝転びながら待時間をつぶすのもいいだろう。実際この河原はゆったりしているし、みんなのんびりしていて良い場所だ。今年はここに決めた。
 さて大の字を撮影すると、北大路橋まであがるといくつか見えるという記憶が頭をよぎる。なるほど「妙法」の一部が見えるではないか。だがあの程度の見え方ではねと笑いなから、でも街の雑踏が絵になりそう。このレンズ・エルマリートは活躍するね。
 橋の上は、身動きできない程の人の大群。動かない人とお巡りさんの叫び声という京都催事のいつもの光景。いつもの要領でぐいぐいと人混みをかき分けていったが、これならば、こなきゃよかった。
 ようやく鴨川を少し北上すると「舟」。しまった対岸のほうが樹木を避けてよく見えたではないか。帰りしなに道路の正面に「左大文字」の横アングル。そんなに欲張ったつもりではないのだが、下品にも結局4っつみてしまった。
 私の撮影スポットをあげれば、大文字だけなら今出川通りを下った鴨川の土手。妙法は低い位置にあるので、北山通りよりは将軍塚大日堂庭園から見下ろしたほうが街の夜景と一緒に撮影できる。舟もここから撮影できるほか御園橋以北では川の正面に見える。左大文字は西大路通りの正面。鳥居は嵐山公園ということになる。こうした場所で撮影した五山送り火画像は、毎年講義のなかで使用している。
  やはり街の夜景とともに送り火の全景が見られるのは、将軍塚展望台。ただしここはいつ送り火のチケットを販売するか不明。展望台にゆかずとも大日堂庭園や付近の見晴台から4箇所は見えるが、今年は大日堂庭園が工事のために閉鎖されている。
 普段から京都の街を歩きながら、WEBサイトにのらない私なりの撮影スポットを発見するというのが五山送り火の見方。これが終わると、あとは地蔵盆の準備だ。それでようやく京都の夏も終わるだろう。
 明日は授業がある。卓展という展示があり、参加した人間は単位になると言う。単位になるのであれば採点が必要で、結局かりだされることになる。やれやれの休日出勤だな。

京都市・北大路橋
OLYMPUS PEN E-P5 LEICA DG ELEMARIT45mm/F2.8,
ISO12800,露出補正-0.3.f5,1/8.
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PEN LIFE710. 7年目に突入

2013年08月16日 | Kyoto city
 このブログも今日で7年目に突入した。2007年8月16日に始めたので6年間続いたことになる。その間公私ともに様々なことがあった。そのたびに少しばかり休んだこともあるが、結局6年間書き続けたといってよかろう。
 当初、こんなに長く続けようとは考えもしなかったし、よくそんなに話題があったと思うが、書き慣れるとなんとはなしに指が動いていたようだ。
 小さい頃から手を動かすのはもっぱら絵の方であり、文章の方は苦手で日記なんてとんでもない話だったったが、仕事柄文章にならされ、なにしろコンセプトワークという仕事だったから、その後学術論文を数多く執筆し、いつのまにか、空気のように文章を扱っている自分になっていた。
 そうした背景には、やはり当時のワープロやパソコンの力が大きかった。自分の手で文字を書くよりも、加筆修正が容易で常に完全原稿になるキーボードの存在だ。キーボードを打つ感覚が爽快だったわけだ。
 さてそんなブログ書き始めの16日は、京都では五山の送り火の日でもあった。それぞれなりのお盆という、私にとっては少しシャイな時間が過ぎ去ってゆく(笑)。

京都・鴨川紫明通付近
OLYMPUS PEN E-P5 LEICA DG ELEMARIT45mm/F2.8,
ISO6400,露出補正-0.3.f3.2,1/13.
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PEN LIFE709. 日本の一番長い一日

2013年08月15日 | Kyoto city
 名古屋と京都とどちらが暑いですか ?、という質問を名古屋人からされることがある。結果は明白で、当然盆地である京都の方が暑い。公表された温度は同じでも体感温度が異なる。京都の盆地特有のまったりとした逃れようのない暑さに対して、名古屋は暑くても海から吹いてくる風がある分しのぎやすい。
 例えば新幹線のホームに降り立った時を想像してもらえればわかりやすい。ホームの構造の違いもあるが、まとわりつくようなねっとりとした暑さの京都に対して、名古屋は暑くてもサラッとしている、そんな違いを感じるだろう。それに名古屋駅のコンコースには、エアコンがはいっている。京都駅には、そんなものはないですからね。
 気象庁の予報をみると、偏西風の進路が北よりのため、西日本ではこの暑さはしばらく続くようだ。それは一週間どころではなく、むしろ水不足の心配でもせよ、ということだ。それに今年の夏は台風が日本に全く来ない。雨でも降って一息つきたいところだ。
 この時期は、日本中どこに行っても暑い。涼しいのは標高2000m以上の高地だけ。さて68年前の8月15日、つまり日本の一番長い一日も、こんな暑さだったのだろうか。
 夜大谷の万灯会に出かけた。汗をかいた上にさらに汗をかくという気持ちの悪さを伴いながらのお盆の行事である。この時期京都は夜の催事が多い。

京都市・大谷祖廟
OLYMPUS OM-D E-M5 Carl Zeiss Distagon25mm/f2.8ZF
ISO3200,露出補正−0.3,f8,1/60.
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