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Creator's Blog,record of the Designer's thinking

毎月、おおよそドローイング&小説(上旬)、フィールド映像(中旬)、エッセイ(下旬)の3部構成で描き、撮り、書いてます。

Fieldwork743. Photoshopで操作的に表現してみた

2022年12月21日 | field work










 今年の冬、積丹半島と小樽で撮影したフィルムで撮影した画像をphotoshopでいじっていた。トップの画像以外はPhotoshopで空を置き換えてしまった。解像度が高いので画面を横一杯に広げると全体が見える。
 実はphotoshopの最新機能を無視していたが、これは少し勉強しなければと反省しつつ・・・。
 こんなことをしていると、写真そのものを修正程度にレタッチするというよりは、全く違う風景に仕立て上げてしまうプロセスも静止画像表現の一つだ。例えば2番目の画像は雲と地形がピッタリと合っているが、実際こんな低いところで雲は乱れない。3番目の画像は夕焼け空をはめ込んでみた。4番目は同じ雲を違う画像に張りつけてみた。面白いのは雲の光に合わせて海面を少し明るくして画面のバランスをとっているようだ。5番目は正面の島が認識されず空と認識されたしまったので虹を配してみた。6番目も夕焼け空をはめ込んだが、結果として屋根の雪が吹雪で飛ばされるところが倍増された画像になっている。いずれもカラーの空をはめ込みモノクロ化している。こんな表現の可能性もあるのか・・・。
 そうなると超デジタル画像の時代に、フィルム画像が蘇る。トライ-X400の不規則に荒れた画面はコンピュータでは作れない。ニコンF3+MD4の活躍する場があるわけだ。映像機材とフィルム機材という両極のシステム。雪の中でモータードライブの感触を楽しむ気分ではなく、要は低温でフィルムが寸断されることなく動きゃいいのさ。
 ちなみに7枚目の画像だけがデジタル機材で撮影した。粒子のないツルッとした画像だ。比較するとフィルム画像の良さがわかる。フィルムが今でも表現ツールとして十分使える。
 その小樽・積丹へ今年の冬もゆけるかな!?。雪の中に少し残る古民家達を眺めつつ、軒下まで届きそうな豪雪の街が大変魅力的だ。もちろん体は冷えるけど暖かい味噌ラーメンとホテルの銭湯が外気で縮んだ体を回復させてくれる、そんな落差を感じるのが冬の旅だ。もちろん蟹は美味しいけどね。
 今年も雪が多そうだ・・・。



小樽・美国
NIKON F3、NIKON Df、CarlZeiss Distagon25mm/F2.8、Planar50mm/F1.4、Tri-X400

追記
 カラーならどうなるかも試みた。上がオリジナル、下が空を差し替えた画像。やはりモノクロ画像の方が写真的だ。函館本線の汚れた車窓からの撮影も後補正で作品的に見える。後処理の技が画像を成立させている。今のWEBサイトはそんな画像が多い。




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